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23.フロックリンのオーク騒動
商人とは
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僕たちはフロックリンに戻った。
僕の悩みはまだ解決していないが、今は目の前のこと、商人の身分で行動することが必要だ。
商品を売買し利益を出して初めて商人を名乗ることが出来ると考えたが僕たちには無理かな?
お金は一杯あるんだけどね・・・。
気持ち的にやるなら出来る限りはなりきりたいね。
自分達の姿も見直した。既にサンクリットが目をつけているようだから人型に戻る事にした。
帝国では商人でラウールの名前を出し【黒猫】とばれたならそれまでだと開き直る。
冒険者としてはまだ活動はしない予定だが。
~~~~~
そうして人型に戻った僕たちはソフィアに合流するように装った。
ソフィアのお付きとして活動する。
そこで僕たちも改めて商人ギルドでキャラバン登録をすることにして、商人のような格好をして商人ギルドに向かった。
商人ギルドではダンが今回も対応してくれた。
「はじめまして。ダンと申します。ラウールさん、サクラさん、ヤマトさんですね。他従魔が一匹ですね。従魔登録はお済みですか?」
「僕とサクラの冒険者プレートに登録をしているけど、商人ギルドでも登録する必要がある?」
「どちらでも構いませんよ。皆さんは冒険者も兼ねているようですが、商人一本で活動している人が多いので登録方法はありますよ。」
「じゃあ帰りに登録していくよ。それで一枚のプレートで手続きはすむでしょ?」
「冒険者活動を休んでいるのであればそちらの方が手間は省けますね。」
クロウの事は解決した。
あとは行商についてだ。
始めにソフィアが口を開いた。
「ありがとうございます。それでは商売についてなのですが、私は初めての行商は失敗だったと考えています。利益が出ませんでした。そこで、行商人として活動するために助言をいただきたいのですが。」
ダンは手を顎に当て考える仕草をしたあとに話し出した。
「助言ですか・・・。ソフィアさんたちはどこかで修業をしていますか?」
「いいえ、商売は初めてです。」
「様々な商品の相場を覚えたり控えていますか?」
「余りお店には行きませんね。本屋や魔道具、武器等を少し見るくらいですね。」
「知り合いが手伝ってくれたりしますか?」
「全く伝聞はありませんね。」
・・・
・・・・
「それで何故商人になろうと・・・?」
その言葉には僕が答えることにした。
「ダンさんは秘密が守ることが出来ますか?僕たちの個人情報です。ラシーア帝国で一度も話したことがありませんが、いかがでしょう?」
ダンはまた考える仕草をした。
「私たちも商人ギルドでは個人の情報の流出はございません。しかし正直に言いますと、貴族の権力が強く、細かな情報は表に出ることは考えられます。」
ダンさんは静かに、真面目な顔をして答えてくれた。
「そうですか・・・。それでは詳しい話はできませんね。ただ相談にはのって欲しいので少しだけ話します。」
「はい。」
「犯罪を犯していませんが、冒険者プレートを提示して活動すると目立ってしまうので商人ギルドプレートで活動しようと考えています。その場合何かギルドに不都合はありますか?」
「ん~、特にはないですね。必要なお金は納めていただき犯罪は犯さない。商いは成功も失敗も誰でもありますから成功しても失敗しても自己責任です。それからソフィアさんは行商人として行動できるだけのお金を納めています。こちらに不都合はございませんよ。」
「それじゃあ商売をあえてしなくとも良いと?」
「出来ることなら何かは商いをしていただきたいですが、そこまでの行動は把握出来ませんので。儲けが大きい場合は分かりやすいですが。」
「わかりました。では時々商人ギルドをのぞいて見ますね。何か必要な素材や道具がある時は納めますよ。それでも活動してると言えるでしょ?」
「それで充分です。冒険者に依頼をしても手に入らないものもありますから。それだけでギルドに貢献していることになりますよ。」
