異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第275話 クライゼント伯爵と面会 前編

イールスがゴブリンの集団を突破して、奇声をあげながら倒れているゴブリンの方にやってくる
「イールス様、逃げていたゴブリンは捕らえておきました」
ディオルバルクが笑顔で頭を下げる
「ディオルバルクさん、逃げられたから焦りました」
イールスが笑顔でディオルバルクを見ている
「イールス様が言われる通り、ゴブリンが集まってきます」
ディオルバルクが笑顔で周囲で戦っている兵士を見ている
「雑魚任せます」
イールスが笑顔で言うと、ロイド達が苦笑いする
「かしこまりました、ここまでゴブリンに出会わなかったので、丁度良い鍛練になります」
ディオルバルクが頭を下げて言うと、すぐにゴブリンの方に向かい斬り始めている
「ディオルバルク様に押し付けたか…」
ロイドが呟く
(ディオルバルク様達は何故ここに来たのだろうか? 予定ではもう少し遅いはずでは? まさか待ち伏せ?)

ゴブリンを殲滅すると、奇声をあげていたゴブリンにディオルバルクがトドメを討ち、クラウザー達が集まってくる
「ライゼーラさん、交渉お任せいたします」
イールスがライゼーラを見て言うと、ライゼーラが頭を下げてから城門の方に歩いていく
「ディオルバルクさん良いタイミングでしたが予定よりも早くついたのですか?」
イールスがディオルバルクを見て言う
「途中避難している貴族を見付けて、急進しました。 ゴブリンを探して来ましたが、イールス様が戦い始め、ゴブリン一団が逃げているのを見付けて倒しただけです」
ディオルバルクが笑顔で説明している
「こんなに多くのゴブリンが集まっていて何故戦ってなかったのかな?」
「それは伯爵様に確認しましょう… 籠城なんて最悪の選択をする人とは…」
ディオルバルクが言う
「早く連合軍作ってゴブリンを駆除しよう… 伯爵様が協力して貰えるように交渉しないと…」
イールスが笑顔で言う

イールス達は騎士の案内で町に入り、イールスとライゼーラとディオルバルクとケビンとロイド達は騎士の案内で伯爵の屋敷に向かい、案内で部屋に入ると、多くの豪華な服を着た人達が集まっている。貴族達は先頭のイールスを見てニヤリとする
(若造ならば、簡単だ!!)
「アーゼリアストリア王国出征軍、所属のイールスと申します。クライゼント伯爵様、以後お見知りおきして頂けたら幸いと思います」
イールスが進み、中央で待っている人に丁寧に挨拶をしている
「隣国からの援軍とは… 御苦労であった」
伯爵がイールスを寝踏みするように見てから言う
「ユリアリース王女様よりの要請で連合軍の結成とゴブリンとの戦いについて御相談に参りました」
イールスが笑顔で説明をしていると、伯爵は考え込んでいる。周囲の貴族達が睨んでいる
「貴様!! 何様だ!! 支配下に入れと言うのか!!」
伯爵の横にいる男が怒鳴る
「礼儀も知らない若造が!!」
「隣国からの援軍ならば、早くゴブリンを倒してこい」
数人の貴族が次々と叫んでいる
「伯爵様との話し合いの邪魔です。どうかお静かに御願い申し上げます」
イールスが動じないように周囲を見てから言う
「貴様!! 何様だ!!」
「どの様な御方が存じあげないですが、伯爵様との御相談の最中ですので、御遠慮をお願いします」
「我こそはクラントレーゼン子爵である!! 無礼許さんぞ!!」
「クラントレーゼン子爵様? 確か… ゴブリンが進行してきている方角の子爵様が何故ここにいるのでしょうか? まさか!! 戦わず敵前逃亡でしょうか?」
イールスが男を見て言う
「貴様!! 捕らえて牢屋に入れておけ!!」
子爵が怒鳴ると、周囲の貴族が困惑したように顔を見合せている
「事実か… 伯爵様、敵前逃亡した貴族を捕縛して王都に護送を御願い申し上げます」
イールスが笑顔で伯爵を見ている。伯爵が困惑したようにイールスを見ている
(これでは収まらないが… どのようにすれば… 他国の代表者を捕縛したら宣戦布告になるが… 短慮は破滅するぞ)

「子爵よ、少し黙っていて欲しい、イールス殿も挑発は控えて欲しい」
伯爵が子爵達を見て言う
「伯爵様!! 何故!! このような無礼者を!!」
子爵が伯爵を睨んでいる
「伯爵様、この人達は領地を守らずに敵前逃亡した方でしょうか?」
「避難してきただけだが… 敵前逃亡… 難しい所だな…」
伯爵が考えていると、子爵達が驚いた様に伯爵を見ている
「一族や重臣等を伴って避難をしてきましたか? ゴブリンが怖くて逃げてきたのでは? 避難と言いつつ民を見捨てたのでは?」
イールスが笑顔で伯爵と話していると、子爵達が物凄い形相で睨んでいる。ケビンが後ろで頭を押さえている
(最初から挑発をしてないか? イールス様は男爵だけでなく全員潰すつもりか? 後始末は… 大変な事だけになりそうな…)

「イールス殿よ、言いたい事は解っているが、敵前逃亡として処分は無理が有る… これは避難である」
伯爵が子爵達を見て言う
「確認なんですが、責任者を決めずに領民を連れずに来たのですか?」
「そのように聞いているが…」
「領民達を守る気も無いのですか?」
イールスが顔色を変えずに伯爵と話を進めている。 伯爵の重臣に書類を書いて貰い、貴族達に確認させ、伯爵や子爵達がサインを次々としている
(敵前逃亡でない証拠を作るなんて何を考えている? 伯爵様が証人にして何を企んでいる? この書類は何の為だ?)

「ケビン大隊長様、確認して王家に使者を頼みます」
イールスが笑顔でケビンを見て言う
「ケビン殿生きていたのか? 」
伯爵がイールス達の後ろから出てきたケビンを見て笑顔で言う
「伯爵殿、久しぶりだな… この書類通り処分をするが良いのか? 」
ケビンが苦笑いして言う
「何か問題でも?」
「法に照らし合わせて、処分を待つように」
ケビンが苦笑いしながら言うと、伯爵が驚いた様にケビンを見ている
(何か問題でも? 敵前逃亡でない証拠が… 処分と言うとは… 何か誘導をされたか… イールス殿には気を付けた方が良いのか? ケビン殿が言うなら何か有りそうな…)

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