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15.誕生日と予定外
どんな言い訳が効果的か
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ラウールは思った・・・。やりすぎた。
サクラは思った・・・。せめて2回くらい切りつけたらよかったか?
今【黒猫】は冒険者ギルドにいる。
そして周りにはウール、シトカ、Sランク冒険者パーティー2組、高ランク冒険者数人、なぜかダイチもいた。
「おうラウール!! 大活躍だったみたいだな!! さすが! 俺は今回、ファンフート様にお願いされて、現状把握に来た。」
いらないよ~!と言えないラウール。
そしてウールが口を開いた。
「ラウール、サクラ、ありがとう。君たちがいなければ、街に被害があったかもしれない。そして、冒険者は確実に被害にあっていた。どいつも無傷だ・・・。ありがとう。」
ウールの笑顔を見たことはなかったが、ぎこちなく微笑んだ。
「私は色々と聞きたいことがあるけどね・・・。」
シトカさんは普段通りの口調に戻っている。
Sランク冒険者は割愛だ。
ラウールは先に謝った。
「ごめんなさい! ちょっとだけ気合が入りすぎた!!」
「「「ちょっと?!!」」」
他の人たちが驚いた。
そして言葉の使い方を間違えた・・・。
「ちょっとと言うか、ん~・・・、今回の討伐が成功してよかったね!!」
ラウールはごまかしに入った。
「「「おい!!」」」
「なんか変だった? たまたまいい感じの詠唱が浮かんで、たまたまいい感じの威力が出た魔法が発動して、たまたま倒せたんだよ~!」
ダイチは言った
「ラウール・・・、それは無理があるぜ・・・。」
シトカは言った
「ラウールさんはなにを言っているの?」
ウールは言った、
「はっ?」
周りは驚いた。ウールが疑問を呈するのかと。
「それでもロードを倒せたんだ。【黒猫】はSランクに昇格するかもしれない。サクラは飛び級だ。」
そうウールは言った。
「えっ! 私が飛び級? 魔法を1つ唱えて、ゴブリンの首を1つ飛ばしただけなのに!?」
「「「「「うぉい!!」」」」」
名乗れないSランク冒険者は、
「俺にも無理だからな・・・、一応Sランクです・・・。」
それにウールも
「強さだけではない。自分が目立ちたくない理由があったのだろう。しかしお前たちは前線に出てくれた。そして他の冒険者の犠牲を出さなかった。これは、いくつもの依頼をこなすことも大切だが、冒険者ギルドの仲間の命をなくさなかった。十分な貢献だ。」
ダイチも乗ってきた
「すごいぜ!! だってさ、ゴブリンロード1匹でやばいんだろ! だから今日確認のため、ファンフート様も俺をここにねじ込んだんだぜ! それが他にも上位種がいたような戦場で、一気に周りを殲滅・・・。しかも誰も怪我をしていない。俺の世界なら、何階級特進だ!!」
そこには突っ込めない・・。
「ラウールとサクラは堂々と査定を受けるべきだ。この世界に来たばかりの俺が言う事でもないが。」
ダイチの言葉はラウールもうれしかった。
誰も傷つかなかったことには意味があると思いたい。
犠牲が少なく済むように、目立ちたくなくとも参戦したのだから。
~~~~~~~
そうして話し合いが終わり、数日間が立った。
冒険者ギルドから呼び出しがあり、あっさりとSランクに昇格した・・・・。
それでいいのかと思いながらもプレートを受け取った。
その時にシトカさんが言った。
「Sランクはあくまでも冒険者ギルドが認めたランクです。それは冒険者ギルドが判断した基準です。【黒猫】の御2人は何を大切にしているかはわかりません。しかし、冒険者ギルドは認めました。冒険者ギルドは、そこに住む人々の為に存在している組織です。中にはお金儲けの為に登録をしている人もいます。生活に困って登録している人もいます。しかし始まりは、そこに住む人が困っていることを解決することだった。その対価として報酬をもらう。本当に単純に、自分の行ったことが、金銭として自分に帰ってくるだけです。そこにギルドと言う組織が加わり、ランクと言うものが出来ました。それもすべては依頼をする人が、質のいい人を選ぶためのもの。だから、ランクを気にせず、自分は街の人にとっていいことをしたとだけ思っていればいいのです。人のためと言うのが原点ですから・・・。」
・・・・・・
・・・・・
人のため・・・・。
ラウールはSランクになった。8歳で登録し、16歳でSランク。
サクラはSランクになった。14歳で登録し、同い年という事で、16歳でSランク。
サクラはチートだ・・・。
もしかして最短では・・・・
最短の期待は裏切られた。
過去に登録から2週間でSランクになった者がいると言う。
大規模な魔物の進行があり、街を救った英雄だという事だ。
言葉は濁しているが、きっと冒険者登録をした、過去の勇者だ・・・。
EXランクの最短記録ももう狙えないみたいだ。
登録から3か月で魔王を討伐して英雄になった者がいるみたいだ・・・。
またもや・・・、過去の勇者だろう・・・。
魔王なんてそんな簡単には出てこないよ。
それでも2人はSランクに昇格した。
そろそろいい区切りなので旅をしようとラウールは考えていた。
サクラはまたついてきてくれるかな?
