異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第98話 お茶会参加

翌日、王立学院に出掛けようとする
「イールス…」
シスラーザが侍女に連れられて、イールスを見て恥ずかしそうにしている
「シスラーザ様、おはようございます。本日は元気な姿を拝見できて嬉しく思います」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「えー…と…その…ありがと」
シスラーザが恥ずかしそうに、うつ向きながら小声で言う
「イールス様、護衛の人がイキナリやって来て驚きましたが…まさか、手続きの不備で予算が渡されて無かったと思いませんでした。 この度は本当にお騒がせしました」
侍女が深々と頭を下げている。シスラーザが侍女の事を見上げている
「次からは、少し相談をして貰えたら嬉しく思います」
「え! 相談を…ザイネラ様の事で、冷遇をされていると…私の勘違いだったと恥ずかしながら実感しています。 侍女長とも話しましたが…これまで通り働かせて貰います」
侍女とイールスが相談をしてから、イールスが出掛けていく。シスラーザがイールスを見送ってから侍女と部屋に戻っていく

王立学院の授業が終わると、イールスは、上学年の教室に向かう
「今日もお会いできで、光栄に思います。昨日は本当に助かりました」
イールスが令嬢を見付けて丁寧に挨拶をしている
「良かったですわ!御礼代わりにお茶会に参加して貰えませんか?」
令嬢が笑顔で言う
「お茶会に? 下賤な身ですので…」
「紹介状ですわ! お友達を1人ぐらい誘って下さいね」
令嬢がイールスが言おうとすると、手紙を差し出している。 イールスが紹介状を受け取り、令嬢が満面の笑顔で歩いていく。令嬢達がイールスと令嬢の話を聞いて噂話をしている

イールスが屋敷に帰ると、セーレンが待っている
「セーレン様お待たせして申し訳ありません」
イールスが部屋に入ると頭を下げている
「イールス、早速魔導書の説明をしますよ」
セーレンが魔導書を持ってきて、読みながら説明を始め、イールスも魔導書を見ている

「今日はここまでです。休みは魔法研究院に行きますか?」
セーレンが微笑みながら聞く
「実は…お茶会に参加を要請されています…断りにくいのですが…おそらく公爵令嬢も現れそうです」
イールスが苦笑いしながら説明をしている
「イールスが失敗するなんて…事情は解りました」
「セーレン様、時間が有りましたら、御一緒して貰えませんか? 1人ぐらい同行は許されていますので」
イールスが考えながらセーレンを見ている
「え! その手が…ふふふ、断ったらシンシリアに頼むつもりですか?」
セーレンが笑い始める
「ブライトル様に相談をしようと思ってました。お茶会なら独身のブライトル様の方が適任と思っています」
「それは…良いですわ!! 現れたら、即座に逃げ出しそうですわ! ブライトルを連れていくなら、家庭教師として同行しますわ! メサリアが聞いたら、相当喜ぶでしょう…」
セーレンが爆笑している
(イールス、ブライトルだけは連れて行ったら、ダメですよ…完全に怒らせますよ…それが狙いかもしれませんが…楽しみが増えますね)

お茶会の日、馬車に乗って令嬢の屋敷に向かう
「こちらが紹介状です」
イールスが執事に紹介状を渡して、同行者がいることを伝える
「イールス様伺っています。御案内致します」
執事が微笑みながら言うと、侍女がやって来て、馬車から降りてきたセーレンを見た瞬間、執事と侍女が固まっている
「セセセっ…セーレン様が来訪とは…申し訳ありません…御来訪感謝致します」
執事が慌てて頭を下げている。侍女も慌てて頭を下げてから、イールスとセーレンを案内していく

部屋に入ると、令嬢達が待っている
「イールス様、こちらへどうぞ」
令嬢がイールスを見て挨拶をしてから言うと、セーレンを見て目を丸くしている
「ふふふ、家庭教師として、同行しましたわ」
セーレンが微笑みながら言うと、他の令嬢達が驚きながら、慌てて立ち上がり挨拶をしている
(何故セーレン様が同行者なのですか? これはまずい…ここで喧嘩されたら…どうしましょう…)

アルデゼンスが入ってくる
「今日も美しく嬉しく思います」
イールスがアルデゼンスに丁寧に挨拶をしている
「イールス、アールストリア公爵家アルデゼンスですわ! 忘れないように!!」
アルデゼンスが笑みを浮かべて言う
「名前を覚えて貰えて、光栄に思います。アルデゼンス様」
イールスが笑顔で頭を下げている
「は! 名前を…」
アルデゼンスがイールスを睨んでいる
「やっと挨拶をしましたね」
セーレンが微笑みながら言う
「え! 何故セーレン様までここに!!」
アルデゼンスが驚いてセーレンを見ている
「家庭教師ですから、早々に引き上げて勉強を教えないといけませんから」
セーレンが微笑みながら言うと、令嬢達が苦笑いしている。アルデゼンスが令嬢達を睨んでいる
(折角色々嫌みを言える機会を!! 何故セーレン様までここに!! 悔しい!! 絶対に許さないですわ!! イールス!! 連れてくるなら、エリーゼマリーナかアリシナにしなさいですわ!! 絶対にゆるしませんわーーーーー)

「女性の集まりでしたので、ブライトル様に相談をするか迷いました」
イールスが笑顔で言うと、令嬢が一斉にイールスを見ている
「ブライトル様を連れてくるなら、面倒になる前に同行しましたわ! ブライトル様がここに来たらお茶会が壊されますわ」
セーレンが爆笑している
「イールス様…ブライトル様とは仲が良いのですか?」
令嬢が苦笑いして聞くと、令嬢達がイールスを凝視している
「パーティーで仲良くなりました。 後妻を探していると伺っています」
「そうですか…女性をお連れして貰えた方が良いですわ…」
令嬢が苦笑いしていると、アルデゼンスが不機嫌そうにイールスを睨んでいる
「次はシンシリア様に相談をします」
イールスが笑顔で言うと、令嬢達がイールスを見て苦笑いしている
(シンシリア様!! 絶対に潰されます!! 怖い人ばかり呼ばないで下さい!! アルデゼンス様の顔が…相当怒ってます)
「イールスが相談するなら、シンシリアが喜んで来ますね、メサリア様も喜んで来ますね…シンシリア様とメサリア様は、どっちが良いでしょう? 2人一緒が良いですか?」
セーレンが微笑みながら言うと、アルデゼンスが慌てた様にセーレンを見ている
「え! それは…このようなお茶会に…来訪は…申し訳ないと思います…来訪はしては貰えないと思いますが…」
令嬢が言葉を選びながらセーレンを見ている
「イールスですから、約束を取り付けますわ! 一言で2人とも喜んで来ますわ! この間初めて、4伯爵家が集まってお茶会をさせましたから…内容も傑作でしたわ」
セーレンが笑いながら言うと、令嬢達が顔を見合わせている
(え! イールス様はやっぱり顔が広すぎる…アルデゼンス様の目が怖い…早く切り上げないと後が怖い…何でセーレン様やシンシリア様やメサリア様まで集められるのですか?)

お茶会が終わると、アルデゼンスは、馬車に乗り屋敷に帰っていく
「悔しいーーーーイールスめ!! 許しませんわ!! 折角楽しみにしていたのに!! 今度こそ恥をかかせて笑い者にしますわ!!」
アルデゼンスが持っていた物を投げつけて地団駄している
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