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#19 拷問
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アンモニアの匂いが鼻を突いた。
足元を濡らした尿は、長時間の我慢で濃縮されていて、濃い黄色をしている。
芙由子は放心したように、あふれ出し続けるその黄色い液体をながめていた。
あまりのショックで、身体からすべての力が抜けてしまっている。
はずれかけたブラジャーからこぼれた右の乳房が、恥かしさで細かく震えていた。
「あーあ、しょうがねえなあ」
馬鹿にしたような口調で、男か言った。
「大人のくせにお漏らしかよ。あんた、うちの比奈とおんなじだな」
ナイフが頬に当たった。
そのひんやりとした感触に、芙由子の股間から残った尿があふれ出し、湯気を立てた。
「す、すみません…」
蚊の鳴くような声で、芙由子は詫びた。
「どうしてくれるんだよ」
ナイフが肌に食い込み、チクリと痛みが走った。
眼鏡の奥の男の眼は、細い割に奇妙に黒目が大きかった。
瞳孔が開いているのだ。
「ロープをはずしてください。私、綺麗にしますから」
泣き出しそうになるのを懸命にこらえ、芙由子は言った。
「お願いです。逃げたりしません。責任もって、ちゃんと、掃除します」
「絶対だぞ」
ナイフが頬から顎へ、そして喉へと動き、所々に傷をつけていく。
そのたびに芙由子は硬く目をつぶって、痛みと恐怖に耐えた。
鎖骨から胸の谷間に沿って、皮膚を薄く切られた。
「動くんじゃない。痛い目に遭いたくなかったらな」
ナイフがむき出しの乳房の表面を這い回る。
刃の側面で乳首を弾くと、男が乳頭に切っ先を突き立てた。
「あうっ」
いや…。
芙由子は痛みにのけぞった。
いや!
そう叫びたかった。
だが、いくら口をぱくぱくさせても、肝心の声がでなかった。
傷つけられることへの恐怖と、見ず知らずの男に体をまさぐられる恥辱で、頭の中が痺れたようになっている。
と、急に両手の痛みが消えた。
男がロープを切ったのだとわかるまでに、しばらく時間がかかった。
そろそろと手を引き出し、赤い痕のついた手首を撫でさすっていると、命令口調で男が言った。
「約束だ。綺麗にしてもらおうか。掃除道具は貸せないから、どうするかは自分で考えろ」
「え?」
芙由子は目をしばたたいた。
掃除道具なしで、どうしろというのだろう?
汚れるのが嫌なのはわかるが、せめて雑巾ぐらい、貸してほしい…。
「わからないのか? 舐めるんだよ。犬みたいに、自分の舌でな」
ナイフをちらつかせながら、静かな声で男が言った。
足元を濡らした尿は、長時間の我慢で濃縮されていて、濃い黄色をしている。
芙由子は放心したように、あふれ出し続けるその黄色い液体をながめていた。
あまりのショックで、身体からすべての力が抜けてしまっている。
はずれかけたブラジャーからこぼれた右の乳房が、恥かしさで細かく震えていた。
「あーあ、しょうがねえなあ」
馬鹿にしたような口調で、男か言った。
「大人のくせにお漏らしかよ。あんた、うちの比奈とおんなじだな」
ナイフが頬に当たった。
そのひんやりとした感触に、芙由子の股間から残った尿があふれ出し、湯気を立てた。
「す、すみません…」
蚊の鳴くような声で、芙由子は詫びた。
「どうしてくれるんだよ」
ナイフが肌に食い込み、チクリと痛みが走った。
眼鏡の奥の男の眼は、細い割に奇妙に黒目が大きかった。
瞳孔が開いているのだ。
「ロープをはずしてください。私、綺麗にしますから」
泣き出しそうになるのを懸命にこらえ、芙由子は言った。
「お願いです。逃げたりしません。責任もって、ちゃんと、掃除します」
「絶対だぞ」
ナイフが頬から顎へ、そして喉へと動き、所々に傷をつけていく。
そのたびに芙由子は硬く目をつぶって、痛みと恐怖に耐えた。
鎖骨から胸の谷間に沿って、皮膚を薄く切られた。
「動くんじゃない。痛い目に遭いたくなかったらな」
ナイフがむき出しの乳房の表面を這い回る。
刃の側面で乳首を弾くと、男が乳頭に切っ先を突き立てた。
「あうっ」
いや…。
芙由子は痛みにのけぞった。
いや!
そう叫びたかった。
だが、いくら口をぱくぱくさせても、肝心の声がでなかった。
傷つけられることへの恐怖と、見ず知らずの男に体をまさぐられる恥辱で、頭の中が痺れたようになっている。
と、急に両手の痛みが消えた。
男がロープを切ったのだとわかるまでに、しばらく時間がかかった。
そろそろと手を引き出し、赤い痕のついた手首を撫でさすっていると、命令口調で男が言った。
「約束だ。綺麗にしてもらおうか。掃除道具は貸せないから、どうするかは自分で考えろ」
「え?」
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掃除道具なしで、どうしろというのだろう?
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ナイフをちらつかせながら、静かな声で男が言った。
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