異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第206話 出征パーティー 後編

イールスがパーティー会場に向かい、会場内を見渡している

アリーオ様はあっちか…令嬢も少ないな…知り合いも少ないから…角でゆっくりしているかな?

アリーオと反対の角の方に向かい、会場を見ながら飲み物を飲んでいる。フレシカとクーセスがイールスを見付けて近付いてくる
「フレシカ様、本日も美しいお姿を拝見できて嬉しく思います。 クーセス様、本日はお会いできて本当に嬉しく思います」
イールスが近付いてきた、フレシカとクーセスに丁寧に挨拶をしている
「イールス様、御兄様が御相談したいと言ってましたので、連れてきました」
フレシカが笑顔でイールスを見ている
「イールス様が出征と聞いて驚きましたが…アリーオ様より正式にイールス様の部隊に入る様に指示も頂きました」
クーセスが笑顔で説明している
「クーセス様、未熟者の半人前の所為で急な配置換え申し訳ないと思っています」
イールスが頭を下げながら言う
「未だに家柄を言わずに、部隊編成など難しいと思いますが…私の配下は騎士10名と従者6名と義勇兵20名の部隊になってます。荷馬車も準備しています」
クーセスが陣容を説明している
「そんなに多くの兵を集めていたのですか? まだ70人の兵士と友達などと…従者10名と御者等を集めるのがやっとでした…クーセス様には、アリーオ様との連絡役をお願いします」
イールスが申し訳なさそうに言う
「イールス様は、ユリアリース殿下の護衛が1番の任務ですので…義勇兵を集めていないのは正解と思ってます。 イールス様が義勇兵を本気で集めたら…恐ろしい数が集まりそうで怖いです…」
クーセスが苦笑いしている
「何故でしょうか?」
イールスが少し驚いたようにクーセスを見ている
「各家から兵士を送れなくても、義勇兵として、分家などの人を送り込めます…応募する場所を探している家もいますので、御注意下さい」
クーセスが詳しく説明をしている

兵士を集めても…烏合の衆にならない様にしないといけないから…義勇兵を募集は止めた方が良いのかな?

イールスとクーセスが話をしていると、国王とユリアリース王女が会場に入ってきて、演説をしている。アリーオに将軍として任命と国軍大将軍の戦旗を渡して、会場の人達が拍手喝采している。

「次に、レイクルスベルト子爵、フライクルベルト子爵、ベルケイルベルト子爵を副将軍として、任命する…」
国王が子爵達にそれぞれ任命している

「最後にユリアリース殿下の護衛部隊将軍にイールスを任命する。 アリーオに継ぐ将軍として、名誉子爵位と共に将軍の位を与える」
国王が大声で言うと、ユリアリースが微笑みながらイールスを見ている
「え? 誰だ?…」
会場内の人達が顔を見合わせて、ザワザワしている。アリーオがイールスの方を見ている

え? 将軍? 隊長と言ってなかった? 名誉子爵位? 聞いてないけど…断れるのかな? また仕返しをしないと…

イールスが考え込んでいると、徐々に視線がイールスに集まっていく
「イールス様を護衛に付けてもらい、感謝してます。 国王陛下、多くの援軍の派遣に本当に感謝申し上げます」
ユリアリースが笑顔で国王を見ている
「ゴブリンを駆逐して国の平和を取り戻せる事を約束しよう」
国王が笑顔で言うと、演説が終わり、国王とユリアリースが会場から出ていく

