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第七章 宮中
25.次の幾望会?
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「月子姫、次の幾望会はいつですか」
と参議様が堅苦しく訊く。
「え…次、でございますか」
あたしは戸惑う。
知らんわ。
東宮に訊いて。
「来月…かな。
まだまだ参加希望者は殺到しているからな。
人選が大変だ」
ふっふっふ、と東宮は策士の笑み。
「しかし、薫物合わせもございますし、その他、宮中へいらっしゃる用事も増えて、月子姫も何かとお忙しいのでは?」
兵部卿様が言ってくれる。
そうそう忙しいのよ、あたし。
水無月会もまたやりたいし。
って、なに?
今、兵部卿様、なんて言った?
「主上が一昨日、月子姫とあまりお話しできなかったと、それは悔やんでいらっしゃいましてね。
せっかく参内くださったのに、病人の治療と介護、それに殺人未遂事件の犯人に仕立て上げられて、とても申し訳なかったと」
兵部卿様は微笑んであたしを見た。
いやぁ…主上とはあたしが伊都子姫じゃないっていう、めっちゃ内容の濃いお話したし…
もう別に、話さなくっていいよ。
「いえもう、わたくしは別に宮中へは…(行きたくない)」
とあたしが思わず本音を漏らすと、東宮は嬉しそうに
「そうですよね、宮中なんて堅っ苦しいばっかりで、全然面白くない」
とあたしの手を取る。
そういうわけじゃないけどね!
あなたと一緒にしないでくださる?
「参議様、何故、次の幾望会のことなどお訊きあそばすのですか?」
とあたしが東宮の手を払いながら問うと、参議様はゆっくり顔を赤らめた。
おお…という感じで皆、参議様の顔を見る。
やっぱしこの無機質でロボちっくな御仁は、皆の関心を集めているのだねえ…
「いえ…前回の幾望会といい、先ほどのような月子姫のお話といい、私は大変興味をひかれるのです。
今までに見たこともない遊びや聞いたこともない話、月子姫とまたぜひこのような機会を持ちたいと」
参議様は照れたように蝙蝠を閉じたまま、口元を隠す。
「それはここにいる皆、同じですよ」
元信様のお兄様が笑って言う。
「こんなに楽しい社交会は、他のどこを探してもありませんからね」
「私も、またここへ来たい、何度でも来たいと思ってしまった。
だけど東宮殿下にお願いしても、素っ気なくって」
左衛門督様は恨めしそうに東宮を見る。
「それは仕方ない。
幾望会の質と格式を水準以上に保つためには、同じ人物を何度も、というのは今のところは無理だ」
東宮はドヤ顔を隠さずに言う。
あんたはいつでも好きな時に来るからね…
まあ、権中納言様と元信様が来て、縫姫とビンゴゲームをやった時には、やたら悔しがってたけど。
主上や皆の気持ちが解ったか!なんてね。
「また機会があったら、この顔ぶれに召集をかけてください。
『月子姫を救う会』の構成員ですからね」
蔵人頭様が楽しそうに言う。
まぁたヘンな名前の会ができたよ…
あたしはため息をつく。
でも皆は何となく、嬉しそうに顔を見合わせて頷いている。
だけどこの後、皆が巻き込まれる宮中の大騒動に『月子姫を救う会』は活躍することになる。
人間万事塞翁が馬、ってやつだね…
と参議様が堅苦しく訊く。
「え…次、でございますか」
あたしは戸惑う。
知らんわ。
東宮に訊いて。
「来月…かな。
まだまだ参加希望者は殺到しているからな。
人選が大変だ」
ふっふっふ、と東宮は策士の笑み。
「しかし、薫物合わせもございますし、その他、宮中へいらっしゃる用事も増えて、月子姫も何かとお忙しいのでは?」
兵部卿様が言ってくれる。
そうそう忙しいのよ、あたし。
水無月会もまたやりたいし。
って、なに?
今、兵部卿様、なんて言った?
「主上が一昨日、月子姫とあまりお話しできなかったと、それは悔やんでいらっしゃいましてね。
せっかく参内くださったのに、病人の治療と介護、それに殺人未遂事件の犯人に仕立て上げられて、とても申し訳なかったと」
兵部卿様は微笑んであたしを見た。
いやぁ…主上とはあたしが伊都子姫じゃないっていう、めっちゃ内容の濃いお話したし…
もう別に、話さなくっていいよ。
「いえもう、わたくしは別に宮中へは…(行きたくない)」
とあたしが思わず本音を漏らすと、東宮は嬉しそうに
「そうですよね、宮中なんて堅っ苦しいばっかりで、全然面白くない」
とあたしの手を取る。
そういうわけじゃないけどね!
あなたと一緒にしないでくださる?
「参議様、何故、次の幾望会のことなどお訊きあそばすのですか?」
とあたしが東宮の手を払いながら問うと、参議様はゆっくり顔を赤らめた。
おお…という感じで皆、参議様の顔を見る。
やっぱしこの無機質でロボちっくな御仁は、皆の関心を集めているのだねえ…
「いえ…前回の幾望会といい、先ほどのような月子姫のお話といい、私は大変興味をひかれるのです。
今までに見たこともない遊びや聞いたこともない話、月子姫とまたぜひこのような機会を持ちたいと」
参議様は照れたように蝙蝠を閉じたまま、口元を隠す。
「それはここにいる皆、同じですよ」
元信様のお兄様が笑って言う。
「こんなに楽しい社交会は、他のどこを探してもありませんからね」
「私も、またここへ来たい、何度でも来たいと思ってしまった。
だけど東宮殿下にお願いしても、素っ気なくって」
左衛門督様は恨めしそうに東宮を見る。
「それは仕方ない。
幾望会の質と格式を水準以上に保つためには、同じ人物を何度も、というのは今のところは無理だ」
東宮はドヤ顔を隠さずに言う。
あんたはいつでも好きな時に来るからね…
まあ、権中納言様と元信様が来て、縫姫とビンゴゲームをやった時には、やたら悔しがってたけど。
主上や皆の気持ちが解ったか!なんてね。
「また機会があったら、この顔ぶれに召集をかけてください。
『月子姫を救う会』の構成員ですからね」
蔵人頭様が楽しそうに言う。
まぁたヘンな名前の会ができたよ…
あたしはため息をつく。
でも皆は何となく、嬉しそうに顔を見合わせて頷いている。
だけどこの後、皆が巻き込まれる宮中の大騒動に『月子姫を救う会』は活躍することになる。
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