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第5話 仄かな想い
ライブ当日です
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17時会場のため、差し入れの桔梗手作りスイーツを差し入れる兼ね合いもあり、ライブハウス最寄りの駅に2人が着いたのは15時。
「あそこのコンビニで飲み物買ってから行こうぜ。」
光希の提案でコンビニ店内に入ると、
「あれ、若葉さん。」
まさかの若葉と遭遇。
「あ、桔梗ちゃんと、確か…。」
「桔梗の友人の光希です、ちゃん付けは苦手なんで呼び捨てでお願いします。」
「あ、あぁよろしく。」
「若葉さん、緊張の度合いが凄い。」
桔梗に見抜かれ苦笑する。
「でしょ、だから多少の気分転換になるかと思って俺とテルで連れ出した。」
その声と共にジュースコーナーの方から和誠と輝が現れた。
「カズさん、テルさん。」
「無事着いたみたいで良かった、そちらが光希、だよね、海斗から事前に聞いてる、ちゃん付けはNGだって、よろしくね。」
「こちらこそ。」
この人がテルさんか、なかなか切れ者と見た。
「俺は若葉を連れ出した和誠です、ちなみにテルは海斗にパシられた。」
「余計なこと言うな、それより桔梗ちゃんたちは何買いに来たの?」
「飲み物を…。」
「それならライブハウスにいくらでもあるから行かないか?海斗が君のスイーツを待ち侘びてるから。」
「そういうことなら。」
そこで5人は店外に出たのだが、そこで輝のスマホが鳴った。
「ん?あぁ…。」
「トラブル?」
「ちょっとな。」
人通りの邪魔にならない場所に移動し、輝は電話に出た。
「ごめん、先行ってて、俺とテルもすぐ追い付く、若葉お願い。」
「うん、分かった、2人とも行こう、案内するよ。」
若葉に付いて歩き出す。
「テルさん平気かな?」
「大丈夫、テル君は何でもそつなつこなすから。」
「確かにそんな感じがするな、相当なキレ者と見たし、それにあたし的には若葉さんの緊張の度合いのが気になる、大丈夫?」
「あぅぅ…。」
初対面の人にまで心配されるレベルの緊張とか、ホント大丈夫かあたし…。
「大丈夫、スイーツ食べて特製ドリンク飲んだら緊張も吹っ飛ぶ、ね?」
「ありがとう。」
桔梗ちゃんて癒やしだなぁ。
3人で談笑しながら歩き、もう少しでライブハウスという所に差し掛かったときだった。
「あんたが若葉ね!」
急にそんな声が飛んできて3人は振り返る。
そこには派手めな女が1人。
「若葉さん知り合い?」
「いや、見たことない。」
まぁ、そうだよなぁ。
桔梗から聞いた若葉さん像を考えると、こんな頭とお尻が軽そうな女と知り合いだとは思えないし。
こりゃトラブルか…。
まぁそのうちテルさんたち来るだろうし、時間稼ぎするか。
光希は2人を庇うように前に立ち、
「だったら何?てかあんた何者?」
「誰だっていいでしょ!あたしはその女に忠告しに来たのよ!」
「忠告?何だそりゃ。」
「-bule-が再始動するって聞いて喜んでたら、新メンバーは女!どうせ海斗をたらし込むために加入したんでしょ!」
「は?何だその言い草、-bule-はそんな邪な気持ちで加入出来るようなバンドじゃねぇだろ。」
「あんたさっきから何よ!外野が出しゃばってんじゃないわよ!あたしはその女に海斗はあたしの物だから手を出すなって言いに来たんだからどきなさい!」
「は?かぁ君がお前の?」
ドス黒いオーラをゆらりと纏って1歩踏み出した桔梗を
「待て桔梗、ライブ前に無駄な体力使うな、それにもう大丈夫、時間稼ぎは終わりだ。」
「誰が誰の?」
その声に女は振り返りギョッとする。
「な、何であんたがここに…!」
「俺だっていつでも海斗にベッタリ張り付いてるわけじゃないんだよ、リサーチ不足だね、佐々野さん。」
そう、派手めな女とは海斗にしつこく付き纏っていた美南子。
-bule-の新メンバーである若葉の情報を入手し、本人に直接会える機会を虎視眈々と狙っていたのだ。
「テル、海斗は中身スッカスカな女は嫌いだよね?」
「だな、しかも本人に自覚がないとかもう、呆れ通り越して笑える。」
「なっ、何よ!」
「大人しくしてれば出禁くらいで済ませてやったのに…。」
輝はスマホを操作して、画面にある画像を表示すると美南子に近付く。
「海斗にチクるとか言って脅すつもり?!」
「いや、もっとスマートなやり方で対処させてもらう、まずはこれを見ろ。」
「ひ…っ!」
ど、どうしてこの男がこの写真を!
