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長内編
第十一話 椿とのえっちはじゃれるように
椿は「さっさと風呂いけ風呂」と僕をせかしてから、いざ風呂に入っていると途中から待ちきれなかったのか一緒に入り、一緒に温まった。
風呂から出れば、バスローブをベッドの上でほどかれ、ゆっくりと押し倒されキスをされる。
性急なキスにも弱いけど、じっくりと口内の感触を味わうようなこのキスも、擽ったくて弱く感じる。
この、だから、独特の甘さが気恥ずかしくて、思わず顔を隠そうとすると手を制された。
「ベッドで見つめられないほど、男前?」
「馬鹿。いつでも自信たっぷりだな」
「自信があって余裕ある男はもてるんだよ、気を引けないアンタがレアケース」
軽口を叩いてくれる椿が有難い。けど、瞳からは熱っぽさが消えてない。
身体がじわじわと熱が高まっていく、興奮していくのに、身体のラインを確かめるようなもどかしい触り方しかしてこないから僕は腰をくねらせた。
椿はわざと焦らしているらしく、僕はむっとして僕から椿にかみつくようにキスを仕掛けてやる。
僕だってさ。椿のこと知りたいし、お前が僕の運命ならきちんと真面目に答えてやりたいときだってあるんだよ。
僕からキスしたことに驚くと同時に、一気に理性がぶち切れたのか、椿はそのまま腰を僕に擦りつけて興奮を高めていく。
はぁはぁと僕らは息づかい荒く、相手を求め、身体に触れあう。
「密……好きだ」
掠れた声で告げる声に、僕の腰がずくっと重くなり、後ろが濡れていく。濡れそぼって、堪らなく乱されたい気持ちでいっぱいだ。
「椿ぃ、胸、触って……」
「オレのこと好きなら触ってやる、ほら、言えよ」
「んん、好きぃ……」
カラオケのマイクをたぐり寄せ、椿は僕の口元にマイクを押し当てる。一瞬きぃんと嫌な音が鳴り響いたが、すぐに僕らの声が重複した。
「ほら、言えよ、たくさん好きだって」
「やだ。マイクやだ、やめて」
「アンタさ、オレの声には興奮するけど、自分の声にも興奮するんじゃねぇの? もしくはこっちの音とか?」
マイクを秘所近くに寄せながら、椿は僕の濡れている箇所をかき乱す、かき乱す音をマイクは拾っていく。
親父くさいんだよ馬鹿!
でも羞恥心で興奮していく自分も隠せず、益々愛液は溢れるし、僕の先走りも流れていく。
「なるほど、音とかに弱いんだなアンタ。音で感じやすくなるんだ」
「言わない、で。椿、おねが、い、触って」
僕は椿に懇願すると、椿はにやにやとしたまま、マイクを枕元――僕の顔の近くにおいて、そのまま胸の尖りを弄り始めた。
僕は咄嗟に内股になり、嫌だと意思を示そうと首を振るが、かえって椿を煽る。
椿の猛々しいモノがぬらりと先走りを流しているから、椿も興奮しているんだなと分かった。
「触ってるけど、どうして声我慢するんだよ、啼けよほら」
「や、だ、ァあん!」
身体が甘い悦からの痺れで震える、はぁはぁと荒い息さえもマイクが拾い室内を満たす。
椿の声も拾うもんだから、益々興奮しちゃうんだ。
胸の尖りも、椿の指で挟まれ乳首の奥を揺さぶるように、刺激されて性感がじわじわと高まっていく。
椿に抱きつくようにして、耳元に唇を寄せ、耳へキスをしてみた。
「マイク、やだ。マイクあるうちは、聞かせたくない」
「おねだりのつもりか。しょうがねぇな。代わりにサービスして貰うぞ」
椿は舌打ちしてマイクを切った、マイクを切ってもらった安堵感に満たされるや刹那、胸の尖りががりっと噛まれた。
僕は声が抑えきれず、「ああああッ」と目を白黒させた。
急激な快楽に引き寄せられて、僕は首をゆるゆると振り、もう限界であることを告げる。
「もう、挿れて、早く。お願い」
「ケツマンコに挿れてください、愛しの旦那様、って言えたらいいぞ」
言葉の羞恥心に耐えて、戸惑いもあったけれど、僕は足を開き、見せつけるようにして誘う。
「ケツマンコ、に、挿れて、くだ、さい、愛しの、旦那、さまあ」
「おー、ひくついてる。いい子にはとっておきのご褒美くれてやらねぇとな!」
椿は上機嫌に、僕の後孔へゴムをいつのまにかしていた自身を宛がい、ゆっくりとした動きで奥まで沈める。
圧迫感に僕は椿を抱き寄せ、椿の言われたとおりに力むのをやめる。
奥まで埋まると、ゆーっくりと奥の奥にキスするような動きで、揺するものだから堪らない。
激しい悦を一定のリズムでゆっくり刻むほうが、じわじわと身体を熱が蝕んでいく。
僕はたまらなくなって、前をしごこうとすると、椿は僕の手をまとめ上げて、頭上に落とす。
「やだあ、イキたいぃ」
「後ろでイケよ、アンタなら大丈夫だって」
「お願いだから……気持ちよく、なりたい」
「信じろって。後ろだけのが気持ちいいぞ、アンタの場合」
椿の言葉に泣きじゃくっていると、椿が珍しく優しく触れるようなキスをし。じ、と暖かく見つめて笑うものだから、それだけで身体に悦が電流のように走り僕は射精した。
前触ってないのにと混乱する暇もなく、椿がゆっくりゆっくり腰をついてくるものだから、また淡く連続で達する。
中が椿を蠢くような動きから、きつく締め付ける動きになった途端に、椿は達して一度抜いてゴムを外し僕の顔にとろおと精子をかける。
「えっろい顔」
好きだよとか愛しているとかよりも、椿からのこの言葉は何よりも賞賛な気がした。
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