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第十章 戴冠式及び国葬
11.国葬の前日
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翌日は忙しいのに朝寝坊してしまって、支度がバタバタになってしまった。
「申し訳ございません!
何度もお声がけしたのですが、ぐっすりお寝みでいらして…」
グレーテルが恐縮したように幾度も謝る。
「あなたのせいじゃないわよ。
わたくしが起きられなかったんですもの」
私は慰めつつ、急いで王太后様から頂いた喪服のドレスに袖を通す。
昨夜はいろんな夢を見て夜中に何度か目を開けた。
内容は覚えていないけれど、何かあまり良くない夢だったような気がする。
明け方に漸く眠れて、グレーテルの声に反応できなかった。
ジョアナが髪を結い上げてくれて、細かい網目のレースでできたベールを被せた。
わあ、真っ黒。
髪も瞳も黒いから…
なんかこうして見ると、私ってホントに地味だなあ。
お姉様のように雪のように白い肌と光り輝く金色の髪と、湖を映したような澄んだ碧い瞳だったら…
王太后様が、どうして私を養女にとまで仰ってくださるほどお気に召したのか判らない。
美人ではないし頭も良くないし愛想もないし。
ああ、自分で言っててめちゃ落ち込むわ。
お姉様がこの国にいらっしゃれば、王太后様もすぐに私のことなど忘れてしまわれるだろう。
最後にご挨拶だけして、そっとこの国を去ろう。
王もそれを望んでいるだろう。
昨日の舞踏会で王は、わざとフォルクハルトに隙を見せた。
その前にお兄様を挑発するようなことを言っていたようだし、あの時、私をフォルクハルトより先に抱き寄せようと思えばできたはずのタイミングだったのだから。
だから私もフォルクハルトの所業に逆らわず、そのまま踊った。
王も承知の上なのだと思ったから。
フォルクハルトの無礼を逆手にとって、決闘に持ち込む魂胆だったのだ、最初から。
この王妃交代劇を思い通りに成功させ、お姉様をスムーズに王妃として迎えるために。
だけど、それにしては。
王のあの表情がやけに心に引っかかる。
悲しそうな、それでいて怒っているような…
妬いているような??
私はそこまで考えて頭を横に振ってその思考を追い出す。
そんなわけはない。
この期に及んで、未だ尚、自分に都合のいいように考えたがってしまう。
情けない。
「お妃様?」
グレーテルが心配そうにベール越しに覗き込んでくる。
「ああ、大丈夫よ」
「侍従長様がお迎えにお越しになり、お待ちでございます」
おっと、寝坊したからもうそんな時間なのね。
お腹すいちゃいそうだわ…
昼餐会まで保つかしら。
私は立ち上がり、次の間で待っていた侍従長と一緒に大聖堂に向かった。
大聖堂の控えの間に入ると、王は既に居て、執事たちと何か話し込んでいた。
私が邪魔をしてはいけないと隅の方にいるのに気づき「なんだ、遅かったな」と言う。
「すみません、少し朝寝坊いたしまして…」
と言いかけると、王はふっと噴き出し、それから笑い出した。
「そなたの爆睡ぶりでは、侍女がいくら起こしても到底無理であろうな。
初夜の折、余が声をかけても揺さぶっても、まるっきり気づかず健やかな寝息を立てていたそなただから。
クラウスも『姫様は幼いころから、熟睡なさるとなかなか起きられず、侍女泣かせでございました』と笑っていた」
王の言葉に私はベールの下で真っ赤になる。
ちょ…っとクラウス!なんてこと暴露してんのよーっ
クラウスのお化けみたいな腹話術の声でしか起きられなかったのは事実だけどっ
「では、朝食は摂っていないのか?」
王は食後のお茶らしいカップを口に運びながら言う。
王はここで朝食を摂っていたのかしら…
さっきからいい匂いの残り香が…
私のお腹がぐうと鳴ってしまって、私は慌ててお腹を押さえた。
コルセット締めるときはなんとか耐えられたのに、ここで鳴るなんて!
