9 / 31
9:久々の推しとの時間
しおりを挟む
漸く修羅場の二か月が終わり、賑やかだった街はいつも通りになった。
修羅場明けは交代で三連休がもらえる。一日でもいいからイーヴォと休みが重なるといいなぁと思いながら、アルッティは疲れが溜まった身体でうきうきとイーヴォの家に帰った。
もう日が暮れている時間帯だ。
市場に行くのは明日の朝にするしかない。家に何か食べ物があるといいなぁと思いながら玄関の鍵を開けて中に入ると、ふわふわーと美味しそうな匂いが漂っていた。
リリーは帰っている時間なので、もしかしてイーヴォが作っているのだろうか。
アルッティが不思議に思いながら台所を覗くと、全裸にエプロンだけを着けたイーヴォが鍋をかき混ぜていた。
推しのエプロン姿にテンションが爆上がりする。欲を言えば普通に服を着て欲しいところだが、家の中ではイーヴォに楽な格好でいて欲しいので諦める。風邪を引かないかだけが心配ではあるのだが。
イーヴォがこちらを見て、ニッと笑った。
「おかえり。もうすぐシチューが出来上がるぞ」
「ただいまです! ありがとうございますっ!!」
「お前ほど美味くは作れねぇけどなー」
「いえ! 完全にご褒美です!!」
イーヴォの手料理を食べられるだなんて、ご褒美感がヤバすぎて、いっそ天に召されてもいい。
アルッティは感涙しそうになるのをぐっと堪えて、全速力で部屋に行き、鞄を放り投げると、階下の洗面台で手を洗って台所へ向かった。
イーヴォがシチューを深皿に注いでくれるので、焼きたてのパンを皿に盛る。
「リリーさんが林檎のパイを作ってくれてるぞ。魔導冷蔵庫の中に入ってる」
「やった! リリーさんの林檎のパイ大好きです!」
「俺も好きー。美味いよなぁ。クッキーもある。俺は今日から三連休なんだが、お前は?」
「俺は明日から三連休です」
「おっ。じゃあ、今夜は飲むか。毎年のことだが疲れたしなぁ」
「はいっ! 晩飯食い終わったら、魔導冷蔵庫にあるものでツマミを作りますね」
「よろしく! さぁ、食おう」
「はいっ!」
いそいそと夕食を居間のテーブルに運び、食前の祈りと同時にイーヴォとイーヴォを生み出してくれた神に感謝を捧げ、アルッティはスプーンを手に取った。
イーヴォが作ってくれたシチューはちょっと大味だけど、温かくて腹の中からじんわり温もっていく。パンには胡桃が入っていた。胡桃入りのパンが一番好きなのですごく嬉しい。
アルッティは口の中のものを飲み込んでから、だらしなく笑った。
「んまいです!」
「そうか? お前が作ったやつの方が美味いぞ」
「いえ! 十分過ぎるほど美味いです!」
「そ、そうか。それならよかった」
イーヴォが照れたように笑った。
推しの照れ笑顔尊い。溜まりに溜まった疲れが吹っ飛ぶ。
このシチューを永久保存したいと思いながらも、せっかくイーヴォが作ってくれたのだから、とことん味わって食べる。
いつもよりゆっくりめに推し手作りのシチューを味わって食べていると、先に食べ終えたイーヴォが頬杖をついて笑って手を伸ばし、指先でアルッティの口元を拭った。
「ついてたぞ」
「あ、すいません」
イーヴォがアルッティの口元を拭った自分の指先をぺろっと舐めた。
その場で発狂して絶叫しなかったことを褒めて欲しい。
推しが! アルッティの! 口元を拭った指を! ぺろっとした!
アルッティは歓喜のあまり、ぷるぷる震えたくなるのを堪えるために、口内の頬の肉を血が滲むほど強く噛んだ。
そうでもしないと発狂する! 奇声を発して転げまわっちゃう!!
