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8.フイエウ共和国での日々
盗賊退治の後に
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僕たちは盗賊の拠点に向かっている。
ボブルンさんの情報はいつも正確だった。僕はいつも街の外へ向かうときはボブルンさんを探し、ボブルンさんから情報を聞いた。
それはなぜか?
知らない人に声をかけることが苦手だからだ。
僕はお店などでは店員さんに声をかけるのは大丈夫だが、少し踏み込む間柄になる人は選んでしまう。人見知りだ。
それはさておき、木や草が生い茂る森を進み、気配を察知しながら先に進んで行く。時々オークが出現しては倒し、回収する。そうやって進んだ先に、一軒の家が見えてきた。家と言ったが粗末なもので、ただ、雨風がしのげる程度の作りである。そんなところに数人、2人以上の人が入るのか?そう思えるほどの物であった。
近くに行くと、5人の気配を感じた。
この5人が盗賊か?
他にいないか少しの時間待ってみるが動きはない。そこで僕たちは、依頼を済ませようと更に近くにいってみた。
するとそこからは、男臭いと表現するのにふさわしい臭い・・・、男臭いんではなく汗臭い!そして、糞尿臭い!
こんな臭いのところには長くはいたくないと、僕たちは小声で話していた。
まずは僕が軽く風の魔法で家を飛ばし、油断しているうちに盗賊を討つことにした。
作戦通り魔法を唱えたところで、盗賊は何が起きたのか分からないと言った表情をして止まっていた。
そして、間髪を入れず、クロースとクリスが駆け寄り、首をはねた。
「あっけなかったなラウール。これで俺とクリスもランクアップだな。」
ドヤっとした表情をしてクロースが振り返った。
クリスも
「そうですよね、これで依頼は終了ですよね?」
そういって振り返った。
「おつかれ! 依頼は終了だね。これでランクアップの条件も達成したし、そろそろランクアップだと思うよ。じゃあ、一応臭いけど、この中を見て、お宝があれば持って帰ろう。一応依頼が出るような盗賊だから、何かいい物があると思うよ、狭いし、臭いけど。」
そういって僕たちは、臭くて狭いところを探してみた。狭いと言っても魔法である程度吹っ飛ばしているので、見晴らしはいいのだが。
そして狭い範囲をみんなで見ていると、おそらくマジックボックスと思われるものが置かれていた。
そのマジックボックスからは、誰でも物は取り出せる。しかし、マジックボックスの中にどれほどのものが入っているかわからないので、そのまま持って帰ることにした。
~~~~~~~~
盗賊の拠点から首都フイエウに戻り、冒険者ギルドに依頼達成の報告をした。
その報告をした後に、クロースとクリスがCランクに上がった。
僕と1ランクしか違わない・・・。ちょっと悔しい。
冒険者ギルドへの登録年齢や、初めて登録したときに色々と優遇はあったが、僕は悔しい・・・。
それはそれとして、一緒に冒険している人がランクを上げているのをうれしく思っている。
「おめでとう2人とも。Cランクの次はBランクだね。依頼をまた繰り返して、試験を受けたら、Bランクだよ。」
「ありがとうラウール。俺はまだ戦闘力はお前たちにかなわないが、どうにか役に立っていると思いたい。まだまだランクを上げるぞ! 今俺はものすごいやりがいを感じている。冒険者・・・。いいね。」
うっとりとしたクロース、そこにクリスも、
「私もすっごくうれしい!! 騎士ではない充実! ん~!!」
珍しくクリスが興奮していた。
そんな状態の2人を宿屋に連れ戻そうと声をかけた。
「それでは一度宿に向かい、そのあとランクアップのお祝いをしましょう。おいしい物を食べて、お酒も飲みたい人は飲みましょう! 宴だ~!!」
テンションを上げすぎて、キャラが崩壊した・・・。
それでも2人は乗ってきた。
「よし!帰ってお祝いだ!!」
と両手を上にあげて言うクロースの言葉で、僕たちは冒険者ギルドをあとにするのであった。
~~~~~~~~~~~~
帰り道・・・・。
クロースとクリスは今までに見たことのないくらい興奮している。今日あったことをお互いに声高に話していた。
僕は盗賊とはいえ、あまり人を殺したことを周りに聞こえるように言うのは好きでなかったので、
「ちょっと静かに戻ろうね~、興奮しているのはわかるけど・・・。」
とちょっと威圧を飛ばした。
すると、2人に向けて飛ばしたつもりの威圧だが、違う所から声がした。
「よく気付いたな・・・・。俺にいつ気づいた・・・。」
そう、目の前で黒いローブを身にまとった人が家の陰から現れて話し出した。
まったく気づかなかった。一応気配を探れるスキルはあるはずなのに・・・。それとも・・・、そのスキルをすり抜けることが出来るスキルがあるのか??
そう考えていた時に、
「気づかれていてもどうでもいいが、そのマジックボックスを渡すんだ。」
そう目の前の人が行ったと思うと、すでに目の前にいた。
「クッ・・早い!」
ラウールは一気に後退し、構えた。
「この動きから逃げられるのか・・・。今日はあきらめよう・・・・。しかし、そのマジックボックスの中身を他の奴に見せたり渡したとき・・・、そいつも我々の獲物になる・・・。」
そういうと、ローブの人は走り去っていった。僕でも追いつかないくらいの速さで・・・。
「大丈夫かラウール? 怪我はないか?」
心配そうに駆け寄ってきたクロースは、ラウールの体を見ていた。
「大丈夫。攻撃は受けていないから・・・。けど何が起きているのか・・・。クロース、クリス、宿に戻って、マジックボックスの中身を確かめてみよう・・・。僕たちはもうあいつに気づかれているから、見ても見なくても同じだと思う。」
そういって3人は宿に戻るのであった。
ボブルンさんの情報はいつも正確だった。僕はいつも街の外へ向かうときはボブルンさんを探し、ボブルンさんから情報を聞いた。
それはなぜか?
