キミと泳げばなにかわかるかも

千羽凪

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本当の気持ち

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 昨日のことを親友の杏樹に相談してみると、、、。
 「美紅ー!!やっと一緒に恋バナできる!!」
 とあたしに抱きついて言った。
 「ちょっと、、、まだ、恋って決まったわけじゃ、、、。」
 「抱きつかれてドキドキしたんでしょ?嫉妬したんでしょ?ほら!完璧にこ、い!!」
 なんて、勝ってに決めちゃってるし。
 でも、雫沢くんのこと、、好きって自覚したら否定もできなくて。杏樹が喜んでるのに申し訳ないなっておもちゃった。
 「んで、告白するの!?いや、されちゃうか。」

 
 「こ、告白!?」

 あたしの声が大きすぎたらしい。みんなはあたしを見て何事かと見てくる。
 「待って待って待って待って。杏樹。」
 あたし、一応尚先輩と付き合ってるの知ってるよね?
 でも、、、付き合いというのかな。
 「付き合いたいのならなんとかしたいじゃない?」
 「でも!!あたしは恋愛なんて、、、。」

ドキン

 彼の姿を目にしたとたん、あたしは反射的に杏樹の隣に隠れた。

 ほら、頑張ってアピールしてこい!と杏樹に言われるものの、恋愛ビギナーのあたしはどうすることもできないのだ。
 
 「よう、秋宮。」
 「お、おはよ、、、、。」

全員があたしと雫沢くんに注目した。
 体が強張り、ますます話しかけにくい状態。
挨拶だけ交わして、杏樹に助けを求めた。
 
 「無理だよ!あたしから告れと!?そんなの絶対に無理!あ、り、え、な、い!」
 小声でこう言った。
 杏樹はため息をついて
 
「じゃあ、雫沢くんが他の女の子に取られちゃってもいいの?」

 とあたしに大きな爆弾をおとし、読書に集中してしまった。
 そんなの駄目に決まってる。
 雫沢くんはあたしだけのモノだもん。
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