アルッティはうっかり情熱(鼻血)を吹き出すのもぐっと堪え、内心狂喜乱舞しながら夕食を食べ終えた。
イーヴォが先に風呂に入っている間に後片付けをして、明日の朝のパンを仕込む。
パンをこねこねしながら、アルッティは嬉しさが振り切れていっそ泣きそうになるのを頑張って堪えていた。
久しぶりの推しのファンサービスが供給過多すぎて、いっそ辛いレベルである。幸せすぎて、今ならいい笑顔で天に召される自信がある。
イーヴォが風呂から出てくるまでに魔導冷蔵庫内のもので簡単なツマミを何種類か作ると、風呂から出てきた濡れ髪がそこはかとなく色っぽいイーヴォに声をかけられて、部屋に行って着替えを取ってから風呂場へと向かった。
修羅場中は詰め所のシャワー室でざっとシャワーを浴びるだけだったので、久しぶりにのんびり温かいお湯に浸かれるのが嬉しい。
あーーっと間の抜けた声をあげ、お湯で顔を洗った瞬間、ふと気づいた。
このお湯って推しが浸かったお湯じゃん。
アルッティの中の悪魔が囁く。
『推しの出汁が出てるお湯を飲んじゃえよー』
アルッティの中の天使が囁く。
『そんな変態まっしぐらなことをしちゃ駄目だ!』
アルッティの中で悪魔と天使が戦い、ギリギリ天使が勝利した。
一線を超えなくて済んで、ちょっと一安心である。
イーヴォが浸かったお湯=聖水だと思うのだが、その聖水に浸かれる幸せを噛み締めて、アルッティはほこほこに温まってから浴槽から出た。
アルッティは寝る時は冬でもパンツ一枚なので、寝間着は買っていない。余分な服は買っていないので運動できる服を着てから居間に向かう。
居間ではイーヴォが本を読んでいた。
アルッティに気づいたイーヴォが振り返り、ニッと笑った。
「今夜はとことん飲もうぜ」
「はいっ! ツマミと酒を持ってきますね」
「ありがとな」
「いえ!」
アルッティはいそいそと台所へ行き、大きなお盆にツマミを盛った皿と果実酒数本、グラスをのせた。
居間のテーブルに運び、棚に並んでいる蒸留酒を一本取って、椅子に座る。
それぞれ好きな酒をグラスに注いで乾杯をしてから飲み始める。
くっと一息で蒸留酒を飲み干せば、キツい酒精が喉を焼き、かっと胃の中が熱くなる。香りがよくてめちゃくちゃ美味しい。
薄く切ったパンにスライスしたチーズと黒胡椒の塩漬けをのせたものを食べたイーヴォがキラキラと目を輝かせた。
「うっま! これ美味いな。普通の黒胡椒じゃないよな? これ」
「塩漬けにしてあるんです。そのまま食べても酒に合いますよ」
「へぇー。珍しいな」
「前にジャムを買った時に、ついでに買っておいたんです」
「あ、こっちも美味い。チーズと蜂蜜ってなんでこんなに合うんだろうな」
「美味いですよねぇ」
「この林檎酒も美味い。はぁー。なんか落ち着くわ」
「やっと修羅場が終わりましたもんねぇ」
「明日は一日寝倒すだろ?」
「んー。起きたら市場に行ってきます。思いっきり料理をしたいので」
「料理が好きなんだな」
「はい。ストレス発散にもなります。修羅場明けはいつも普段は買わないお高い肉とか買って、料理をしこたま作るんですよ。食いきれない分は官舎の先輩とかにあげてました」
「へぇー。明日の飯が楽しみだな。あ、そういえば。今年の春の体術大会には出るのか?」
「今のところ出る予定はないですねぇ。ていうか、予選落ちしそうですし」
警邏隊では毎年春に体術大会が行われている。イーヴォは毎年出場していて、優勝した年もある。観客席でひたすらキャーキャー黄土色の歓声を上げながらイーヴォを応援するのが毎年恒例になっている。
イーヴォがニッと笑って、びしっとアルッティを指差した。
「今年は出ろよ。なんなら鍛えてやっから」
「えっ!?」
「上位三位までは賞金が出るぞ。補償金が出たとはいえ、まだ暫く金が厳しいだろ」
