異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第375話 旅の報告 前編

翌日王城から迎えの馬車が到着する
「セーレン様、お美しいお姿を拝見出来て嬉しく思います」
イールスがセーレンを見て笑顔で丁寧に挨拶をしている
「イールス、変わらないですね… 旅の噂を聞かなかったですが、自重したのですか? 本当に良い事です」
セーレンが笑顔でイールスを見ている
「面倒な事はクラウザー達に押し付けたから」
イールスが笑顔で言うと、リシリアが笑っている
「聞かなかった事にします」
セーレンが苦笑いして、リシリアを見ている
(お腹が大きく… 子供ですか? イールスを旅に出さなくて済みそうですね)

王城に到着すると、部屋に通されバウルトリアとヘルクドールとブライゼナスと国王達が待っている。イールス達は丁寧に挨拶を終わらせると、それぞれ席に座る
「イールス無事な帰還嬉しく思っているぞ! 旅の話も聞きたいが、その前にイールス、母親から何か預かってないか?」
国王が笑顔でイールスを見ている
「え!何か? 」
イールスが驚いたように国王を見ている
「イールス、アーセリオドールから聞いたが、短剣を持っていたそうだな」
ヘルクドールがイールスを見て言う
「あなた、手紙も」
アリシナか思い出したように言う
「あなた…」
王妃が微笑みながら呟く
(良い関係を築いているのですね、仲良さそうですし、リシリアのお腹も… これでお家問題も解決してくれそうですね)
「あ!忘れていた!!」
イールスが魔法の鞄を漁っている。手紙の箱と短剣を見付けて出している
「その手紙を読ませてほしい」
国王が笑顔で言うと、イールスがバウルトリアに手渡して、国王が受取り読んでいる。 バウルトリアが短剣を調べている

「やはり… 」
バウルトリアが短剣の柄をバラして紋章を見付けて、国王に見せている
「間違いないか… それにすぐにこの家に使いを… ブライゼナス、やっと見付けたぞ」
国王が笑顔で言う
「見つけた? 何をですかな?」
ブライゼナスが驚いたように国王を見ている
「この紋章てわかるだろう」
国王が短剣の紋章をブライゼナスに見せている
「アース大公家の裏紋章… では… 」
ブライゼナスが驚いたように目を見開いている
「アース大公家…」
ヘルクドールも目を見開いている
「ブライゼナスが探していた、腹違いの妹、ソニアの子供だ!!」
国王が笑顔で説明していると、バウルトリアも5年前の事から説明をしている

「まさか、イールスが甥とは… 」
ブライゼナスが苦笑いしている
「え! 甥?」
イールスが驚いて声を上げる
「説明が難しくなるな… ヘルクドール」
国王がヘルクドールを見ている
「意味が解らないですが…」
ヘルクドールが苦笑いしている
「3代揃って有名になりたくない… その上過小評価するとは… その所為で発見が遅れたが、これで大公家は安泰だな!  イールスの母親の母親、つまり祖母は、セルメリア侯爵家の侍女をしていて、前侯爵の子を身籠り、追い出された女性だ! ブライゼナスの腹違いの妹になる! 祖母の母親は大公と侍女との間に産まれた子供で現在唯一の血筋になっている」
国王が笑顔で説明していると、バウルトリアが調査の資料をブライゼナスとヘルクドールとイールスに見せている

え! 完全に調査されているのか… ダンジョンコアはこの為に使われていたのか… それで大公領を与えようと… 逃げ道は… 逃げてもクラウザー達に泣きつかれそう… どっちの方がゆっくり出来るのかな?

「イールス、大公家を継いでほしい、リシリアの子供はもっと大変だがな…」
国王がイールスを見ている
「え!領地なんて必要無いです。 面倒だから押し付けてきたのに」
イールスが苦笑いしている
「面倒だから押し付けてきた…」
バウルトリアが苦笑いしている
「イールス何をしていたのか?」
国王が苦笑いしてみている
「対した事はしてないです。 何故か襲われるから仕返しして帰ってきただけです」
イールスが笑顔で言う
「カルスの名前で何か起きたかは知らないが… 本当に対した事はしてないのか?」
国王が怪しむようにイールスを見ている
「本当ですか?アリシナさん」
王妃がアリシナを見ている
「これが旅の記録です」
アリシナが魔法の鞄から何冊かの本を出している

国王達が少し読んで頭を抱えている
「イールス… 何をしているのか!! あの噂の国崩しシルフィードがイールスだったのか!! 大迷宮都市で有名になった魔剣作成の天才フォルセティも… 目立ちすぎだ!!」
ヘルクドールが頭を抱えて叫ぶ

「神聖王国の大神殿と町が消し飛ばされた、天罰がイールスの仕業とは… 神聖教団が崩壊したのも… イールスが怒ってやったのか? どうしたらこうなる?」
国王が頭を抱えて叫ぶ

「北の英雄シグルドがイールスとは… やるとは思っていたが… スタンビードを4つ全部止めるなんて… 」
バウルトリアが頭を抱えながら言う

「ふふふ、帝国を崩壊させた英雄、ベルゼートとクラウザー… イールスがやったのですね」
王妃が微笑みながら本を読んでいる

「魔導具作ったら、寄越せと貴族が兵士を差し向けるから、危険と思って返り討ちにして、仕返しに貴族を叩き潰したら、国軍が攻めて来て、フォルセティの関係者としてリシリアとアリシナを捕まえようとしたから、返り討ちと仕返ししただけです。 有名になりたく無かったから、シルフィードと名乗りましたけど」
イールスが笑顔で説明している。アリシナとリシリアも嬉しそうに話している
「襲われて仕返し… 仕返しが大き過ぎるだろう… 王城を1人で落として簡単に言うな!!」
バウルトリアが叫んでいる
「一人では無いです。義勇兵達が集まってくれましたから… メトリス王女様が面倒になってリシリアとアリシナな追い返して貰いましたけど」
イールスが笑顔で説明している
「義勇兵… イールス軍を相手に戦争は無理だろう」
国王が呟く
「兄様1人で門を破壊して、バロンとクラウザーとカミューと4人で城を降伏させてました。 その後義勇兵に連絡して後始末を手伝わせていましたけど… 降伏させて、メトリス王女が兄様に詰め寄ったから、魔法で懲らしめて逃げました」
リシリアが笑顔で説明している。ヘルクドールが話を聞いて頭を抱えている
(イールス何をしているんだ!! 勝手に国に戦争を仕掛けるな!! リシリアも王族… 王女様に懲らしめたとは聞きたくなくなる… 目立ちたくないと言いながら目立っているだろう!!しかし、名前変えていたとは… これが知られたらどれだけ問い合わせが来るか… 対応出来ないぞ… 頼むから知られないでくれ… 頼む…)
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