異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第303話 報告と公爵家の反乱

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アリーオ達が王都に凱旋して国王陛下に謁見した後、バウルトリア達に呼ばれて、アリーオが出征軍の戦いの全てを報告している
「これは本当なのか? イールス軍がほとんど全部倒してないか?」
王太子が苦笑いして言う
「本当にございます… 裏の報告書も有りますが… シルビアに託されています」
アリーオが苦笑いして報告書を出して、バウルトリアと王太子が読んで青ざめている

「どっちが本当だ? イールスの自重の無さが出過ぎてないか?」
バウルトリアが苦笑いして言うと、セーレンも読んで頭を抱えている
「裏の報告書が正確な報告書です。 手に追えません」
アリーオが頭を下げている
「完全な改竄だろうが… イールスが英雄として担がれていても… ダメだ何を言ってもこれは公表不可能だな… 」
王太子が頭を抱えながら言う
「渓谷に魔法を放ち… 山を消し飛ばした? 無理よ… 誰かイールスに自重を…」
セーレンが頭を抱えたまま言う
「数日で砦を作った… 炎の魔法で焼き固めた? 砦をイールスが焼けるのを公表は不味いだろう… イールス自重はどうしたらしてくれるか? そもそも何故最前戦にイールスが出て戦うのか? 将軍が前に出たらまずいと解らないのか? 副将達は何をしていたのか? もうこの報告書は封印するぞ!!」
バウルトリアが声をあげて頭を抱えている
「イールスが一緒に帰ってくれないから… エリーゼに口を聞いて貰えない… 残してきて本当に良かったのですか? 今のイールスなら国を簡単に滅ぼせますが…」
アリーオが頭を抱えている
「止めても国王陛下が決めてしまった… そのまま帰って来なくても良いと… イールスが聞いて怒ったら国は滅ぶぞ」
バウルトリアが頭を抱えたまま言う
(イールス怒って帰ってきたら、誰が止めれる? 国を滅ぼせるだけの力が有るのだから… そもそも隣国の軍を全部掌握してしまいそうだが… 自重云々よりもやり放題になってないか? やっぱり出征させたのが間違いでは……… )

その後バウルトリアと王太子から報告書は国王に渡されて、国王が読んで涙目で頭を抱えて震えて、数日眠れない日々を過ごす

イールスが迷宮から戻ると、ルセトの案内でホーネットが待っている部屋に入る
「イールス様、公爵家が臨時徴兵を宣言して、兵士を集め始めました。 その数はおよそ6万です」
ホーネットが詳しく説明している
「凄い大軍… 騎士団は?」
「王国騎士団も既に情報が入っていると思われます。 兵力では勝ち目は有りませんが、子爵家の渓谷で向かい討つつもりの様です」
ホーネットが詳しく説明している

大軍なら通るのも時間が掛かるか… それに山越えは少数ならしてくるかも… 多くの人を殺すのも面倒になるし… 取り敢えず潰しに行くかな? 子爵家の渓谷の要塞と城塞都市を落とせば、士気が下がると思うし… ポーションも沢山作れば、ライゼーラさん達に頑張って貰おうかな?

イールスの笑みをホーネットが見ている
「ホーネットは監視を続けて下さい… バロン達と狩りに行くかな?」
イールスが笑みを浮かべたまま言うと、ホーネットが笑みを浮かべている
(英雄が前戦に出れば、騎士兵士の士気は上がりますが、兵力差は埋まらないか? イールス様が本気なら殲滅しそうだが… 英雄王の進む道を用意するか?)

カシューと共にイールス軍が渓谷に向かい、偵察の報告を受けている
「降伏勧告は受けなかったか… 明日全軍で攻撃を開始する」
カシューが状況を把握して言う
「カシュー団長様、門を攻撃しても簡単には抜け無いと思いますので、魔法の練習をさせます」
イールスが笑顔で言う
「魔法の練習を? ほどほどに」
カシューが悟ったように青ざめて言う
「従者達だけで大丈夫かな?」
イールスが笑みを浮かべている

日が登ると、イールス達は門から離れた位置の前に来ると、カシュー達は門付近に向かって近付き、城壁な兵士達が集まっている
「魔法の練習を始めます。 全員であの付近に穴を開けますよ」
リシリアが笑顔で従者や魔法兵達に言う
「はい! リシリア先生!!」
従者達が元気良く答えると、全員並び杖を構えている
「魔力の源よ、爆炎となりて、我が敵を吹き飛ばせ!ファイヤーボール」
従者達が次々と魔法を放ち、次々と城壁に当たり、衝撃波が周囲に伝わっている

魔法で城壁が徐々に抉れていき、城壁に穴が空いて、ライゼーラとカシム達が一気に穴に向かい走り抜けていく。城壁の兵士達は慌てた様に矢を放ち始める
「トルネード」
リシリアが魔法を使い、竜巻が巻き起こり、城壁からの矢を巻き上げている。ライゼーラ達が穴を抜けて中に入り、悲鳴と金属がぶつかる音が鳴り響いている
「全員魔法の威力が上がるように、しっかり魔力制御しましょうね、あのぐらい一撃で穴を空けましょう」
リシリアが笑顔で全員を見て言うと、全員が笑顔で返事をしている

城門が開くとカシムが出てきて、カシュー達が一斉に流れ込んでいき、しばらくしてイールス達も入っていく
「あれ兵士達は?」
イールスが周囲を見ている
「イールス様、逃げ出したみたいですが… 次はどうなさいますか?」
ロイドが苦笑いして言う
「次は城塞都市か… カシュー団長様が決めるかな?」
イールスが呟く
「次も魔法で穴を開けます」
リシリアが笑顔でイールスを見ている
「面倒だから全部壁を壊せば良いね」
イールスが笑顔で言うと、ロイドが諦めたようにイールスを見ている

要塞陥落の報告が子爵の元に到着する
「陥落した? 何故だ!!」
「魔法で城壁が破られたとの事です… 1日で陥落しました。それも流れ込んだ兵士が化物級の実力で強すぎて兵士達は逃げ出したようです……」
「嘘だ!! かつて数万の軍で抜けなかったのだぞ!! どうして1日で陥落するのか!! 偽情報か? 信じないぞ」
子爵が叫び、兵士を怒鳴っている
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