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第163話 ユリアリース王女 前編
翌日、イールスは魔導書を読んだり、リシリアと魔力制御しながら過ごしている
「イールス様、アリーオ様がイールス様にお会いしたいそうです」
サメーリアが呼びに来る
「アリーオ様が? 何か用かな?」
イールスが呟き、応接室に向かう
「アリーオ様、本日は御来訪歓迎致します。御用と伺いました」
イールスが部屋に入り丁寧に挨拶をしている。アリーオとメサリアが微笑みながら見ている
イールスがソファーに座る
「イールス、昨日は災難だったな」
アリーオが笑顔でイールスを見ている
「逆恨みも迷惑です。今回の騒動の責任を取って冒険者になりたいと思っています」
イールスが頭を下げて言う
「エリーゼも興奮しながらイールスの武勇伝を話していたぞ…強いのは周囲に知られたから、今後こんな事は起きないだろう…所で、少し前だが、町で暴漢に襲われそうな女性二人組を助けたか?」
アリーオがイールスを見ながら言う
「助けたと聞きましたわ」
メサリアが微笑みながらアリーオを見ている
「王都に入る際、口利きをしたのもイールスで間違いないな」
「御迷惑をお掛けしたなら、責任を取って冒険者になります」
イールスが頭を下げている
「やっぱりか…冒険者カルスはイールスだな…女性達が御礼をする為に探しているぞ」
「当然の事をしただけです。 御礼なら同じ様に困っている人を助けて貰えれば良いと思ってます」
イールスが頭を下げて言う
「当然の事か…暴漢から助けるだけならするだろう…食事と宿を手配する事はしないだろ? それも王都までの馬車代を与えるか? いくら冒険者でもそんな事はしないだろ? それも女性に手出しもしない、礼儀正しい冒険者はいないだろう」
アリーオがイールスを見ながら言っている
「どこの御令嬢でしたの?」
メサリアが微笑みながらアリーオを見ている
「まだ話せない…ちょっと訳有りだからな」
アリーオが苦笑いしている
「隠し事するのですね…悲しいですわ! それもこの頃忙しくて、中々会いに来ないで、イールスには会いに来るなんて…本当に悲しいですわ」
「出兵準備をしているからだろ」
アリーオが慌てて言い訳をして、メサリアと話し合いをしている
「兎に角イールス、一緒に来てくれ! メサリアも一緒で構わない」
アリーオが諦めたように言う
「面倒事になりそうなので、外出は控えたいと思います」
イールスが頭を下げている
「弟よ、兄の頼みを断るのか? 頼むから一緒に来てくれ」
アリーオが頭を下げて言う
「頭をあげて下さい! 下賤な身の未熟者に頭など下げないで下さい」
イールスが慌てて言う
「恩人を見付けたのに会わないと言うと、物凄く大変な事になる!! 頭ぐらいいくらでも下げるぞ!!」
アリーオが頭を下げたまま言う
え? アリーオ様がここまでするなんて…あの女性は何者だろう? 面倒な事になりそうだが…行かないと収まらないのか?
