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第三章 内なる葛藤
第14話 反復 répétition (挿絵あり※微センシティブ)
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それなりにしっかりと眠れたと思う。ちゃんと閉めなかったカーテンの間から、薄い光が差し込んでいた。寝間着から適当に制服へ着替えて、風呂場へと向かった。
学校の寮では、水回りの施設はすべて共用。だれもいない早朝の、浴場の中に仕切られて並んだ長方形の個室。中で脱衣場と洗い場に分かれているんだ。たくさん積まれた洗いたてのタオルをひとつ手に取り、真ん中あたりのに入って鍵をかける。制服を脱いでハンガーに掛ける。そして、壁際のシャワーヘッドの下へ行き、蛇口栓の棒を縦にした。壁の向こう側で蒸気圧力器がゴウンとひとつ音を立て、ぬるい湯が降ってくる。目を閉じて上を向いて、それを迎え入れた。
水音が静かに響いて、世界に自分ひとりだけなんじゃないかと錯覚する。ソノコはやたらと溜め湯へ浸かることにこだわるけれど、僕はこうしてずっと打たれている方が好きだ。なにもかも流してくれそうだから。
備え付けの石鹸を両手で泡立てて、全身を洗った。オリヴィエ兄さんは石鹸を共用するのは嫌がるけど、僕はそこまで頓着しない。そこについては、僕はブリアック兄さんに似たと思う。前に高級な石鹸をオリヴィエ兄さんからもらったけど、やたら清潔な香りがしてなんか落ち着かなかったから、下着を洗う用にした。他の奴らは知らないけど、ここ一年くらい、僕は自分の下着は自分で洗うようにしているんだ。そして寮の部屋で紐を張って干している。洗濯の仕方は覚えたからね。自分でできるよ。
前にオリヴィエ兄さんも僕の真似をしようとしていたけど、できなかったみたいだ。あんな忙しい人は他人に委託していいんだよ。今はソノコがいるしね。夫婦なんだから隠すものなんてないだろ。
週末の夜、オリヴィエ兄さんと話して、僕の中のわだかまっていた部分が小さくなったと感じる。ブリアック兄さんについて、気持ちの整理ができたんじゃないかと思える。だから、もうだいじょうぶ。きっと、だいじょうぶ。仕切り直して、今日から、また日常を始めよう。なにもかも流して。そう思ったんだ。
疑問は、残ったままだけれど。
蛇口栓を左に倒して湯を止めた。蒸気圧力器が仕事を終えて満足そうにもう一度鳴いた。無音になって、髪の毛から滴った雫が落ちたのさえ大げさに響く。タオルを手にとって頭と全身を手早く拭いていたら、浴場の出入り口の開閉音が聞こえた。早起きのヤツがだれか来たんだろう。個室が並ぶこちらまで足音が来ないから、単に顔を洗いに来ただけなのかもしれない。脱衣場で手早く下着を身に着けて、細い縦線が入った濃い灰色のズボンをもう一度穿く。シャツと黒いベストは袖に腕を通しただけで個室を出た。タオルを使用済みの箱へ投げ入れる。温風器であらかた髪の毛を乾かしてから、鏡部屋へ行った。
「――ああ、テオだったのか。おはよう」
椅子に座ったレオンが鏡越しに僕を確認して言った。なんだか顎の下が気になるようで、上を見ている。僕は数個隣りの姿見の前に立って、自分の顔を見た。血色はいい。
「早起きだね。だれも来ないうちにって思って来たのに」
「なにしてんのさ、上見て」
「なんか、顎の下に一本だけヒゲが生えて来るんだよ。すごく気になって、抜きたいんだ」
「剃ればいいじゃん」
「それがさ、ノート取るときとか、下向いたらちくちくして」
僕はまだ、ヒゲらしいものは生えて来ていない。レオンよりひとつ下だしね。めんどくさそうだな、と思う。
兄さんたちはいつもキレイにしていた。毛の色素が薄くて見えづらいから、ブリアック兄さんは日差しが高い時間に剃らないといけないとぼやいていた。オリヴィエ兄さんは、そんな兄に「手で触ればわかるでしょう」と言ったっけ。それに「おまえみたいに器用じゃねえんだよ」って返して、ブリアック兄さんはちょっとすねていた。僕はどっちになるのかな。顎の下を触ってみたけれど、なにもなかった。
