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15.誕生日と予定外
ゴブリン討伐開始
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もしかして、もしかしてだけど、僕達だけでゴブリンを殲滅したら、目立たなくても済むんじゃないのか?勝手に単独でだけど...。
そう考えたラウールだったが、その考えを振り払った。
結局目立つ!
「さくら?何か目立たない方法はないかな?どうせなら徐々にギルドに貢献してSランクになった方が目立たないんでない? 僕なんてSランクの冒険者の名前を知らないよ? それよりは、ゴブリンを殲滅させた方が絶対目立つよね?」
「そうね。私もSランクの冒険者は知らない。難しいね・・・。チートがありすぎるから、強い敵1匹より、弱い敵が大勢の方がやりやすいものね。」
「ね~。多数の殲滅だけだったら、一瞬だと思うけどね・・・。」
「いっそのこと、雑魚を私たちで殲滅して、ボスをSランクパーティーに任せる?」
2人は悩んだ・・・。
Sランクパーティーがボスを倒した後、そのパーティーを可能な限り持ち上げて、自分たちは雑魚を倒しただけですと言う顔をする・・・。
そこくらいが限度か?
~~~~~~~~
数日後に一度高ランク者だけ集まって話し合いがもたれた。
そこには【黒猫】の姿はもちろんあった。
そしてラウールは提案した。
【黒猫】が、広範囲殲滅魔法を放って、雑魚を一掃すると。
そうするとおそらく魔力がそこを突くから、ボスは任せると。
実際は余裕だと思うが・・・。
Sランクパーティーは【黒猫】の実力をある程度は認めていた。
大体の雑魚は一掃してくれると考えてくれた。
そこで今回の作戦はこうだ。
1.【黒猫】がゴブリンの拠点に2人で広範囲殲滅魔法を打ち込む。
2.周りを他の冒険者で固め、打ち漏らしのゴブリンを討伐する。
3.Sランクパーティー2組は、ボスを討伐するために、魔法が撃ち込まれた後に拠点に突入する。
4.Sランクパーティーはボスと、ボスの護衛の討伐に分かれてとどめを刺す。
簡単にその4つの手順が決められた。
ギルマスのウールは司令官として指揮を執ることになった。
作戦は2日後。
それまでに依頼で少し周りの魔物を討伐し、出来る限り拠点にゴブリンが集まるように誘導することになった。
~~~~~~~~
作戦当日、【黒猫】と冒険者たちはゴブリンの拠点が見える高台にいた。
司令官のウールは一言。
「これから作戦を開始する。」
それだけ話すと、冒険者たちは配置についた。
配置についた冒険者を見たウールは、
「【黒猫】攻撃開始だ。」
そう言った。
「じゃあやろっかサクラ!」
「そうね、同じ魔法で!」
今回は雰囲気も出すために、適当な詠唱も唱えてみた。
「我はここに願う。あまねく大地の熱よ、我の元に集まれ。そして天空を支配する見えざる力よ、大地の熱を更なる境地に導き給え。熱は力、天空は支配、我はこの空間を支配し目の前の敵を殲滅することを願う・・・、シャイニングフレア!」
そう唱えた瞬間、空から炎?隕石並みの質量をもった炎の塊が大地に降り注いだ・・・、拠点を大幅に覆いつくすほどの炎が・・・。
「「(やべ!! やりすぎた・・・。)」」
1つの炎が百体以上のゴブリンを焼き尽くす・・・。
同じ規模の炎が50以上・・・。
目の前の拠点が消滅した・・・・。
ラウールとサクラは逃げようとした・・・。
しかしウールに回り込まれた、どうする?
逃げる・・・、
シトカに回り込まれた・・・、
逃げることが出来ない。
今までの迷いは何だったんだろう・・・。
目立たないようにって。
しかしそこに救世主?
救世ゴブリンが現れた!
「オマエハナニモノダ・・・。オレノナカマタチヲ。」
目の前で無傷で立っているゴブリンが話しかけてきた。
ゴブリンも話せるのか!
ラウールとサクラは物語を想像した。
「ワガテシタガ、ミヲテイシテマモッテクレタ。オマエハチンノテキカ?」
ラウールはつい言ってしまった。
「僕たちの後ろにいるSランクの冒険者がお前の敵だ!!」
周りの冒険者は突っ込みそうになった・・・。
「オマエラガ、マホウヲ、ツカッタンダロ!!」
そう言って目の前のゴブリン?何?
は殴りかかってきた。
「遅い!」
そう言いながらラウールは体をひねり、こぶしを躱した。
「危ない!」
そう言ってサクラは大鎌を瞬時に取り出し、ゴブリン?何?の後ろに回った。
ゴブリン?何?は反応できておらず、ラウールにそのまま回し蹴りを放とうと体をひねった。
「させない!!」
そう言ってサクラは大鎌で首をはねた・・・。
ジャッ!!!!
ゴブリン?何?の首と体が離れた。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
「さすがSランク!! 僕たちが分からないように討伐してくれた!!」
サクラものった
「私も躱すのが精いっぱいで・・・。ありがとうSランク。」
・・・・・・
・・・・
「せめて名前を言ってね・・・。」
そうSランクパーティーのリーダーらしき人は呟いた・・・。
「それは無理がある。」
ウールも参戦した。
「【黒猫】のお2人・・・。目立ちたくないのでは?」
シトカさんが締めくくった。
なぜギャグのような状況になっているのか悩んだラウールだったが、犠牲者がいない事だけは喜んだ。
しかし目の前の焼け野原は・・・。
【黒猫】が現状回復しなければいけないのかな・・・。
そんなところを悩んだラウールだった。
そう考えたラウールだったが、その考えを振り払った。
結局目立つ!
