異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第135話 王立学院に復帰 後編

リゼッタの剣をイールスはかわし続けている
「リゼッタ!! 人殺しするつもりですか!! いい加減にしなさい」
セーレンが大声で叫ぶ
「イールス許しません!! 」
リゼッタが叫びながら剣を振り、イールスが飛び退き、間合いをあける
「何回負けているのですか!! いい加減敗けを認めて終わりにしなさい」
「手加減されて許せません!! 覚悟しろイールス!!」
リゼッタがイールスを睨んでいると、アリシナが泣きそうになっている
(イールス様、死なないで下さい…イールス様………)

リゼッタが一気に間合いを詰めて剣を振ると、イールスが一瞬闘気をまとい、リゼッタの剣をかわしながら、剣を振り下ろし、リゼッタの手元付近に叩き付けて、衝撃でリゼッタの剣が地面に刺さる
「痛!!」
リゼッタが驚いたように自分の手を見ている
「終わりにしてくれますか?」
イールスが間合いをとり、剣を構えながら言う
「嘘…あの動き…闘気をまとえるのか? 」
リゼッタが呆然としながら呟く
「怪我したなら謝ります。申し訳ありませんでした」
イールスが頭を下げる
「…」
リゼッタが呆然としながらイールスを見ていると、イールスは警戒しながらリゼッタを見ていると、リゼッタが剣を拾い構える

「次は油断しない!!」
リゼッタがイールスを睨みながら闘気をまとう
「負けで良いので、終わりにしてくれませんか?」
イールスが苦笑いしている
「許さない…覚悟しろ!! 死ね!!」
リゼッタが睨みながら怒鳴り、セーレン達が慌てた様にしている

リゼッタの闘気をまとった剣でイールス目掛けて次々と打ち込み、イールスが全部かわしながら時々剣を捌いている。リゼッタがサイドステップでイールスの横に回り剣を振るが、イールスは闘気をまとい、リゼッタの手元を叩き付けてから、リゼッタの後ろに回り剣を首筋に付けている
「そろそろ終わりにしてくれませんか? 」
イールスがリゼッタの後ろ姿を見ながら言う
「負けた…本気でも勝てないなんて…」
リゼッタが呟くと、肩で息をしている
「イールスの勝ちで良いですね」
セーレンがリゼッタを睨みながら言う
「勝てない…今までで2人目だ…悔しい気持ちも起きないぐらい、完全に負けた…」
リゼッタが呟いて、崩れる様に座り込むと、イールスが間合いをとり、リゼッタを見ている

「リゼッタ・セレベレスバウムは、今日よりイールス様に全てを捧げます」
リゼッタが落ち着いて剣を戻してからイールスの前に来て片膝を付いて言う
「それも無しで良いですか? 面倒なので」
イールスが苦笑いしている
「ここまで完全に負けたのだから、忠誠を誓います」
リゼッタが頭を下げている
「イールス、まさか…剣術も化物とは…」
セーレンが呆れたようにイールスを見ている
「凄すぎます…イールス様、あの手の付けれない馬鹿を従えるなんて」
エリーゼマリーナがイールスを見て呟くと、周囲の生徒達が口々に噂話をしている
「そろそろ帰りたいのですが…」
イールスが慌てて言うと、逃げるように立ち去る

イールスの後ろ姿をアリシナ達が見ている
「イールス様強すぎます」
フレシカが呟く
「イールス様…素敵です…物語の英雄様の様です」
クレーシアが呟く
「有名になったら…ライバルが…」
アリシナが呟く
「イールス様、騎士団から招集されそうになりそう」
エリーゼマリーナがイールスの背中を見ながら呟く
「え! それはダメです! イールス様と一緒に居られません」
アリシナが慌ててエリーゼマリーナを見て呟く
「騎士団ですか? 無理でしょう…イールスが騎士団から召集なら騎士団長の要職を譲らないといけないですから」
セーレンが微笑みながら言うと、全員セーレンを見ている
「セーレン、イールスは何者ですか? あの剣術前団長並みの早さですが…」
リゼッタがセーレンを見て聞く
「イールスは教え子です」
セーレンが微笑みながら言うと、イールスを追いかけていき、アリシナ達も慌ててイールスを追いかけていく

イールスが屋敷に帰ると、リビングに向かい、アーセリオドールとアーメリアとメサリアが座っている
「アーセリオドール様、アーメリア様、メサリア様、ただいま帰りました」
イールスが頭を下げながら丁寧に挨拶をしている
「セーレン様何か有りましたの?」
メサリアがセーレンの顔色を見て聞く
「実は、本日騎士様から決闘を挑まれて…大変申し訳無いのですが…本気を少し出してしまいました。大変申し訳ありません」
イールスが頭を下げながら説明している
「イールスに決闘を挑むなんて許しませんわ!! 女性騎士なら見付け次第仕返ししますわ」
メサリアが叫ぶ
「本気を見せた…」
アーセリオドールが頭を抱えている
(絶対に面倒な事になるぞ!! 兎に角口止めしないと…)
「相手は何者ですか?」
アーメリアが微笑みながら聞く
「リゼッタ・セレベレスバウム様です」
イールスが頭を下げたまま言うと、アーセリオドールとアーメリアとメサリアが驚いたようにイールスを見ている
「あの問題児の突進馬鹿ですか? 」
アーメリアがイールスを見詰めながら呟く
「そうですわ!! それも真剣まで抜いて、イールスに負けましたわ!! それも剣を叩き付けて、剣から手が離れた状態で首筋に剣を付けて負けを認めさせましたわ…恨まれるよりも多くの人から興味を引きますわ…」
セーレンが少し呆れながら言うと、アーセリオドールが頭を抱えている
「イールス!! 目立ちたいのか、目立ちたくないのか!! どっちだ!! 生徒達の前で決闘なんて口止めできないぞ!! 王家にもう知られているぞ!! どうすれば良いのだーーーーー」
アーセリオドールが頭を抱えながら叫ぶ
「イールスですのーーーーー あの問題児を潰しましたのーーーーー 多くの申し入れが来ますのーーー」
メサリアが嬉しそうに叫ぶ
「申し入れで済みますか? 国家機密でも、相当調査されますね…セーレン様手を打って下さいますか?」
アーメリアが考えながら諦めた様に言う
「イールスですから、王太子様が何とかしますわ! もう手が付けれませんから」
セーレンが笑顔で言うと、アーメリアが呆れたようにセーレンを見ている
(手が付けれないと認めましたわ…しばらくパーティーには連れていけませんわ…大混乱になりそうですから…)
「セーレン様、家庭教師なのですから、何とかしてください」
アーセリオドールが助けを求めるようにセーレンを見ている
「家庭教師だから? いい加減にイールスに自重と言う概念を教えなさい!! 大体保護者なら責任をとりなさい!! 家庭教師が責任を取る訳無いでしょ!! アーセリオドール!! レズムード伯爵家の人間と宣言しなさい!! どれ程の化物に育てているのですか!!」
セーレンがアーセリオドールを睨んで叫ぶ
「セーレン様申し訳ありません、責任を取って冒険者になります」
イールスが頭を下げて言う
「責任を取るなら、どこかの領地を受け取り爵位でも貰いなさい!!」
セーレンがイールスを睨んで叫ぶ
「下賤な身の未熟者ですので、爵位など御遠慮致します。 冒険者に爵位や領地など不要です」
イールスが頭を下げながら言う
「はぁ…面白そうな子と思っていたのに…何をさせても問題になりそうで怖いですわ……」
セーレンが頭を押さえながら呟き、アーセリオドールも頭を抱えながら考え込んでいる
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