異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第288話 クライベルトン子爵家に寄り道 中編

イールス軍の主だった人は、子爵が用意した部屋に案内され、訓練所などに各兵士達は野営の準備をしている
「イールス様、少しよろしいでしょうか?」
ノーリスがイールスの部屋に来る
「ノーリス様、何か御用でしょうか?」
イールスが微笑みながらノーリスを見ている
「食事会ですが、立食形式で行います。 正装は必要有りませんが、出来たらイールス様には正装を… 必要でしたら屋敷に有る服をお使いください」
ノーリスが笑顔で説明している
「貴族ではない者も多いので、無礼を働いてしまいますが宜しいのでしょうか?」
「構いません! イールス様の軍の人は全員素晴らしい人ばかりです… ふふ、ドレス姿楽しみにしておいて下さいね」
ノーリスが笑顔で言うと、部屋を出ていく

1人だけ正装も… 全員に伝えるかな? リシリアが嫌がると思うけど…

イールスはクリストファーやクーセスに伝えてからメリーサリアの部屋に向かう
「イールス様、御食事まで時間潰しですか?」
メリーサリアが笑顔でイールスを見ると、従者が微笑みながらイールスを見ている
「先程、ノーリス様より自分だけ正装でと申されておりましたが、念の為にお知らせに参りました。 立食形式と言われています」
イールスがノーリスから聞いた内容を伝える
「ノーリス!! ふふふ、そう言う魂胆ですか? シルビアとも相談しますわ!! ドレスの準備を」
メリーサリアが笑みを浮かべて従者を見ている
「すぐに着替えられる様に準備しておきます」
従者が笑顔で箱からドレスを出してシワが無いか確認を始めている
「シルビア様とリシリアに伝えに行きます」
イールスが微笑みながら言う
「アーゼリアストリア王国貴族として、見せ付けますわ!!」
メリーサリアが気合いを入れるように言うと、イールスが部屋を出ていく

メリーサリア様の気合い凄いな… 部隊の中で唯一の貴族令嬢だから気合いも入ったのか? シルビア様はどんな反応かな? リシリアだけは嫌がるかな? 

シルビアの部屋に入り、シルビアに食事会の事を伝える
「メリーサリアが気合い入れているでしょう… ドレスも無いですから、なるべく綺麗な服に… 持ってない… はぁ…」
シルビアがガッカリしたように呟く
「宴では無いので大丈夫です。 ロイド達やクレオやリシアもいますから」
「はい、しかし、元貴族令嬢として何も用意してないのは… 恥になります」
シルビアが落ち込んだ様に呟いている

イールスはリシリアの部屋に向かう
「兄様、どちらに行かれてましたか? 先程部屋に行ったのですが」
リシリアがイールスの顔を見て言う
「みんなに食事会の事を伝えに行っていたよ… 正装して欲しいとノーリス様に頼まれて……」
イールスが説明している
「正装? … ノーリス様が兄様を狙っているのですか? 恥ずかしいから……」
リシリアが迷ったように呟いている
「リシリアはいつも通りで大丈夫だよ、シルビア様もドレス持ってないから… キャリーさんもレメヌさんもいるし」
イールスが笑顔でキャリーアルノとレメルノリアを見ている
「ノーリス様の挑戦ですか? 没落したとは言え、元は貴族… ベルオス様よりの助言でドレスを仕立てていて助かりました」
キャリーアルノとレメヌノリアが笑顔で言うと、魔法の鞄から袋を出している
「え! 何故?」
リシリアが驚いた様に見ている
「令嬢としての戦いにも参戦します。 玉の輿に乗りたいので…」
レメヌノリアが笑顔で言う
「私も頑張ります!! 兄様の為に!!」
リシリアが大声をあげる
「リシリア様ドレス持ってますか? ドレス1人で着れますか?」
「え! 無理です… 化粧も…… ドレスはメサリア御姉様が持っていけと… あ! セーレン様からもシルビアさんの分も預かってます」
リシリアが魔法の鞄から何個かの箱を取り出している
「シルビア様とメリーサリア様にも手伝って貰おうか?」
イールスが笑顔で言うと、キャリーアルノが頷いている

食事会会場にイールスが向かい入る
「イールス様、素敵です」
ノーリスが笑顔でイールスを見ていると10人の令嬢が微笑みながらイールスを見ている
「ノーリス様、御美しい姿を拝見できて嬉しく思います」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「イールス将軍様は、しっかりなされています。 戦場にも正装を御持ちとは思いませんでしたわ… ノーリスの作戦でも… ふふふ」
婦人が微笑みながら呟く
「お母様、やっぱりイールス様は凄い人です」
ノーリスが満面の笑顔で夫人を見てからイールスを見ている

バロンとライゼーラとクラウザー達が少し身綺麗にして入ってきて、クリストファーとクーセスも正装してくる
「イールス将軍様、こちらは?」
夫人がクリストファーとクーセスを見て微笑みながら聞く
「騎士団のクリストファー隊長様と副将のクーセス様です」
イールスが笑顔で紹介すると、クリストファーとクーセスが丁寧に挨拶をしている。夫人が少し驚きながら挨拶をしている
(2人とも貴族の子息なのですか? しっかりとした礼儀作法… 令嬢を呼んでおいて良かったですわ)

会場にメリーサリアが入ってくる
「イールス様、遅くなりましたわ」
メリーサリアが微笑みながらイールスの元に来ると、ノーリスと夫人が驚いた様に見ている
「メリーサリア様まで正装で…」
ノーリスが驚いた様に呟く
「セイルーン男爵家メリーサリアですわ! イールス様だけ正装にしようなんて小賢しいですわ」
メリーサリアが笑みを浮かべながらノーリスを見ている
「え? 男爵家!」
ノーリスが驚いた様にメリーサリアを見ている
「セイルーン家の… 魔法の名家の御令嬢様まで来訪とは…」
夫人が苦笑いしている
(ノーリスしっかり調べなさい! ライバルがどの様な家柄か… ノーリスの情報は鵜呑みに出来なくなりました)

リシリアとシルビアとキャリーアルノとレメヌノリアが入ってくる
「え! 全員正装……」
ノーリスが呆然と呟く
「兄様、どうですか?」
リシリアがイールスの元に来て笑顔で聞く
「綺麗だよ、リシリア」
イールスが微笑みながらリシリアを見て言う
「リシリアとシルビアのドレス… 最新のトレンドの… 何故? あ! セーレン様!!」
メリーサリアがリシリアとシルビアのドレスを見て呟く
「セーレン様がもしもの時の為にリシリア様に預けていました」
シルビアが苦笑いして言う
「やられましたわ!! 流石筆頭宮廷魔術師セーレン様ですわ!!」
メリーサリアが笑顔で言いながら夫人とノーリスを見ている
「え! セーレン師? 我が国にもその名は伝え聞いております… シルビア様はセーレン様の家の方なのですか?」
夫人が驚いた様にメリーサリアを見ている
「セーレン様の従姉妹ですわ」
メリーサリアが笑顔で夫人を見ている
(え! ノーリス、相手が悪すぎますわ… ワザワザ出征軍に名門貴族の令嬢を派遣しているなら、イールス様の取り込みはかなり難しいですわ… イールス将軍様を調べても何も解らず仕舞い… 家柄もガードが固すぎます… リシリア様も兄様と呼びながらすでに横を定位置の様に陣取るなんて… それも本当に可憐で美しく… 気品も漂っています… ノーリス完全に勝負前に負けています… ノーリスもしっかり調査をしておいて欲しかったですわ)
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