レオンにバレないよう静かに深呼吸をした。心は凪いで、穏やかで、記憶の中のブリアック兄さんは笑顔だった。鏡の中で僕も、笑顔を作ってみる。……だいじょうぶだ。笑えている。不安は、完全に消えたわけではないけれど。でもすごく冷静に、僕は僕を見ていた。
シャツの袖口を留めて、前も留めて行く。整えて、ベルトをしっかりと締める。ベストもしっかり着込んでから、ちょっとのためらいの後に、なるべく深く呼吸をしながら僕はシャツの一番上のボタンを留めた。……留められた。顔色ひとつ変えていない僕が、鏡の中にいる。
なんだ、簡単なことだった。――もう、僕は平気なんだ。
ずっと、どうしても思い出してしまっていたけれど。最後のブリアック兄さんを。でも今は違う。僕の中の兄さんは、笑っている。
思わず安堵のため息が出たけれど、レオンに気取られたくなくて、努めて平然とした表情を作った。すっと鏡の中の僕が、僕になる。日常へ、戻るんだ。ずっとベストの内ポケットに入れっぱなしだった、黒いクラヴァット・リボンを取り出す。それをゆっくりとシャツの首元に巻いて……結ぶ。もったいぶるように、少し指先がもたつく。
……リボンの形を作ったときに、ひゅっと喉が鳴った。――息が、できなくなった。
記憶が、思い浮かべていた光景が、差し替わる。笑顔の兄さんから。棺の中の、兄さんへ。緑のクラヴァットをしていたんだ。首元を隠すように。
僕は喉が締めつけられて、右手で口元を押さえた。あわててリボンを解こうとするけれど上手く行かない。せり上がって来た苦いものが堪えられずに口からこぼれる。体を折り曲げ膝を着いたところで、レオンの切羽詰まった呼び声が遠くに聞こえた。リボンを、リボンを解かなければ。
やっと解けたときには、制服や足下を汚してしまっていた。酸っぱい匂いが鼻につく。僕は呆然として、何度も、何度も繰り返し考えたことを、また思い出して考えていた。
痛かったかな。
苦しかったかな。
すぐに死ねたのかな。
最期に、何を考えたのかな。
ねえ、兄さん。ブリアック兄さん。
なんでだよ。
――レオンの気遣わしげな呼びかけがすぐそばで聞こえる。僕は結局、最初の地点で悪足掻きをしていただけで一歩も進めていなかった。まるで意味がなかったんだ。それがわかった。レヴィ氏の論文も、鼻歌も、オリヴィエ兄さんと二人でずっと話したことも。なんの意味もなかった。泣きたくなった。泣けなかった。差し出されたコップを受け取って、水を飲もうとしたけれど口端からこぼれた。なにも上手く行かない。ぜんぶ、ぜんぶ。
なにひとつ冷静じゃないけれど僕は僕を心底冷笑していて、とりあえず床を拭かなくてはとか、人がたくさん起きて来る前に部屋へ戻らなきゃとか、ひどく現実的なことを考えていた。さっき体を拭いたタオルを取りに行こうとしたら、レオンが怒ったような声色で「いいから君は部屋へ戻れ」と僕を出入り口へ向かわせた。人の声がどこかで聞こえる。お言葉に甘えてとか、そういうことを言えばいいのはわかっていたけれど、なにも声にできず僕は部屋へ向かった。おかげさまでだれともすれ違わなかった。
いつだったか、思ったことがあったんだ。記憶は逃げ水みたいだって。そこにあったのに、なくなっている。ないはずなのに、そこにある。兄さん。ブリアック兄さん。
部屋に入って扉を閉めて、僕はそのままそこに寄りかかって座り込んだ。突然、今始まったかみたいな静けさが襲いかかり、心の奥にしまい込んでいたらしい絶望が一気に顔を出して来る。僕は天井を見上げて、混乱する頭でなにかを考えようとした。制服を脱いで洗いに出さなければ。洗濯物の回収は午前中だから、はやく袋に入れてドアノブにかけて。それから。できなくて。できなくて。
扉の向こうの廊下で、朝のあいさつが交わされ始めた。ざわざわとした空気感が背中に伝わってきて、僕はじっと耳を傾けてそれを聞いていた。ずっと。除け者にされたような虚しさが、床を這うように部屋に広がった。
