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長内編
第二十四話 特等席から幸せに
「特等席じゃん、えっろ。いいな、見たかった」
「間違いなく特等席だったよ……」
「密、オレも構って」
椿らしき覆い被さっている人物が、僕の項に吸い付く、ちゅうちゅうと吸い付いてから噛みつき番が二人とも成立した。
自分の物にした支配欲に満たされたいのか、椿は項を吸いながら、腰を振り僕が達してもまだまだ腰を振り続けてやがてがりっと項を噛んだ頃に椿は達した。
今日はゴムをしてないという状況に気づき僕が慌てると、どちらかが頬を撫でてくれた。
「孕んでよ、オレ達の子供」
「ん……なかあ、熱い。沢山、せーし、ちょうだい……」
「うわあこんだけ煽られて交代かよ」
椿が笑いながら僕から抜いて、僕の身体がふわっと浮いたかと思うと真正面に誰かいて抱きつく行為ができた。
対面座位というやつだろうか、多分。僕は抱きついて、すり寄り匂いを嗅ぐと汗の香りがふわっとした。
雪道だ、この匂いは。
雪道の名を呼ぶと雪道は身体を揺すりながら、キスを深々とし、歯列の裏をなぞりあげた。
後ろから椿の手が伸び、胸の突起も引っ張ったり揺さぶられたりする。
僕は真っ暗闇だからいつもより感じやすく、あられもない声を露わにしてしまう。
はしたなく股を開き、二人を誘い。手は椿のをしごき、はっはっと犬のような呼吸が響いてしまう。
やがて、後ろだけでまた達すると僕は気持ちよさが止まらず、ふわふわとした気持ちで二人の名を呼ぶ。
「もっとおお、もっとちょうだいい」
「沢山イくの好きだもんなァ、密は! かっわいいの」
「違う、私とするのが好きなんだ、よ」
雪道は僕の中でやがて果て、僕にまたキスをしてから目隠しを取り、にやにやと笑う顔が見えた。
「え、ま、って。まさか二人、の、じゃないよね」
「残念、二人同時なんだなぁ!」
椿が後ろから、雪道さんが前から同時に僕の一つしかない孔へと埋めてきた。
あまりのきつさに呼吸が迷子になり、僕は口をパクパクさせるけど、雪道がキスをし椿が「落ち着け」と項を吸ってくれたので安堵し呼吸をなんとかすることができた。
やだ、腰が動いたら僕壊れちゃうこれ。
こんな気持ちよさ、怖い!
「怖い、壊れる、こわれちゃううう!」
「密、自覚してる? アンタの泣き顔ってさもっと虐めてって顔してんの」
「悪いね密、庇えない。椿の言うとおり、虐めたくなる顔してる」
それは、二人揃って動くよという合図だった。二輪差しに僕はたまらず声をあげ、やがて声の種類が甘い物に変わっていく。
「やぁん、はぁ、もうだめぇ、きもちい、気持ちいい!」
「好きって言えよ」
「大好き、好き、椿ぃ」
「愛してるといって」
「愛してる、あいしてるぅ、雪道ぃ」
二人揃った責め立てに僕はたまらず、身体を仰け反らせびくびくと痙攣し、出してないのに果てる。
二人はその締め付けで、中へ白い蜜を射精した。
呼吸を整えていると、二人ともずるりと抜け、僕の男根についていた皮のベルトを取る。
そして椿と雪道が揃って僕の肉棒を刺激しようと扱くものだから、僕はたまらず声をあげ、射精した。
「あああああっ!」
射精してもなお続く刺激、僕はちかちかとしたまま「やめて」だの「だめ」だの言っていたのに、二人は聞かずに僕の根を弄り続け僕はやがて潮をふいてしまった。
「あーーーっ! ッあ、あ、あああ……も、う、だ、めぇ」
「えっろいもんが見られて満足だ、今度から三人でするのも悪くないな?」
「ばか!」
僕はえっちのあとのふわふわした気持ちの中、幸せに包まれ、二人によしよしと頭を撫でてもらいキスをした。
それを不平等と思う人もいるかもしれない。
貴重なアルファを独り占め、なんて思う輩もいるだろう、現に一人いたしね。
それでも僕らは悩んだ末にこの道を選んだんだ、自然と敷かれていたわけではなく、どちらか一人を選ぶ状況にもできたのに二人にしたという道を。
