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第2話 前途多難?学園生活
事件勃発、桔梗の瞳は…
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桔梗が新しい高校に初登校してから、何事もなく1週間が過ぎた。
始業式後のホームルームなどでクラス委員などが決まり、クラスの体制も整ってきていた。
ちなみにクラス委員長になったのは毅流…ではなく毅流の親友の葛城賢吾。
クラス委員長、推薦多数で人気者の毅流に決まりそうだったのだが、本人が
「これからダンススクールの方も本格始動でどんどん忙しくなるので、委員長との両立は難しいかもしれないので、俺の代わりに大親友の葛城賢吾を推薦します。」
このひとことで、委員長は葛城賢吾に決まったのだ。
「詐欺だ。」
本日は体力測定の日。
賢吾は委員長として、クラスの男子全員の50m走のタイムを測定中。
そしてそれを隣で記録中なのが毅流。
「そう言うなって、俺が両立難しいのは事実なんだし。」
「まぁそうだけどよ。」
「それに結果オーライだろ?」
「何が?」
「副委員長。」
「ま、まぁなっ。」
その副委員長とは…。
その頃桔梗は…。
クラスメイトであり、友人になったばかりの岩池伊織、寶井撫子と共に体育館に向かっていた。
伊織と撫子は小学生のときからの幼馴染みで、常に行動を共にしているらしい。
ちなみに伊織は空手部所属の元気ハツラツ。ちなみに賢吾の彼女であり、伊織こそが副委員長。
撫子は言葉遣いも動作もおしとやかでお嬢様
2人は転入初日の桔梗に声を掛け、友達になり、共に行動するようになった。
「ぬ、臭い…。」
校庭から体育館に向かい、体育館に近付いたところで桔梗が呟いた。
「そう言えば確か、体育館の外壁塗装が始まったようですわね。」
「あ~、じゃあその匂いじゃない?てか桔梗って匂いに敏感だよね?」
「うん、昔から鼻が凄く効く。」
光希に
難儀な特技
と命名されたんだよな。
体育館が見えてくると、撫子が言った通り足場が組んであり、作業中のようだった。
「春休み中にどうにかならんかったのか…。」
まぁ、業者さんにも業者さんの都合があるんだろうて、しゃあないか。
館内は臭くないよな?
「あら、業者さんの姿が見えませんわね。」
「ホントだ、ちょうど休憩中かな?」
撫子と伊織がそんなやり取りをしつつ、足場の側まで来たときだった。
無人の足場が突然グラリと大きく揺れたことにいち早く気付いた桔梗は、
「2人とも危ない!」
咄嗟に2人を後ろに押し退けたまでは良かったが、自分が避ける時間まではなく、
クソっ!
足場から落ちてきたペンキ缶などを蹴りやパンチで遠くに飛ばして、自分に当たるのを回避したのだが、
「ぬあっ!」
思った以上に落ちてきた缶の数が多すぎて、桔梗はいくつかのペンキ缶が体にぶつかり、そのうちのひとつは運の悪いことに、頭からドバっと被ってしまった。
うぅぅ、くっせぇ!!!!!
頭に乗ったままのペンキ缶をイラッ、としながら払い除ける。
「桔梗大丈夫ですかっ?」
「撫子近付くなっ。」
「何故です?」
「撫子まで汚れるから、それより2人は無事っ?」
ペンキのせいで視界がほぼゼロ!
「私たちは桔梗のおかげで問題ありませんわ、それより桔梗が…!」
「ぬ?」
てかペンキのせいで…あ!
前髪どかしゃあいいんだ。
長い前髪をかきあげ、オールバックにする。
「おぉ!」
暖簾前髪のおかげで目元にペンキがほぼほぼ飛んでない!
すげぇ役立った!
初めて露わになった桔梗の瞳。
普段はまん丸だが、匂いのせいでややしかめっ面になってる上に、
と言うか…。
この程度の数の缶、全部蹴り飛ばせないとは、やっぱりブランクは否めない。
考え事をしているせいで鋭い目付きになっていた。
「これは…。」
魅力的な瞳ですわ!
場違いながらも撫子が若干うっとりしていると、
「ああっ!あいつらぁ!」
伊織が何かを発見し走り去ってしまった。
伊織どうしたんだ?