「うっ……確かにそうなんですけど。上位三位……狙えますかね?」
「狙って鍛えまくるに決まってるだろ。今年は俺も本気出すし、一緒に表彰台に上がろうな!」
「はいっ!!」
イーヴォと一緒に表彰台に上がれるなんて最高すぎる。アルッティは何がなんでも春の体術大会に出場して上位入賞を狙うと決めた。
イーヴォに鍛えてもらえるだなんて、新人の頃以来だ。それもすっごく嬉しい。
アルッティはえへえへだらしなく笑いながら、美味しい蒸留酒をくっと飲み干した。
修羅場明けは交代で三連休がもらえる。一日でもいいからイーヴォと休みが重なるといいなぁと思いながら、アルッティは疲れが溜まった身体でうきうきとイーヴォの家に帰った。
もう日が暮れている時間帯だ。
市場に行くのは明日の朝にするしかない。家に何か食べ物があるといいなぁと思いながら玄関の鍵を開けて中に入ると、ふわふわーと美味しそうな匂いが漂っていた。
リリーは帰っている時間なので、もしかしてイーヴォが作っているのだろうか。
アルッティが不思議に思いながら台所を覗くと、全裸にエプロンだけを着けたイーヴォが鍋をかき混ぜていた。
推しのエプロン姿にテンションが爆上がりする。欲を言えば普通に服を着て欲しいところだが、家の中ではイーヴォに楽な格好でいて欲しいので諦める。風邪を引かないかだけが心配ではあるのだが。
イーヴォがこちらを見て、ニッと笑った。
「おかえり。もうすぐシチューが出来上がるぞ」
「ただいまです! ありがとうございますっ!!」
「お前ほど美味くは作れねぇけどなー」
「いえ! 完全にご褒美です!!」
イーヴォの手料理を食べられるだなんて、ご褒美感がヤバすぎて、いっそ天に召されてもいい。
アルッティは感涙しそうになるのをぐっと堪えて、全速力で部屋に行き、鞄を放り投げると、階下の洗面台で手を洗って台所へ向かった。
イーヴォがシチューを深皿に注いでくれるので、焼きたてのパンを皿に盛る。
「リリーさんが林檎のパイを作ってくれてるぞ。魔導冷蔵庫の中に入ってる」
「やった! リリーさんの林檎のパイ大好きです!」
「俺も好きー。美味いよなぁ。クッキーもある。俺は今日から三連休なんだが、お前は?」
「俺は明日から三連休です」
「おっ。じゃあ、今夜は飲むか。毎年のことだが疲れたしなぁ」
「はいっ! 晩飯食い終わったら、魔導冷蔵庫にあるものでツマミを作りますね」
「よろしく! さぁ、食おう」
「はいっ!」
いそいそと夕食を居間のテーブルに運び、食前の祈りと同時にイーヴォとイーヴォを生み出してくれた神に感謝を捧げ、アルッティはスプーンを手に取った。
イーヴォが作ってくれたシチューはちょっと大味だけど、温かくて腹の中からじんわり温もっていく。パンには胡桃が入っていた。胡桃入りのパンが一番好きなのですごく嬉しい。
アルッティは口の中のものを飲み込んでから、だらしなく笑った。
「んまいです!」
「そうか? お前が作ったやつの方が美味いぞ」
「いえ! 十分過ぎるほど美味いです!」
「そ、そうか。それならよかった」
イーヴォが照れたように笑った。
推しの照れ笑顔尊い。溜まりに溜まった疲れが吹っ飛ぶ。
このシチューを永久保存したいと思いながらも、せっかくイーヴォが作ってくれたのだから、とことん味わって食べる。
いつもよりゆっくりめに推し手作りのシチューを味わって食べていると、先に食べ終えたイーヴォが頬杖をついて笑って手を伸ばし、指先でアルッティの口元を拭った。
「ついてたぞ」
「あ、すいません」
イーヴォがアルッティの口元を拭った自分の指先をぺろっと舐めた。
その場で発狂して絶叫しなかったことを褒めて欲しい。
推しが! アルッティの! 口元を拭った指を! ぺろっとした!
