異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第112話 王立学院と決闘 後編

2階から見ていたアルゼデルスが物凄い形相でイールスを睨んでいる
「役にたたない!! こうなったら!! イールスめーーーーーー」
アルゼデルスが叫び、不機嫌そうに歩いていき、令嬢達が慌てた様に後を追っている。周囲の生徒達が驚いてアルゼデンスを見ている

午後の講義が終わると、職員が慌てた様にくる
「イールス君、至急学院長様が呼んでいます」
職員が慌てて言うと 周囲の生徒達が顔を見合せている
「何の用でしょうか?」
「決闘の件で、保護者達が来訪しています」
職員が慌てて説明をしていると、エリーゼマリーナ達がやって来る
「イールス様同行します」
エリーゼマリーナが微笑みながら言う
(面倒な保護者が来たのですね)
「やっぱりイールス様は狙われています」
クレーシアがアリシナ達を見てから言う
「面倒事ばかり早く冒険者になりたい」
イールスが呟くと、アリシナとフレシカが顔を見合せている

エリーゼマリーナとイールスが学院長室に向かう
「イールス君、問題になっている」
学院長がイールスを見てから、エリーゼマリーナを見ている
「貴様がイールスか!!」
騎士が睨みながら怒鳴る
「イールスと申します。お見知りおきしていただきたいと思います」
イールスが丁寧に頭を下げて言うと、エリーゼマリーナが騎士を睨んでいる
「息子に怪我をさせたな!! 決闘を使うなど言語道断だ!! 覚悟しろ!!」
騎士が怒鳴り、イールスを睨んでいる
「覚悟? 言語道断? 許さない? どちらがですか!! 多くの生徒達が証人です。 5対1の決闘で負けてから文句ですか? それも決闘と言い教室前で待ち伏せして、親が乗り込みますか? 恥を知りなさい!!」
エリーゼマリーナが大声で怒鳴る
「何を言うか!! 息子が負ける訳無いだろ!! 卑怯な手を使ったに違いない!! アールストリア公爵家が許さないぞ」
「バーランムーア侯爵家エリーゼマリーナとして、正式な決闘だったと認めています! それ以上の文句は、許しません!! それとも通っている全生徒の証言を聞きに向かいますか? 勝手な思い込みで怒鳴り込むなど許されません!!」
エリーゼマリーナが大声で怒鳴り、睨んでいると、セーレンが部屋に入ってくる
「は? バーランムーア侯爵家…しかし、負ける訳は…」
騎士が驚いてエリーゼマリーナを見ている
「事実イールス君が決闘で勝っています。それも5対1で戦いになった事も事実です。多くの生徒達が見ていました」
学院長が慌てて説明をしていると、騎士が驚きながらイールスを見ている

「騎士が乗り込んで情けない…どうせならイールスに叩き潰されなさい」
セーレンが笑顔で言うと、イールスが慌てて振り返りセーレンを見る
「は! セーレン様、何故ここに」
騎士がセーレンを見て驚いている
「イールスの家庭教師ですわ! イールスは強いですわ! ここで1度鍛練をすれば解りますわ!逃げますの?」
セーレンが笑顔で説明を始めると、学院長が苦笑いしている
「そこまで言われるなら…」
騎士が迷いながらイールスを睨んでいる
「セーレン様、鍛練など勝てる訳有りません。運良く勝てただけで、ここまで大事にされても困ります。下賤な身の半人前が騎士様と鍛練など恐れ多いです」
イールスが慌てて頭を下げていると、騎士が唖然とイールスを見ている
(聞いていた内容と…何故? そこまで自分を貶めるような言い方を…本当にアルデゼルス様を蔑ろにしているのか?)