「では僕たちのキャラバン登録とクロウの従魔登録をお願いします。」
そう言って必要な手続きも終わり、部屋を出た。
部屋を出た僕たちは早速商人ギルドにある依頼品を確認した。
冒険者ギルドと似ているが、綺麗に掲示されていた。近くにギルド職員もおり、説明もしてくれるようだ。
僕たちはそこにいる職員と話してみることにした。
「僕たちは他の国から渡って来たのですが、何かこの国では手に入れることの出来ない物の依頼はありますか?」
「え~と、どちらからいらっしゃいましたか?」
「他の国は大体回っていますが、フイエウ共和国の東の素材は多く集めていますが。」
そう聞いた職員は手元にある冊子を確認している。
「え~とですね。この薬草とこの魔物の素材、後はこの前持ち込まれたみたいですが、ワイバーンやドラゴンの素材はいつでも依頼がありますね。冒険者ギルドにも依頼されていますが、あちらは討伐しなければ納品されませんので。」
そのような依頼があったので、僕たちは無難なワイバーンの皮を取り出した。
「それはワイバーンの皮・・・。そちらを納入していただけるのですか?」
「はい。行商で損をしたので、手持ちのお金を増やそうと思いまして。」
ソフィアは商いを失敗したように伝えた。
「それは、そんな素材を提供できるのに何故?」
「相場がわからなかったもので。こちらでは適正な価格で取引していただけるのでしょ?」
「もちろんです! ワイバーンの素材は依頼があっても冒険者ギルドからもなかなか回って来ませんので。貴族の方たちが普段から求められても提供できませんでしたから。こういった素材を持っているのであれば、商人ギルドに納入するかたちがソフィアさんにあっているのではないですか?」
「そうなのですか。私は旅をしたかったもので、行商人を目指したのですが。」
「旅を続けても他の領土でも納入できますよ?」
なんとなく行商人をしてみたけど、ギルドで納入するのが無難かな。
今後は偽善で村に損覚悟で必要なものを売る。
貴重な物は商人ギルドに気が向いたときに納入する。
商人として旅を続ける、これでいこう!
とラシーア帝国での行動方法を考えたラウールだった。
僕の悩みはまだ解決していないが、今は目の前のこと、商人の身分で行動することが必要だ。
商品を売買し利益を出して初めて商人を名乗ることが出来ると考えたが僕たちには無理かな?
お金は一杯あるんだけどね・・・。
気持ち的にやるなら出来る限りはなりきりたいね。
自分達の姿も見直した。既にサンクリットが目をつけているようだから人型に戻る事にした。
帝国では商人でラウールの名前を出し【黒猫】とばれたならそれまでだと開き直る。
冒険者としてはまだ活動はしない予定だが。
~~~~~
そうして人型に戻った僕たちはソフィアに合流するように装った。
ソフィアのお付きとして活動する。
そこで僕たちも改めて商人ギルドでキャラバン登録をすることにして、商人のような格好をして商人ギルドに向かった。
商人ギルドではダンが今回も対応してくれた。
「はじめまして。ダンと申します。ラウールさん、サクラさん、ヤマトさんですね。他従魔が一匹ですね。従魔登録はお済みですか?」
「僕とサクラの冒険者プレートに登録をしているけど、商人ギルドでも登録する必要がある?」
「どちらでも構いませんよ。皆さんは冒険者も兼ねているようですが、商人一本で活動している人が多いので登録方法はありますよ。」
「じゃあ帰りに登録していくよ。それで一枚のプレートで手続きはすむでしょ?」
「冒険者活動を休んでいるのであればそちらの方が手間は省けますね。」
クロウの事は解決した。
あとは行商についてだ。
始めにソフィアが口を開いた。
「ありがとうございます。それでは商売についてなのですが、私は初めての行商は失敗だったと考えています。利益が出ませんでした。そこで、行商人として活動するために助言をいただきたいのですが。」
ダンは手を顎に当て考える仕草をしたあとに話し出した。
「助言ですか・・・。ソフィアさんたちはどこかで修業をしていますか?」
「いいえ、商売は初めてです。」
「様々な商品の相場を覚えたり控えていますか?」