アルッティは歓喜のあまり、ぷるぷる震えたくなるのを堪えるために、口内の頬の肉を血が滲むほど強く噛んだ。
そうでもしないと発狂する! 奇声を発して転げまわっちゃう!!
アルッティはうっかり情熱(鼻血)を吹き出すのもぐっと堪え、内心狂喜乱舞しながら夕食を食べ終えた。
イーヴォが先に風呂に入っている間に後片付けをして、明日の朝のパンを仕込む。
パンをこねこねしながら、アルッティは嬉しさが振り切れていっそ泣きそうになるのを頑張って堪えていた。
久しぶりの推しのファンサービスが供給過多すぎて、いっそ辛いレベルである。幸せすぎて、今ならいい笑顔で天に召される自信がある。
イーヴォが風呂から出てくるまでに魔導冷蔵庫内のもので簡単なツマミを何種類か作ると、風呂から出てきた濡れ髪がそこはかとなく色っぽいイーヴォに声をかけられて、部屋に行って着替えを取ってから風呂場へと向かった。
修羅場中は詰め所のシャワー室でざっとシャワーを浴びるだけだったので、久しぶりにのんびり温かいお湯に浸かれるのが嬉しい。
あーーっと間の抜けた声をあげ、お湯で顔を洗った瞬間、ふと気づいた。
このお湯って推しが浸かったお湯じゃん。
アルッティの中の悪魔が囁く。
『推しの出汁が出てるお湯を飲んじゃえよー』
アルッティの中の天使が囁く。
『そんな変態まっしぐらなことをしちゃ駄目だ!』
アルッティの中で悪魔と天使が戦い、ギリギリ天使が勝利した。
一線を超えなくて済んで、ちょっと一安心である。
イーヴォが浸かったお湯=聖水だと思うのだが、その聖水に浸かれる幸せを噛み締めて、アルッティはほこほこに温まってから浴槽から出た。
アルッティは寝る時は冬でもパンツ一枚なので、寝間着は買っていない。余分な服は買っていないので運動できる服を着てから居間に向かう。
居間ではイーヴォが本を読んでいた。
アルッティに気づいたイーヴォが振り返り、ニッと笑った。
「今夜はとことん飲もうぜ」
「はいっ! ツマミと酒を持ってきますね」
「ありがとな」
「いえ!」
アルッティはいそいそと台所へ行き、大きなお盆にツマミを盛った皿と果実酒数本、グラスをのせた。
居間のテーブルに運び、棚に並んでいる蒸留酒を一本取って、椅子に座る。
それぞれ好きな酒をグラスに注いで乾杯をしてから飲み始める。
くっと一息で蒸留酒を飲み干せば、キツい酒精が喉を焼き、かっと胃の中が熱くなる。香りがよくてめちゃくちゃ美味しい。
薄く切ったパンにスライスしたチーズと黒胡椒の塩漬けをのせたものを食べたイーヴォがキラキラと目を輝かせた。
「うっま! これ美味いな。普通の黒胡椒じゃないよな? これ」
「塩漬けにしてあるんです。そのまま食べても酒に合いますよ」
「へぇー。珍しいな」
「前にジャムを買った時に、ついでに買っておいたんです」
「あ、こっちも美味い。チーズと蜂蜜ってなんでこんなに合うんだろうな」
「美味いですよねぇ」
「この林檎酒も美味い。はぁー。なんか落ち着くわ」
「やっと修羅場が終わりましたもんねぇ」
「明日は一日寝倒すだろ?」
「んー。起きたら市場に行ってきます。思いっきり料理をしたいので」
「料理が好きなんだな」
「はい。ストレス発散にもなります。修羅場明けはいつも普段は買わないお高い肉とか買って、料理をしこたま作るんですよ。食いきれない分は官舎の先輩とかにあげてました」
「へぇー。明日の飯が楽しみだな。あ、そういえば。今年の春の体術大会には出るのか?」
「今のところ出る予定はないですねぇ。ていうか、予選落ちしそうですし」
