異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第56話 モンスター探索開始

イールス達は、ベラトリバウム男爵領に一番近い村に到着すると、村人に聞き込みをしている
「イールス様、森に入るしか無いと思います」
護衛が考えながら言う
「食料と夜営の準備をしましょう」
イールスが嬉しそうに笑顔で言う
「イールス様が楽しそうなので良いですが…無理と判断したら、撤収します。約束して下さい」
護衛が微笑みながら聞く
「無理をする必要は有りませんので、理解しています」

イールス達は森に入り、周囲を警戒しながら進んでいく
草影に輝く角が見え、イールスが剣を抜き、素早く接近して剣を振り抜いて、両断すると黒い煙になって、角ウサギが消えていく
「え! モンスター…」
転がった魔石を拾い呟く
「モンスターですが…どこが発生地点か…」
護衛が周囲を警戒しながら言う
「多く発生しているなら、王家に報告して騎士団の要請が必要なのですよね?」
イールスが思い出しながら言う
「その通りです。数匹なら領地の兵士で戦う必要が有ります。 発生地点の特定が急務です」
護衛が笑顔で言う

イールスが上を見た瞬間、飛び退くと、イールスの居た場所にスパイダーが着地する。護衛が剣を抜き、剣で突き刺して、もう一人が剣を叩き付けて、黒い煙になって消えるのを見ている
「危なかったです…2種類目」
イールスが警戒しながら言うと、草むらから赤と黄色のスネークが、護衛目掛けて飛び付いてくる。護衛は盾でスネークを受け止めると、もう一人が素早く剣を振って、両断している
「カルス油断は出来ません」
護衛が周囲を警戒しながら言う
「迷宮より、警戒を強めよう」
イールスが笑顔で言うと、キョロキョロしながら歩き始める

モンスターを見付け次第倒して進み、少し開けた場所を見付けると、周囲を警戒しながら、休憩を始める
「角ウサギとスネークとスパイダーの3種類なら対応可能かな?」
イールスが魔石とアイテムを見て呟く
「イールス様、少し数が増えています。 奥に発生地点がある可能性が有ります」
護衛が考えながら言う
「調査だから、無理をするつもりは無いけど、さっき、咄嗟にカルスって呼んだよね」
「あ! 申し訳ありません、咄嗟だと冒険者名が出てしまいます」
護衛が少し赤くなって言うと、護衛達が笑い、グゼーラスト隊の2人にも教えている

「グルル~~」
ウルフが6匹現れる
「防御優先で怪我だけは気を付けるように」
イールスが剣を抜き、大声で言うと、護衛達が盾を構えている。ウルフが一斉に突進してくると、イールスが接近して剣を振り抜き、1匹目のウルフを両断すると、すぐに次のウルフを斬り裂き、黒い霧になって消える。
護衛達の盾にウルフが体当たりして、ウルフが飛び退くと、イールスが後ろから剣を振り下ろし、両断している。2匹のウルフは、護衛達が剣を突き立てて、黒い煙になって消える

「ウルフか…このぐらいなら余裕が有るかな?」
周囲を警戒しながら呟く
「イールス様なら余裕が有りますが、村が全滅します」
護衛が周囲を警戒しながら、魔石を拾っている
「兵士の常駐も必要なのかな? ん? この草は?」
周囲を見て、木陰に生えていた、草を抜いて葉っぱをじっくり見ている

薬草か…あっちにも…結構薬草が有るのか?

モンスターを倒しながら進み、夜営の準備を始める
「魔力の源よ、炎となりていでよ、ファイヤー」
火の玉を作り出すと、薪に火をつけ、護衛達が鍋に水と干し肉や野菜を入れて、煮込み始めている
「イールス様、食事後少し警戒を頼みます。順番に休憩をします」
護衛が考えてから言う
「明日はどこまで探すかな? 1日で30匹じゃあ、少ないか」
イールスが魔石を数えながら言う
「イールス様、騎士団で討伐が必要です。スタンピートが発生したら、対応不可能になります」
「この数なら余裕じゃないかな?」
「あのウルフでも討伐隊を出すのが必要な状況です」
護衛が苦笑いしている
(イールス様は、弱いと思っていますが…相当強いです。もう少し前から、強くなったと言わなかったのが間違いなのか…)

翌朝、目を覚ますと、護衛達も片付けをしている
「夜は何も無かったか…野営の練習になったから良いかな?」
「普通、森の中で寝れないのですが」
護衛が微笑みながらイールスを見ている
「みんなを信用しているからかな?」
「信用して頂き、ありがとうございます」
「今日は倒しながら、村に戻り、報告してから準備して発生地点の再調査かな?」
イールスが考えながら言うと、護衛達が同意している

少し周囲を歩き回りながら、モンスターを倒して、村に向かって歩き始める
「グォーーーーーー!!」
イールス達の上空を咆哮をあげながら、大きなモンスターが飛んでいる
「あれは! キマイラ!」
護衛が見上げて叫ぶ
「あれが…獅子の顔に…獣の胴体に尻尾が蛇? 四肢は鱗で覆われた、大きな爪の有るなんて…」
イールスが見上げながら呟く
「イールス様討伐しますか?」
護衛が少し怯えた様子で聞く
「無茶する必要は無いから、村に向かう」

あんなの強いに決まっている、戦う必要ない

「イールス様、すぐに離れましょう」
護衛が少し驚きながら言うと、慎重に進み始める
(イールス様、冷静で正確な判断だ…イールス様が戦うと言ったら、無理矢理連れて逃げるつもりだったが…)

イールス達の上をキマイラが飛んで、木の倒れる音と共にキマイラが着陸する
「ぐぉーーーーー!!」
咆哮と共に、イールス達目掛けて突進してくる
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