261 / 369
第262話 イールスのポーション作り
しおりを挟む
イールス達は迷宮探索を続けながら、王城でユリアリースの相談を受ける日々を過ごし、1ヶ月が過ぎる。イールスはリシリアとメリーサリアとシルビア達と共にポーションの研究していた施設に向かう
「イールス殿、こちらの研究室は自由に使ってポーション作成をして欲しい… 研究員もほとんど避難して、誰もポーション作れないからな」
カシューが案内してくれると、イールスとリシリアが中を確認している
「久々に全力でポーション研究とポーション作成をします… 材料もかなり集まっているので、従者にも教えようか?」
イールスが笑顔でリシリアを見ている
「はい! 兄様、一生懸命教えます」
リシリアが嬉しそうに言うと、シルビアが嫌な予感を感じている
「メデル様が止めているポーション作り…」
メリーサリアが呟く
(本当にしても良いのでしょうか?)
「まだまだ沢山、怪我人が出るから、今の内に用意しておこうね… 従者も作れれば、後々仕事に困らなくなるかな? 頑張るぞ」
イールスが早速魔法の鞄から材料になるドロップアイテムを出して、書物を見ながらリシリアと相談を始めている。 カシューが並べられているドロップアイテムを見て考え込んでいる
(見たことが無い物だな… あの茸の様な物と緑の葉の様な結晶… 迷宮で集めたのか? それならば3層域まで行ったのか? わからんが… イールスならば可能だろうが… 深入りは面倒になりそうだから早く引き上げるか…)
イールスとリシリアが材料を砕いてそれぞれ容器に入れていると、従者達とシルビアとメリーサリアが手伝っている
「兄様、まずはこの分量から試しますか?」
リシリアが書いた紙を見せながら言う
「中級ポーション作りたいからね」
イールスが笑顔で言うと、小さい鍋に材料を入れて、熱しながら魔力を流して混ぜている
ポーションが出来上がるとイールスが大きな容器にポーションを流し込んでいる
「失敗か… 次は少し材料を減らして…」
イールスがすぐに次を作り始めると、メリーサリアとシルビアがポーションを見ながら青ざめている
(この色合い… 上級ポーション? 中級ポーションを作ろうとして、上級ポーション作ったのですか? 何故? 何故? 何が起きているのですか?)
イールスとリシリアが何回か試してポーションを作り、失敗したポーションを大きな容器に入れている
「兄様、中級ポーション出来ました!! やっと成功です」
リシリアが嬉しそうに言う
「綺麗なポーションだね… まだまだ少し赤くなるから、もう少し減らして作るけど、リシリアは先に大鍋で作ってね」
イールスが微笑みながら言うと、リシリアが嬉しそうに魔法の鞄から大鍋を出して準備をしている
「え!! 大鍋!! 大きすぎます」
メリーサリアが驚いて叫ぶ
「セーレン様が言っていたのはこの事… 怖い」
シルビアが青ざめている
「これとこれを減らして…これをこのぐらいで良いかな?」
イールスがシルビア達を見ないでブツブツ言いながら材料の配合をしている
リシリアが大鍋でポーションを作り始め、完成すると、メリーサリアとシルビア達が震えながら出来上がったポーションを見ている
「手伝ってくれますか?」
リシリアが従者を見て言うと、従者達が大きな容器を用意して、鍋の中身を移している。メリーサリアが震えながら大きな容器のポーションを見ている
(嘘… こんなに綺麗な中級ポーション… 簡単に作るのですか? それも全部迷宮の材料で… メデル様、説明が欲しいです… 価値が解りません… 名門なのに何も理解出来ません… どうしたら良いのですか? リシリアさんはやっぱり大賢者様の生まれ変わりでは?)
イールスとリシリアが次々と大鍋でポーションを作り続けていると、バロンが迎えに来る
「イールス様、そろそろ夜食の時間になります」
バロンがイールス達を見て言う
「え! もう? これが最後かな?」
イールスが笑顔で言う
「はい! 兄様」
リシリアが集中しながら言う
「どうしたのか? シルビア殿」
バロンが座り込んでいるシルビアとメリーサリアを見て聞く
「え! イールス様とリシリア様は何故連続でポーション作成出来るのですか?」
シルビアが助けを求めるようにバロンを見て言う
「知らんが、イールス様とリシリア様に不可能は無いのだろう… イールス様なら何をしても気にしない方が良いだろう」
バロンが笑顔で言う
「イールス様だから… その言葉で済まないと思います!! この勢いで作ったら1日に1000本作りますよ!!」
「1000本? イールス様だから仕方ないだろ? そのぐらい持っていたからな」
「持っていたから… 持っていましたから… だから価値が無いなんて言っているのですか? 」
シルビアが落ち込むように言う
「価値が無い… 失敗作が赤いポーション… 何故?」
「前にも飲ませて貰ったが… 失敗作ポーション… 気にしないようにしないとな…」
バロンが赤いポーションの入った容器を見ている
「名門の教えが崩されている… 」
メリーサリアが落ち込み始めている
(メデル御姉様、何故教えてくれなかったのですか? イールス様がポーション作りの天才と… 天才と聞いていましたが… 知ったら大変な事になるとも… あぁーーーメデル様!! 正確に教えて下さい!!)
