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第239話 メルダルトリス侯爵家 前編
セメトリア王国のメルダルトリス侯爵家の町に到着すると、ユリアリースとリゼッタとアリーオ達と共に侯爵の屋敷に向かう
「ユリアリース王女様!! 御無事な姿をこの目で確認で出来て本当に嬉しく思います」
侯爵が涙目で頭を下げている
「こちらのイールス様に危ない所を救って貰い、援軍を連れて戻って来れました」
ユリアリースが笑顔で言うと、ミネルバが詳しく説明している
「何故、襲われたのか? 実は2人護衛が戻ってきて、ユリアリース様の生存はもう… 国王陛下も落胆されていました… 何か手違いが?」
侯爵が考えながらミネルバを見ている
「大変申し訳無いと思っておりますが、国家機密になっています。 こちらが国王陛下より預かっている詳細になります。 この事は内密にお願い申し上げます」
イールスが侯爵の様子を見てからミネルバを見て、報告書を差し出している
侯爵が読み始めて、険しい顔になっている
「まさか… バーゼリオカース公爵家が絡んでいたか… これで納得出来た… 王家の窮地に派遣された騎士団を王都戻さない事も… 愚かな… 国が滅んだら利益など無いものを…」
侯爵が頭を押さえながら言う
「そんなに戦況が悪化してますか?」
ユリアリースが心配そうに侯爵を見ている
「我々も最新の状況は不明ですが… 王太子殿下率いる精鋭軍が敗れ、王太子殿下が戦死された事まで… 王都への街道が寸断され我々も状況が不明です」
侯爵が考えながら説明をしていると、ユリアリースが泣きながら崩れ落ちている。ミネルバが慌てて支えている
(御兄様が戦死………)
時間も無いか… ゴブリンごときに何故ここまで攻め込まれているのだろう?
ユリアリースがミネルバに支えられて、馬車に戻ろうとする
「ユリアリース王女様、部屋をすぐに用意しますので、少し休まれます様に」
侯爵が心配そうにユリアリースの背中を見ている
「馬車の方が休まります…」
ミネルバがユリアリースを支えながら言う
「王族を馬車で休ませるなど、我が家の恥になります」
「信用できる人が側にいる方が、気持ちの整理も出来ます。 それに命を狙われる可能性も有ります」
ミネルバが侯爵に言うと、部屋を出ていき、リゼッタが後を追っている
「何故だ!」
侯爵が驚いたように叫ぶ
「侯爵様、義勇兵を集めたいと思いますが、惨敗兵は居ますか?」
イールスがユリアリース達を見送って聞く
「義勇兵を? 兵力は必要だと思うが… 既に集めている… 惨敗兵なら隣町やいくつかの村で手当てを受けていたと思うが…」
侯爵が考えながら言う
「接触して義勇兵として参加して貰える様に話しても宜しいでしょうか? 配下の騎士に交渉に向かわせても宜しいですか?」
イールスが笑顔で聞く
「重傷者も多いが、構わない」
侯爵がイールスを見て言う
「感謝申し上げます」
イールスが深々と頭を下げている。侯爵がイールスを不思議そうに見ている
(この青年は義勇兵を集めるのに許可を取るのか? それよりもユリアリース様が心配だな…)
アリーオ達と話し合いをしてからイールスは野営地に戻り、ディオルバルクとベルオスとバロンに集まって貰う
「ディオルバルクさん、町や村に向かい、惨敗兵の状況を調査をお願いします。 バロン、ディオルバルク隊の代わりにグラン隊を警備に回して下さい。 ユリアリース王女殿下は、馬車に戻ったと思いますが、警備を強化して下さい」
イールスがディオルバルクとバロンを見て言う
「すぐに調査に向かいます」
ディオルバルクが頭を下げている
「侯爵の屋敷で休まれないのですか?」
バロンが驚いたようにイールスを見ている
「結構ショックでゆっくりしたいみたいですけど…馬車の方が安全だからかな? 来訪も多くなりそうだから、クリストファー様にも警備強化を伝えておきます」
イールスが考えている
「昼夜問わず、警備を強化します。 アリーオ様にも周囲の警戒を強化をお願いしてほしいと思います」
バロンが考えながら言う
「クリストファー様より伝えて貰います… 義勇兵どのぐらい集められるかな? ディオルバルクさん次第かな? 部隊として運用出来るかな?」
イールスが考え込んでいる
「傭兵や義勇兵なのだから、ある程度戦うだろう… 劣勢になったら逃げるだろう」