イールスの方に数人の人が近付いてくる
「平民が将軍? 何を考えているのか!! 辞退しろ!!」
男がイールスを見て言うと、周囲に集まっている人達がイールスを睨んでいる
「イールス、ここに居たのか? 鍛練するか?」
鎧を着たリゼッタがイールスの方に来ると、男達がリゼッタを見て驚いている
「リゼッタ様、本日も御美しい姿を拝見できて本当に嬉しく思います」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「何か絡まれていたか? 絡むなら相手するぞ」
リゼッタが男達を見て言うと、男達がリゼッタを見て慌てて視線を反らす
(何故リゼッタがここに!! 猛獣を会場に入れて良いのか!!)
「リゼッタ様、配慮ありがとうございます」
イールスが笑顔で言うと、フレシカが笑い始める
「誰から相手してくれるのか? お前か?」
リゼッタが男の方に歩いていく
「は? いや! 出征のパーティー会場で暴れて許されるのか!!」
男が慌てて叫ぶ
「ユリアリース殿下の護衛だからな! イールス将軍に文句を言うなら、徹底的に叩き潰すぞ」
リゼッタが笑顔で言う
「は? ユリアリース殿下の護衛!! 猛獣が護衛など出来ない!! 何を考えている!」
男が叫び、周囲の人達がリゼッタを見ている
「護衛だから近付くなら容赦しないぞ!! 誰から掛かってくる? 近付くなら一騎討ちで勝負しろ!! 誰から来る?」
リゼッタが笑顔で言うと、男が後退りしている

「イールス、そろそろ止めてくれないか?」
アリーオが苦笑いしながら、リゼッタを見ている
「アリーオ様、挨拶が遅れて申し訳ありません、本日も凛々しい姿を拝見できて嬉しく思ってます」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「ユリアリース殿下に拝謁をする場合、イールスの許可が必要になるが、イールスに会う許可はクーセスを通して、約束を取り付ける必要が有る…ルールを破るなら、リゼッタと一騎討ちが必修である」
アリーオが周囲を見て説明を始めると、周囲の人達が苦笑いしている
(遠征中、ユリアリース殿下に拝謁が制限されるのか…それもリゼッタまで関わるのか? 恐ろしい…)

「アリーオ様、誰も会えなくなりますが、良いのでしょうか?下賤な身の未熟者の半人前ですから誰も会わないでしょうから…」
イールスがアリーオを見て言う
「王太子殿下と公爵様の助言だから…仕方ない…イールス、そろそろ未熟者の半人前だけは止めてくれ…頼むからエリーゼに話を聞いてくれる様に言ってくれ………頼むから」
アリーオが徐々に小声になり、イールスを見ている

「イールス様、やっと解放されました。 御兄様なんてほっといて、話しましょう」
エリーゼマリーナが笑顔でイールスを見ている
「エリーゼマリーナ様、本日も御美しい姿を拝見できて本当に嬉しく思います」
イールスが丁寧に挨拶をしていると、周囲の人達がエリーゼマリーナを見ている
「リゼッタさん、御兄様が訓練を希望してます。 少し痛めつけておいて下さい」
エリーゼマリーナが笑顔でリゼッタを見ていると、周囲の人達が驚いたようにエリーゼマリーナを見ている
「エリーゼ!! 」
アリーオが慌てて叫ぶ
「追い払っておいて下さいね」
エリーゼマリーナが笑顔でリゼッタを見ている
「近付かない様にしておくぞ」
リゼッタが笑顔でエリーゼマリーナを見て言う
「エリーゼ!! 機嫌を治してくれ!! 頼む!!」
アリーオが慌てて叫ぶ
「御兄様の所為ですから!! 許しませんわ!! イールス様が無事に帰ってくるまで絶対に許しません」
エリーゼマリーナがアリーオを睨みながら言うと、アリーオが助けを求める様にイールスを見ている
「エリーゼマリーナ様、人目が有りますので、少し歩きましょう」
イールスがアリーオを見てからエリーゼマリーナを見て言う
「イールス様、ユリアリース王女様贔屓の御兄様なんてどうでも良いですから、ゆっくり話しましょう」
エリーゼマリーナが笑顔で言い、イールスと歩いていき、アリーオが苦笑いしながら見送っている
(会話の内容から…イールスの出征にアリーオ様とユリアリース様が関わっているのか? エリーゼマリーナ様のお怒り相当な事なのか? 情報収集をしなくては…)
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