美南子は輝のスマホを見た瞬間、顔面蒼白になり全身を震わせ、しまいには冷や汗まで流し始めた。
和誠はスタスタと3人に近付き、
「無事?嫌な思いさせてごめんね。」
「これくらい平気、それよりテルさんは?」
「大丈夫、テルなら問題ない、すぐ終わるよ。」
和誠の言葉でテルを見ると、顔面蒼白の美南子に何か言葉をかけていると思ったら、美南子が膝から崩れ落ち、放心状態のまま泣き出した。
輝はそんな美南子を一瞥すると、桔梗たちの側に寄る。
「ごめん、俺たちが先に行かせたばっかりに。」
「うちらなら大丈夫、それよりあれ、大丈夫?」
「あぁ、放っておいてもそのうちいなくなるさ、気にせず行こう。」
ライブハウス内事務室にて、オーナーが1人デスクワークを片付けてると、ノックもなしにドアが開く。
「成長してもマナーがなってねぇな、ノックくらいしたらどうだ?」
事務処理をしながら、入って来た人物の方も見ずに言った。
「どうせ俺が来るって分かってたでしょ?」
深く被ったフードを外すとニヤリと笑う。
「忙しいのに殊勝なこったな。」
と言ってデスクワークの手を止めると、タバコに火を点けた。
「そりゃ可愛い後輩が再始動と聞いたら、どんなに忙しくても見に来るよ。」
「へぇ、じゃあ…。」
「うん、もうそろそろいいかなと思って、それに今日は伝えたいことがあるし。」
「ふぅん、それにまぁ、勘付いてんのもいるしな。」
「え?そうなの?」
バレてない自信あったんだけどなぁ。
「どうあれ終わってからにしろよ、変なプレッシャー与え兼ねねぇから。」
「分かってる、まずはライブを楽しませてもらうよ。」
その頃楽屋では…。
「嫌な思いさせてごめんね、せっかく来てくれたのに。」
「かぁ君が謝る必要ない、悪いのはあの女、それにテルさんのおかげで危害もなかった、気にしないで。」
「ありがと桔梗、若葉は?問題ない?」
「うん、大丈夫、何が起きたのか考えてたら緊張が解れた。」
「何だそりゃ、てかその海斗に付き纏ってた女、大人しくしてりゃ良かったのにこれで出禁だな。」
「出禁てか、俺たちの前にもう現れないと思うぞ。」
「へ?」
「あれ、何見せたわけ?」
和誠の問いに意味深に笑う。
「見せたって何?」
「テルがスマホを見せたらあの女、豹変した。」
「テルぅ、何したわけぇ?」
「見るか?」
輝はそう言ってスマホを操作して、さっき美南子に見せた画像を全員に見せた。
そこには女性の写真の画像。
どんな女性かは、ここでは憚かれるので、皆さんのご想像にお任せしよう!
以下のやり取りで想像してくれたまえ!
