異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第372話 墓参り

イールス達が話していると門から馬車が入ってきて、馬車が止まると、人が降りてきて、クレストファー騎士団長とリゼッタが案内してくる
「レイモンド王子様とメーリアリーゼ王女様、お姿を拝謁できて本当に光栄に思います」
イールスが気が付いて、丁寧に挨拶を始めている。シンシリア達が名前を聞いて驚いたように見ている
「イールス殿、楽しい旅をしてきて下さい。 ご帰還したら旅の話を聞きたいと思います」
レイモンドが笑顔でイールスを見ている
「イールス殿の英雄譚毎日の様に聞いていました。 ジークレン王子様からも手紙が届いて驚いていますが、イールス様の英雄譚を知りたいと手紙に書いたら、数冊の本を送ってくれました。 英雄譚の本が出回るぐらい凄い英雄様と認識しております」
メーリアリーゼがイールスの顔を見ながら説明している
「え! 本ですか?」
イールスが驚いたように言う
「英雄様を讃える人達が集まり、神の使徒として新しい教会が設立されたと聞いています」
「教会!! 勝手に? 」
イールスが苦笑いしている
「知らなかったのですか? でも英雄譚には英雄要塞に英雄渓谷に英雄平原… それに英雄様が民の為に作られた畑とか… 色々書いてありましたけど…」
メーリアリーゼ説明している
「否定は出来ないけど…」
イールスか苦笑いしている
「事実です」
リシリアが笑顔で言う
「リシリアお姉様ですか? お母様よりお姉様と呼ぶ様に頼まれましたが、宜しいですか?」
「え! 兄様、どうしたら良いのですか? 王女様にお姉様と言われました!!」
リシリアが慌ててイールスを見ている
「一様リシリアは国王陛下の従姉妹になるから… 従姪になるのな?」
イールスが考えながらリシリアを見ている
「え! そうですけど… どうしたら良いのですか?」
リシリアがイールスを見詰めている。 メーリアリーゼがリシリアとイールスを見て微笑んでいる
「妹がこんなに楽しそうに話すのは、初めてです。イールス殿、早く旅からのご帰還をお待ちしています」
レイモンドが笑顔でメーリアリーゼを見てから言う

シンシリア達が優雅にレイモンドとメーリアリーゼに挨拶をしていき、メサリアにメーリアリーゼがメイラールの事を聞いている。 エリーゼマリーナ達は英雄譚について質問責めにして本を借りる約束をしている

イールスが馬車に乗ろうとしている
「エルキアさん、サメーリア屋敷の事は頼んだよ」
イールスがサメーリアを見て言う
「子供を連れて帰ってくるのを待っています」
サメーリアが笑顔でイールスを見ている
「サメーリア!!」
イールスか驚いて叫ぶ
「侍女一同イールス様の子供の世話を出来るのを待っています! リシリア様、アリシナ様頑張って下さい!  」
サメーリアが笑顔で言う
「サメーリア!! 人前で言わないで!!」
イールスが慌ててサメーリアを睨んでいる。 エリーゼマリーナ達が笑っている
「サメーリア良いですのーーーーーーー もっと言って下さいの!! イールスの子供楽しみですの!!」
メサリアが満面の笑顔で言う
「メサリア様まで… 」
イールスが苦笑いしている

馬車が屋敷を出て行くのをエリーゼマリーナ達が見送っている
「イールス様、何をしてくるのでしょうか? 本当に帰ってきますか?」
エリーゼマリーナが呟く
「イールスならきっと国を作って帰ってきますのーーーーーー」
メサリアが笑顔で言う
「国を滅ぼすぐらい簡単でしょう」
セーレンが呟く
「英雄と称えられるでしょう」
エリーゼマリーナが笑顔で言う
「イールスですから何でもしますわ!!早く帰ってきてくださいの… 寂しいですの」
メサリアが呟く

イールスは王都を出ると南の方に進みいくつかの町を経由して、小麦畑が広がる中の道を、町を目指して進んでいる
「兄様、もう少しでイールス様の生まれ故郷の町ですね」
リシリアがイールスを見て微笑んでいる
「故郷と言っても、親も親戚も居ないから、お母さんの墓参りに来ただけだけど」
「兄様のお母様の墓参りは、本当に嬉しいです」
リシリアが嬉しそうに微笑みながら、馬車の進む方向を見ている

町に入ると宿屋に入り、その後イールスは記憶を頼りに町中を歩いて古びた家を見てから、酒場を見付け、中に入る
「まだ、準備中よ」
女性が出て来て言う
「おばさん久し振りです」
イールスが笑顔で言うと、女性に説明をしている
「イールスちゃん!! 大きくなって!! 元気にしていたかい?」
女性が懐かしそうにイールスと話している
「冒険者になって今から南の大迷宮都市に向かいます。 また帰りに寄りたいと思います」
イールスか笑顔で説明している
「ソニアも立派になったイールスちゃんを喜んでいるね… 墓参りなら…」
女性が墓の場所を説明しようとするが奥に向かいイールス達を案内してくれる

町外れの墓場に向かい、朽ち果てそうな墓の前にくる
「これが兄様のお母様の墓… 寂しいです」
リシリアが墓を見ながら呟く
「あの… この硬貨で墓を作り直してもらえませんか? お母様の墓ですから」
アリシナが硬貨の袋を出して言う
「イールスちゃん、どっちが奥さん?」
女性がアリシナとリシリアを見て言う
「え!まだ結婚はしてないけど…」
イールスか苦笑いしている
「お姉様が正妻で私が側室です」
アリシナが笑顔で言う
「正妻?側室?イールスちゃん貴族様みたいだけど」
女性が苦笑いしている
「貴族で有名になりたくないので、冒険者になりました。 カルスと呼んでください」
イールスが笑顔で説明している。 女性が説明を聞きながら考えている
(貴族様になって動乱で追放になったのですか? 追手から逃れる為に名前を変えるなら、秘密にしてあげます… こんなに立派になってこんな綺麗なお嫁さんを2人もいたら大変でしょう… それに家臣もいるのですね… )

説明後イールスが手を合わせて祈りを捧げて、リシリアとアリシナ達が順番に祈りを捧げている

墓参りか終わると、酒場に戻り硬貨を渡して料理を頼んでいる
「イールスちゃん、この手紙を預かっていましたが、ソニアからイールスちゃんが大人になって本当に困っていたら渡す様に頼まれていました。 これを持っていきなさい」
女性が箱に入った手紙をイールスの前に置く
「え! 母さんから…」
イールスか驚いたように箱を開けて!中の手紙を読み始める

え! お母さんの故郷がアース地方だったのか… 町にお祖母さんの財産が有るの… 管理しているのはパラドーレル家… 信用は出来ないけど… お祖母さんの墓参りも帰りにするかな… 何だか嫌な予感がするから… 先に旅にしよう

「兄様、どんな内容でしたか?」
リシリアが心配そうに聞く
「母さんの故郷の町と知り合いの人が書いてあったよ… 本当に困ったら頼るようにと」
イールスが笑顔で言う
「それなら良いですけど」
リシリアが笑顔で言うと、リシリアとアリシナも手紙を見せている
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