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第2章 謝肉祭

#7 薔薇色の誘惑①

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 感じる…?
 乳首が?
 そこまではっきり言われてしまっては、触らないわけにはいかなかった。
 私はおずおずと手を伸ばした。
 杏里は裸の胸を心持ち前に突き出すようにして、じっと私の動きを目で追っている。
 まず、大きなお椀のようなふたつの乳房を手のひらで包み、下からすくい上げるみたいにして、ゆっくりと揉んでみた。
 そのあまりの柔らかさに、私は陶然となった。
 ずっしりとした質感。
 それでいて、芯がないみたいにどこまでも柔らかなのだ。
 繰り返し揉みしだいていると、手のひらに当たる乳首が硬く勃起してくるのがわかった。
 いったん手を放し、私は乳首の様子をじっくりと観察した。
 艶やかな双丘の頂で、可愛らしい薔薇色のつぼみがふたつ、固く尖って存在を主張し始めている。
 乳輪の面積が狭い分、乳首の勃起がより目立って見える。
 かすかに先のくぼんだ乳頭に人差し指の腹を当ててみる。
「つ…」
 杏里が喉の奥でかすかな声を上げた。
 かまわず親指と人差し指で突起をつまむと、こよりをより合わせるように、交互にねじってやった。
 びくんと杏里の体が震えたようだった。
 上目遣いに様子をうかがうと、杏里は顔をのけぞらせ、薄く目を閉じていた。
 その眉間に縦皺が寄っていることに気づき、
「痛いの?」
 そうたずねてみると、
「ううん。むしろ、その逆」
 わずかに上ずった声で、そんな返事が返ってきた。
 私は興奮した。
 杏里は感じているのだ。
 私のこの手で。
 ならばもっと。
 これならどうだ。
 今度は、親指と中指で乳首の根元を強くはさみ、人差し指で乳頭を小刻みに叩いてやる。
 変化をつけるために時折指の腹を使って円を描くように乳頭をこすってやった。
「あう…」
 杏里がまたびくんと震えた。
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