「誰これ?」
「なかなかのパンチ力だな。」
「佐々野美南子のビフォーな姿。」
……………………………………。
「えええええええっ!」
和誠、桔梗以外が絶叫。
「これは流石に凄いね。」
「え?魔法?」
「んなわけねぇって。」
驚きつつも光希、桔梗へのツッコミを忘れない。
「まぁ色々な説明は省くけど、あの姿は全身整形で手に入れたもの、あいつは地元から遠いあの大学に入学して、見事大学デビューを果たしたわけだ。」
「なるほど。」
「整形が悪いとは言わない、俺たちは別に反対派じゃないしな、ただあの女は性格に問題があることに気付いてなかった。」
「まずは性格を矯正するべきだったんかもな。」
「まぁもうボクたちを煩わせなければどうでもいいかなぁ。」
かぁ君、隠してるけど相当怒ってるなぁ。
「にしてもよ、テルの情報網にはいつも感心するよなぁ、どうやってその情報仕入れてんだ?」
「ヒロ、そこは聞かない方がいいと思う。」
「何で?」
祐翔は和誠から輝に視線を向ける。
「企業秘密だ、とりあえず法に触れるようなことはしていないとだけ言っておく。」
何か…カズが言った通り聞かない方がいい気がしてきた。
テルって底知れねぇなぁ。
ライブハウスでは初参戦ということで、今回桔梗と光希は後ろの方でゆっくり見ることにした。
「大盛況だな。」
「うん、凄い人気。」
「ライブハウスも人数限られてるからな、-bule-はチケット争奪戦起きてんのかもな。」
にしても…。
「桔梗、左側、気にならんか?」
「あぁうん、さっきチラッと見た、体つき、似てるね。」
「だろ?でもまさかな…流石にな、しかも今の時期。」
「忙しいもんね、でも似てる。」
2人が言っているのは、少し離れた所で1人で参戦している男性。
深々とフードを被っており、顔はまったく見えない。
が、桔梗と光希にはその体型がある人物とソックリで、気になっているわけだが…。
「流石に違うよな。」
「でもかぁ君が言うには、このライブハウスの卒業生らしいよ。」
「マジか!あぁいやでもなぁ。」
「突撃する?」
「いや駄目だ!それはちょっとマズい、もっとこう強い根拠をだな。」
「クスクス、とりあえず落ち着こう、もうボチボチ始まる。」
「そ、そうだなっ。」
今は-bule-に集中だ!
「あそこのコンビニで飲み物買ってから行こうぜ。」
光希の提案でコンビニ店内に入ると、
「あれ、若葉さん。」
まさかの若葉と遭遇。
「あ、桔梗ちゃんと、確か…。」
「桔梗の友人の光希です、ちゃん付けは苦手なんで呼び捨てでお願いします。」
「あ、あぁよろしく。」
「若葉さん、緊張の度合いが凄い。」
桔梗に見抜かれ苦笑する。
「でしょ、だから多少の気分転換になるかと思って俺とテルで連れ出した。」
その声と共にジュースコーナーの方から和誠と輝が現れた。
「カズさん、テルさん。」
「無事着いたみたいで良かった、そちらが光希、だよね、海斗から事前に聞いてる、ちゃん付けはNGだって、よろしくね。」
「こちらこそ。」
この人がテルさんか、なかなか切れ者と見た。
「俺は若葉を連れ出した和誠です、ちなみにテルは海斗にパシられた。」
「余計なこと言うな、それより桔梗ちゃんたちは何買いに来たの?」
「飲み物を…。」
「それならライブハウスにいくらでもあるから行かないか?海斗が君のスイーツを待ち侘びてるから。」
「そういうことなら。」
そこで5人は店外に出たのだが、そこで輝のスマホが鳴った。
「ん?あぁ…。」
「トラブル?」
「ちょっとな。」
人通りの邪魔にならない場所に移動し、輝は電話に出た。
「ごめん、先行ってて、俺とテルもすぐ追い付く、若葉お願い。」
「うん、分かった、2人とも行こう、案内するよ。」
若葉に付いて歩き出す。
