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#46 偵察
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巧から連絡がきたのは、”あの夜”から2日ほどしてのことだった。
仕事から帰って、疲れて何も考えられず、ぼうっと床に座り込んでいた時のことである。
受話器から聞こえた巧の屈託のない声に、冬子は危うく涙ぐみそうになった。
あんなことになって、巧に嫌われたのではないかと内心心配でたまらなかったのだ。
-松村社長の実家がわかりました。ここからそんなに遠くないです。偵察がてら、一度行ってみませんかー
冬子を抱き、顔も合せず朝帰りしたことなどおくびにも出さず、巧は言った。
「え、ええ。ぜひ」
冬子はふたつ返事で答えた。
何事もなかったように話しかけてくる巧の態度が、うれしくもあり、寂しくもあった。
しょせんあれは行きずりの…?
そんな思いが心を占めそうになるのを、かぶりを振って打ち消した。
「明日なら私公休日なので、いつでも動けます。巧君の都合のいい時間を教えてください」
-そいつはちょうどいい。僕のほうは、大学の講義が午前中で終わりますから、その後すぐに車で迎えに行きます。松村邸に向かう途中で一緒にお昼を食べるってのはどうですか?ー
「お願いします。ありがとうございます」
受話器に向かって頭を下げると、巧が笑いを含んだ声でからかうように言った。
-やだなあ、改まっちゃって。僕と冬子さんの仲じゃないですか。まさか忘れたわけじゃないでしょうね? この前の夜のこと?-
巧の言葉に、冬子は耳のつけ根まで赤くなった。
嬉しさのあまり、身体の中心で何か硬い結び目がほどけ、温かい液体となって股間からにじみ出てくるようだ。
ふと気がつくと、冬子は下着の中に手を入れ、湿った割れ目に沿ってゆっくりと指を動かしていた。
仕事から帰って、疲れて何も考えられず、ぼうっと床に座り込んでいた時のことである。
受話器から聞こえた巧の屈託のない声に、冬子は危うく涙ぐみそうになった。
あんなことになって、巧に嫌われたのではないかと内心心配でたまらなかったのだ。
-松村社長の実家がわかりました。ここからそんなに遠くないです。偵察がてら、一度行ってみませんかー
冬子を抱き、顔も合せず朝帰りしたことなどおくびにも出さず、巧は言った。
「え、ええ。ぜひ」
冬子はふたつ返事で答えた。
何事もなかったように話しかけてくる巧の態度が、うれしくもあり、寂しくもあった。
しょせんあれは行きずりの…?
そんな思いが心を占めそうになるのを、かぶりを振って打ち消した。
「明日なら私公休日なので、いつでも動けます。巧君の都合のいい時間を教えてください」
-そいつはちょうどいい。僕のほうは、大学の講義が午前中で終わりますから、その後すぐに車で迎えに行きます。松村邸に向かう途中で一緒にお昼を食べるってのはどうですか?ー
「お願いします。ありがとうございます」
受話器に向かって頭を下げると、巧が笑いを含んだ声でからかうように言った。
-やだなあ、改まっちゃって。僕と冬子さんの仲じゃないですか。まさか忘れたわけじゃないでしょうね? この前の夜のこと?-
巧の言葉に、冬子は耳のつけ根まで赤くなった。
嬉しさのあまり、身体の中心で何か硬い結び目がほどけ、温かい液体となって股間からにじみ出てくるようだ。
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