王は目を丸くして、それから大笑し、侍従長や執事たちが思わずといったように頬を緩める。
王の合図で執事が一人、部屋を出て行って「陛下の召し上がられなかったものですが…」と恐縮してワゴンを押してきた。
「余ももう少し食べよう。
妃、ここへ座れ」
王は長椅子の自分の隣を指さす。
えー、恥ずかしいから嫌だなあ…
私が渋々隣に座ると、王は機嫌よく私の顔にかかっているベールを持ち上げて、頭の後ろへやる。
「母上の贈ってくださったドレスか」
「はい。わたくしには勿体ないような素敵なドレスで」
呟くように言う私の姿を、少し身を引いて眺めた王は「いや、悪くない」と言った。
「そなたの雰囲気に合っている。
大胆でいてどこか繊細で…細やかな気遣いをするかと思えば豪胆な決断をして即時行動を起こす」
ワゴンからゆで卵を載せたブルスケッタを一切れ取り、私の下顎を指で引いて口を開けさせて入れた。
私はビックリして目を白黒させながら咀嚼する。
「昨日の舞踏会で…
そなたの周りにあっという間に人垣ができ、その外側で羨ましそうに眺めている大勢の人々がいた」
余もその大勢の一人であるが、と王は苦く笑って呟き、もう一切れ私の口に押し込んだ。
「そなたはたった一人でこの国に来て、半年で宮廷を掌握し亡き父上や母上の絶大な信頼を勝ち得た。
余は…」
王はそこで言葉を切り、私をまっすぐに見る。
その青い瞳は真剣で、僅かに苦渋の色が滲んでいた。
「そなたはどう思っている?
離婚してそなたの姉姫を娶ることについて、そして祖国に帰ること、元婚約者との再婚について」
私は一生懸命、硬いパンを噛んで飲み込もうとする。
なんでこの国のパンってこんなに硬くてパサパサなの…
口中の水分持ってかれちゃう。
その時、侍従長が私たちに近づいて来て「お食事中申し訳ありません。そろそろお時間でございます」と畏まって告げた。
王はふうっと息をつき、立ち上がった。
「この話はまた後で」
短く言って小姓たちを呼び身支度をし始めた。
私も侍女にベールを降ろされ、モグモグゴックンして立たせられてドレスを整えられる。
『そなたはどう思っている?』
なんて訊かれるとは思っていなかった。
私は祖国では父王の、そして嫁ぎ先のこの国では夫たる国王の、隷属物だと思っていた。
私がどう思うなんて関係ない。
父王の、そして国王の意思のままに動く、持ち駒のひとつでしかない。
そう、思っていた。
「申し訳ございません!
何度もお声がけしたのですが、ぐっすりお寝みでいらして…」
グレーテルが恐縮したように幾度も謝る。
「あなたのせいじゃないわよ。
わたくしが起きられなかったんですもの」
私は慰めつつ、急いで王太后様から頂いた喪服のドレスに袖を通す。
昨夜はいろんな夢を見て夜中に何度か目を開けた。
内容は覚えていないけれど、何かあまり良くない夢だったような気がする。
明け方に漸く眠れて、グレーテルの声に反応できなかった。
ジョアナが髪を結い上げてくれて、細かい網目のレースでできたベールを被せた。
わあ、真っ黒。
髪も瞳も黒いから…
なんかこうして見ると、私ってホントに地味だなあ。
お姉様のように雪のように白い肌と光り輝く金色の髪と、湖を映したような澄んだ碧い瞳だったら…
王太后様が、どうして私を養女にとまで仰ってくださるほどお気に召したのか判らない。
美人ではないし頭も良くないし愛想もないし。
ああ、自分で言っててめちゃ落ち込むわ。
お姉様がこの国にいらっしゃれば、王太后様もすぐに私のことなど忘れてしまわれるだろう。
最後にご挨拶だけして、そっとこの国を去ろう。
王もそれを望んでいるだろう。
昨日の舞踏会で王は、わざとフォルクハルトに隙を見せた。
その前にお兄様を挑発するようなことを言っていたようだし、あの時、私をフォルクハルトより先に抱き寄せようと思えばできたはずのタイミングだったのだから。
だから私もフォルクハルトの所業に逆らわず、そのまま踊った。
王も承知の上なのだと思ったから。
フォルクハルトの無礼を逆手にとって、決闘に持ち込む魂胆だったのだ、最初から。
この王妃交代劇を思い通りに成功させ、お姉様をスムーズに王妃として迎えるために。
だけど、それにしては。
王のあの表情がやけに心に引っかかる。
悲しそうな、それでいて怒っているような…
妬いているような??
