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26:自分を見てくれる人
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アルッティは洗濯済みのシーツを干しながらぼんやり考えた。
自分はイーヴォのことが恋愛的な意味でも好きなのだろうか。イーヴォのことは心底敬愛しまくっている。イーヴォの全裸を見ても、以前は眼福~くらいにしか思わなかった。
それがセックスをしちゃった今では、イーヴォの全裸を見るのが気まずい。ぶっちゃけセックスを思い出して興奮してしまう。
イーヴォには家では楽な格好でいて欲しいのだが、服を着てもらったくらいだ。
イーヴォのことを性的な目で見てしまっているのは確定してしまった。
恋愛感情には性欲も伴うものだと思うのだが、性欲だけをイーヴォに抱いているわけではないし、イーヴォのことは本当にものすごーく好きだ。
イーヴォに抱いているのは恋愛感情なのだろうか。
うんうん唸りながら考えてみても答えが出てこない。誰かに相談したいが、こんな話できる筈がない。詰んでる感が半端ない。
アルッティは小さく溜め息を吐きながら洗濯物を干し、イーヴォに美味しいおやつを作ろうと、台所へ向かった。
木苺のジャムを使ったジャムクッキーを焼いていると、腰を押さえたイーヴォがよたよたした歩みで台所へやって来た。
アルッティは慌てて椅子を取って来て、イーヴォに手を貸してゆっくりと座らせた。
どうやらアナルセックスはかなり身体に負担がかかるものらしい。アルッティのペニスは大きい方で、娼婦のまんこに全部入ったことがない。イーヴォとのセックスで初めて根元までずっぽり入り、密かに感動した。
アルッティの手を握ったまま、イーヴォがどこか嬉しそうに笑って口を開いた。
「めちゃくちゃいい匂いがする」
「あとちょっとで焼きあがりますよ」
「珈琲淹れるわ」
「いえ! 俺が淹れます! イーヴォ先輩ほど美味しくは淹れられませんけど!」
「そうか? じゃあ頼む」
「はい! ……あっ!」
「ん?」
「あの! 湿布ってないですか? 腰に貼るやつ」
「あー。薬箱に入ってなければ切れてるな」
「ちょっと見てきます。あったら貼りましょう」
「おー。薬箱は俺の部屋の箪笥の上から二番目の段に入ってる」
「ちょっとお部屋に失礼しますね」
アルッティはパタパタと小走りで二階に上がり、イーヴォの部屋に入って薬箱を探した。
薬箱を開けて見てみれば、三枚だけだが湿布があった。アナルも痛いようだから、炎症止めみたいなものがあればよかったのだが、それはなかった。
アルッティは湿布を持って階下に急ぎ、椅子に座っているイーヴォの腰に湿布を貼った。
「湿布を買い置きしておきましょうか」
「んー。だな。ここまで腰にくるものとは予想外だった」
「炎症止めもあればいいんですけど。病院行きます?」
「絶対に嫌だ。こんなことで病院なんぞに行けるか」
「あーー。ですよねぇ。ちょっとどころじゃなく気まずいです。……イーヴォ先輩。浄化玉ってどこで買ったんですか?」
「ん? 花街にある大人の玩具とか売ってる店。ローションもそこ」
「花街にも薬屋がありましたよね。そこなら、敏感な部分に塗っても大丈夫な炎症止めが売ってるかもです。俺、おやつ食べたらちょっとひとっ走りして買ってきます」
「んー。俺も一緒に行くわ。馴染みの店の店主から情報仕入れてからの方がいい。ぼったくられたら腹立つしな」
「じゃあ、おんぶします!」
「よろしく! お前の背中ってなんか落ち着くんだよなー」
「そ、そうですか」
「うん」
穏やかに笑うイーヴォになんだかドキマギしてしまう。
クッキーが焼き上がったので、できるだけ丁寧に珈琲を淹れた。
椅子をもう一脚持ってきて、台所で食べることになった。
