異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第134話 王立学院に復帰 中編

翌日、王立学院の午前中の講義が終わると、慌てた様に職員が教室に入ってくる
「イールス君、早く逃げなさい」
職員がイールスを見付けると慌てて叫ぶ
「え? 逃げる? 何故ですか?」
イールスが驚いたように職員を見ていると、アリシナとフレシカも驚いたように職員を見ている
「兎に角あの人は危ないですから、早く…」
職員が慌てて説明していると、鎧を着た女性が入ってくる

「イールスはお前か!!」
女性達が大声で叫び、後ろから走ってきた、セレベレスバウム準男爵家5人衆が慌てた様に止めている
「初めまして、イールスと申します。以後お見知り置きして頂けたら嬉しく思います」
イールスが丁寧に頭を下げて挨拶をしている
「弟達の仇は討たせて貰うぞ!! 覚悟しろ!!」
女性が大声で叫び、剣に手を掛けている
「弟達の仇?  何でしょうか? 仇討ちなんて…人を殺した事は無いのですが…下賤な身の未熟者ですので、事情を教えて貰いたいと思います」
イールスが頭を下げながら言う
「は? 何を…弟達を怪我させただろ!! それも大勢の前で無理矢理、決闘をさせて卑怯な手で恥をかかせたのは知っているぞ!!」
女性が大声で叫び、セレベレスバウム準男爵家5人衆が慌てた様にイールスを見ている
「え? 決闘を… 職員さん、あの件を説明してくれますか? 生徒達に聞いて回って貰っても良いですが…」
イールスが苦笑いして、男子生徒達を見ている。職員が慌てた様に説明を始めると、エリーゼマリーナ達が入口から見ている

「は? 嘘を言うな!!」
女性が職員を睨んでいると、他の生徒達にも話を聞いて、最後にエリーゼマリーナ達にも話を聞いている
「本当なのか? 」
女性が男子生徒を睨んでいる
「はい、本当です。 アルゼデンス様の言葉を信じて決闘を申し込みました…5対1の決闘で負けたのも本当です…御姉様何回も説明したのに信じて貰えないから…」
男子生徒が頭を下げながら言う
「イールス!! 決闘する!! 勝ったら弟達との約束を解消せよ!!」
女性がイールスを睨んでいる
「申し訳ありませんが、下賤な身の未熟者の半人前ですから、決闘などお断りします」
イールスが頭を下げながら言うと、アリシナとフレシカが女性を睨んでいる
「イールスが勝ったら、身も心も全てを捧げよう!! 強い男が好きだから!!」
女性が笑顔でイールスを睨みながら言う
「お断りします。 そのような約束はもうしたく無いと思います。 」
「決闘をするまで、毎日でも来るぞ!!」
「周囲に御迷惑をお掛けしますので…大変申し訳無いのですが、お引き取り下さいます様お願い申し上げます」
イールスが頭を下げながら言うと、女性が驚いたようにイールスを見ている
「それならば…ここで斬り捨てる!! 覚悟しろ!!」
女性が大声で叫び、男子生徒達が慌てて止めている。 セーレンが入って来て女性を見て驚いている

「あらあら、騎士団の突進馬鹿がここで騒ぎを起こすのですか? 災難ですね」
セーレンが女性を見て言う
「セーレン!! 何故ここに」
女性が振り返りセーレンを見ている
「頭が良ければ、騎士隊長になれるのに…問題ばかり起こすから…次は何処に飛ばされるのですか?」
セーレンが微笑みながら言う
「弱い奴が威張るからだ!! 強い奴に用が有るだけだ!! 」
「それでイールスに喧嘩を売るのですか? イールス、さっさと決闘でもして、叩き潰しなさい! 恨む人はいないですわ! 代わりに喜ぶ人は多いでしょう…この前も騎士隊長を無理矢理決闘して叩き潰して、問題になってましたから…騎士団で問題ばかり起こす、厄介者ですから」
セーレンが呆れたようにイールスを見ている
「え! セーレン様、断りたいのですが…」
イールスが苦笑いしている

セーレン様、決闘なんてしたくないのですが…目立ちたくないのに…騎士様に勝てる筈は無いですが…

セーレンの案内で中庭に移動すると、女性が訓練用の剣を持っている。職員が訓練用の剣をイールスに手渡す
「セーレン様負けて良いですよね」
イールスがセーレンを見ている
「怪我したら面白そうですわ!! エリーゼマリーナちゃんが何をするか…ふふふ」
セーレンが微笑みながらエリーゼマリーナを見ている
「イールス様頑張って下さい、怪我したらどんな手を使っても、あの女は潰して見せます」
エリーゼマリーナが微笑みながら言うと、アリシナ達も頷いている
「どうしますか? エリーゼマリーナちゃん達に手を下させますか? イールス」
セーレンが笑顔でイールスを見ていると、全員イールスを見ている
「エリーゼマリーナ様、その様な事は言わないで下さい、未熟者の半人前ですから勝てる訳が無いです」
イールスが頭を下げていると、セーレンが笑みを浮かべている

「リゼッタ・セレベレスバウムとして誓う、負けたら身も心も全てを捧げる」
女性が笑顔で言う
「リゼッタ様、下賤な身の未熟者ですからお手柔らかに…もし勝ってしまっても、捧げる必要は無いですから…」
イールスが頭を下げている

リゼッタが闘気をまとい剣を構える
「え! 闘気!!」
イールスが驚いたように呟く
「何処まで付いてこれるかな?」
リゼッタが笑顔で言うと、間合いを詰めて、軽く剣を振り、イールスが慌てて避けていると、リゼッタが次々とイールス目掛けて剣を振り、イールスがギリギリで避けている

「これなら弟達が勝てる訳が無い!! 楽しい」
リゼッタが満面の笑顔で叫ぶ
「もう終わりにしたいのですが…」
イールスがリゼッタを見ながら言う
「終わりにしてやろう!!」
リゼッタが踏み込み剣を振り抜き、イールスは剣を叩き付けてから、剣先をリゼッタの首筋に止めている
「は? ふざけているのか!! 勝負で寸止めなんて!!」
リゼッタが大声をあげている
「やっぱり女性ですので…怪我をさせたら悪いです」
イールスが苦笑いしていると、リゼッタが怒ったように剣をイールス目掛けて振り、イールスがギリギリでかわしている。その後もイールスは何回か剣先をリゼッタの首筋に付けている

「許さない…女だから手加減のつもりか!! こうなったら…」
リゼッタが怒りにイールスを睨んでいると、剣を離して、腰の剣に手を掛けて抜いている

職員やセーレンが驚いて慌てて止めようとしているが、リゼッタが闘気をまといイールス目掛けて剣を振り始める
「キャーーーー! イールス様」
アリシナ達が悲鳴の様に叫んでいる
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