「余りお店には行きませんね。本屋や魔道具、武器等を少し見るくらいですね。」
「知り合いが手伝ってくれたりしますか?」
「全く伝聞はありませんね。」
・・・
・・・・
「それで何故商人になろうと・・・?」
その言葉には僕が答えることにした。
「ダンさんは秘密が守ることが出来ますか?僕たちの個人情報です。ラシーア帝国で一度も話したことがありませんが、いかがでしょう?」
ダンはまた考える仕草をした。
「私たちも商人ギルドでは個人の情報の流出はございません。しかし正直に言いますと、貴族の権力が強く、細かな情報は表に出ることは考えられます。」
ダンさんは静かに、真面目な顔をして答えてくれた。
「そうですか・・・。それでは詳しい話はできませんね。ただ相談にはのって欲しいので少しだけ話します。」
「はい。」
「犯罪を犯していませんが、冒険者プレートを提示して活動すると目立ってしまうので商人ギルドプレートで活動しようと考えています。その場合何かギルドに不都合はありますか?」
「ん~、特にはないですね。必要なお金は納めていただき犯罪は犯さない。商いは成功も失敗も誰でもありますから成功しても失敗しても自己責任です。それからソフィアさんは行商人として行動できるだけのお金を納めています。こちらに不都合はございませんよ。」
「それじゃあ商売をあえてしなくとも良いと?」
「出来ることなら何かは商いをしていただきたいですが、そこまでの行動は把握出来ませんので。儲けが大きい場合は分かりやすいですが。」
「わかりました。では時々商人ギルドをのぞいて見ますね。何か必要な素材や道具がある時は納めますよ。それでも活動してると言えるでしょ?」
「それで充分です。冒険者に依頼をしても手に入らないものもありますから。それだけでギルドに貢献していることになりますよ。」
「では僕たちのキャラバン登録とクロウの従魔登録をお願いします。」
そう言って必要な手続きも終わり、部屋を出た。
部屋を出た僕たちは早速商人ギルドにある依頼品を確認した。
冒険者ギルドと似ているが、綺麗に掲示されていた。近くにギルド職員もおり、説明もしてくれるようだ。
僕たちはそこにいる職員と話してみることにした。
「僕たちは他の国から渡って来たのですが、何かこの国では手に入れることの出来ない物の依頼はありますか?」
「え~と、どちらからいらっしゃいましたか?」
「他の国は大体回っていますが、フイエウ共和国の東の素材は多く集めていますが。」
そう聞いた職員は手元にある冊子を確認している。
「え~とですね。この薬草とこの魔物の素材、後はこの前持ち込まれたみたいですが、ワイバーンやドラゴンの素材はいつでも依頼がありますね。冒険者ギルドにも依頼されていますが、あちらは討伐しなければ納品されませんので。」
そのような依頼があったので、僕たちは無難なワイバーンの皮を取り出した。
「それはワイバーンの皮・・・。そちらを納入していただけるのですか?」
「はい。行商で損をしたので、手持ちのお金を増やそうと思いまして。」
ソフィアは商いを失敗したように伝えた。
「それは、そんな素材を提供できるのに何故?」
「相場がわからなかったもので。こちらでは適正な価格で取引していただけるのでしょ?」
「もちろんです! ワイバーンの素材は依頼があっても冒険者ギルドからもなかなか回って来ませんので。貴族の方たちが普段から求められても提供できませんでしたから。こういった素材を持っているのであれば、商人ギルドに納入するかたちがソフィアさんにあっているのではないですか?」
「そうなのですか。私は旅をしたかったもので、行商人を目指したのですが。」
「旅を続けても他の領土でも納入できますよ?」
なんとなく行商人をしてみたけど、ギルドで納入するのが無難かな。
今後は偽善で村に損覚悟で必要なものを売る。
貴重な物は商人ギルドに気が向いたときに納入する。
商人として旅を続ける、これでいこう!
とラシーア帝国での行動方法を考えたラウールだった。
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