ベルオスがイールスを見ている
「命が大切ですから仕方ないです。 義勇兵なら質よりも数になると思います… 1人でも良い人材がいれば良いと思います」
「イールス、良い人材など中々いないだろ? 義勇兵は数合わせと割り切った方が良いぞ! イールスの兵士達が休める時を稼ぐ為の兵と思った方が良いだろう… 命が捨てる覚悟で配下になる者等いないのだから…」
ベルオスがイールスに説明をしている
イールスはクリストファーとアリーオに周囲の警戒を頼んでから、メルダルトリス侯爵家の騎士に聞いた治療中の兵士が集まっている建物にリシリア達と共に向かい、騎士に相談してから、数人の兵士に話を聞いて回っている
「女連れで陣中見舞か? 動けないのを見て回っていい気だな」
ベットに横たわった男が睨みながら声をあげると周囲の兵士達がイールスを睨んでいる
「義勇兵になって共に戦ってくれる人を探しているのです。 失礼ですがゴブリンと本気で戦う勇気は有りますか?」
イールスが笑顔で男を見ている
「ゴブリンと戦う勇気? 道連れにする為に連れていってくれるのか? 動けない我らをゴブリンを誘き寄せる為に使うのか? この小僧!! 死に損ないと思ってふざけているのか!! ぐゎーーーー」
男が怒鳴り苦しみ始めている
「無理して叫ぶと傷に触りますけど… 大丈夫ですか?」
「小僧!! ゴブリンを道連れに出来るなら、前線に連れていけ…剣を手に結んでくれれば、1匹ぐらい道連れにしてやる」
男がイールスを睨みながら怒鳴り、周囲の兵士達がイールスを睨みながら見ている
「足と片腕が骨折かな? 相当酷い怪我みたいですね… これでも飲んで明日部隊に合流してくださいね」
イールスが笑顔で魔法の鞄から赤いポーションを出している
「魔法薬か? ポーションで治る怪我ではない… 何だその色は?」
男がポーションを見ていると、イールスが蓋を開けて、男の口に瓶の中身を流し込み始める
「ギャーーーーーーーーー」
男が急に苦しみ始めて叫んでいると、周囲の兵士達が驚いたように見てから、剣を手を掛けている
「どうかしましたか?」
イールスが微笑みながら兵士達を見ている
「隊長に何を飲ませた!! 隊長を殺すなど許さない!!」
兵士が叫び剣を抜くと、護衛の兵士が慌てて取り押さえている
「はぁはぁはぁ… ん? 腕が動く… 痛くない…」
男が起き上がり、不思議そうに手を動かしている。 兵士達が驚いたように男を見ている
「包帯を取ってください、もう1本必要ですか? 完全に回復したかな?」
イールスが笑顔で言うと、男がイールスの顔を見上げて呆然としている
(この小僧… この魔法薬の効果… 赤いポーション… 普通のポーションじゃないのか? 高価なポーションを見ず知らずの人に使う人などいないはず… 何を考えている?)
「ユリアリース王女様!! 御無事な姿をこの目で確認で出来て本当に嬉しく思います」
侯爵が涙目で頭を下げている
「こちらのイールス様に危ない所を救って貰い、援軍を連れて戻って来れました」
ユリアリースが笑顔で言うと、ミネルバが詳しく説明している
「何故、襲われたのか? 実は2人護衛が戻ってきて、ユリアリース様の生存はもう… 国王陛下も落胆されていました… 何か手違いが?」
侯爵が考えながらミネルバを見ている
「大変申し訳無いと思っておりますが、国家機密になっています。 こちらが国王陛下より預かっている詳細になります。 この事は内密にお願い申し上げます」
イールスが侯爵の様子を見てからミネルバを見て、報告書を差し出している
侯爵が読み始めて、険しい顔になっている
「まさか… バーゼリオカース公爵家が絡んでいたか… これで納得出来た… 王家の窮地に派遣された騎士団を王都戻さない事も… 愚かな… 国が滅んだら利益など無いものを…」
侯爵が頭を押さえながら言う
「そんなに戦況が悪化してますか?」
ユリアリースが心配そうに侯爵を見ている
「我々も最新の状況は不明ですが… 王太子殿下率いる精鋭軍が敗れ、王太子殿下が戦死された事まで… 王都への街道が寸断され我々も状況が不明です」
侯爵が考えながら説明をしていると、ユリアリースが泣きながら崩れ落ちている。ミネルバが慌てて支えている
(御兄様が戦死………)
時間も無いか… ゴブリンごときに何故ここまで攻め込まれているのだろう?