騎士が訓練用の剣をイールスに渡して、イールスが受け取る
「騎士様、未熟者の半人前ですから、間違って怪我をさせてしまっても、文句は言わないで欲しいと思います」
イールスが頭を下げながら言う
「息子の仇討たせて貰う」
騎士が剣を構えると、イールスも剣を構え、騎士が打ち込み始めイールスがかわしている

「そろそろ本気を出して貰っても良いですか? 」
イールスが笑顔で言う
「このーーーー!! ふざけているのか!!」
騎士が怒り怒鳴りながら剣を振り始め、イールスが軽くかわし続け、イールスが剣を振り、騎士の腕に剣が当たり剣を落とし、イールスが横に剣を振り抜き、騎士が弾き飛ばされる

「馬鹿な…」
騎士が呆然として起き上がる
「目が覚めましたか? 相手の実力も解らないなんて、それでも騎士隊長なのですか?」
セーレンが笑顔で騎士を睨んでいる
「何故ここまでの実力が…」
「申し訳ありません、ゆっくり剣を振りましたが、当たってしまいました。 お怪我はないですか?」
イールスが頭を下げながら言う
「何故? こんなに強い…誰に剣を教わっている」
騎士がイールスを睨んでいる
(あの剣の速度、見切り…只者ではないぞ…嫌みなのか? ゆっくり剣を振ったなんて!!)
「半人前ですから鍛練はしています。早く冒険者になりたいので、一人前になって認めて貰います」
イールスが笑顔で言うと、全員苦笑いしている
(冒険者なんて、認めて貰ってなる事で無いです…イールス何を考えている?)
「冒険者になるため!! 貴様頭がおかしいのか!」
騎士が驚いてイールスを見ている
「これがイールスですわ! 誰に吹き込まれたか、解りませんが、騎士隊長が負けたなんて、知られたら大変な事になりますわ!! この事は内密にした方がよろしくてよ! バラされる事になったら、大変ですわ」
セーレンが笑顔で言うと、エリーゼマリーナが驚いている
「脅し…公爵様になんて申し開きを…」
騎士が青ざめている
「内緒にしてください! 有名になりたくないので! お願い申し上げます」
イールスが慌てて頭を下げると、騎士が苦笑いしている
(は? 有名になりたくないのでから? 黙っていろだと!! この男何を考えている!! ふざけているのか? セーレン様が見ている前で負けるとは…悔しいが、ここは内密にして貰わなくては…)
「公爵家に忠誠ですか? 騎士なら王家に忠誠を示しなさい!! 」
セーレンが睨んでいると、騎士が慌てている
「申し訳ありません…この事は内密に…」
騎士が慌ててセーレンに頭を下げている

セーレンと騎士が話し合いを始めると、イールスが屋敷に帰り、リビングに向かう
「メサリア様、アーセリオドール様ただいま帰りました。遅くなり大変申し訳ありません」
イールスが丁寧に挨拶をしながら頭を下げている
「セーレン様は? 何をしてましたの?」
メサリアがセーレンが一緒に居ないのを不思議そうに見ている
「実は、騎士様が乗り込んで来て、セーレン様が騎士様と話し合いをしているので、先に帰宅致しました。 大変申し訳無いと思います」
「騎士様が? 何故? 何かされたのですの?」
メサリアが驚いていると、イールスが決闘の事を説明している

「イールスですのーーーーーー騎士をボコボコにしましたのーーーーー」
メサリアが大声をあげている
「イールス…強いのを見せ付けたのか? 大変な事にならなければ良いが…」
アーセリオドールが頭を抱えている
「問題になるなら、すぐに家を出て冒険者になります」
イールスが頭を下げながら言うと、アーセリオドールとメサリアが顔を見合せている
「はぁ…セーレン様が後始末しているなら問題は無いだろう…少しぐらい強いのが知られて良いだろうが…」
アーセリオドールが苦笑いしている
「アルゼデルス、ザマーですのーーーーー! イールスを狙わせたのが間違いですのーーーーーー」
メサリアが満面の笑顔で叫ぶ
「メサリア、少しはこの先の事を考えてくれ…騎士団と事を起こしたのだから、どんな面倒事にされるか…頼む、セーレン様上手く丸め込んでくれ…」
アーセリオドールが頭を抱え始める
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