「テルさん平気かな?」
「大丈夫、テル君は何でもそつなつこなすから。」
「確かにそんな感じがするな、相当なキレ者と見たし、それにあたし的には若葉さんの緊張の度合いのが気になる、大丈夫?」
「あぅぅ…。」
初対面の人にまで心配されるレベルの緊張とか、ホント大丈夫かあたし…。
「大丈夫、スイーツ食べて特製ドリンク飲んだら緊張も吹っ飛ぶ、ね?」
「ありがとう。」
桔梗ちゃんて癒やしだなぁ。
3人で談笑しながら歩き、もう少しでライブハウスという所に差し掛かったときだった。
「あんたが若葉ね!」
急にそんな声が飛んできて3人は振り返る。
そこには派手めな女が1人。
「若葉さん知り合い?」
「いや、見たことない。」
まぁ、そうだよなぁ。
桔梗から聞いた若葉さん像を考えると、こんな頭とお尻が軽そうな女と知り合いだとは思えないし。
こりゃトラブルか…。
まぁそのうちテルさんたち来るだろうし、時間稼ぎするか。
光希は2人を庇うように前に立ち、
「だったら何?てかあんた何者?」
「誰だっていいでしょ!あたしはその女に忠告しに来たのよ!」
「忠告?何だそりゃ。」
「-bule-が再始動するって聞いて喜んでたら、新メンバーは女!どうせ海斗をたらし込むために加入したんでしょ!」
「は?何だその言い草、-bule-はそんな邪な気持ちで加入出来るようなバンドじゃねぇだろ。」
「あんたさっきから何よ!外野が出しゃばってんじゃないわよ!あたしはその女に海斗はあたしの物だから手を出すなって言いに来たんだからどきなさい!」
「は?かぁ君がお前の?」
ドス黒いオーラをゆらりと纏って1歩踏み出した桔梗を
「待て桔梗、ライブ前に無駄な体力使うな、それにもう大丈夫、時間稼ぎは終わりだ。」
「誰が誰の?」
その声に女は振り返りギョッとする。
「な、何であんたがここに…!」
「俺だっていつでも海斗にベッタリ張り付いてるわけじゃないんだよ、リサーチ不足だね、佐々野さん。」
そう、派手めな女とは海斗にしつこく付き纏っていた美南子。
-bule-の新メンバーである若葉の情報を入手し、本人に直接会える機会を虎視眈々と狙っていたのだ。
「テル、海斗は中身スッカスカな女は嫌いだよね?」
「だな、しかも本人に自覚がないとかもう、呆れ通り越して笑える。」
「なっ、何よ!」
「大人しくしてれば出禁くらいで済ませてやったのに…。」
輝はスマホを操作して、画面にある画像を表示すると美南子に近付く。
「海斗にチクるとか言って脅すつもり?!」
「いや、もっとスマートなやり方で対処させてもらう、まずはこれを見ろ。」
「ひ…っ!」
ど、どうしてこの男がこの写真を!
美南子は輝のスマホを見た瞬間、顔面蒼白になり全身を震わせ、しまいには冷や汗まで流し始めた。
和誠はスタスタと3人に近付き、
「無事?嫌な思いさせてごめんね。」
「これくらい平気、それよりテルさんは?」
「大丈夫、テルなら問題ない、すぐ終わるよ。」
和誠の言葉でテルを見ると、顔面蒼白の美南子に何か言葉をかけていると思ったら、美南子が膝から崩れ落ち、放心状態のまま泣き出した。
輝はそんな美南子を一瞥すると、桔梗たちの側に寄る。
「ごめん、俺たちが先に行かせたばっかりに。」
「うちらなら大丈夫、それよりあれ、大丈夫?」
「あぁ、放っておいてもそのうちいなくなるさ、気にせず行こう。」
ライブハウス内事務室にて、オーナーが1人デスクワークを片付けてると、ノックもなしにドアが開く。
「成長してもマナーがなってねぇな、ノックくらいしたらどうだ?」
事務処理をしながら、入って来た人物の方も見ずに言った。
「どうせ俺が来るって分かってたでしょ?」
深く被ったフードを外すとニヤリと笑う。
「忙しいのに殊勝なこったな。」