「イールス、準備しなさい! どんな女性か楽しみですわ」
メサリアが満面の笑顔でイールスを見ている
「面倒な事になりますので、御遠慮したいと思っています」
イールスが頭を下げて言う
「一緒に訪問するか、御姉様と呼ぶようにするか、選びなさいですわ」
メサリアが期待を込めて言う
「え! 下賤な身の未熟者が口に出来ませんので御遠慮申し上げます。 訪問も面倒な事になりますので、責任を取って冒険者になりますので、お許し下さい」
イールスが頭を下げている
「悲しいですわ…アリーオ、イールスが御姉様と呼んでくれないのですの…」
メサリアが悲しそうに言うと、アリーオが苦笑いしている
(イールス、見事にメサリアを撃退したな…この国で撃退出来るのはイールスだけだろう…本当にイールスは頑固だな…信用は出来る…見ているだけなら凄く楽しいが…説得が本当に難しい)
アリーオとメサリアと共に馬車に乗り、1つの建物に到着する
「アリーオ、何故迎賓館なのですか?」
メサリアが驚いている
「面倒な事になりそうなので帰っても宜しいですか?」
イールスが苦笑いしている
「挨拶だけしてくれ」
アリーオが苦笑いしている。侍女の案内で部屋に向かい、待っていると、女性と後ろに鎧を着た女性が入ってくる
「アリーオ殿、面会とは…え! カルス様!!!」
女性がイールスを見た瞬間大声をあげて、後ろの女性も驚いてイールスをガン見している
「間違いない様だな…ユリアリース王女殿下、内容から間違いないと思っていました」
アリーオが頭を下げて言うと、メサリアも驚いた様に挨拶をしている
え! ユリアリース王女様? 完全な面倒な事になりそうな予感…
「イールスと申します。 ユリアリース王女殿下、拝謁出来て本当に光栄に思います」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「え? イールス様? …あ! セメトリア王国第一王女ユリアリースです」
ユリアリースが少し呆然としながら慌てて挨拶をしている
「王女殿下と知らず、御無礼をお許し下さい」
イールスが頭を下げたまま言う
「え! カルス様は命の恩人です!! あの時助けて貰い本当に感謝しています!! 探しても見付からず、手を尽くしていましたが…アリーオ様に事情を話して本当に良かったと思います。再会を本当に嬉しく思っています」
ユリアリースが満面の笑顔でイールスを見ている
「ユリアリース様、座る様に伝えて下さい」
女性が中々挨拶が終わらないのを見て小声で言う
「カルス様、お座り下さい」
ユリアリース慌てて言うと、女性がアリーオとメサリアに座る様に言っている
「カルス様、普段は礼儀作法出来ていますが、予想外の事で御転婆な姿を晒し申し訳ないと思っています。 ユリアリース様付きのミネルバと申します」
女性が微笑みながら頭を下げていると、ユリアリースが赤くなっている
侍女が飲み物を運んでくると、少し落ち着くのを待っている
「カルス様…イールス様でした…何故冒険者をなされているのですか?」
ユリアリースが落ち着きイールスを見詰めながら聞く
「下賤な身の未熟者です。母親が亡くなって1人になった後、引き取って貰い、養って貰っている身ですが、下賤な血筋ですので養って貰っている家に迷惑を御掛けしたくなく、冒険者になりたいと思っています」
イールスが笑顔で説明をしている
「イールス、冒険者にならず、一緒にいてくださいですわ」
メサリアが悲しそうに言う
「え? 下賤な血筋? 何故ですの?」
ユリアリースが驚いている
「妾の子ですの…弟なのに御姉様と呼んで貰えず悲しいですの…誰かイールスに言い聞かせて下さいの」
メサリアが悲しそうに言う
「え? メサリア様の弟? と言うことは…貴族なのですか?」
ユリアリースが驚いていると、ミネルバがメサリアを見て考え込んでいる