安心しつつも不安なラウールだった。
サクラは思った・・・。せめて2回くらい切りつけたらよかったか?
今【黒猫】は冒険者ギルドにいる。
そして周りにはウール、シトカ、Sランク冒険者パーティー2組、高ランク冒険者数人、なぜかダイチもいた。
「おうラウール!! 大活躍だったみたいだな!! さすが! 俺は今回、ファンフート様にお願いされて、現状把握に来た。」
いらないよ~!と言えないラウール。
そしてウールが口を開いた。
「ラウール、サクラ、ありがとう。君たちがいなければ、街に被害があったかもしれない。そして、冒険者は確実に被害にあっていた。どいつも無傷だ・・・。ありがとう。」
ウールの笑顔を見たことはなかったが、ぎこちなく微笑んだ。
「私は色々と聞きたいことがあるけどね・・・。」
シトカさんは普段通りの口調に戻っている。
Sランク冒険者は割愛だ。
ラウールは先に謝った。
「ごめんなさい! ちょっとだけ気合が入りすぎた!!」
「「「ちょっと?!!」」」
他の人たちが驚いた。
そして言葉の使い方を間違えた・・・。
「ちょっとと言うか、ん~・・・、今回の討伐が成功してよかったね!!」
ラウールはごまかしに入った。
「「「おい!!」」」
「なんか変だった? たまたまいい感じの詠唱が浮かんで、たまたまいい感じの威力が出た魔法が発動して、たまたま倒せたんだよ~!」
ダイチは言った
「ラウール・・・、それは無理があるぜ・・・。」
シトカは言った
「ラウールさんはなにを言っているの?」
ウールは言った、
「はっ?」
周りは驚いた。ウールが疑問を呈するのかと。
「それでもロードを倒せたんだ。【黒猫】はSランクに昇格するかもしれない。サクラは飛び級だ。」
そうウールは言った。
「えっ! 私が飛び級? 魔法を1つ唱えて、ゴブリンの首を1つ飛ばしただけなのに!?」
「「「「「うぉい!!」」」」」
名乗れないSランク冒険者は、
「俺にも無理だからな・・・、一応Sランクです・・・。」
それにウールも
「強さだけではない。自分が目立ちたくない理由があったのだろう。しかしお前たちは前線に出てくれた。そして他の冒険者の犠牲を出さなかった。これは、いくつもの依頼をこなすことも大切だが、冒険者ギルドの仲間の命をなくさなかった。十分な貢献だ。」
ダイチも乗ってきた
「すごいぜ!! だってさ、ゴブリンロード1匹でやばいんだろ! だから今日確認のため、ファンフート様も俺をここにねじ込んだんだぜ! それが他にも上位種がいたような戦場で、一気に周りを殲滅・・・。しかも誰も怪我をしていない。俺の世界なら、何階級特進だ!!」
そこには突っ込めない・・。
「ラウールとサクラは堂々と査定を受けるべきだ。この世界に来たばかりの俺が言う事でもないが。」
ダイチの言葉はラウールもうれしかった。
誰も傷つかなかったことには意味があると思いたい。
犠牲が少なく済むように、目立ちたくなくとも参戦したのだから。
~~~~~~~
そうして話し合いが終わり、数日間が立った。
冒険者ギルドから呼び出しがあり、あっさりとSランクに昇格した・・・・。
それでいいのかと思いながらもプレートを受け取った。
その時にシトカさんが言った。
「Sランクはあくまでも冒険者ギルドが認めたランクです。それは冒険者ギルドが判断した基準です。【黒猫】の御2人は何を大切にしているかはわかりません。しかし、冒険者ギルドは認めました。冒険者ギルドは、そこに住む人々の為に存在している組織です。中にはお金儲けの為に登録をしている人もいます。生活に困って登録している人もいます。しかし始まりは、そこに住む人が困っていることを解決することだった。その対価として報酬をもらう。本当に単純に、自分の行ったことが、金銭として自分に帰ってくるだけです。そこにギルドと言う組織が加わり、ランクと言うものが出来ました。それもすべては依頼をする人が、質のいい人を選ぶためのもの。だから、ランクを気にせず、自分は街の人にとっていいことをしたとだけ思っていればいいのです。人のためと言うのが原点ですから・・・。」
・・・・・・
・・・・・
人のため・・・・。
ラウールはSランクになった。8歳で登録し、16歳でSランク。
サクラはSランクになった。14歳で登録し、同い年という事で、16歳でSランク。
サクラはチートだ・・・。
もしかして最短では・・・・
最短の期待は裏切られた。
過去に登録から2週間でSランクになった者がいると言う。
大規模な魔物の進行があり、街を救った英雄だという事だ。
言葉は濁しているが、きっと冒険者登録をした、過去の勇者だ・・・。
EXランクの最短記録ももう狙えないみたいだ。
登録から3か月で魔王を討伐して英雄になった者がいるみたいだ・・・。
またもや・・・、過去の勇者だろう・・・。
魔王なんてそんな簡単には出てこないよ。
それでも2人はSランクに昇格した。
そろそろいい区切りなので旅をしようとラウールは考えていた。
サクラはまたついてきてくれるかな?
安心しつつも不安なラウールだった。
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