焼き立てのジャムクッキーを幸せそうに頬張るイーヴォを眺めて、アルッティは胸の奥がきゅんと高鳴ると同時に、なんとも満たされるような感覚がした。
アルッティのような目つきが悪い不細工が格好いいイーヴォの隣にいていい筈がないという思いはある。だが、それでもイーヴォの側にいて、一緒に笑ったり、美味しいものを食べたり、セックスをして熱と快感を分け合ったりしたいという思いもある。
イーヴォの隣に立つのは、めちゃくちゃ格好いいイーヴォに釣り合う美男美女がいいと思う。でも、イーヴォはアルッティを選んでくれた。
正直に言えば、ものすごく嬉しい。でも、目つきが悪く、料理くらいしか取り柄がない自分なんかがイーヴォの隣に立ってもいいのだろうか。
ちょっと苦味が強い珈琲を飲みながら、アルッティは胸の中の複雑な思いをどうしようかと悩み始めた。
おやつを食べた後。アルッティはイーヴォをおんぶして花街へと向かった。
イーヴォの案内で『大人の玩具専門店』と看板に書かれている店に入り、イーヴォの馴染みだという店主から、評判がいい薬屋を教えてもらった。
場所はすぐ近くだったので、おんぶのまま移動して、小さな薬屋に入った。
人の良さそうな中年の薬師から湿布とアナルに塗っても大丈夫な炎症止めを多めに買うと、店を出て家に向かって歩き始めた。
イーヴォがアルッティの肩に顎をのせ、耳元で口を開いた。
「今日の晩飯の予定は?」
「んー。鶏肉と豚肉、どっちの気分です?」
「豚かな」
「それじゃあ、豚肉と野菜の重ね蒸しにしましょうか。母直伝の特製タレをつけて食べるんですけど」
「おっ。いいな。アルッティのご母堂は間違いなく料理上手だろ」
「ですねー。入隊するまでに料理を筆頭に家事を叩き込んでもらいました。お陰で独り暮らしを始めても困りませんでしたね」
「いいご母堂だな」
「イーヴォ先輩のお母さんはどんな方なんです?」
「さぁ? 俺を産んだ後すぐに亡くなったからな。父親も俺が三つの時に亡くなったし。父方の祖父母に育ててもらったんだわ」
「そうだったんですか……素敵なお祖父様とお祖母様だったんですね。ローテーブルのテーブルクロスって、多分お祖母様の手作りですよね」
「あぁ。古くなってるけど、思い出があるから中々処分できなくてな」
「処分しなくていいと思いますよ。思い出が詰まった大事なものなんですし」
「ははっ。それもそうだな」
「……イーヴォ先輩」
「ん?」
「俺、イーヴォ先輩が好きです。でも、俺なんかがイーヴォ先輩の隣にいていいわけないって思いもあって。それでも、イーヴォ先輩に好いてもらえて、それがめちゃくちゃ嬉しくて。どうやら俺は自分が思っていたよりも自虐的というか、んー。なんて言うんだろ。自分のことをうまく認めてやれないんですよねー」
「焦るなよ。俺達はまだ始まったばっかだ。少しずつでいい。ほんの少しずつでも前に進めれば、そのうちめちゃくちゃ前に進んでることに気づくぞ。俺なんか告白するのに七年……いや、もう八年目か? そんくらいかかってるんだからな」
「俺のどこがいいんです?」
「めちゃくちゃ可愛いところ」
「このまま目のお医者さんのとこに行きましょうか」
「行かねぇ。確かに目つきは悪いけど、結構整った顔立ちしてるし、なにより素直ですっげぇ頑張り屋だ。中身がほんとに可愛いんだよ。お前。実際、班の先輩からも可愛がられてるだろ?」
「まぁ、そうですね。色々気遣ってもらったりしてます」
「皆、お前の顔じゃなくて中身を見てんだよ。俺もな」
「……あー。ありがとうございます。その、めちゃくちゃ嬉しいです」
「ははっ。耳真っ赤」
「うぅっ……なんかすげぇ照れくさくて!」
「アルッティ。色んな奴に可愛がってもらうのはいいが、一番お前を可愛がるのは俺だからな」
「……はい」