イールスとリシリアは何日か続けてポーションを作ると、従者やシルビア達にポーション作成を教えている。イールスは作成中魔力の流れを見ながら的確に指摘を続けている
完成したポーションをシルビアとメリーサリアが手に持ち驚いたような顔になっている
(中級ポーションが出来た… イールス様の教え方が上手すぎる… この事をメデル様に報告がいるのですか… あれ? 材料が迷宮産だから材料集めしないと作れない… イールス様並みの冒険者が必要なの? 不可能なポーションかも… 報告書書いた方が良いのですか? でも材料の詳細が解りませんけど…)
「イールス殿、こちらの研究室は自由に使ってポーション作成をして欲しい… 研究員もほとんど避難して、誰もポーション作れないからな」
カシューが案内してくれると、イールスとリシリアが中を確認している
「久々に全力でポーション研究とポーション作成をします… 材料もかなり集まっているので、従者にも教えようか?」
イールスが笑顔でリシリアを見ている
「はい! 兄様、一生懸命教えます」
リシリアが嬉しそうに言うと、シルビアが嫌な予感を感じている
「メデル様が止めているポーション作り…」
メリーサリアが呟く
(本当にしても良いのでしょうか?)
「まだまだ沢山、怪我人が出るから、今の内に用意しておこうね… 従者も作れれば、後々仕事に困らなくなるかな? 頑張るぞ」
イールスが早速魔法の鞄から材料になるドロップアイテムを出して、書物を見ながらリシリアと相談を始めている。 カシューが並べられているドロップアイテムを見て考え込んでいる
(見たことが無い物だな… あの茸の様な物と緑の葉の様な結晶… 迷宮で集めたのか? それならば3層域まで行ったのか? わからんが… イールスならば可能だろうが… 深入りは面倒になりそうだから早く引き上げるか…)
イールスとリシリアが材料を砕いてそれぞれ容器に入れていると、従者達とシルビアとメリーサリアが手伝っている
「兄様、まずはこの分量から試しますか?」
リシリアが書いた紙を見せながら言う
「中級ポーション作りたいからね」
イールスが笑顔で言うと、小さい鍋に材料を入れて、熱しながら魔力を流して混ぜている
ポーションが出来上がるとイールスが大きな容器にポーションを流し込んでいる
「失敗か… 次は少し材料を減らして…」
イールスがすぐに次を作り始めると、メリーサリアとシルビアがポーションを見ながら青ざめている
(この色合い… 上級ポーション? 中級ポーションを作ろうとして、上級ポーション作ったのですか? 何故? 何故? 何が起きているのですか?)
イールスとリシリアが何回か試してポーションを作り、失敗したポーションを大きな容器に入れている
「兄様、中級ポーション出来ました!! やっと成功です」
リシリアが嬉しそうに言う
「綺麗なポーションだね… まだまだ少し赤くなるから、もう少し減らして作るけど、リシリアは先に大鍋で作ってね」
イールスが微笑みながら言うと、リシリアが嬉しそうに魔法の鞄から大鍋を出して準備をしている
「え!! 大鍋!! 大きすぎます」
メリーサリアが驚いて叫ぶ
「セーレン様が言っていたのはこの事… 怖い」
シルビアが青ざめている
「これとこれを減らして…これをこのぐらいで良いかな?」
イールスがシルビア達を見ないでブツブツ言いながら材料の配合をしている
リシリアが大鍋でポーションを作り始め、完成すると、メリーサリアとシルビア達が震えながら出来上がったポーションを見ている
「手伝ってくれますか?」
リシリアが従者を見て言うと、従者達が大きな容器を用意して、鍋の中身を移している。メリーサリアが震えながら大きな容器のポーションを見ている
(嘘… こんなに綺麗な中級ポーション… 簡単に作るのですか? それも全部迷宮の材料で… メデル様、説明が欲しいです… 価値が解りません… 名門なのに何も理解出来ません… どうしたら良いのですか? リシリアさんはやっぱり大賢者様の生まれ変わりでは?)
イールスとリシリアが次々と大鍋でポーションを作り続けていると、バロンが迎えに来る
「イールス様、そろそろ夜食の時間になります」
バロンがイールス達を見て言う
「え! もう? これが最後かな?」
イールスが笑顔で言う
「はい! 兄様」
リシリアが集中しながら言う
「どうしたのか? シルビア殿」
バロンが座り込んでいるシルビアとメリーサリアを見て聞く
「え! イールス様とリシリア様は何故連続でポーション作成出来るのですか?」
シルビアが助けを求めるようにバロンを見て言う
「知らんが、イールス様とリシリア様に不可能は無いのだろう… イールス様なら何をしても気にしない方が良いだろう」
バロンが笑顔で言う
「イールス様だから… その言葉で済まないと思います!! この勢いで作ったら1日に1000本作りますよ!!」
「1000本? イールス様だから仕方ないだろ? そのぐらい持っていたからな」
「持っていたから… 持っていましたから… だから価値が無いなんて言っているのですか? 」
シルビアが落ち込むように言う
「価値が無い… 失敗作が赤いポーション… 何故?」
「前にも飲ませて貰ったが… 失敗作ポーション… 気にしないようにしないとな…」
バロンが赤いポーションの入った容器を見ている
「名門の教えが崩されている… 」
メリーサリアが落ち込み始めている
(メデル御姉様、何故教えてくれなかったのですか? イールス様がポーション作りの天才と… 天才と聞いていましたが… 知ったら大変な事になるとも… あぁーーーメデル様!! 正確に教えて下さい!!)
イールスとリシリアは何日か続けてポーションを作ると、従者やシルビア達にポーション作成を教えている。イールスは作成中魔力の流れを見ながら的確に指摘を続けている
完成したポーションをシルビアとメリーサリアが手に持ち驚いたような顔になっている
(中級ポーションが出来た… イールス様の教え方が上手すぎる… この事をメデル様に報告がいるのですか… あれ? 材料が迷宮産だから材料集めしないと作れない… イールス様並みの冒険者が必要なの? 不可能なポーションかも… 報告書書いた方が良いのですか? でも材料の詳細が解りませんけど…)
503
あなたにおすすめの小説
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる