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10:ドキドキがとまらないっ!
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アルッティはいつもより少し遅めに目が覚めた。
昨夜はかなり遅い時間帯までイーヴォと酒を飲んでいた。
ほろ酔いのイーヴォが大人の男の色気むんむんで、実に眼福な夜だった。
また『一緒に寝るか?』と誘われたが、誘惑に堪えてちゃんと断った。
推しと一緒に寝るだなんて不敬の極みだし、なによりイーヴォと一緒に寝るとなると、もれなく歓喜のあまり発狂する。確実に奇行に走る自信しかない。
アルッティは欠伸をしながら起き上がると、昨夜着ていた服を着た。
ちょっと酒臭いが、運動できる服はこれしか買っていない。
警邏隊の給料はいい方だが、こつこつ貯めていた貯金が燃えてしまったので、あまり無駄遣いはしたくない。結婚資金をまた一から貯めねばならないのかと思うと泣きそうになるが、頑張っていくしかない。
ありがたくも申し訳ないことに、食費は全部イーヴォが出してくれている。『飯作ってもらってるしな』と言って、遠慮しまくるアルッティを笑顔でスルーして、ちょこちょこ食費だと言って金を渡してくれる。
正直かなりありがたいし、イーヴォの気遣いが嬉しいのだが、本当に申し訳ないのでいつでも全力で美味しい料理を作るようにしている。
朝早くの市場では新鮮な野菜がたくさん売っている。イーヴォはまだ寝ている様子なので、アルッティは買い物袋と財布を肩掛け鞄に入れ、走りがてら市場へと向かった。
家に帰り着くと早速朝食を作り始めた。
南瓜があったので玉ねぎや人参と一緒に煮てすり潰し、濾してから牛乳を入れてスープにする。普段はちょっと手間がかかるので作らないスープなのだが、修羅場明けは思いっきり手のこんだ料理を作りたい。
ストレス発散をしつつ、イーヴォに美味しい料理を食べてもらうべく、アルッティはご機嫌に鼻歌を歌いながら普段よりも豪華な朝食を作り上げた。
昼食の仕込みをしていると、全裸のイーヴォが台所へやって来た。
推しの眠そうな顔が可愛い。朝から最高かよ。
「おはよ。すまん。水くれ。飲み過ぎた」
「はい。二日酔いの薬も飲んだ方がよさそうですね」
「うん」
棚から薬箱を取り出して二日酔いの薬を取り、心なしかゆらゆらしているイーヴォに水と一緒に渡した。
一息で水を飲み干したイーヴォがふぅと息を吐き、アルッティのすぐ側にやって来て、後ろから抱きついてきた。
推しの! 体温がぁぁぁぁ! なんかいい匂いがするぅぅぅぅ! 顔が! 近い!!
アルッティはぴしっと固まった。
やばいやばいやばい! 発狂する! 絶叫する! 嬉しすぎて飛び跳ねそう!
アルッティが口内の頬肉を思いっきり噛んで色んな衝動に堪えていると、肩に顎をのせたイーヴォがクックッと楽しそうに笑った。
「めちゃくちゃ美味そうな匂いがしてる。それ、朝飯?」
「い、いえ。これは昼飯です。下味をつけておいて昼に魔導オーブンで焼きます」
「いいなー。豪華だ」
「朝飯は食えそうですか?」
「食う。アルッティの飯がこの世で一番美味いからな」
「あっ、ありがとうございますっ!!」
服越しにイーヴォの体温が伝わってきて、情熱(鼻血)が今にも吹き出しそうだ。
アルッティはなんとか挙動不審にならないように諸々堪えると、自信作の朝食を温めて、皿に盛り始めた。
居間に朝食を運んで食べ始める。優しい味わいの南瓜のスープ、黒胡椒をきかせた鶏肉のチーズ挟み揚げ、手作りドレッシングをかけた温野菜サラダに、干し葡萄入りのパン。デザートには林檎の檸檬煮を作った。
イーヴォが目をキラキラと輝かせてガツガツと美味しそうに食べてくれる。幸せそうなイーヴォに、こっちの方が幸せで胸いっぱいになる。
アルッティもがっつり食べて、食後にイーヴォが淹れてくれた美味しい珈琲を味わって飲んだ。
一緒に後片付けをしたら、イーヴォから誘われて、庭で体術の稽古をすることになった。
アルッティはそれなりに強い方ではあるが、それなりの域を出ない程度の強さである。仕事は問題なくできるくらいには強いのだが、春の体術大会で上位入賞を狙おうと思ったら、かなり頑張らないと厳しい。
イーヴォが楽しそうな雰囲気で声をかけてきた。
「どっからでもかかってこいよ」
「はい!」
アルッティは拳を構えてイーヴォに殴りかかった。
アルッティの拳を素早く避けたイーヴォがアルッティの腕を掴み、そのまま背負うようにしてアルッティの身体をぶん投げた。
くるっと猫のように回って着地した瞬間、腹に横から思いっきり蹴りが入った。
重い蹴りに身体が横に吹っ飛ぶ。なんとか地面に倒れないように着地して、楽しそうなイーヴォに向かって駆け出す。
アルッティは昼前の時間まで、ひたすらイーヴォにボコボコにされまくった。
全身汗だくで地面に寝転がり、ぜー、ぜー、と荒い息を吐いていると、イーヴォが顔の横にしゃがんで、アルッティの頬をつんつんと指先で突いた。
可愛すぎるから今は勘弁して欲しい。うっかり発狂してしまいそうになる。
イーヴォが楽しそうに、どこか嬉しそうに笑った。
「昔と比べたら随分と強くなったなぁ。アルッティは頑張り屋だからだな」
「ぜぇ、ぜぇ、イーヴォ先輩には全く敵わないんですけどね」
「ん? まぁ、中々いい線いってるから、春の体術大会までに鍛えまくれば上位入賞イケるかもだぞ」
「がっ、頑張りますっ!」
「おぅ。一緒に頑張ろうな!」
「はい!」
イーヴォに稽古をしてもらえるのは素直に嬉しい。稽古の時は厳しくてガチでボコボコにされるが、イーヴォと一緒に表彰台に立つためだと考えれば、いくらでも頑張れる気がする。
順番にシャワーを浴びてから、台所へ向かった。
昼食は、下味をつけた牛肉を魔導オーブンで焼き、薄く切って特製ソースをかけたものがメインだ。塊ベーコンと野菜ゴロゴロスープと芋のサラダも作る。パンは薄めに切り、薄切りベーコンとチーズをのせて焼く。たっぷりかけた黒胡椒がアクセントになって美味しい筈だ。
デザートにリリー直伝の林檎のパイも焼いたら昼食完成である。
イーヴォがうきうきとした様子で珈琲を淹れてくれた。
推しが淹れてくれた珈琲を飲める幸せに涙が出そうになる。が、ぐっと堪える。
美味しそうに食べてくれるイーヴォを眺めつつ、アルッティもガツガツ昼食を食べた。
どれもちゃんと美味しく出来ている。改めて料理を仕込んでくれた母に感謝しつつ、『うまー!』と幸せそうに食べてくれるイーヴォを眺めて幸せに浸った。
昼食の後片付けをした後は、イーヴォと買い物に出かけることになった。
イーヴォからジャムケーキをリクエストされたのだが、微妙にジャムが足りないので買いに行く。
私服姿がお洒落でめちゃくちゃ格好いいイーヴォを土下座して拝みたいのをぐっと堪えて、アルッティはうきうきとイーヴォと共に家を出た。
イーヴォと並んで歩くと『解釈違いぃぃぃぃ!』と叫びたくなるが、それもぐっと堪える。楽しそうに笑って喋りながら歩いているイーヴォの隣に自分がいるのにはまだ慣れないし、爽やかな男前や美女と並んで歩くイーヴォを壁になって眺めたいと心底思う。
アルッティはイーヴォと喋りながら、内心ギリギリと歯ぎしりをして自分の不細工加減を呪った。
買い物から帰ると、早速ジャムケーキを仕込む。ジャムケーキは二日ほど魔導冷蔵庫で寝かせた方が美味しい。
手際よく分量を計っていると、イーヴォが台所に椅子を持ってきて座った。
「イーヴォ先輩?」
「見てたいだけ。まぁ、気にするな」
「あ、はい」
イーヴォに見られていると思うと胸がドッキンドッキンしちゃうが、アルッティはなんとか平静を装って、手早く材料をまぜ、予熱しておいた魔導オーブンで焼き始めた。
ふわふわと甘い匂いが漂う中、夕食の仕込みを始める。夕食はそこそこお高い魚のワイン蒸しがメインだ。
先に貝のスープと果物のヨーグルト和えを作り、下処理した魚を香草と共にワインを入れて蒸し焼きにしていく。
視線を感じてイーヴォの方を向けば、イーヴォがどこか嬉しそうな顔をしてアルッティを眺めていた。