「さくら?何か目立たない方法はないかな?どうせなら徐々にギルドに貢献してSランクになった方が目立たないんでない? 僕なんてSランクの冒険者の名前を知らないよ? それよりは、ゴブリンを殲滅させた方が絶対目立つよね?」
「そうね。私もSランクの冒険者は知らない。難しいね・・・。チートがありすぎるから、強い敵1匹より、弱い敵が大勢の方がやりやすいものね。」
「ね~。多数の殲滅だけだったら、一瞬だと思うけどね・・・。」
「いっそのこと、雑魚を私たちで殲滅して、ボスをSランクパーティーに任せる?」
2人は悩んだ・・・。
Sランクパーティーがボスを倒した後、そのパーティーを可能な限り持ち上げて、自分たちは雑魚を倒しただけですと言う顔をする・・・。
そこくらいが限度か?
~~~~~~~~
数日後に一度高ランク者だけ集まって話し合いがもたれた。
そこには【黒猫】の姿はもちろんあった。
そしてラウールは提案した。
【黒猫】が、広範囲殲滅魔法を放って、雑魚を一掃すると。
そうするとおそらく魔力がそこを突くから、ボスは任せると。
実際は余裕だと思うが・・・。
Sランクパーティーは【黒猫】の実力をある程度は認めていた。
大体の雑魚は一掃してくれると考えてくれた。
そこで今回の作戦はこうだ。
1.【黒猫】がゴブリンの拠点に2人で広範囲殲滅魔法を打ち込む。
2.周りを他の冒険者で固め、打ち漏らしのゴブリンを討伐する。
3.Sランクパーティー2組は、ボスを討伐するために、魔法が撃ち込まれた後に拠点に突入する。
4.Sランクパーティーはボスと、ボスの護衛の討伐に分かれてとどめを刺す。
簡単にその4つの手順が決められた。
ギルマスのウールは司令官として指揮を執ることになった。
作戦は2日後。
それまでに依頼で少し周りの魔物を討伐し、出来る限り拠点にゴブリンが集まるように誘導することになった。
~~~~~~~~
作戦当日、【黒猫】と冒険者たちはゴブリンの拠点が見える高台にいた。
司令官のウールは一言。
「これから作戦を開始する。」
それだけ話すと、冒険者たちは配置についた。
配置についた冒険者を見たウールは、
「【黒猫】攻撃開始だ。」
そう言った。
「じゃあやろっかサクラ!」
「そうね、同じ魔法で!」
今回は雰囲気も出すために、適当な詠唱も唱えてみた。
「我はここに願う。あまねく大地の熱よ、我の元に集まれ。そして天空を支配する見えざる力よ、大地の熱を更なる境地に導き給え。熱は力、天空は支配、我はこの空間を支配し目の前の敵を殲滅することを願う・・・、シャイニングフレア!」
そう唱えた瞬間、空から炎?隕石並みの質量をもった炎の塊が大地に降り注いだ・・・、拠点を大幅に覆いつくすほどの炎が・・・。
「「(やべ!! やりすぎた・・・。)」」
1つの炎が百体以上のゴブリンを焼き尽くす・・・。
同じ規模の炎が50以上・・・。
目の前の拠点が消滅した・・・・。
ラウールとサクラは逃げようとした・・・。
しかしウールに回り込まれた、どうする?
逃げる・・・、
シトカに回り込まれた・・・、
逃げることが出来ない。
今までの迷いは何だったんだろう・・・。
目立たないようにって。
しかしそこに救世主?
救世ゴブリンが現れた!
「オマエハナニモノダ・・・。オレノナカマタチヲ。」
目の前で無傷で立っているゴブリンが話しかけてきた。
ゴブリンも話せるのか!
ラウールとサクラは物語を想像した。
「ワガテシタガ、ミヲテイシテマモッテクレタ。オマエハチンノテキカ?」
ラウールはつい言ってしまった。
「僕たちの後ろにいるSランクの冒険者がお前の敵だ!!」
周りの冒険者は突っ込みそうになった・・・。
「オマエラガ、マホウヲ、ツカッタンダロ!!」
そう言って目の前のゴブリン?何?
は殴りかかってきた。
「遅い!」
そう言いながらラウールは体をひねり、こぶしを躱した。
「危ない!」
そう言ってサクラは大鎌を瞬時に取り出し、ゴブリン?何?の後ろに回った。
ゴブリン?何?は反応できておらず、ラウールにそのまま回し蹴りを放とうと体をひねった。
「させない!!」
そう言ってサクラは大鎌で首をはねた・・・。
ジャッ!!!!
ゴブリン?何?の首と体が離れた。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
「さすがSランク!! 僕たちが分からないように討伐してくれた!!」
サクラものった
「私も躱すのが精いっぱいで・・・。ありがとうSランク。」
・・・・・・
・・・・
「せめて名前を言ってね・・・。」
そうSランクパーティーのリーダーらしき人は呟いた・・・。
「それは無理がある。」
ウールも参戦した。
「【黒猫】のお2人・・・。目立ちたくないのでは?」
シトカさんが締めくくった。
なぜギャグのような状況になっているのか悩んだラウールだったが、犠牲者がいない事だけは喜んだ。
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そんなところを悩んだラウールだった。
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