にしてもクサっ!
桔梗はジャージの上着のジッパーを下ろし脱ぎ捨てると、ズボンも脱ぎ捨て半袖ハーフパンツ姿に。
「桔梗体に痛みはございませんか?」
「今は大丈夫だけど、多分そのうち打ち身的な痛さは出そう、それより咄嗟に押してごめん。」
「謝らないで下さい、そのおかげで助かったのですから。」
「なら良かった、で、伊織は?」
桔梗が訊ねた次の瞬間、
「桔梗っ!」
毅流の声がして、そちらに目を向ける。
「お、毅流、どした?」
「どした?じゃないよ!凄い音が校庭まで響いて何事かと思ってたら、クラスの女子が桔梗がペンキまみれだって教えてくれたんだ、一体何があったのっ?」
「いやそれがペンキ缶に襲われた。」
「はいっ?」
襲われたって何?!
毅流がプチパニックになりかけていると、
「くっそ逃した!あいつら逃げ足だけは速い!」
伊織が幾分息を切らして戻って来た。
「どしたの?」
「足場揺らした犯人共らしき姿を追い掛けたんだけど巻かれた…!」
体力測定でみんなジャージ姿でそこかしこにいるから、余計逃した。
くっそぅ!
「大丈夫ですわ伊織、顔なら全てチェック済みですから。」
「マジっ?!」
流石撫子、相変わらず抜かりない!
「それより今は桔梗ですわ、毅流君は松岡先生に事情を話して、部室棟のシャワー室を使わせてもらえるようにして下さい。」
「分かった!」
走り去る毅流を見てから
「伊織は更衣室から桔梗の制服を持ってきた後に、佐野先生に事情を説明して下さい、私は桔梗とシャワー室に向かいます。」
「分かった、それより…。」
伊織は撫子の耳に口を寄せる。
「あいつらどうするの?」
その問いに撫子は含み笑いを浮かべると言った。
「桔梗にこれだけのことをしたのですよ、勿論粛清しますわ…。」
うっわぁ、こっわぁ!
ホント、撫子だけは敵に回しちゃいけないわぁ。
ペンキまみれになってすぐシャワー室に直行出来たおかげが、思ったよりはペンキは苦もせず洗い落とせた。
はぁ~、臭かった~!解放!
異臭から解放され一気に上機嫌になり、鼻歌混じりに熱いシャワーを浴びていると、
「桔梗~、ここにバスタオルと制服置いとくね。」
「ありがとう伊織。」
「下着は大丈夫?汚れてなかった?」
「大丈夫~、ジャージの上下はオーマイガだけど後は半袖の一部が汚れたくらいだったから。」
「なら良かった。」
オーマイガ…、使用不能って意味かな?
桔梗って独特な面白さ。
シャワーを浴び終え、着替えを済ませてシャワー室から出ると、そこには撫子、伊織の他に毅流だけでなく実里と翔の姿まであった。
「ぬおっ?!」
何か大ゴトになっとる?
「体力測定は後日改めて、ということで俺と一緒に帰ろう。」
「え?いやいや大丈夫。」
「駄目よ川野辺さん、これから痛みを伴うかもしれないから病院に行って診察してもらうように。」
「ぬえっ?」
そりゃ大袈裟っ。
「お前寶井にもそのうち痛みが出てくるみたいなこと言ったんだろ?」
くぅ!
松岡先生痛いトコ突いてくるぜ!
「父さんも母さんも仕事抜けられないから、俺が付き添って一緒に帰る許可貰ったから、ちなみに病気も一緒に行くからね。」
「えぇ~。」
何かみんな過保護じゃないかい?