アルッティは真剣なイーヴォの声に、顔や耳が熱くなると同時に、うまく言葉にできないほどの喜びが胸の中に溢れてきて、なんとなく泣きそうになるのを誤魔化すために、早歩きで家へと帰った。
自分はイーヴォのことが恋愛的な意味でも好きなのだろうか。イーヴォのことは心底敬愛しまくっている。イーヴォの全裸を見ても、以前は眼福~くらいにしか思わなかった。
それがセックスをしちゃった今では、イーヴォの全裸を見るのが気まずい。ぶっちゃけセックスを思い出して興奮してしまう。
イーヴォには家では楽な格好でいて欲しいのだが、服を着てもらったくらいだ。
イーヴォのことを性的な目で見てしまっているのは確定してしまった。
恋愛感情には性欲も伴うものだと思うのだが、性欲だけをイーヴォに抱いているわけではないし、イーヴォのことは本当にものすごーく好きだ。
イーヴォに抱いているのは恋愛感情なのだろうか。
うんうん唸りながら考えてみても答えが出てこない。誰かに相談したいが、こんな話できる筈がない。詰んでる感が半端ない。
アルッティは小さく溜め息を吐きながら洗濯物を干し、イーヴォに美味しいおやつを作ろうと、台所へ向かった。
木苺のジャムを使ったジャムクッキーを焼いていると、腰を押さえたイーヴォがよたよたした歩みで台所へやって来た。
アルッティは慌てて椅子を取って来て、イーヴォに手を貸してゆっくりと座らせた。
どうやらアナルセックスはかなり身体に負担がかかるものらしい。アルッティのペニスは大きい方で、娼婦のまんこに全部入ったことがない。イーヴォとのセックスで初めて根元までずっぽり入り、密かに感動した。
アルッティの手を握ったまま、イーヴォがどこか嬉しそうに笑って口を開いた。
「めちゃくちゃいい匂いがする」
「あとちょっとで焼きあがりますよ」
「珈琲淹れるわ」
「いえ! 俺が淹れます! イーヴォ先輩ほど美味しくは淹れられませんけど!」
「そうか? じゃあ頼む」
「はい! ……あっ!」
「ん?」
「あの! 湿布ってないですか? 腰に貼るやつ」
「あー。薬箱に入ってなければ切れてるな」
「ちょっと見てきます。あったら貼りましょう」
「おー。薬箱は俺の部屋の箪笥の上から二番目の段に入ってる」
「ちょっとお部屋に失礼しますね」
アルッティはパタパタと小走りで二階に上がり、イーヴォの部屋に入って薬箱を探した。
薬箱を開けて見てみれば、三枚だけだが湿布があった。アナルも痛いようだから、炎症止めみたいなものがあればよかったのだが、それはなかった。
アルッティは湿布を持って階下に急ぎ、椅子に座っているイーヴォの腰に湿布を貼った。
「湿布を買い置きしておきましょうか」
「んー。だな。ここまで腰にくるものとは予想外だった」
「炎症止めもあればいいんですけど。病院行きます?」
「絶対に嫌だ。こんなことで病院なんぞに行けるか」
「あーー。ですよねぇ。ちょっとどころじゃなく気まずいです。……イーヴォ先輩。浄化玉ってどこで買ったんですか?」
「ん? 花街にある大人の玩具とか売ってる店。ローションもそこ」
「花街にも薬屋がありましたよね。そこなら、敏感な部分に塗っても大丈夫な炎症止めが売ってるかもです。俺、おやつ食べたらちょっとひとっ走りして買ってきます」
「んー。俺も一緒に行くわ。馴染みの店の店主から情報仕入れてからの方がいい。ぼったくられたら腹立つしな」
「じゃあ、おんぶします!」
「よろしく! お前の背中ってなんか落ち着くんだよなー」
「そ、そうですか」
「うん」
穏やかに笑うイーヴォになんだかドキマギしてしまう。
クッキーが焼き上がったので、できるだけ丁寧に珈琲を淹れた。
椅子をもう一脚持ってきて、台所で食べることになった。
焼き立てのジャムクッキーを幸せそうに頬張るイーヴォを眺めて、アルッティは胸の奥がきゅんと高鳴ると同時に、なんとも満たされるような感覚がした。