ユリアリースがミネルバに支えられて、馬車に戻ろうとする
「ユリアリース王女様、部屋をすぐに用意しますので、少し休まれます様に」
侯爵が心配そうにユリアリースの背中を見ている
「馬車の方が休まります…」
ミネルバがユリアリースを支えながら言う
「王族を馬車で休ませるなど、我が家の恥になります」
「信用できる人が側にいる方が、気持ちの整理も出来ます。 それに命を狙われる可能性も有ります」
ミネルバが侯爵に言うと、部屋を出ていき、リゼッタが後を追っている
「何故だ!」
侯爵が驚いたように叫ぶ
「侯爵様、義勇兵を集めたいと思いますが、惨敗兵は居ますか?」
イールスがユリアリース達を見送って聞く
「義勇兵を? 兵力は必要だと思うが… 既に集めている… 惨敗兵なら隣町やいくつかの村で手当てを受けていたと思うが…」
侯爵が考えながら言う
「接触して義勇兵として参加して貰える様に話しても宜しいでしょうか? 配下の騎士に交渉に向かわせても宜しいですか?」
イールスが笑顔で聞く
「重傷者も多いが、構わない」
侯爵がイールスを見て言う
「感謝申し上げます」
イールスが深々と頭を下げている。侯爵がイールスを不思議そうに見ている
(この青年は義勇兵を集めるのに許可を取るのか? それよりもユリアリース様が心配だな…)
アリーオ達と話し合いをしてからイールスは野営地に戻り、ディオルバルクとベルオスとバロンに集まって貰う
「ディオルバルクさん、町や村に向かい、惨敗兵の状況を調査をお願いします。 バロン、ディオルバルク隊の代わりにグラン隊を警備に回して下さい。 ユリアリース王女殿下は、馬車に戻ったと思いますが、警備を強化して下さい」
イールスがディオルバルクとバロンを見て言う
「すぐに調査に向かいます」
ディオルバルクが頭を下げている
「侯爵の屋敷で休まれないのですか?」
バロンが驚いたようにイールスを見ている
「結構ショックでゆっくりしたいみたいですけど…馬車の方が安全だからかな? 来訪も多くなりそうだから、クリストファー様にも警備強化を伝えておきます」
イールスが考えている
「昼夜問わず、警備を強化します。 アリーオ様にも周囲の警戒を強化をお願いしてほしいと思います」
バロンが考えながら言う
「クリストファー様より伝えて貰います… 義勇兵どのぐらい集められるかな? ディオルバルクさん次第かな? 部隊として運用出来るかな?」
イールスが考え込んでいる
「傭兵や義勇兵なのだから、ある程度戦うだろう… 劣勢になったら逃げるだろう」
ベルオスがイールスを見ている
「命が大切ですから仕方ないです。 義勇兵なら質よりも数になると思います… 1人でも良い人材がいれば良いと思います」
「イールス、良い人材など中々いないだろ? 義勇兵は数合わせと割り切った方が良いぞ! イールスの兵士達が休める時を稼ぐ為の兵と思った方が良いだろう… 命が捨てる覚悟で配下になる者等いないのだから…」
ベルオスがイールスに説明をしている
イールスはクリストファーとアリーオに周囲の警戒を頼んでから、メルダルトリス侯爵家の騎士に聞いた治療中の兵士が集まっている建物にリシリア達と共に向かい、騎士に相談してから、数人の兵士に話を聞いて回っている
「女連れで陣中見舞か? 動けないのを見て回っていい気だな」
ベットに横たわった男が睨みながら声をあげると周囲の兵士達がイールスを睨んでいる
「義勇兵になって共に戦ってくれる人を探しているのです。 失礼ですがゴブリンと本気で戦う勇気は有りますか?」
イールスが笑顔で男を見ている
「ゴブリンと戦う勇気? 道連れにする為に連れていってくれるのか? 動けない我らをゴブリンを誘き寄せる為に使うのか? この小僧!! 死に損ないと思ってふざけているのか!! ぐゎーーーー」
男が怒鳴り苦しみ始めている
「無理して叫ぶと傷に触りますけど… 大丈夫ですか?」
「小僧!! ゴブリンを道連れに出来るなら、前線に連れていけ…剣を手に結んでくれれば、1匹ぐらい道連れにしてやる」
男がイールスを睨みながら怒鳴り、周囲の兵士達がイールスを睨みながら見ている
「足と片腕が骨折かな? 相当酷い怪我みたいですね… これでも飲んで明日部隊に合流してくださいね」
イールスが笑顔で魔法の鞄から赤いポーションを出している
「魔法薬か? ポーションで治る怪我ではない… 何だその色は?」
男がポーションを見ていると、イールスが蓋を開けて、男の口に瓶の中身を流し込み始める
「ギャーーーーーーーーー」
男が急に苦しみ始めて叫んでいると、周囲の兵士達が驚いたように見てから、剣を手を掛けている
「どうかしましたか?」
イールスが微笑みながら兵士達を見ている
「隊長に何を飲ませた!! 隊長を殺すなど許さない!!」
兵士が叫び剣を抜くと、護衛の兵士が慌てて取り押さえている
「はぁはぁはぁ… ん? 腕が動く… 痛くない…」
男が起き上がり、不思議そうに手を動かしている。 兵士達が驚いたように男を見ている
「包帯を取ってください、もう1本必要ですか? 完全に回復したかな?」
イールスが笑顔で言うと、男がイールスの顔を見上げて呆然としている
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