異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第52話 賊の襲撃 後編

グゼーラスト隊が賊を捕らえて調べ始めている。アーセリオドール達は集まり、護衛達が部屋の外を警戒している
「イールス、何故賊の侵入を知っていたのですか!」
フレールが怒りにイールスを睨んでいる
「罠を張っていたからな…護衛達がすぐに誘導したはずだぞ」
アーセリオドールがフレールを見て言う
「は? 何を」
「フレール様の護衛に伝えて、アーセリオドール様の元に来るように伝えましたが、支度が整わないと、中々出て来てくれませんでした、何故ですか?」
護衛が苦笑いしている
「夜着で出歩けと! 何故賊を止めきれない! それでも護衛ですか!! 警備がなってない」
フレールが怒りに怒鳴り、護衛を睨んでいる
「フレールお義母様、グゼーラスト隊が出撃していたからです。誰が出撃させたのですか? それに誰に伝えたのですか?」
アーセリオドールが睨みながら言う
「それがどうしたのですか! そもそも何故、命を狙われなければならないのですか!」
フレールが怒鳴り散らしている

「フレール様そこまでにして頂きます。 こいつが全部吐きました、調書です」
グゼーラストが入って来て、男を転がして、書類をアーセリオドールに手渡す
「これは…賊はフレールお義母様が、イールスと私達を狙って…」
アーセリオドールが書類を読みながら言う
「何故! ここに! 狙われたのは、私達もです! 何故犯人扱いを!」
フレールが男を見て驚いて叫ぶ
「2つ目は、こいつから…ザイラネ様の手の者です」
グゼーラストが苦笑いして、男を転がすと、後ろで、侍女長が苦笑いしている
「は? ザイラネの手の者!!」
フレールが男を睨んでいる
「以前からザイラネ様と会っているのは、確認済みです。証言します」
侍女長が苦笑いしながら説明している

「アーセリオドール様、ザイラネ様とフレール様の処分を」
アーメリアが微笑みながら言う
「最後が…こいつですね」
グゼーラストがイールスと戦った男を転がして言う
「何者だ?」
アーセリオドールが男を見ている
「元騎士団所属でバイゼイルスと言えば解りますか?」
グゼーラストがアーセリオドールを見て言う
「は? 元騎士の!! 剣豪バイゼイルスだと!!」
アーセリオドールが驚いていると、アーメリアが青ざめている
「レセールバウス子爵家に現在仕えています。 この侍女が魔法薬庫に侵入して、ポーションを全部割ったのも、確認済みです」
グゼーラストが苦笑いして言うと、エルキアが説明をしている

「うそ…何故?」
アーメリアが泣きそうな声で呟く
「御嬢様…申し訳ありません…今後を考えて、この際始末を…私の独断です」
侍女が泣きそうな声で言う
「申し訳ありません…」
アーメリアが泣き崩れて言う
「どうしたら…」
アーセリオドールが呟き、立ち尽くしている
「最後に、こいつらは、商人の屋敷に逃げ込んだ所、捕らえて来ました…」
グゼーラストが苦笑いしながら、商人と賊を転がす
「頭の整理がつかない…どう処分したら良いのか? それ以前に何故グゼーラスト隊がここにいる」
アーセリオドールが頭を抱えながら聞く
「イールス様より至急の手紙を頂き、夕方戻りましたが、襲撃が有るのは夜の為、襲撃が始まるまでに、賊の背後関係を調査してました。 本当に賊が慌てて出ていくとは思ってませんでしたが…」
グゼーラストが苦笑いして言う
「アーセリオドール様、申し訳ありません、襲われるまで、未遂では言い逃れされますので、返り討ちにしました。 まさか、こんな強い人が居たなんて、知りませんでした」
イールスが頭を下げている
「イールス、襲われるのは、王都を出る前から覚悟していたが…イールスの予想通りか?」
アーセリオドールが苦笑いしている
「予想外です…昨日ザイラネ様が屋敷を出たので、ザイラネ様からの刺客と商人だけと思ってました…貴族は面倒ですね」
イールスが笑顔で言う
「アーメリアとの事はどうしたら…フレールお義母様とザイラネお義母様も…襲撃の事実は隠せない…」
アーセリオドールが頭を抱えている

「商人が黒幕として、まずは処分を勧めます。クレイバルバウム騎士爵様、手筈通り、財産の差し押さえしてください」
イールスが笑顔で言うと、クレイバルバウム騎士爵が苦笑いしている
「任せる…どうしたら…御父様」
アーセリオドールが頭を抱えている

フレールとザイラネとアーメリアは各自部屋で謹慎をして、アーセリオドールは、書類を確認して過ごしている

「アーセリオドール…話しは聞いた…」
ヘルクドールが部屋に入って来て苦笑いしている
「御父様…どうして良いか解りません」
アーセリオドールが涙目で言う
「ヘルクドール様、お帰りなさい、元気な姿を拝見できで光栄です」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「イールス賊の撃退御苦労であった…強いのは解っていても、油断するなよ」
ヘルクドールが微笑みながら言う
「半人前の未熟者ですから、まだまだ精進します」
イールスが笑顔で頭を下げている
「どこが半人前だ! 既に王国でも数本指に入る実力と思って良いぞ」
アーセリオドールが大声で叫ぶ
「は? 何故だ?」
ヘルクドールが苦笑いしてイールスを見ている。グゼーラストが扉から見ている
「イールスは間違いなく、王国騎士団に入ったら、隊長クラスか騎士団長クラスだな」
グゼーラストが笑いながら言う
「グゼーラスト、何故だ?」
「バイゼイルスを覚えていますか? 奴の腕を斬り、捕えたのはイールス様です」
グゼーラストが笑いながら説明をしている

「バイゼイルスだと!! 剣豪を打ち下したのか!」
ヘルクドールが驚いている
「戦う姿を見ましたが…剣もいつの間にか魔剣を…」
アーセリオドールが思い出したように言う
「魔剣か…メデル殿とセロス殿から聞いた…絶対に魔法研究院に入れるように、要請してきた…メサリアの爆笑振りが大変だったぞ」
ヘルクドールが苦笑いして、アーセリオドールに説明をしている
「有名に成りたくないのに…内緒にして欲しいと思っています」
イールスが頭を下げている
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