知らない人に声をかけることが苦手だからだ。
僕はお店などでは店員さんに声をかけるのは大丈夫だが、少し踏み込む間柄になる人は選んでしまう。人見知りだ。
それはさておき、木や草が生い茂る森を進み、気配を察知しながら先に進んで行く。時々オークが出現しては倒し、回収する。そうやって進んだ先に、一軒の家が見えてきた。家と言ったが粗末なもので、ただ、雨風がしのげる程度の作りである。そんなところに数人、2人以上の人が入るのか?そう思えるほどの物であった。
近くに行くと、5人の気配を感じた。
この5人が盗賊か?
他にいないか少しの時間待ってみるが動きはない。そこで僕たちは、依頼を済ませようと更に近くにいってみた。
するとそこからは、男臭いと表現するのにふさわしい臭い・・・、男臭いんではなく汗臭い!そして、糞尿臭い!
こんな臭いのところには長くはいたくないと、僕たちは小声で話していた。
まずは僕が軽く風の魔法で家を飛ばし、油断しているうちに盗賊を討つことにした。
作戦通り魔法を唱えたところで、盗賊は何が起きたのか分からないと言った表情をして止まっていた。
そして、間髪を入れず、クロースとクリスが駆け寄り、首をはねた。
「あっけなかったなラウール。これで俺とクリスもランクアップだな。」
ドヤっとした表情をしてクロースが振り返った。
クリスも
「そうですよね、これで依頼は終了ですよね?」
そういって振り返った。
「おつかれ! 依頼は終了だね。これでランクアップの条件も達成したし、そろそろランクアップだと思うよ。じゃあ、一応臭いけど、この中を見て、お宝があれば持って帰ろう。一応依頼が出るような盗賊だから、何かいい物があると思うよ、狭いし、臭いけど。」
そういって僕たちは、臭くて狭いところを探してみた。狭いと言っても魔法である程度吹っ飛ばしているので、見晴らしはいいのだが。
そして狭い範囲をみんなで見ていると、おそらくマジックボックスと思われるものが置かれていた。
そのマジックボックスからは、誰でも物は取り出せる。しかし、マジックボックスの中にどれほどのものが入っているかわからないので、そのまま持って帰ることにした。
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盗賊の拠点から首都フイエウに戻り、冒険者ギルドに依頼達成の報告をした。
その報告をした後に、クロースとクリスがCランクに上がった。
僕と1ランクしか違わない・・・。ちょっと悔しい。
冒険者ギルドへの登録年齢や、初めて登録したときに色々と優遇はあったが、僕は悔しい・・・。
それはそれとして、一緒に冒険している人がランクを上げているのをうれしく思っている。
「おめでとう2人とも。Cランクの次はBランクだね。依頼をまた繰り返して、試験を受けたら、Bランクだよ。」
「ありがとうラウール。俺はまだ戦闘力はお前たちにかなわないが、どうにか役に立っていると思いたい。まだまだランクを上げるぞ! 今俺はものすごいやりがいを感じている。冒険者・・・。いいね。」
うっとりとしたクロース、そこにクリスも、
「私もすっごくうれしい!! 騎士ではない充実! ん~!!」
珍しくクリスが興奮していた。
そんな状態の2人を宿屋に連れ戻そうと声をかけた。
「それでは一度宿に向かい、そのあとランクアップのお祝いをしましょう。おいしい物を食べて、お酒も飲みたい人は飲みましょう! 宴だ~!!」
テンションを上げすぎて、キャラが崩壊した・・・。
それでも2人は乗ってきた。
「よし!帰ってお祝いだ!!」
と両手を上にあげて言うクロースの言葉で、僕たちは冒険者ギルドをあとにするのであった。
~~~~~~~~~~~~
帰り道・・・・。
クロースとクリスは今までに見たことのないくらい興奮している。今日あったことをお互いに声高に話していた。
僕は盗賊とはいえ、あまり人を殺したことを周りに聞こえるように言うのは好きでなかったので、
「ちょっと静かに戻ろうね~、興奮しているのはわかるけど・・・。」
とちょっと威圧を飛ばした。
すると、2人に向けて飛ばしたつもりの威圧だが、違う所から声がした。
「よく気付いたな・・・・。俺にいつ気づいた・・・。」
そう、目の前で黒いローブを身にまとった人が家の陰から現れて話し出した。
まったく気づかなかった。一応気配を探れるスキルはあるはずなのに・・・。それとも・・・、そのスキルをすり抜けることが出来るスキルがあるのか??
そう考えていた時に、
「気づかれていてもどうでもいいが、そのマジックボックスを渡すんだ。」
そう目の前の人が行ったと思うと、すでに目の前にいた。
「クッ・・早い!」
ラウールは一気に後退し、構えた。
「この動きから逃げられるのか・・・。今日はあきらめよう・・・・。しかし、そのマジックボックスの中身を他の奴に見せたり渡したとき・・・、そいつも我々の獲物になる・・・。」
そういうと、ローブの人は走り去っていった。僕でも追いつかないくらいの速さで・・・。
「大丈夫かラウール? 怪我はないか?」
心配そうに駆け寄ってきたクロースは、ラウールの体を見ていた。
「大丈夫。攻撃は受けていないから・・・。けど何が起きているのか・・・。クロース、クリス、宿に戻って、マジックボックスの中身を確かめてみよう・・・。僕たちはもうあいつに気づかれているから、見ても見なくても同じだと思う。」
そういって3人は宿に戻るのであった。
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