警邏隊では毎年春に体術大会が行われている。イーヴォは毎年出場していて、優勝した年もある。観客席でひたすらキャーキャー黄土色の歓声を上げながらイーヴォを応援するのが毎年恒例になっている。
イーヴォがニッと笑って、びしっとアルッティを指差した。
「今年は出ろよ。なんなら鍛えてやっから」
「えっ!?」
「上位三位までは賞金が出るぞ。補償金が出たとはいえ、まだ暫く金が厳しいだろ」
「うっ……確かにそうなんですけど。上位三位……狙えますかね?」
「狙って鍛えまくるに決まってるだろ。今年は俺も本気出すし、一緒に表彰台に上がろうな!」
「はいっ!!」
イーヴォと一緒に表彰台に上がれるなんて最高すぎる。アルッティは何がなんでも春の体術大会に出場して上位入賞を狙うと決めた。
イーヴォに鍛えてもらえるだなんて、新人の頃以来だ。それもすっごく嬉しい。
アルッティはえへえへだらしなく笑いながら、美味しい蒸留酒をくっと飲み干した。
133
あなたにおすすめの小説
押しても押してもダメそうなので引くことにします
Riley
BL
俺(凪)には愛して止まない幼馴染(紫苑)がいる。
押しても押してもビクともしない余裕の態度に心が折れた。
引いたらダメだと思っても燃え尽きてしまった…。
ちょっと休憩…。会えないと寂しいけど、引くと言ったからには自分からいけない…
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
琥珀の檻
万里
BL
砂漠の王国の離宮「琥珀の間」で、王・ジャファルは、異母弟であるアザルを強引に抱き、自らの所有物であることを誇示していた。踊り子の息子として蔑まれ、日陰の存在として生きてきたアザルにとって、兄は憎悪と恐怖の対象でしかなかった。 しかし、その密事を見つめる影があった。ジャファルの息子であり、次期王位継承者のサリムである。サリムは叔父であるアザルに対し、憧憬を超えた歪な独占欲を抱いていた。 父から子へ。親子二人の狂おしい執着の視線に晒されたアザルは、砂漠の夜よりも深い愛憎の檻に囚われていく。
再会した男は、彼女と結婚したと言った
拓海のり
BL
高校時代、森と園部は部活も一緒で仲が良かったが、副部長の菜南子と園部の噂が立ち、森は二人から遠ざかった。大学を卒業して森は園部と再会するが、その指には結婚指輪があった。
昔書いたお話です。ほとんど直していません。お読みになる際はタグをご確認の上ご覧ください。一万五千字くらいの短編です。
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
【8話完結】勇者召喚の魔法使いに選ばれた俺は、勇者が嫌い。
キノア9g
BL
勇者召喚の犠牲となった家族——
魔法使いだった両親を失い、憎しみに染まった少年は、人を疑いながら生きてきた。
そんな彼が、魔法使いとして勇者召喚の儀に参加させられることになる。
召喚の儀——それは、多くの魔法使いの命を消費する狂気の儀式。
瀕死になりながら迎えた召喚の瞬間、現れたのは——スーツ姿の日本人だった。
勇者を嫌わなければならない。
それなのに、彼の孤独に共感し、手を差し伸べてしまう。
許されない関係。揺れる想い。
憎しみと運命の狭間で、二人は何を選ぶのか——。
「だけど俺は勇者が嫌いだ。嫌いでなければならない。」
運命に翻弄される勇者と魔法使いの、切ない恋の物語。
全8話。2025/07/28加筆修正済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる