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#38 四天王 その一①
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「そ、それ、早く言わなきゃ、まずくないですか?」
明は肝をつぶした。
ったく、最近の警察はどうなってるんだ?
「ごめんなさい!」
テーブルに額を押しつけ、赤面する笹原刑事。
数秒後、ちらと目を上げると、
「でも、いきなり全裸で出てくるあなたも悪いんですよ」
そう、恨めしそうな口調でなじってきた。
「あは、それもそっすね」
明は頭を掻く。
「で、今度はどんなやつなんですか?」
きまり悪さをごまかすために話題を変えると、
「今頃たぶん、ニュースになってると思う。見てもらったほうが早いかも」
テーブルの端に転がっていたテレビのリモコンを取り上げ、笹原刑事が操作した。
間髪を入れず、壁際に設置された大型画面が息を吹き返し、異様な光景を映し出す。
「な、なんだ、これ?」
絶句する明。
信じられない。
これまで見て来た培養人間たちもいい加減キモかったが、こいつはその比じゃない。
超ド級のエグさ、気色悪さ、下品さの総合体である。
「セントラル・パークに出現した怪生物が、こちらです。あれはいったい何なのでしょう。まったく、正視に耐えない姿をしています!」
ー緊急ニュース 怪人、地下街に現る!
そのテロップに、上ずった女性アナウンサーの声が重なった。
明は肝をつぶした。
ったく、最近の警察はどうなってるんだ?
「ごめんなさい!」
テーブルに額を押しつけ、赤面する笹原刑事。
数秒後、ちらと目を上げると、
「でも、いきなり全裸で出てくるあなたも悪いんですよ」
そう、恨めしそうな口調でなじってきた。
「あは、それもそっすね」
明は頭を掻く。
「で、今度はどんなやつなんですか?」
きまり悪さをごまかすために話題を変えると、
「今頃たぶん、ニュースになってると思う。見てもらったほうが早いかも」
テーブルの端に転がっていたテレビのリモコンを取り上げ、笹原刑事が操作した。
間髪を入れず、壁際に設置された大型画面が息を吹き返し、異様な光景を映し出す。
「な、なんだ、これ?」
絶句する明。
信じられない。
これまで見て来た培養人間たちもいい加減キモかったが、こいつはその比じゃない。
超ド級のエグさ、気色悪さ、下品さの総合体である。
「セントラル・パークに出現した怪生物が、こちらです。あれはいったい何なのでしょう。まったく、正視に耐えない姿をしています!」
ー緊急ニュース 怪人、地下街に現る!
そのテロップに、上ずった女性アナウンサーの声が重なった。
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