アルッティのような目つきが悪い不細工が格好いいイーヴォの隣にいていい筈がないという思いはある。だが、それでもイーヴォの側にいて、一緒に笑ったり、美味しいものを食べたり、セックスをして熱と快感を分け合ったりしたいという思いもある。
イーヴォの隣に立つのは、めちゃくちゃ格好いいイーヴォに釣り合う美男美女がいいと思う。でも、イーヴォはアルッティを選んでくれた。
正直に言えば、ものすごく嬉しい。でも、目つきが悪く、料理くらいしか取り柄がない自分なんかがイーヴォの隣に立ってもいいのだろうか。
ちょっと苦味が強い珈琲を飲みながら、アルッティは胸の中の複雑な思いをどうしようかと悩み始めた。
おやつを食べた後。アルッティはイーヴォをおんぶして花街へと向かった。
イーヴォの案内で『大人の玩具専門店』と看板に書かれている店に入り、イーヴォの馴染みだという店主から、評判がいい薬屋を教えてもらった。
場所はすぐ近くだったので、おんぶのまま移動して、小さな薬屋に入った。
人の良さそうな中年の薬師から湿布とアナルに塗っても大丈夫な炎症止めを多めに買うと、店を出て家に向かって歩き始めた。
イーヴォがアルッティの肩に顎をのせ、耳元で口を開いた。
「今日の晩飯の予定は?」
「んー。鶏肉と豚肉、どっちの気分です?」
「豚かな」
「それじゃあ、豚肉と野菜の重ね蒸しにしましょうか。母直伝の特製タレをつけて食べるんですけど」
「おっ。いいな。アルッティのご母堂は間違いなく料理上手だろ」
「ですねー。入隊するまでに料理を筆頭に家事を叩き込んでもらいました。お陰で独り暮らしを始めても困りませんでしたね」
「いいご母堂だな」
「イーヴォ先輩のお母さんはどんな方なんです?」
「さぁ? 俺を産んだ後すぐに亡くなったからな。父親も俺が三つの時に亡くなったし。父方の祖父母に育ててもらったんだわ」
「そうだったんですか……素敵なお祖父様とお祖母様だったんですね。ローテーブルのテーブルクロスって、多分お祖母様の手作りですよね」
「あぁ。古くなってるけど、思い出があるから中々処分できなくてな」
「処分しなくていいと思いますよ。思い出が詰まった大事なものなんですし」
「ははっ。それもそうだな」
「……イーヴォ先輩」
「ん?」
「俺、イーヴォ先輩が好きです。でも、俺なんかがイーヴォ先輩の隣にいていいわけないって思いもあって。それでも、イーヴォ先輩に好いてもらえて、それがめちゃくちゃ嬉しくて。どうやら俺は自分が思っていたよりも自虐的というか、んー。なんて言うんだろ。自分のことをうまく認めてやれないんですよねー」
「焦るなよ。俺達はまだ始まったばっかだ。少しずつでいい。ほんの少しずつでも前に進めれば、そのうちめちゃくちゃ前に進んでることに気づくぞ。俺なんか告白するのに七年……いや、もう八年目か? そんくらいかかってるんだからな」
「俺のどこがいいんです?」
「めちゃくちゃ可愛いところ」
「このまま目のお医者さんのとこに行きましょうか」
「行かねぇ。確かに目つきは悪いけど、結構整った顔立ちしてるし、なにより素直ですっげぇ頑張り屋だ。中身がほんとに可愛いんだよ。お前。実際、班の先輩からも可愛がられてるだろ?」
「まぁ、そうですね。色々気遣ってもらったりしてます」
「皆、お前の顔じゃなくて中身を見てんだよ。俺もな」
「……あー。ありがとうございます。その、めちゃくちゃ嬉しいです」
「ははっ。耳真っ赤」
「うぅっ……なんかすげぇ照れくさくて!」
「アルッティ。色んな奴に可愛がってもらうのはいいが、一番お前を可愛がるのは俺だからな」
「……はい」
アルッティは真剣なイーヴォの声に、顔や耳が熱くなると同時に、うまく言葉にできないほどの喜びが胸の中に溢れてきて、なんとなく泣きそうになるのを誤魔化すために、早歩きで家へと帰った。
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