左手がずっと、クラヴァット・リボンを握りしめている。それが僕と現実を結びつける最後のよすがみたいに。心もとなく。真っ白になった頭で、これを身に着けることができるのはいつの日だろうと、ぼんやり思った。
学校の寮では、水回りの施設はすべて共用。だれもいない早朝の、浴場の中に仕切られて並んだ長方形の個室。中で脱衣場と洗い場に分かれているんだ。たくさん積まれた洗いたてのタオルをひとつ手に取り、真ん中あたりのに入って鍵をかける。制服を脱いでハンガーに掛ける。そして、壁際のシャワーヘッドの下へ行き、蛇口栓の棒を縦にした。壁の向こう側で蒸気圧力器がゴウンとひとつ音を立て、ぬるい湯が降ってくる。目を閉じて上を向いて、それを迎え入れた。
水音が静かに響いて、世界に自分ひとりだけなんじゃないかと錯覚する。ソノコはやたらと溜め湯へ浸かることにこだわるけれど、僕はこうしてずっと打たれている方が好きだ。なにもかも流してくれそうだから。
備え付けの石鹸を両手で泡立てて、全身を洗った。オリヴィエ兄さんは石鹸を共用するのは嫌がるけど、僕はそこまで頓着しない。そこについては、僕はブリアック兄さんに似たと思う。前に高級な石鹸をオリヴィエ兄さんからもらったけど、やたら清潔な香りがしてなんか落ち着かなかったから、下着を洗う用にした。他の奴らは知らないけど、ここ一年くらい、僕は自分の下着は自分で洗うようにしているんだ。そして寮の部屋で紐を張って干している。洗濯の仕方は覚えたからね。自分でできるよ。
前にオリヴィエ兄さんも僕の真似をしようとしていたけど、できなかったみたいだ。あんな忙しい人は他人に委託していいんだよ。今はソノコがいるしね。夫婦なんだから隠すものなんてないだろ。
週末の夜、オリヴィエ兄さんと話して、僕の中のわだかまっていた部分が小さくなったと感じる。ブリアック兄さんについて、気持ちの整理ができたんじゃないかと思える。だから、もうだいじょうぶ。きっと、だいじょうぶ。仕切り直して、今日から、また日常を始めよう。なにもかも流して。そう思ったんだ。
疑問は、残ったままだけれど。
蛇口栓を左に倒して湯を止めた。蒸気圧力器が仕事を終えて満足そうにもう一度鳴いた。無音になって、髪の毛から滴った雫が落ちたのさえ大げさに響く。タオルを手にとって頭と全身を手早く拭いていたら、浴場の出入り口の開閉音が聞こえた。早起きのヤツがだれか来たんだろう。個室が並ぶこちらまで足音が来ないから、単に顔を洗いに来ただけなのかもしれない。脱衣場で手早く下着を身に着けて、細い縦線が入った濃い灰色のズボンをもう一度穿く。シャツと黒いベストは袖に腕を通しただけで個室を出た。タオルを使用済みの箱へ投げ入れる。温風器であらかた髪の毛を乾かしてから、鏡部屋へ行った。
「――ああ、テオだったのか。おはよう」
椅子に座ったレオンが鏡越しに僕を確認して言った。なんだか顎の下が気になるようで、上を見ている。僕は数個隣りの姿見の前に立って、自分の顔を見た。血色はいい。
「早起きだね。だれも来ないうちにって思って来たのに」
「なにしてんのさ、上見て」
「なんか、顎の下に一本だけヒゲが生えて来るんだよ。すごく気になって、抜きたいんだ」
「剃ればいいじゃん」
「それがさ、ノート取るときとか、下向いたらちくちくして」
僕はまだ、ヒゲらしいものは生えて来ていない。レオンよりひとつ下だしね。めんどくさそうだな、と思う。
兄さんたちはいつもキレイにしていた。毛の色素が薄くて見えづらいから、ブリアック兄さんは日差しが高い時間に剃らないといけないとぼやいていた。オリヴィエ兄さんは、そんな兄に「手で触ればわかるでしょう」と言ったっけ。それに「おまえみたいに器用じゃねえんだよ」って返して、ブリアック兄さんはちょっとすねていた。僕はどっちになるのかな。顎の下を触ってみたけれど、なにもなかった。
レオンにバレないよう静かに深呼吸をした。心は凪いで、穏やかで、記憶の中のブリアック兄さんは笑顔だった。鏡の中で僕も、笑顔を作ってみる。……だいじょうぶだ。笑えている。不安は、完全に消えたわけではないけれど。でもすごく冷静に、僕は僕を見ていた。
