異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第315話 王都の危機

王都に向かって進むモンスターの大軍に王都周辺の全軍で撃退をしているが、徐々に押し込まれている。国王達が集まり会議をしている
「緊急事態宣言を発令させ、王都にいる全軍をもって、モンスターの大軍を撃退する」
国王が貴族達を見て言う
「何としても門で食い止めるように」
バウルトリアが全員の顔を見てから言う
「門の守備の隊長については、西門はセルメリア侯爵家フィーネリーゼ殿、東門はルーゼント伯爵家リーシアノリア殿、南門はロイホール殿、北門はエイラーク子爵家が受け持つように」
王太子が説明をしている
「若いものばかり… 人質ですか?」
貴族が驚いたように言う
「王都を何としても守るように!! バーランムーア侯爵家とレズムード伯爵家とルーゼント伯爵家は早く軍を招集して援軍に来るように」
バウルトリアが大声で言う
「王太子はバーランムーア侯爵家に向かい、王太子妃達は、南の大公領に向かい、それぞれ各家の軍をまとめるように」
国王が言う
「本当に宜しいのですか?」
バウルトリアが驚いたように国王を見て言う
「すぐに準備せよ!! 何としても王都を守るように!! 」
国王がバウルトリアと王太子を見てから言う
「国王陛下、畏まりました」
王太子が少し考えてから頭を下げると、貴族達が驚いたように国王を見ている。バウルトリアが国王を見て考え込んでいる
(避難させる事を考えたのか? それもと軍をまとめる事を… 相談無しに決めるのはやめて欲しいが… 貴族達が逃げ出すのをどうやって止めるか…… 今後の策を考えなくては… 本当に良いのだろうか? 北門も伯爵家の分家とはいえ、能力に劣るが… 南門… 他の門も人質として残す様な事だが… 今からでもイールスに至急帰還命令を出した方が良いとは思うが……)

王都に迫るモンスターの大軍相手に多くの軍で応戦をしているが勢いに負けて、門までモンスターが到達する
「魔法で倒せない………もう嫌だ!! 死にたくない!! 馬車を用意せよ!!」
男が叫ぶ
「御子息様、武勲をたてて宮廷魔術師になるのでは無かったのですか!!」
兵士が慌てて止めようとしている
「黙れ!! 我の命が一番だ!! すぐに撤退だ!!」
男が怒鳴り、走っていく
「門が破られれば終わりだと解ってないのか? 主家に何て詫びれば… 」
兵士が呟き、男の後ろ姿を見ている

王城に騎士が慌てて報告にくる
「国王陛下!! 北門が破られました!!」
騎士が国王を見て言うと、多くの貴族が驚いたように騎士を見ている
「何だと!! 何としても北門を塞げ!! モンスターの侵入を許すな!!」
国王が立ち上がり怒鳴る
「エイラーク家は何をしているのだ!!」
公爵が怒鳴る
「総大将のエイラーク子爵家嫡子様はすでに逃亡しています」
騎士が慌てて言う
「逃亡だと!!」
「モンスターに魔法が効かなく、恐れに逃げました」
騎士が説明している
「やっぱり意気地無しだったわ… 」
セーレンが頭を押さえながら言う
「終わりだな… 全力で城門を守るしか無いか…」
セロスが呆れたように言う
「国王陛下、避難を」
公爵が国王を見て言う
「エリーゼマリーナ嬢、メサリア夫人から避難せよ… 」
国王がバウルトリアを見てから言う
「国王陛下、準備を致しますが、最後に避難します」
エリーゼマリーナが国王を見て言うと、メサリアが微笑みながらエリーゼマリーナを見ている
「流石はバーランムーア侯爵家、危機でも貴族の鏡… 戦えない者から南門より避難せよ」
バウルトリアがエリーゼマリーナを見てから言うと、貴族達が慌てて部屋を出ていき、国王と数人が残る

「エリーゼマリーナ様、責任を取って最後まで残るが、エリーゼマリーナ様は先に避難せよ… 若い者が死ぬのはもう見たくない」
公爵がエリーゼマリーナを見て言う
「王城の門が破られたら避難します」
エリーゼマリーナが覚悟を決めたように言う
「リーシアノリアちゃんとフィーネリーゼ様も一緒に逃げますわ! イールスが怒りますの」
メサリアが微笑みながら言う
「イールスだけは怒らせるな!! 怖いからーーーーーーー」
国王が頭を抱えて叫ぶ
「はぁ……… 貴族達が逃げ出してからだから良いが… イールス恐怖症がばれない様に…」
バウルトリアが頭を押さえながら言う
「イールスを呼び戻さないのは愚策… 怖くても国を考えるなら呼び戻すべきだっただろう…」
公爵が国王を見て呟く
「イールスがいれば、モンスター等怖くないですのーーーーー」
メサリアが笑顔で言うと、エリーゼマリーナが思い浮かべたように微笑んでいる

城門では、セロスとセーレンとバウルトリア達は王城に残る宮廷魔術師全員が交代で魔法を放ち、迫るモンスターの大軍を撃退をしている。1人、また1人と宮廷魔術師達が倒れていく
「バウルトリア様」
セーレンが倒れたバウルトリアを見て叫ぶ
「もう時間の問題か… セーレン逃げてくれ… 」
セロスがセーレンを見て言う
「もう走れないですから… 最後まで魔法を放ちますわ」
セーレンがセロスを見て覚悟を決めたように言う
「倒れたら担いで避難させよ」
セロスがセーレンを見てから兵士を見て言うと、兵士が頷いている
「まだまだ放ちますわ!!」
セーレンが魔法を放っている。セロスが魔法の威力を見て苦笑いしている
(魔法の威力があがってないか? セーレン何をしたらそんなに魔法の威力が上がるのか? そもそも一番多く魔法を放ってないか?)

「これで終わり… セロス、メデルももう運ばれましたか? メサリア達は避難しましたか? …イールス復興は任せます…」
セーレンがフラフラしながら呟き、膝から崩れ落ちる様に倒れ、騎士が慌てて支えている
「セーレン師を避難させよ… 奇跡は起こらなかったか…」
騎士がセーレンを支えて遠くの北門を見て呟くと、北門付近でモンスターが空高く飛ばされているのを見付ける
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