なんだかものすごくドキドキしてしまう。アルッティは何故かじんわり熱くなった頬をごしごし擦ってから、デザート用の林檎のタルトを焼き始めた。
昨夜はかなり遅い時間帯までイーヴォと酒を飲んでいた。
ほろ酔いのイーヴォが大人の男の色気むんむんで、実に眼福な夜だった。
また『一緒に寝るか?』と誘われたが、誘惑に堪えてちゃんと断った。
推しと一緒に寝るだなんて不敬の極みだし、なによりイーヴォと一緒に寝るとなると、もれなく歓喜のあまり発狂する。確実に奇行に走る自信しかない。
アルッティは欠伸をしながら起き上がると、昨夜着ていた服を着た。
ちょっと酒臭いが、運動できる服はこれしか買っていない。
警邏隊の給料はいい方だが、こつこつ貯めていた貯金が燃えてしまったので、あまり無駄遣いはしたくない。結婚資金をまた一から貯めねばならないのかと思うと泣きそうになるが、頑張っていくしかない。
ありがたくも申し訳ないことに、食費は全部イーヴォが出してくれている。『飯作ってもらってるしな』と言って、遠慮しまくるアルッティを笑顔でスルーして、ちょこちょこ食費だと言って金を渡してくれる。
正直かなりありがたいし、イーヴォの気遣いが嬉しいのだが、本当に申し訳ないのでいつでも全力で美味しい料理を作るようにしている。
朝早くの市場では新鮮な野菜がたくさん売っている。イーヴォはまだ寝ている様子なので、アルッティは買い物袋と財布を肩掛け鞄に入れ、走りがてら市場へと向かった。
家に帰り着くと早速朝食を作り始めた。
南瓜があったので玉ねぎや人参と一緒に煮てすり潰し、濾してから牛乳を入れてスープにする。普段はちょっと手間がかかるので作らないスープなのだが、修羅場明けは思いっきり手のこんだ料理を作りたい。
ストレス発散をしつつ、イーヴォに美味しい料理を食べてもらうべく、アルッティはご機嫌に鼻歌を歌いながら普段よりも豪華な朝食を作り上げた。
昼食の仕込みをしていると、全裸のイーヴォが台所へやって来た。
推しの眠そうな顔が可愛い。朝から最高かよ。
「おはよ。すまん。水くれ。飲み過ぎた」
「はい。二日酔いの薬も飲んだ方がよさそうですね」
「うん」
棚から薬箱を取り出して二日酔いの薬を取り、心なしかゆらゆらしているイーヴォに水と一緒に渡した。
一息で水を飲み干したイーヴォがふぅと息を吐き、アルッティのすぐ側にやって来て、後ろから抱きついてきた。
推しの! 体温がぁぁぁぁ! なんかいい匂いがするぅぅぅぅ! 顔が! 近い!!
アルッティはぴしっと固まった。
やばいやばいやばい! 発狂する! 絶叫する! 嬉しすぎて飛び跳ねそう!
アルッティが口内の頬肉を思いっきり噛んで色んな衝動に堪えていると、肩に顎をのせたイーヴォがクックッと楽しそうに笑った。
「めちゃくちゃ美味そうな匂いがしてる。それ、朝飯?」
「い、いえ。これは昼飯です。下味をつけておいて昼に魔導オーブンで焼きます」
「いいなー。豪華だ」
「朝飯は食えそうですか?」
「食う。アルッティの飯がこの世で一番美味いからな」
「あっ、ありがとうございますっ!!」
服越しにイーヴォの体温が伝わってきて、情熱(鼻血)が今にも吹き出しそうだ。
アルッティはなんとか挙動不審にならないように諸々堪えると、自信作の朝食を温めて、皿に盛り始めた。
居間に朝食を運んで食べ始める。優しい味わいの南瓜のスープ、黒胡椒をきかせた鶏肉のチーズ挟み揚げ、手作りドレッシングをかけた温野菜サラダに、干し葡萄入りのパン。デザートには林檎の檸檬煮を作った。
イーヴォが目をキラキラと輝かせてガツガツと美味しそうに食べてくれる。幸せそうなイーヴォに、こっちの方が幸せで胸いっぱいになる。
アルッティもがっつり食べて、食後にイーヴォが淹れてくれた美味しい珈琲を味わって飲んだ。
一緒に後片付けをしたら、イーヴォから誘われて、庭で体術の稽古をすることになった。
アルッティはそれなりに強い方ではあるが、それなりの域を出ない程度の強さである。仕事は問題なくできるくらいには強いのだが、春の体術大会で上位入賞を狙おうと思ったら、かなり頑張らないと厳しい。
イーヴォが楽しそうな雰囲気で声をかけてきた。
