異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第345話 侍女長エルキア 前編

フレールがフラフラしながら部屋を出て自室に向かい、アーメリアとメサリアが笑顔で見送っている
「相当効果が有ったみたいですね、理解をするのに何日掛かるでしょうか?」
アーメリアが笑顔で言う
「イールスに敵対したのですから、許しませんわ」
メサリアが笑顔で言う
「メイラールの教育… シスラーザの教育どうしましょうか?」
アーメリアがメサリアを見て聞く
「礼儀作法とイールスを尊敬させる為の教育が優先ですのーーーーー シスラーザちゃんは頑張ってますの」
「オリフィーネちゃんのお陰ですが、我が儘言わず助かっています。 侍女からも手が掛からなくなって助かっていると報告があがっています」
「オリフィーネちゃんも可愛いですのーーーー 」
メサリアが嬉しそうにニコニコしている
「勉強の家庭教師が必要ですね… セーレン様」
アーメリアがセーレンを見ている
「不可能ですわ… バウルトリア師より早く後継ぎをと… 言われてますわ」
セーレンが苦笑いしている
「後継ぎを? 急に?」
「分家が分家でしたから… セルメリア侯爵家の事も有り、早く後継ぎを多く用意させるようにと… シンシリアとメデルも言われていますわ」
セーレンが苦笑いしている
「血筋の維持ですか… イールスとロイホールがいるお陰で何も言われてませんが…」
アーメリアが苦笑いしている
「ほぼイールスの所為です。 シルビアにセロスの代わりをさせて、しばらく専念しろと言われるぐらいですから… イールスの所為ですね… シルビアの知識と魔力は、セロスを軽く越えてますわ」
セーレンが諦めたようにイールスを見ている
「アリーオも家にほぼいますわ… 」
「王家からの無言の圧力ですね… 」
アーメリアが苦笑いすると、メサリアが笑い始める
「エリーゼちゃんがイールスの子供を産んでくれたら、養子にしますのーーーー 文句は言わせませんわ!!」
メサリアが笑いながら言う
「イールスも大変ですね」
アーメリアがイールスを見て言う
「嫌です!! 兄様は渡しません」
リシリアがむくれた様に言う
「可愛いですのーーーーーーリシリアちゃん」
メサリアが嬉しそうに叫び、アーセリオドールとヘルクドールが頭を抱えている
(今更ながら、イールスどこまで影響を与えているのか? 目立ちすぎだが大丈夫なのか? 何気に王国を支配してないか? もう何もしないでゆっくり屋敷に籠っていて欲しいが… 冒険者になったらなったらで大変な事にならないか………はぁ…………)

イールスとリシリアが部屋を出ようとする
「イールス、今呼びます」
アーメリアが思い出したように言うと、侍女を呼び出している。扉が開きエルキアが入ってくる
「イールス様、お久しぶりです」
エルキアが微笑みながらイールスを見ている
「エルキアさん、何故王都に?」
イールスが驚いたように聞く
「イールス、侍女は必要ですよ、サメーリアもイールス付きですから行ったり来たりさせても良いですが、経験豊富な信用できる侍女は屋敷に連れて帰りなさい」
アーメリアが笑顔で言う
「よろしいのですか? 代々仕えているエルキアさんを屋敷に連れていって」
イールスが驚いたようにアーメリアを見る
「イールス、エルキアも承知済みだ! 隠居よりもイールスの今後の為に最後の奉公してくれるそうだ! エルキアもイールスとリシリアを頼んだぞ」
ヘルクドールが笑顔で言う
「ありがとうございます。ヘルクドール様」
イールスが笑顔で頭を下げる
「ここは御父様と呼んでほしかったが」
ヘルクドールが苦笑いする
「恐れ多く大変申し訳ないと思います。 下賤な身の未熟者の半人前ですので、御容赦願います」
イールスが頭を下げながら言う
「これでも呼んでくれないか…」
ヘルクドールが諦めたように呟く
「何年たっても変わらないですの… 」
メサリアが残念そうに言うと、エルキアが微笑みながらイールスを見ている
(何年たっても変わらないのですね… お母様に良く似ています。 この頑固さが無ければもっと幸せになっていたでしょう)

イールスとリシリアが馬車に乗ると、エルキアとサメーリアが一緒に馬車に乗る
「イールス様、屋敷貰ったのに呼んで貰えず、悲しかったです」
サメーリアがイールスを見て言う
「レズムード伯爵家に仕えているのだから、勝手に連れていけないよ」
「イールス様の専属侍女です。 リシリア様も侍女必要ないと思っていたのですか? 悲しいです」
サメーリアがリシリアを見て言う
「え! 侍女は… 屋敷の掃除とかは、従者達がしてくれていますけど… どうしたら?」
リシリアが驚いて呟いてからイールスを見ている
「侍女を新たに雇うのは難しいから… 一緒に来てくれて助かります」
イールスが慌てて言うと、エルキアが微笑んでいる
「イールス様宛の恋文を探さないと…」
サメーリアが笑顔で言うと、リシリアが驚いたようにサメーリアを見てからイールスを見ている
「恋文は無いから!!」
「これは何でしょうか? イールス様が出征直後に届きました」
サメーリアが笑顔で包みをイールスに手渡そうとしている
「え! サメーリア!!」
イールスが慌てて包みから手紙を出している
「兄様、誰からの手紙ですか?」
リシリアが興味津々に手紙を見ている
「パーティーで何度か挨拶した令嬢ですが… エリーゼマリーナ様やクレーシア様経由で届けたのか…」
イールスが考えながら呟き、手紙を開けて読み始めると、リシリアが横から覗き込んでいる

「帰ってきたら、お茶会や食事に招待したいか… 今更だけど今は無理なのかな?」
イールスが読み終えて呟く
「告白するために呼びたいのですか? 誰の招待を受けますか?」
サメーリアが笑顔で言うと、リシリアがサメーリアを睨んでいる
「面倒になるから、行かないけど… 社交辞令も面倒になるよね」
イールスが苦笑いしている
「イールス様、仲の良かった令嬢はお茶会に呼んだ方がよろしいと思います」
エルキアが微笑みながらイールスを見ている
「それはそうだけど… 侍女も執事も足りないから… エリーゼマリーナ様に任せたいな…」
イールスが苦笑いしてエルキアを見ている
「イールス様、屋敷を得たのですからパーティーやお茶会は必要です。 取り敢えず屋敷を見てから、決めましょう」
エルキアが笑顔で言うと、サメーリアが笑顔で頷いている
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