異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第226話 野営 中編

クリストファーがイールスを見付けて歩いてくる
「イールス様、本当は村まで行きたかったのですが、夜遅くなりそうだったので、ここで野営をする事にしました。 騎士の方で周囲の警戒をします。 ユリアリース王女様の食事の準備はリゼッタ隊の方でしています」
クリストファーが笑顔で説明している
「御説明ありがとうございます。 野営の準備をしています…あ! 暗くなってきたので、灯りをつけないと…」
イールスが周囲を見て言う
「直ぐに焚き火を準備させますが、薪の量が限られていますので、数を限らせます」
クリストファーが笑顔で言うが、イールスが馬車の方に向かい、馬車に取り付けられた魔法のランプを点灯させている。クリストファーが魔法のランプを見て立ち尽くしている
「兄様、他のランプもつけますか?」
リシリアが笑顔でイールスを見ている
「リシリア頼んだよ… ベルン、予定通り立ててきてね… 3ヶ所で良いかな? 」
イールスが笑顔でベルンを見ている
「あの付近に3ヶ所立ててきます。 それぞれ1人警備に立たせておきます」
ベルンが笑顔で頭を下げていると、イールスが魔法の鞄から魔法のランプを出して渡している

「クリストファー様、暗いですか?」
イールスが立ち尽くしているクリストファーを見て言う
「え? 暗い? このランプは?…国宝の魔法のランプですか?」
クリストファーがイールスを見て苦笑いしている
「下賤な身の未熟者の半人前が作った物ですので、価値なんて無いです」
イールスが笑顔で言う
「は? 未熟者の半人前が作った? え? 何を…」
クリストファーがなんて答えて良いか解らず苦笑いしている。ベルオスがクリストファーの様子を見て近付いてくる
「クリストファー、良い顔していたな!」
「え? はーーーーーーー!! だっだっだっ団長ーーー!!!」
クリストファーがベルオスを見て驚いて叫んでいる
「団長じゃないぞ! ただの隠居だ!! イールスの相談役だがな!」
「は? イールスの相談役? 何故?」
クリストファーが信じられない物を見る顔をしている
「クリストファーか? 久し振りだな」
ディオルバルクが笑顔でクリストファーに声をかける
「え! ディオルバルクさん!! 何故ここに?」
「イールス様に剣を捧げたぞ! 今回はイールス隊の護衛が任務だ!」
「え! ディオルバルクさんが護衛!!」
クリストファーが驚いた様にディオルバルクを見ている
「クリストファー様、ディオルバルクさんと知り合いだったのですか?」
イールスが笑顔でクリストファーを見ている
「当たり前です。 ディオルバルクさんに昔鍛えてもらいました… もし騎士団に戻るなら、騎士団長にならないのですか?」
クリストファーが驚いた様に言う
「は? 騎士団長に? なれる訳無いだろ? 1度追放されているのだから…それに今はイールスに仕えている」
ディオルバルクが笑顔で説明していると、クリストファーとベルオスとディオルバルクが話し合いを始めている
(思ったよりも良い、協力者が得られそうだな! イールス、何気に凄い部隊を作ってないか?)

「イールス様!! 魔法のランプなんて持っていたのですか!!」
メリーサリアがイールスの元に近付いてくる。後ろにホークとシルビアもついてくる
「メリーサリア様、馬車の乗り心地どうでしたか?」
「え! 馬車の? … あれ? 揺れが無かったです」
メリーサリアが驚いたように考えている
「良かったです。 ホーク様、後程勉強を教えて欲しいと思います」
イールスが頭を下げて言う
「イールス様、本日は初日ですので色々指示や会議も有るでしょう… 夜も明るいなら明日以降家庭教師として授業致します」
ホークが笑顔で言う
「感謝します。 楽しみにしています」
イールスが頭を下げている
「イールス様、今日、御飯御一緒致しませんか? 実はサンドイッチを作ってきていますので、一緒に食べないですか?」
メリーサリアが笑顔でイールスを見ている
「大変申し訳ないのですが、今作ってもらっています。 隊長としてみんなと一緒の物を食べたいと思っています」
イールスが頭を下げながら言う
「え! イールス様が兵士達と同じものを!! 何故ですか!!干し肉に硬いパンよりもサンドイッチの方が良いです!!」
「え? スープ作ってもらっています。 説明してなかったですか? 御者の中に料理人も用意してます」
「え! 料理人? 火を起こしてないですが…」
メリーサリアが驚いたように周囲を見ている
「魔法の鍋を使っているので、魔力補充も必要になります… 薪を使わないので荷物が減りました」
イールスが笑顔で説明していると、ホークとシルビアが青ざめている
(え? 魔導具を何個も…魔法のランプだけでも相当な価値ですが…魔法の鍋も持っていたのですか? セーレン様が言われていたのは、この事ですか? 国家機密の塊の装備品を沢山持っているとは…)

リゼッタが笑顔でイールスに近付いてくる
「イールス、鍛練に付き合ってくれ」
リゼッタが笑顔でイールスを見ている
「リゼッタ様、鍛練ですか? 兵士達と軽く汗をかくつもりでしたが… 宜しいのですか? 護衛中ですが」
「大丈夫だ! イールスを連れてきて欲しいとユリアリース王女様に頼まれた…ついでに鍛練でも良いだろ?」
リゼッタが笑顔で言う
「え? 早く伺った方が宜しいですか?」
「食後で良いそうだ… 疲れて腰が痛いと休んでいる」
リゼッタが笑いながら言う
「普通の馬車ですから仕方ないですね… リゼッタ様の鍛練後に兵士達と軽く汗をかくようにします」
イールスが笑顔で言うと、訓練用の剣を出して、リゼッタと一騎討ちを始めている

リゼッタと訓練を始めると、イールスはリゼッタの剣をかわして首筋に剣先を向けている
「全く太刀打ち出来なかった」
リゼッタが笑顔でイールスを見ている
「リゼッタ様、前より遅くなりましたか?」
イールスが笑顔でリゼッタを見ている
「は? 遅くなった? 」
「剣先が良く見えています。 未熟者の半人前が簡単にかわせました」
イールスが笑顔で言う
「アハハ…」
リゼッタが苦笑いしている
「どうした? リゼッタ、その程度か?」
ベルオスが笑顔でリゼッタを見ている
「え!! だっだっだっ団長!! 」
リゼッタが驚いて目を見開いている
「団長ではないぞ!! 隠居だ」
「何故団長がここに!!」
「イールスの相談役だ! 」
「イールス、何故団長を相談役なんかにしているんだ!!」
「隠居で信用できそうだったからです」
イールスが笑顔でリゼッタを見ている
「信用できそうだから? 団長を…」
リゼッタが苦笑いしている
「あ! ディオルバルクさん、リゼッタさんと訓練してくださいね」
イールスがディオルバルクを見ていると、ベルオスが爆笑している
(リゼッタとディオルバルクの勝負か? 楽しみだな!! リゼッタどのぐらい強くなったか?リゼッタの躾をさせるのも良いが… ディオルバルクの感を取り戻せるか?)
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