(カルス様の所為で名前を覚えきれないですが…ユリアリース様も覚えてないようですね…庶子なら連れて帰る事も可能では…)
「レズムード伯爵家の次男です。 メサリアは婚約者ですので、弟となります」
アリーオが笑顔で説明する
「伯爵家!! 本当ですか!! それなら…」
ユリアリースが嬉しそうに笑みを浮かべている
え? その笑みは…喜んでいる? 何故? 伯爵家と知ったから? 何故? 面倒な事になりそうだから、逃げる準備を…
「下賤な身の未熟者ですので、早く冒険者になって旅に出たいと思っています」
イールスが慌てて言う
「冒険者に拘るのですか? カルス様」
ユリアリースが驚いてイールスを見ている
「旅に出て世界中を回りたいと思っています。 王立学院を卒業したら冒険者として旅に出ることは許可されましたから」
イールスが笑顔でユリアリースを見ている
「世界中を旅する? 貴族の生活を捨てるのですか?」
「はい! 本当に楽しみにしています。 準備の為に鍛練も進めています」
イールスが嬉しそうに話していると、ユリアリースも質問をして、仲良く話している
「イールス様、アリーオ様がイールス様にお会いしたいそうです」
サメーリアが呼びに来る
「アリーオ様が? 何か用かな?」
イールスが呟き、応接室に向かう
「アリーオ様、本日は御来訪歓迎致します。御用と伺いました」
イールスが部屋に入り丁寧に挨拶をしている。アリーオとメサリアが微笑みながら見ている
イールスがソファーに座る
「イールス、昨日は災難だったな」
アリーオが笑顔でイールスを見ている
「逆恨みも迷惑です。今回の騒動の責任を取って冒険者になりたいと思っています」
イールスが頭を下げて言う
「エリーゼも興奮しながらイールスの武勇伝を話していたぞ…強いのは周囲に知られたから、今後こんな事は起きないだろう…所で、少し前だが、町で暴漢に襲われそうな女性二人組を助けたか?」
アリーオがイールスを見ながら言う
「助けたと聞きましたわ」
メサリアが微笑みながらアリーオを見ている
「王都に入る際、口利きをしたのもイールスで間違いないな」
「御迷惑をお掛けしたなら、責任を取って冒険者になります」
イールスが頭を下げている
「やっぱりか…冒険者カルスはイールスだな…女性達が御礼をする為に探しているぞ」
「当然の事をしただけです。 御礼なら同じ様に困っている人を助けて貰えれば良いと思ってます」
イールスが頭を下げて言う
「当然の事か…暴漢から助けるだけならするだろう…食事と宿を手配する事はしないだろ? それも王都までの馬車代を与えるか? いくら冒険者でもそんな事はしないだろ? それも女性に手出しもしない、礼儀正しい冒険者はいないだろう」
アリーオがイールスを見ながら言っている
「どこの御令嬢でしたの?」
メサリアが微笑みながらアリーオを見ている
「まだ話せない…ちょっと訳有りだからな」
アリーオが苦笑いしている
「隠し事するのですね…悲しいですわ! それもこの頃忙しくて、中々会いに来ないで、イールスには会いに来るなんて…本当に悲しいですわ」
「出兵準備をしているからだろ」
アリーオが慌てて言い訳をして、メサリアと話し合いをしている
「兎に角イールス、一緒に来てくれ! メサリアも一緒で構わない」
アリーオが諦めたように言う
「面倒事になりそうなので、外出は控えたいと思います」
イールスが頭を下げている
「弟よ、兄の頼みを断るのか? 頼むから一緒に来てくれ」
アリーオが頭を下げて言う
「頭をあげて下さい! 下賤な身の未熟者に頭など下げないで下さい」
イールスが慌てて言う
「恩人を見付けたのに会わないと言うと、物凄く大変な事になる!! 頭ぐらいいくらでも下げるぞ!!」
アリーオが頭を下げたまま言う
え? アリーオ様がここまでするなんて…あの女性は何者だろう? 面倒な事になりそうだが…行かないと収まらないのか?
