異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第182話 後始末の企み

屋敷に戻り、リビングに向かうと、メサリアとアーメリアが待っている
「メサリア様、アーメリア様、ただいま戻りました」
イールスが丁寧に頭を下げながら挨拶をしている
「何の呼び出しでしたか?」
メサリアがイールスを微笑みながら見ている
「王太子殿下より商会の件の話でした。ジエルの素性等を説明してきました」
イールスが詳しく説明をしていると、セーレンが微笑みながら見ている

「それだけですか?」
メサリアが微笑みながらイールスを見ている
「実は…帰りにユリアリース王女様に見付かり、大声でカルス様と呼ばれてしまい、馬車に逃げ込みましたが…」
イールスが説明をしている
「は? カルスと…どうしますの?」
メサリアがイールスを見ている
「ミネルバ様が人違いとしてくれましたが…王宮にも行きたくないです」
イールスが少し嫌そうに言う
「全てアリーオの所為ですわ!! アリーオ責任を取りなさいですわ!! 王女様も許しませんわ!! もう門前払いですの!!」
メサリアが大声をあげている
「メサリア、相手は王女様ですよ」
セーレンが慌てている
「知りませんわ!! 私のイールスにちょっかいを出したのですから、少しは弁えさせますわ」
「国家間の大問題になります!! メサリア解ってますか!!」
「イールスが断ってもしつこいですの!!」
「大問題になります」
「ふふふ、大問題に? イールスの知り合いの全令嬢に文句を言って貰いますわ!!援軍も取り消させますわ!!」
メサリアが笑顔で言うと、アーメリアが頭を押さえながら考えている
(メサリアもイールスの事になると、周囲が見えてませんが…恋敵の争いに発展したら大変な事になりそうです… 何をしても目立ちますね… イールスなら本当に援軍の出兵を止めそうですが…)

「メサリアでも国王陛下の決定を変えさせられません…」
セーレンが苦笑いしている
「ふふふ、アリーオどう責任を取らせましょうか? まずはエリーゼちゃんに伝えましょうか? 恋敵の手助けをしたと…」
メサリアが笑みを浮かべている
「アリーオの所に回るポーションを減らしましょう…作ったのはイールスですから…少しはこの問題がどのぐらい大きな事になったか知って貰いましょう…配慮が足りないとどうなるか…思い知らせましょう」
セーレンも笑みを浮かべている
「良いですわ!! ついでに婚約破棄もして貰いますわ!! 侯爵家の威厳も全部壊しますわ」
メサリアが笑みを浮かべながらセーレンを見ている
「怒鳴り役はメデルに任せますわ!! 相当ストレスが溜まってますから…嫌みならシンシリアに手伝いをして貰いましょう」
セーレンが笑みを浮かべている
「良いですわ!! セーレンやりますわ」
メサリアが笑顔で言うと、セーレンも頷いている。アーメリアが空笑いしている
(止めれませんが…アリーオ様は大丈夫でしょうか? これもイールスを軽く見るからですね… 事が大きくなる前に火消し出来ますか? 火に油を注ぐような事にならなければ良いのですが…)

日が暮れる前にイールスは護衛と酒場に向かい、情報屋が気が付くと、2階の部屋に案内される
「今日は何か用か?」
男がイールスを見て諦めたように言う
「もう知ってますよね? 商会長の事は」
イールスが笑顔で言うと、袋をテーブルに置く
「あー…聞いたが、本当に監獄送りとは…刺客を送り込むのか? その依頼は受けれないが…」
男が苦笑いしている
「逆です。死なれたら1人しか復讐が出来ません…これで死なないように回復をお願いします…必要なら魔法研究院に伝えて用意して貰います」
イールスが笑顔で言うと、男が袋を開けて苦笑いする
(この色は…中級ポーション…赤いのは上級ポーションか? 死なれない様にか… 殺したいが…)
「何を考えている? それにあの監獄は…」
「復讐するなら、取り敢えず殺さずに惨めな姿を見下してあげてくださいね…あの監獄の看守に手を回すのは出来ますよね? 裏依頼で稼いで下さいね…ポーション代ぐらい安いでしょう」
イールスが笑みを浮かべて言う
「は? …恐ろしい事を…今更ながら…お前だけは敵に回したくないな…妹の仇や旦那様の仇に殺すよりも…惨めな姿を蔑むか…それならあいつの趣味を逆にしてやれば良いか? ふふふ」
男が笑みを浮かべている
「また、何か依頼が有ったら頼んだよ」
イールスが笑顔で言うと、部屋を出ていき、男はポーションを見ながら笑みを浮かべている
「あいつだけは敵にしたくないな…可愛い顔をして、誰よりも残忍かも知れないな…今後更に恐ろしさが増しそうだ…あいつなら既にこちらの素性もバレているのだろうから…ワザワザ報告とポーションの依頼か? この袋は…金貨まで入れてあるのか? 何か有益な情報が有れば、用意しておくか… この借りは大きそうだな…」
男が呟き、ポーションの袋を鞄にしまい酒場を出ていく

イールスはジエルに会いに向かい、商会の資産など確認が終わった部分の報告を受けている
「この建物…冒険者用の部屋を貸しているのか?」
イールスが不動産の資料を見ながら聞く
「そうです。 定期収入になりますが…取り壊して娼館を作ろうとしていたみたいです。他に娼館が数件持っています。 趣味の為に娼館に売られた人からも選んでいたのでしょう」
ジエルが説明している
「部屋は空いてないか? 治安が良ければ、買っても良いかな?」
イールスが考えている
「それならば、良い物件が有ります。 冒険者用ですが、下は食堂になってます。 部屋の管理は食堂の主人がやってますから、管理の為に人を雇う必要が有りません…」
ジエルが詳しく説明してくれると、イールスが真剣に聞いている

クリオ達の為に買うか…バロンと近くに居てくれた方が安心も出来るだろうから…

イールスが考えていると、ジエルがイールスの顔色を伺っている
「管理は商会でやりますので、部屋は4階部分の6部屋を全部使える様にします」
ジエルが笑顔で説明をしている
「頼みます。 費用はどのぐらい必要かな?」
イールスが笑顔でジエルを見る
「え? イールス様の商会ですから、商会の資産はイールス様が必要なら何でも使って下さい。隠れ家にもなりますから」
ジエルが驚いたように言う
「だけど商会の損害にならないか? 良いのかな?」
「え! イールス様の資産をどう扱おうとイールス様次第です。 商会からしたら、屋敷や別荘も好きに使って欲しいぐらいですから… 」
ジエルが慌てて説明をしている。イールスが護衛に挨拶や手続きを任せる事にして帰る事にする
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