と言ってデスクワークの手を止めると、タバコに火を点けた。
「そりゃ可愛い後輩が再始動と聞いたら、どんなに忙しくても見に来るよ。」
「へぇ、じゃあ…。」
「うん、もうそろそろいいかなと思って、それに今日は伝えたいことがあるし。」
「ふぅん、それにまぁ、勘付いてんのもいるしな。」
「え?そうなの?」
バレてない自信あったんだけどなぁ。
「どうあれ終わってからにしろよ、変なプレッシャー与え兼ねねぇから。」
「分かってる、まずはライブを楽しませてもらうよ。」
その頃楽屋では…。
「嫌な思いさせてごめんね、せっかく来てくれたのに。」
「かぁ君が謝る必要ない、悪いのはあの女、それにテルさんのおかげで危害もなかった、気にしないで。」
「ありがと桔梗、若葉は?問題ない?」
「うん、大丈夫、何が起きたのか考えてたら緊張が解れた。」
「何だそりゃ、てかその海斗に付き纏ってた女、大人しくしてりゃ良かったのにこれで出禁だな。」
「出禁てか、俺たちの前にもう現れないと思うぞ。」
「へ?」
「あれ、何見せたわけ?」
和誠の問いに意味深に笑う。
「見せたって何?」
「テルがスマホを見せたらあの女、豹変した。」
「テルぅ、何したわけぇ?」
「見るか?」
輝はそう言ってスマホを操作して、さっき美南子に見せた画像を全員に見せた。
そこには女性の写真の画像。
どんな女性かは、ここでは憚かれるので、皆さんのご想像にお任せしよう!
以下のやり取りで想像してくれたまえ!
「誰これ?」
「なかなかのパンチ力だな。」
「佐々野美南子のビフォーな姿。」
……………………………………。
「えええええええっ!」
和誠、桔梗以外が絶叫。
「これは流石に凄いね。」
「え?魔法?」
「んなわけねぇって。」
驚きつつも光希、桔梗へのツッコミを忘れない。
「まぁ色々な説明は省くけど、あの姿は全身整形で手に入れたもの、あいつは地元から遠いあの大学に入学して、見事大学デビューを果たしたわけだ。」
「なるほど。」
「整形が悪いとは言わない、俺たちは別に反対派じゃないしな、ただあの女は性格に問題があることに気付いてなかった。」
「まずは性格を矯正するべきだったんかもな。」
「まぁもうボクたちを煩わせなければどうでもいいかなぁ。」
かぁ君、隠してるけど相当怒ってるなぁ。
「にしてもよ、テルの情報網にはいつも感心するよなぁ、どうやってその情報仕入れてんだ?」
「ヒロ、そこは聞かない方がいいと思う。」
「何で?」
祐翔は和誠から輝に視線を向ける。
「企業秘密だ、とりあえず法に触れるようなことはしていないとだけ言っておく。」
何か…カズが言った通り聞かない方がいい気がしてきた。
テルって底知れねぇなぁ。
ライブハウスでは初参戦ということで、今回桔梗と光希は後ろの方でゆっくり見ることにした。
「大盛況だな。」
「うん、凄い人気。」
「ライブハウスも人数限られてるからな、-bule-はチケット争奪戦起きてんのかもな。」
にしても…。
「桔梗、左側、気にならんか?」
「あぁうん、さっきチラッと見た、体つき、似てるね。」
「だろ?でもまさかな…流石にな、しかも今の時期。」
「忙しいもんね、でも似てる。」
2人が言っているのは、少し離れた所で1人で参戦している男性。
深々とフードを被っており、顔はまったく見えない。
が、桔梗と光希にはその体型がある人物とソックリで、気になっているわけだが…。
「流石に違うよな。」
「でもかぁ君が言うには、このライブハウスの卒業生らしいよ。」
「マジか!あぁいやでもなぁ。」
「突撃する?」
「いや駄目だ!それはちょっとマズい、もっとこう強い根拠をだな。」
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