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風花と別れ、家に帰ると、さっそくネットで調べてみた。
三ツ星中央病院は、やはり、湾岸地区の居住エリアの中にあった。
名前の通り、三ツ星重工が経営している、県内最大級の総合病院だ。
思うにあの湾岸地区は、三ツ星重工がつくった未来都市のようなものなのだ。
工業地帯だけでなく、高層マンションから水族館、大規模商業施設から病院まで、すべてそろっている。
病院のホームページから顔を上げ、別れ際、風花が口にした台詞を、あたしは思い出す。
-ねえ、ひょっとして真帆、あの病院に今も居るんじゃない? つまり、行きも病院の車で来てたんじゃないかってこと。だって主治医の先生みたいな人もいたでしょ?
そう。
プールサイドで声を張り上げていた白衣の男の人。
あれは確かにお医者さんみたいだった。
もしかして、真帆ちゃんは三ツ星中央病院に住んでる?
その可能性は十分ある。
近いうちに、調べてみる必要がありそうだ。
不思議なのは、その夜、どのテレビ局も、水泳大会のニュースを流さなかったことだった。
五輪関連のニュースなら真っ先に取り上げるスポーツ番組でさえも。
なんだか不吉な予感がした。
そうー。
あたしにはなんだか、世間が真帆ちゃんを隠そうとしているように思えてならなかったのだ。
三ツ星中央病院は、やはり、湾岸地区の居住エリアの中にあった。
名前の通り、三ツ星重工が経営している、県内最大級の総合病院だ。
思うにあの湾岸地区は、三ツ星重工がつくった未来都市のようなものなのだ。
工業地帯だけでなく、高層マンションから水族館、大規模商業施設から病院まで、すべてそろっている。
病院のホームページから顔を上げ、別れ際、風花が口にした台詞を、あたしは思い出す。
-ねえ、ひょっとして真帆、あの病院に今も居るんじゃない? つまり、行きも病院の車で来てたんじゃないかってこと。だって主治医の先生みたいな人もいたでしょ?
そう。
プールサイドで声を張り上げていた白衣の男の人。
あれは確かにお医者さんみたいだった。
もしかして、真帆ちゃんは三ツ星中央病院に住んでる?
その可能性は十分ある。
近いうちに、調べてみる必要がありそうだ。
不思議なのは、その夜、どのテレビ局も、水泳大会のニュースを流さなかったことだった。
五輪関連のニュースなら真っ先に取り上げるスポーツ番組でさえも。
なんだか不吉な予感がした。
そうー。
あたしにはなんだか、世間が真帆ちゃんを隠そうとしているように思えてならなかったのだ。
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