「イールス、準備しなさい! どんな女性か楽しみですわ」
メサリアが満面の笑顔でイールスを見ている
「面倒な事になりますので、御遠慮したいと思っています」
イールスが頭を下げて言う
「一緒に訪問するか、御姉様と呼ぶようにするか、選びなさいですわ」
メサリアが期待を込めて言う
「え! 下賤な身の未熟者が口に出来ませんので御遠慮申し上げます。 訪問も面倒な事になりますので、責任を取って冒険者になりますので、お許し下さい」
イールスが頭を下げている
「悲しいですわ…アリーオ、イールスが御姉様と呼んでくれないのですの…」
メサリアが悲しそうに言うと、アリーオが苦笑いしている
(イールス、見事にメサリアを撃退したな…この国で撃退出来るのはイールスだけだろう…本当にイールスは頑固だな…信用は出来る…見ているだけなら凄く楽しいが…説得が本当に難しい)
アリーオとメサリアと共に馬車に乗り、1つの建物に到着する
「アリーオ、何故迎賓館なのですか?」
メサリアが驚いている
「面倒な事になりそうなので帰っても宜しいですか?」
イールスが苦笑いしている
「挨拶だけしてくれ」
アリーオが苦笑いしている。侍女の案内で部屋に向かい、待っていると、女性と後ろに鎧を着た女性が入ってくる
「アリーオ殿、面会とは…え! カルス様!!!」
女性がイールスを見た瞬間大声をあげて、後ろの女性も驚いてイールスをガン見している
「間違いない様だな…ユリアリース王女殿下、内容から間違いないと思っていました」
アリーオが頭を下げて言うと、メサリアも驚いた様に挨拶をしている
え! ユリアリース王女様? 完全な面倒な事になりそうな予感…
「イールスと申します。 ユリアリース王女殿下、拝謁出来て本当に光栄に思います」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「え? イールス様? …あ! セメトリア王国第一王女ユリアリースです」
ユリアリースが少し呆然としながら慌てて挨拶をしている
「王女殿下と知らず、御無礼をお許し下さい」
イールスが頭を下げたまま言う
「え! カルス様は命の恩人です!! あの時助けて貰い本当に感謝しています!! 探しても見付からず、手を尽くしていましたが…アリーオ様に事情を話して本当に良かったと思います。再会を本当に嬉しく思っています」
ユリアリースが満面の笑顔でイールスを見ている
「ユリアリース様、座る様に伝えて下さい」
女性が中々挨拶が終わらないのを見て小声で言う
「カルス様、お座り下さい」
ユリアリース慌てて言うと、女性がアリーオとメサリアに座る様に言っている
「カルス様、普段は礼儀作法出来ていますが、予想外の事で御転婆な姿を晒し申し訳ないと思っています。 ユリアリース様付きのミネルバと申します」
女性が微笑みながら頭を下げていると、ユリアリースが赤くなっている
侍女が飲み物を運んでくると、少し落ち着くのを待っている
「カルス様…イールス様でした…何故冒険者をなされているのですか?」
ユリアリースが落ち着きイールスを見詰めながら聞く
「下賤な身の未熟者です。母親が亡くなって1人になった後、引き取って貰い、養って貰っている身ですが、下賤な血筋ですので養って貰っている家に迷惑を御掛けしたくなく、冒険者になりたいと思っています」
イールスが笑顔で説明をしている
「イールス、冒険者にならず、一緒にいてくださいですわ」
メサリアが悲しそうに言う
「え? 下賤な血筋? 何故ですの?」
ユリアリースが驚いている
「妾の子ですの…弟なのに御姉様と呼んで貰えず悲しいですの…誰かイールスに言い聞かせて下さいの」
メサリアが悲しそうに言う
「え? メサリア様の弟? と言うことは…貴族なのですか?」
ユリアリースが驚いていると、ミネルバがメサリアを見て考え込んでいる
(カルス様の所為で名前を覚えきれないですが…ユリアリース様も覚えてないようですね…庶子なら連れて帰る事も可能では…)
「レズムード伯爵家の次男です。 メサリアは婚約者ですので、弟となります」
アリーオが笑顔で説明する
「伯爵家!! 本当ですか!! それなら…」
ユリアリースが嬉しそうに笑みを浮かべている
え? その笑みは…喜んでいる? 何故? 伯爵家と知ったから? 何故? 面倒な事になりそうだから、逃げる準備を…
「下賤な身の未熟者ですので、早く冒険者になって旅に出たいと思っています」
イールスが慌てて言う
「冒険者に拘るのですか? カルス様」
ユリアリースが驚いてイールスを見ている
「旅に出て世界中を回りたいと思っています。 王立学院を卒業したら冒険者として旅に出ることは許可されましたから」
イールスが笑顔でユリアリースを見ている
「世界中を旅する? 貴族の生活を捨てるのですか?」
「はい! 本当に楽しみにしています。 準備の為に鍛練も進めています」
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