シャツの袖口を留めて、前も留めて行く。整えて、ベルトをしっかりと締める。ベストもしっかり着込んでから、ちょっとのためらいの後に、なるべく深く呼吸をしながら僕はシャツの一番上のボタンを留めた。……留められた。顔色ひとつ変えていない僕が、鏡の中にいる。
なんだ、簡単なことだった。――もう、僕は平気なんだ。
ずっと、どうしても思い出してしまっていたけれど。最後のブリアック兄さんを。でも今は違う。僕の中の兄さんは、笑っている。
思わず安堵のため息が出たけれど、レオンに気取られたくなくて、努めて平然とした表情を作った。すっと鏡の中の僕が、僕になる。日常へ、戻るんだ。ずっとベストの内ポケットに入れっぱなしだった、黒いクラヴァット・リボンを取り出す。それをゆっくりとシャツの首元に巻いて……結ぶ。もったいぶるように、少し指先がもたつく。
……リボンの形を作ったときに、ひゅっと喉が鳴った。――息が、できなくなった。
記憶が、思い浮かべていた光景が、差し替わる。笑顔の兄さんから。棺の中の、兄さんへ。緑のクラヴァットをしていたんだ。首元を隠すように。
僕は喉が締めつけられて、右手で口元を押さえた。あわててリボンを解こうとするけれど上手く行かない。せり上がって来た苦いものが堪えられずに口からこぼれる。体を折り曲げ膝を着いたところで、レオンの切羽詰まった呼び声が遠くに聞こえた。リボンを、リボンを解かなければ。
やっと解けたときには、制服や足下を汚してしまっていた。酸っぱい匂いが鼻につく。僕は呆然として、何度も、何度も繰り返し考えたことを、また思い出して考えていた。
痛かったかな。
苦しかったかな。
すぐに死ねたのかな。
最期に、何を考えたのかな。
ねえ、兄さん。ブリアック兄さん。
なんでだよ。
――レオンの気遣わしげな呼びかけがすぐそばで聞こえる。僕は結局、最初の地点で悪足掻きをしていただけで一歩も進めていなかった。まるで意味がなかったんだ。それがわかった。レヴィ氏の論文も、鼻歌も、オリヴィエ兄さんと二人でずっと話したことも。なんの意味もなかった。泣きたくなった。泣けなかった。差し出されたコップを受け取って、水を飲もうとしたけれど口端からこぼれた。なにも上手く行かない。ぜんぶ、ぜんぶ。
なにひとつ冷静じゃないけれど僕は僕を心底冷笑していて、とりあえず床を拭かなくてはとか、人がたくさん起きて来る前に部屋へ戻らなきゃとか、ひどく現実的なことを考えていた。さっき体を拭いたタオルを取りに行こうとしたら、レオンが怒ったような声色で「いいから君は部屋へ戻れ」と僕を出入り口へ向かわせた。人の声がどこかで聞こえる。お言葉に甘えてとか、そういうことを言えばいいのはわかっていたけれど、なにも声にできず僕は部屋へ向かった。おかげさまでだれともすれ違わなかった。
いつだったか、思ったことがあったんだ。記憶は逃げ水みたいだって。そこにあったのに、なくなっている。ないはずなのに、そこにある。兄さん。ブリアック兄さん。
部屋に入って扉を閉めて、僕はそのままそこに寄りかかって座り込んだ。突然、今始まったかみたいな静けさが襲いかかり、心の奥にしまい込んでいたらしい絶望が一気に顔を出して来る。僕は天井を見上げて、混乱する頭でなにかを考えようとした。制服を脱いで洗いに出さなければ。洗濯物の回収は午前中だから、はやく袋に入れてドアノブにかけて。それから。できなくて。できなくて。
扉の向こうの廊下で、朝のあいさつが交わされ始めた。ざわざわとした空気感が背中に伝わってきて、僕はじっと耳を傾けてそれを聞いていた。ずっと。除け者にされたような虚しさが、床を這うように部屋に広がった。
左手がずっと、クラヴァット・リボンを握りしめている。それが僕と現実を結びつける最後のよすがみたいに。心もとなく。真っ白になった頭で、これを身に着けることができるのはいつの日だろうと、ぼんやり思った。
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