「とにかく、私たちを安心させるためにも早退して、病院に行って下さい。」
「で、診察終わったらあたしにでも撫子にでもいいから、結果連絡してね、そういうためにも連絡先交換してるんだから。」
「わ、分かった。」
安心させるためにも、とか言われたら、もうぐぅの音も出ん。
ここは従うかぁ…。
湿布貼れば大丈夫、という意見を毅流に軽く突っぱねられ、病院に行った桔梗は、本人が思った以上に打ち身が酷かったわけで…。
「ほら!湿布だけじゃどうにもならなかったでしょ!」
毅流に軽く怒られたのであった…。
始業式後のホームルームなどでクラス委員などが決まり、クラスの体制も整ってきていた。
ちなみにクラス委員長になったのは毅流…ではなく毅流の親友の葛城賢吾。
クラス委員長、推薦多数で人気者の毅流に決まりそうだったのだが、本人が
「これからダンススクールの方も本格始動でどんどん忙しくなるので、委員長との両立は難しいかもしれないので、俺の代わりに大親友の葛城賢吾を推薦します。」
このひとことで、委員長は葛城賢吾に決まったのだ。
「詐欺だ。」
本日は体力測定の日。
賢吾は委員長として、クラスの男子全員の50m走のタイムを測定中。
そしてそれを隣で記録中なのが毅流。
「そう言うなって、俺が両立難しいのは事実なんだし。」
「まぁそうだけどよ。」
「それに結果オーライだろ?」
「何が?」
「副委員長。」
「ま、まぁなっ。」
その副委員長とは…。
その頃桔梗は…。
クラスメイトであり、友人になったばかりの岩池伊織、寶井撫子と共に体育館に向かっていた。
伊織と撫子は小学生のときからの幼馴染みで、常に行動を共にしているらしい。
ちなみに伊織は空手部所属の元気ハツラツ。ちなみに賢吾の彼女であり、伊織こそが副委員長。
撫子は言葉遣いも動作もおしとやかでお嬢様
2人は転入初日の桔梗に声を掛け、友達になり、共に行動するようになった。
「ぬ、臭い…。」
校庭から体育館に向かい、体育館に近付いたところで桔梗が呟いた。
「そう言えば確か、体育館の外壁塗装が始まったようですわね。」
「あ~、じゃあその匂いじゃない?てか桔梗って匂いに敏感だよね?」
「うん、昔から鼻が凄く効く。」
光希に
難儀な特技
と命名されたんだよな。
体育館が見えてくると、撫子が言った通り足場が組んであり、作業中のようだった。
「春休み中にどうにかならんかったのか…。」
まぁ、業者さんにも業者さんの都合があるんだろうて、しゃあないか。
館内は臭くないよな?
「あら、業者さんの姿が見えませんわね。」
「ホントだ、ちょうど休憩中かな?」
撫子と伊織がそんなやり取りをしつつ、足場の側まで来たときだった。
無人の足場が突然グラリと大きく揺れたことにいち早く気付いた桔梗は、
「2人とも危ない!」
咄嗟に2人を後ろに押し退けたまでは良かったが、自分が避ける時間まではなく、
クソっ!
足場から落ちてきたペンキ缶などを蹴りやパンチで遠くに飛ばして、自分に当たるのを回避したのだが、
「ぬあっ!」
思った以上に落ちてきた缶の数が多すぎて、桔梗はいくつかのペンキ缶が体にぶつかり、そのうちのひとつは運の悪いことに、頭からドバっと被ってしまった。
うぅぅ、くっせぇ!!!!!
頭に乗ったままのペンキ缶をイラッ、としながら払い除ける。
「桔梗大丈夫ですかっ?」
「撫子近付くなっ。」
「何故です?」
「撫子まで汚れるから、それより2人は無事っ?」
ペンキのせいで視界がほぼゼロ!
「私たちは桔梗のおかげで問題ありませんわ、それより桔梗が…!」
「ぬ?」
てかペンキのせいで…あ!
前髪どかしゃあいいんだ。
長い前髪をかきあげ、オールバックにする。
「おぉ!」
暖簾前髪のおかげで目元にペンキがほぼほぼ飛んでない!
すげぇ役立った!
初めて露わになった桔梗の瞳。
普段はまん丸だが、匂いのせいでややしかめっ面になってる上に、
と言うか…。
この程度の数の缶、全部蹴り飛ばせないとは、やっぱりブランクは否めない。
考え事をしているせいで鋭い目付きになっていた。
「これは…。」
魅力的な瞳ですわ!
場違いながらも撫子が若干うっとりしていると、
「ああっ!あいつらぁ!」
伊織が何かを発見し走り去ってしまった。
伊織どうしたんだ?