私はそこまで考えて頭を横に振ってその思考を追い出す。
そんなわけはない。
この期に及んで、未だ尚、自分に都合のいいように考えたがってしまう。
情けない。
「お妃様?」
グレーテルが心配そうにベール越しに覗き込んでくる。
「ああ、大丈夫よ」
「侍従長様がお迎えにお越しになり、お待ちでございます」
おっと、寝坊したからもうそんな時間なのね。
お腹すいちゃいそうだわ…
昼餐会まで保つかしら。
私は立ち上がり、次の間で待っていた侍従長と一緒に大聖堂に向かった。
大聖堂の控えの間に入ると、王は既に居て、執事たちと何か話し込んでいた。
私が邪魔をしてはいけないと隅の方にいるのに気づき「なんだ、遅かったな」と言う。
「すみません、少し朝寝坊いたしまして…」
と言いかけると、王はふっと噴き出し、それから笑い出した。
「そなたの爆睡ぶりでは、侍女がいくら起こしても到底無理であろうな。
初夜の折、余が声をかけても揺さぶっても、まるっきり気づかず健やかな寝息を立てていたそなただから。
クラウスも『姫様は幼いころから、熟睡なさるとなかなか起きられず、侍女泣かせでございました』と笑っていた」
王の言葉に私はベールの下で真っ赤になる。
ちょ…っとクラウス!なんてこと暴露してんのよーっ
クラウスのお化けみたいな腹話術の声でしか起きられなかったのは事実だけどっ
「では、朝食は摂っていないのか?」
王は食後のお茶らしいカップを口に運びながら言う。
王はここで朝食を摂っていたのかしら…
さっきからいい匂いの残り香が…
私のお腹がぐうと鳴ってしまって、私は慌ててお腹を押さえた。
コルセット締めるときはなんとか耐えられたのに、ここで鳴るなんて!
王は目を丸くして、それから大笑し、侍従長や執事たちが思わずといったように頬を緩める。
王の合図で執事が一人、部屋を出て行って「陛下の召し上がられなかったものですが…」と恐縮してワゴンを押してきた。
「余ももう少し食べよう。
妃、ここへ座れ」
王は長椅子の自分の隣を指さす。
えー、恥ずかしいから嫌だなあ…
私が渋々隣に座ると、王は機嫌よく私の顔にかかっているベールを持ち上げて、頭の後ろへやる。
「母上の贈ってくださったドレスか」
「はい。わたくしには勿体ないような素敵なドレスで」
呟くように言う私の姿を、少し身を引いて眺めた王は「いや、悪くない」と言った。
「そなたの雰囲気に合っている。
大胆でいてどこか繊細で…細やかな気遣いをするかと思えば豪胆な決断をして即時行動を起こす」
ワゴンからゆで卵を載せたブルスケッタを一切れ取り、私の下顎を指で引いて口を開けさせて入れた。
私はビックリして目を白黒させながら咀嚼する。
「昨日の舞踏会で…
そなたの周りにあっという間に人垣ができ、その外側で羨ましそうに眺めている大勢の人々がいた」
余もその大勢の一人であるが、と王は苦く笑って呟き、もう一切れ私の口に押し込んだ。
「そなたはたった一人でこの国に来て、半年で宮廷を掌握し亡き父上や母上の絶大な信頼を勝ち得た。
余は…」
王はそこで言葉を切り、私をまっすぐに見る。
その青い瞳は真剣で、僅かに苦渋の色が滲んでいた。
「そなたはどう思っている?
離婚してそなたの姉姫を娶ることについて、そして祖国に帰ること、元婚約者との再婚について」
私は一生懸命、硬いパンを噛んで飲み込もうとする。
なんでこの国のパンってこんなに硬くてパサパサなの…
口中の水分持ってかれちゃう。
その時、侍従長が私たちに近づいて来て「お食事中申し訳ありません。そろそろお時間でございます」と畏まって告げた。
王はふうっと息をつき、立ち上がった。
「この話はまた後で」
短く言って小姓たちを呼び身支度をし始めた。
私も侍女にベールを降ろされ、モグモグゴックンして立たせられてドレスを整えられる。
『そなたはどう思っている?』
なんて訊かれるとは思っていなかった。
私は祖国では父王の、そして嫁ぎ先のこの国では夫たる国王の、隷属物だと思っていた。
私がどう思うなんて関係ない。
父王の、そして国王の意思のままに動く、持ち駒のひとつでしかない。
そう、思っていた。
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