異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第277話 リシリア達と合流

イールスの元に貴族達から使者や来訪が有るが、ケビンとノートンが対応して追い返している。翌朝からイールスは村の方に向けて出発して、クラウザーとディオルバルク隊の兵士達が見付けたゴブリンの集落等を次々と焼き尽くして回っている

イールスがクライゼント伯爵家の町に戻ってくると馬車や歩兵の列が見えてくる
「リシリア達が到着したのかな?」
イールスが笑顔で呟くと、クレオとリシアも列の方を見ている
「イールス様、列が進んでいません… 」
ロイドが観察しながら言う
「え? 何故? 町に… 入りきれないのかな?」
イールスが呟き、列の方に馬を疾走させる

イールスが列に近付き、バロンを探して進んでいると、バロンが気が付き待っている
「イールス様、到着しましたが許可が下りないと、2日待っています」
バロンがイールスを見て頭を下げている
「え! 許可が下りない!! どうするかな? このまま子爵領に向かうかな?」
イールスが町の方を見て言う
「イールス様、伯爵様に抗議の使いを出しますか?」
ロイドが町の方を見ながら言う
「誰の指示か確認も必要かな? 野営の準備をして門を監視させていれば良いだろうし」
イールスが笑みを浮かべている
「イールス様、先に門に交渉に向かいます」
ディオルバルクが嫌な予感を考えながら言う
「任せます」
イールスがディオルバルクを見て言うと、ディオルバルク達が列の横を進み門に向かう

貴族達の仕返しかな? 伯爵様の指示だったらケビンが相当抗議をしているだろうし… どうやって伯爵様に知らせるかな? 門番達を買収しているならば、重臣も買収済みかな?

「兄様」
リシリア達がイールスを見付けて嬉しそうに馬車を降りて歩いてくる
「リシリア、何か有ったかな?」
イールスがリシリアを見て微笑み、キャリーアルノ達の顔を見てから聞く
「順調に到着しました。 兄様」
リシリアが嬉しそうな笑顔でイールスと話し始めると、ベルオスと従者達が集まってくる

リシリア達とここまでの事を話している。ディオルバルクとクリストファーがイールスの元に戻ってくる
「イールス様、門番に伝えましたが、確認を取ると言い、入らせて貰えませんでした。他の門に兵士を向かわせました」
ディオルバルクが少し困惑したように言う
「伯爵様の指示かな? それとも独断か? 重臣や貴族達かな?… 取り敢えず各門に兵士を派遣して門が開いたら出てくる騎士や兵士に伝令を頼んで貰おう」
イールスが考えている
「野営の準備をさせます」
バロンがイールスの様子を伺いながら言う
「ライゼーラさんやケビン様達が気付いたら大騒ぎになるから、早く野営の準備をしよう… ディオルバルクさん、ラントリウス様の部隊にも伝えて欲しい」
イールスがバロンを見て言うと、ベルオスが苦笑いする
(イールス何をしたのか? ディオルバルクから聞き出さないとまずいか? 別動隊も別の門で待機させるつもりなのか?)

日が暮れてくると、ルセトがテーブルを準備させて、料理人がスープやパンを運んでくると、シルビアとメリーサリアも集まってくる
「イールス様… 後で少し相談が有るのですが…」
メリーサリアが申し訳なさそうにイールスを見ている
「メリーサリア様、何かございましたか?」
イールスがメリーサリアを見ていると、シルビアがメリーサリアの様子を見て驚いている
(あのメリーサリアがこんな顔もするのですか? メデル様にもずけずけと物申す人が…)
「少し相談が有るだけです… 」
メリーサリアがうつ向いて呟く
「ここでは話せない内容でしょうか? 何か足りない物でも?」
イールスも驚いた様にメリーサリアを見ている
「それは… 内緒で相談を……」
「食後に馬車で話しますか?」
「はい、お願いします」
メリーサリアが恥ずかしそうに返事をするとリゼッタがやって来て、メリーサリアを見て笑みを浮かべている
「イールス、メリーサリアが魔法の鍛練方法を教えて欲しいと言っていたぞ」
リゼッタが笑顔でイールスを見て言うと、メリーサリアが慌てたようにリゼッタを見ている
「何故!! 知っているのですか!! リゼッタ様!! 魔法の鍛練なんて簡単に… あっ………」
メリーサリアが真っ赤になって、ぎこちなくイールスの方を見て黙る
「え? 魔法の鍛練方法? 下賤な身の未熟者の半人前で良ければ、みんなで鍛練しましょう」
イールスが驚いた様にメリーサリアを見て言うと、リシリアもメリーサリアの顔を見ている
「え? そんな簡単に…」
メリーサリアが驚いた様にイールスを見て目線が合う
「メリーサリアが人に教わりたいと言うなんて……明日何か起きそう」
シルビアがメリーサリアを見て呟く
「シシシルビア!!」
メリーサリアが慌ててシルビアを見る
「イールスの従者に追い抜かれて、シルビアにも追い抜かれて、迷いに迷って時々従者達の鍛練をこっそり覗き見して、真似をしていたぞ… 一人だけ何もしていないと相当悩んでいたな……」
「え!! リゼッタ様!! 言わないで!!何故知っているのですか!!」
メリーサリアが慌ててリゼッタを睨んでいる
「焦りすぎだ!!」
リゼッタが笑っている
「メリーサリア様、そんなに迷われていたのですか? もっと早く言ってくれれば良かったのに」
イールスがメリーサリアを見ながら言う
「えーと…… イールス様」
メリーサリアがイールスを見て真っ赤になってうつ向き始める
(恥ずかしい……リゼッタ様… 人前で言わなくても…… もぅ… 言い難い事を簡単に言ってくれて助かった… イールス様の前だと中々言い出せなかったかも… リゼッタ様に助けられた?)

食事が終わると、メリーサリアとメリーサリアの従者達に魔力制御のやり方等をイールスが教え始め、リシリアが従者に指示して手本を見せている
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