にしてもクサっ!
桔梗はジャージの上着のジッパーを下ろし脱ぎ捨てると、ズボンも脱ぎ捨て半袖ハーフパンツ姿に。
「桔梗体に痛みはございませんか?」
「今は大丈夫だけど、多分そのうち打ち身的な痛さは出そう、それより咄嗟に押してごめん。」
「謝らないで下さい、そのおかげで助かったのですから。」
「なら良かった、で、伊織は?」
桔梗が訊ねた次の瞬間、
「桔梗っ!」
毅流の声がして、そちらに目を向ける。
「お、毅流、どした?」
「どした?じゃないよ!凄い音が校庭まで響いて何事かと思ってたら、クラスの女子が桔梗がペンキまみれだって教えてくれたんだ、一体何があったのっ?」
「いやそれがペンキ缶に襲われた。」
「はいっ?」
襲われたって何?!
毅流がプチパニックになりかけていると、
「くっそ逃した!あいつら逃げ足だけは速い!」
伊織が幾分息を切らして戻って来た。
「どしたの?」
「足場揺らした犯人共らしき姿を追い掛けたんだけど巻かれた…!」
体力測定でみんなジャージ姿でそこかしこにいるから、余計逃した。
くっそぅ!
「大丈夫ですわ伊織、顔なら全てチェック済みですから。」
「マジっ?!」
流石撫子、相変わらず抜かりない!
「それより今は桔梗ですわ、毅流君は松岡先生に事情を話して、部室棟のシャワー室を使わせてもらえるようにして下さい。」
「分かった!」
走り去る毅流を見てから
「伊織は更衣室から桔梗の制服を持ってきた後に、佐野先生に事情を説明して下さい、私は桔梗とシャワー室に向かいます。」
「分かった、それより…。」
伊織は撫子の耳に口を寄せる。
「あいつらどうするの?」
その問いに撫子は含み笑いを浮かべると言った。
「桔梗にこれだけのことをしたのですよ、勿論粛清しますわ…。」
うっわぁ、こっわぁ!
ホント、撫子だけは敵に回しちゃいけないわぁ。
ペンキまみれになってすぐシャワー室に直行出来たおかげが、思ったよりはペンキは苦もせず洗い落とせた。
はぁ~、臭かった~!解放!
異臭から解放され一気に上機嫌になり、鼻歌混じりに熱いシャワーを浴びていると、
「桔梗~、ここにバスタオルと制服置いとくね。」
「ありがとう伊織。」
「下着は大丈夫?汚れてなかった?」
「大丈夫~、ジャージの上下はオーマイガだけど後は半袖の一部が汚れたくらいだったから。」
「なら良かった。」
オーマイガ…、使用不能って意味かな?
桔梗って独特な面白さ。
シャワーを浴び終え、着替えを済ませてシャワー室から出ると、そこには撫子、伊織の他に毅流だけでなく実里と翔の姿まであった。
「ぬおっ?!」
何か大ゴトになっとる?
「体力測定は後日改めて、ということで俺と一緒に帰ろう。」
「え?いやいや大丈夫。」
「駄目よ川野辺さん、これから痛みを伴うかもしれないから病院に行って診察してもらうように。」
「ぬえっ?」
そりゃ大袈裟っ。
「お前寶井にもそのうち痛みが出てくるみたいなこと言ったんだろ?」
くぅ!
松岡先生痛いトコ突いてくるぜ!
「父さんも母さんも仕事抜けられないから、俺が付き添って一緒に帰る許可貰ったから、ちなみに病気も一緒に行くからね。」
「えぇ~。」
何かみんな過保護じゃないかい?
「とにかく、私たちを安心させるためにも早退して、病院に行って下さい。」
「で、診察終わったらあたしにでも撫子にでもいいから、結果連絡してね、そういうためにも連絡先交換してるんだから。」
「わ、分かった。」
安心させるためにも、とか言われたら、もうぐぅの音も出ん。
ここは従うかぁ…。
湿布貼れば大丈夫、という意見を毅流に軽く突っぱねられ、病院に行った桔梗は、本人が思った以上に打ち身が酷かったわけで…。
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