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しおりを挟む「では早速」
ミーシャはルート先輩の寝間着に手をかけた。
「おい待て、自分で脱げる」
「えー」
「なんだ、えーって」
「じゃあ、私も脱ぎますね」
「んー」
ルート先輩がごそごそ自分で服を脱ぎ出したので、ミーシャも服をがばっと脱いだ。
お互い下着姿になった。ルート先輩は昔一度見た時に比べて、かなり肉がついていた。もっとも、それでもだいぶ細身の身体である。肋骨がうっすら浮いていた。
対するミーシャは真っ赤なフリルの沢山ついた可愛らしいデザインの下着をつけていた。
「何か意外だな。お前そういう可愛いの持ってたんだな」
「昔、勝負下着はやっぱ赤よねぇ、とか言ってる母に渡されました」
「自分で買ったんじゃないのか」
「自分で買うのは実用的なものばっかりですね」
「だろうな」
「こういうの好きですか?」
「嫌いじゃないけど、あんまお前って感じしないな」
「実は私もさっきから居心地悪いです。ブラだけでも脱いでいいですか?レースがなんか、もそもそして勝手悪いです」
「色気ねぇなぁ」
「色っぽい下着着けたら、ちょっとは出るかと思ったんですけどねぇ」
「その発想が既に微妙だな」
「むー」
ミーシャはブラを外した。
目の前で胡座をかいて呆れた顔をしているルート先輩の股間をチラ見すると、無反応であった。
「とりあえずハグしていいですか?」
「ん」
ミーシャはルート先輩にぎゅっと抱きついた。それだけで胸がドキドキして仕方がなかった。
「……心音凄いな」
「これでも一応未経験なものですから」
「もしかして、結構てんぱってるのか?」
「はい」
ルート先輩はクスクス笑い出した。
ミーシャは顔が熱くなって、ルート先輩の裸の肩に頬を擦りつけた。
「お前温かいなぁ」
「先輩は少しヒンヤリしてますね」
「お前ほど脂肪も筋肉もないからな」
「先輩。チューしてもいいですか?」
「おー」
ミーシャは抱きついた腕を弛めると、ルート先輩の頬にキスをした。
「また頬か」
「口にするの緊張するんですもん」
ルート先輩が可笑しそうにクスクス笑った。
「お前、初なのか大胆なのか、どっちかにしろよ」
「どっちかと言えば初ですね。知識は一応ありますけど。逆に言えば知識しかないです」
「よくそれで夜這いなんて言えたな」
「勢いでなんとなく」
突然ルート先輩から頬にキスされた。
ミーシャは驚いて固まった。その反応にルート先輩がまたクスクス笑い出した。
「……先輩、面白がってません?」
「まぁな」
「……こっちは真剣なのに」
「ははっ。悪かった。こっち向け」
言われるがままにルート先輩の方を向くと、唇に触れるだけのキスをされた。
そのまま啄むように何度もキスされる。
ミーシャは驚きと緊張と嬉しさで固まってしまった。
「ミーシャ。口開けろ」
そう言われて少しだけ口を開けると、ルート先輩の舌が口の中に入ってきた。
口の中をぬるりと舐められ、上顎を舌で擦られる。背筋がぞわぞわしたが嫌ではなかった。
そのまま、暫くルート先輩のいいようにされた。口を離す頃にはミーシャの息が軽くあがっていた。
「……どうだ?」
「……知識と実体験って別物ですね」
「だろうよ」
またルート先輩が可笑しそうに笑った。ミーシャはなんかもう、いっぱいいっぱいである。
ルート先輩がからかうように言った。
「ここらへんで止めとくか?」
「いえ!こうなったら、とことんやります」
ミーシャはルート先輩の下着に手をかけた。意外なほどすんなり脱がさせてくれた。ミーシャも下着を脱いで、お互い全裸になった。
ルート先輩のソレはまだ反応していない。
「触ってもいいですか?」
「あぁ」
ミーシャはルート先輩の身体に優しく触れた。頬を撫で、肩、腕、胸と触れていく。ルート先輩も同じようにミーシャの身体に触れた。
手を徐々に下げ、腹部、下腹部へと触れる。反応していないソレにも優しく触れた。ルート先輩がピクリと震えた。
ゆっくり優しく擦ると、次第にむくむくと大きくなった。
「……反応、しましたね」
「……したな」
ミーシャは嬉しくなって、ルート先輩の頬にキスをした。ルート先輩はちょっと複雑そうな顔をしている。
ミーシャは屈んでルート先輩のソレにキスをした。
「……おいっ!」
「はい!」
ルート先輩の声に顔をあげると、真っ赤な顔で拗ねたように唇を尖らせていた。
「お前ばっか狡い。俺も触る」
ルート先輩がそう言って腰の辺りに触れていた手を下へと滑らせた。
ミーシャの股の間に手を潜らせる。ミーシャのソコはぬるりと少しだけ濡れていた。
「お前も反応してるな」
「……先輩」
「ん?」
「恥ずかしすぎて爆発しそうです」
「するな。耐えろ」
「マジですか」
そのまま入り口辺りを擦るように指を動かされる。なんだか腰の辺りがぞわぞわした。なんか悔しくて、負けじとミーシャも手を動かした。
気がつけばお互い息が荒くなっていた。
ルート先輩の指は入り口だけでなく、中にも触れてきた。異物感にきゅっと絞めるとルート先輩が少し笑った。
お返しとばかりに濡れた先っぽを掌で擦ると、手の中でびくびく震えた。
ルート先輩からキスしてきた。
手を動かしなら夢中でそれに応えた。
それから暫くしてルート先輩が熱い息を吐いて射精した。
手に熱い精液がかかり、ミーシャは達成感で胸がいっぱいになった。
「でましたね」
「あぁ。でたな」
「はい」
額に汗をかいたルート先輩がミーシャにまた触れるだけのキスをした。
「お前、イってないだろ?」
「あ、私は別にいいですよ?」
「俺がやだ。絶対イカす」
何故かルート先輩の目が据わっていた。
ぐいっと押されて素直にベッドに横になる。ルート先輩はミーシャの脚を大きく開かせ、その間に身体を入れた。
「先輩」
「ん?」
「この体勢、かなり恥ずかしいです」
「我慢」
「えー」
ルート先輩はそのまま屈み、ミーシャのソコをぬるりと舐めた。
「先輩っ!?」
「ん?」
「なんてとこ舐めてるんですか!?」
「お前だって俺のにキスしたろ」
「しましたけどっ!」
「大人しくしてろー」
「いやいやいやいや。これ恥ずかしいどころじゃないんですけど!」
「がーまーん」
「えーー……えーーーー」
ミーシャは両手で顔を覆った。
恥ずかしくて本当に爆発しそうである。
ミーシャが身悶えてる間もルート先輩は休まず、ソコを舐めていた。
自然と脚や腰がびくびく震える。
ミーシャは初めての感覚に、上手くついていけなかった。
じゅっと吸われると、たまらず腰が跳ねた。
外側の一番敏感なところを舐めまわされる。
「ちょっ!先輩!そこやだ!」
伏せたルート先輩の頭に手をやるがソコから離れてくれない。
「本当、無理っ!無理っ!……あぁっ!!」
ミーシャは頭が真っ白になり、全身を震わせてイッた。
はぁーはぁー、と大きく息をする。
やっとルート先輩がソコから離れてくれた。
息も絶え絶えなミーシャの様子に、満足そうに笑った。
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