「どっからでもかかってこいよ」
「はい!」
アルッティは拳を構えてイーヴォに殴りかかった。
アルッティの拳を素早く避けたイーヴォがアルッティの腕を掴み、そのまま背負うようにしてアルッティの身体をぶん投げた。
くるっと猫のように回って着地した瞬間、腹に横から思いっきり蹴りが入った。
重い蹴りに身体が横に吹っ飛ぶ。なんとか地面に倒れないように着地して、楽しそうなイーヴォに向かって駆け出す。
アルッティは昼前の時間まで、ひたすらイーヴォにボコボコにされまくった。
全身汗だくで地面に寝転がり、ぜー、ぜー、と荒い息を吐いていると、イーヴォが顔の横にしゃがんで、アルッティの頬をつんつんと指先で突いた。
可愛すぎるから今は勘弁して欲しい。うっかり発狂してしまいそうになる。
イーヴォが楽しそうに、どこか嬉しそうに笑った。
「昔と比べたら随分と強くなったなぁ。アルッティは頑張り屋だからだな」
「ぜぇ、ぜぇ、イーヴォ先輩には全く敵わないんですけどね」
「ん? まぁ、中々いい線いってるから、春の体術大会までに鍛えまくれば上位入賞イケるかもだぞ」
「がっ、頑張りますっ!」
「おぅ。一緒に頑張ろうな!」
「はい!」
イーヴォに稽古をしてもらえるのは素直に嬉しい。稽古の時は厳しくてガチでボコボコにされるが、イーヴォと一緒に表彰台に立つためだと考えれば、いくらでも頑張れる気がする。
順番にシャワーを浴びてから、台所へ向かった。
昼食は、下味をつけた牛肉を魔導オーブンで焼き、薄く切って特製ソースをかけたものがメインだ。塊ベーコンと野菜ゴロゴロスープと芋のサラダも作る。パンは薄めに切り、薄切りベーコンとチーズをのせて焼く。たっぷりかけた黒胡椒がアクセントになって美味しい筈だ。
デザートにリリー直伝の林檎のパイも焼いたら昼食完成である。
イーヴォがうきうきとした様子で珈琲を淹れてくれた。
推しが淹れてくれた珈琲を飲める幸せに涙が出そうになる。が、ぐっと堪える。
美味しそうに食べてくれるイーヴォを眺めつつ、アルッティもガツガツ昼食を食べた。
どれもちゃんと美味しく出来ている。改めて料理を仕込んでくれた母に感謝しつつ、『うまー!』と幸せそうに食べてくれるイーヴォを眺めて幸せに浸った。
昼食の後片付けをした後は、イーヴォと買い物に出かけることになった。
イーヴォからジャムケーキをリクエストされたのだが、微妙にジャムが足りないので買いに行く。
私服姿がお洒落でめちゃくちゃ格好いいイーヴォを土下座して拝みたいのをぐっと堪えて、アルッティはうきうきとイーヴォと共に家を出た。
イーヴォと並んで歩くと『解釈違いぃぃぃぃ!』と叫びたくなるが、それもぐっと堪える。楽しそうに笑って喋りながら歩いているイーヴォの隣に自分がいるのにはまだ慣れないし、爽やかな男前や美女と並んで歩くイーヴォを壁になって眺めたいと心底思う。
アルッティはイーヴォと喋りながら、内心ギリギリと歯ぎしりをして自分の不細工加減を呪った。
買い物から帰ると、早速ジャムケーキを仕込む。ジャムケーキは二日ほど魔導冷蔵庫で寝かせた方が美味しい。
手際よく分量を計っていると、イーヴォが台所に椅子を持ってきて座った。
「イーヴォ先輩?」
「見てたいだけ。まぁ、気にするな」
「あ、はい」
イーヴォに見られていると思うと胸がドッキンドッキンしちゃうが、アルッティはなんとか平静を装って、手早く材料をまぜ、予熱しておいた魔導オーブンで焼き始めた。
ふわふわと甘い匂いが漂う中、夕食の仕込みを始める。夕食はそこそこお高い魚のワイン蒸しがメインだ。
先に貝のスープと果物のヨーグルト和えを作り、下処理した魚を香草と共にワインを入れて蒸し焼きにしていく。
視線を感じてイーヴォの方を向けば、イーヴォがどこか嬉しそうな顔をしてアルッティを眺めていた。
なんだかものすごくドキドキしてしまう。アルッティは何故かじんわり熱くなった頬をごしごし擦ってから、デザート用の林檎のタルトを焼き始めた。
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