だからどうかそれは祝福して欲しい。
運命は時に残酷だけれども、愛に溢れているのだと。
性的な興奮なんて縁遠かったし、甘ったるい行為が苦手だった。
だけれどそれは、番に出会わなかったからかもしれない。
二人の番は事細かに運命の怖さと怖くなさの両方を教えてくれたし、甘ったるい空気も慣れてしまえばいいんだよと丁寧に接し続けてくれている。
それって僕だけじゃなく、誰にでも慣れない甘みが苦手っていうのはあるものかもしれないと思った。
恋人ができたばかりの人たちや、倦怠期の長く甘い空気を吸ってない人たち。
特別なことなんて何一つない、特別だったことがあったとすれば、僕に向けられる愛情が一つだけじゃなくて二つであることを許されたという行為くらいだろうか。
後日僕は絵本を書いた。
喧嘩しあう熊と狼を、仲裁するハムスターの話。
いつまでも三人は楽しく幸せに暮らしましたとさ、で終わるエンディングのページを見て、椿と雪道が笑ってくれていたのが印象的だった。
「間違いなく特等席だったよ……」
「密、オレも構って」
椿らしき覆い被さっている人物が、僕の項に吸い付く、ちゅうちゅうと吸い付いてから噛みつき番が二人とも成立した。
自分の物にした支配欲に満たされたいのか、椿は項を吸いながら、腰を振り僕が達してもまだまだ腰を振り続けてやがてがりっと項を噛んだ頃に椿は達した。
今日はゴムをしてないという状況に気づき僕が慌てると、どちらかが頬を撫でてくれた。
「孕んでよ、オレ達の子供」
「ん……なかあ、熱い。沢山、せーし、ちょうだい……」
「うわあこんだけ煽られて交代かよ」
椿が笑いながら僕から抜いて、僕の身体がふわっと浮いたかと思うと真正面に誰かいて抱きつく行為ができた。
対面座位というやつだろうか、多分。僕は抱きついて、すり寄り匂いを嗅ぐと汗の香りがふわっとした。
雪道だ、この匂いは。
雪道の名を呼ぶと雪道は身体を揺すりながら、キスを深々とし、歯列の裏をなぞりあげた。
後ろから椿の手が伸び、胸の突起も引っ張ったり揺さぶられたりする。
僕は真っ暗闇だからいつもより感じやすく、あられもない声を露わにしてしまう。
はしたなく股を開き、二人を誘い。手は椿のをしごき、はっはっと犬のような呼吸が響いてしまう。
やがて、後ろだけでまた達すると僕は気持ちよさが止まらず、ふわふわとした気持ちで二人の名を呼ぶ。
「もっとおお、もっとちょうだいい」
「沢山イくの好きだもんなァ、密は! かっわいいの」
「違う、私とするのが好きなんだ、よ」
雪道は僕の中でやがて果て、僕にまたキスをしてから目隠しを取り、にやにやと笑う顔が見えた。
「え、ま、って。まさか二人、の、じゃないよね」
「残念、二人同時なんだなぁ!」
椿が後ろから、雪道さんが前から同時に僕の一つしかない孔へと埋めてきた。
あまりのきつさに呼吸が迷子になり、僕は口をパクパクさせるけど、雪道がキスをし椿が「落ち着け」と項を吸ってくれたので安堵し呼吸をなんとかすることができた。
やだ、腰が動いたら僕壊れちゃうこれ。
こんな気持ちよさ、怖い!
「怖い、壊れる、こわれちゃううう!」
「密、自覚してる? アンタの泣き顔ってさもっと虐めてって顔してんの」
「悪いね密、庇えない。椿の言うとおり、虐めたくなる顔してる」
それは、二人揃って動くよという合図だった。二輪差しに僕はたまらず声をあげ、やがて声の種類が甘い物に変わっていく。
「やぁん、はぁ、もうだめぇ、きもちい、気持ちいい!」
「好きって言えよ」
「大好き、好き、椿ぃ」
「愛してるといって」
「愛してる、あいしてるぅ、雪道ぃ」
二人揃った責め立てに僕はたまらず、身体を仰け反らせびくびくと痙攣し、出してないのに果てる。
二人はその締め付けで、中へ白い蜜を射精した。
呼吸を整えていると、二人ともずるりと抜け、僕の男根についていた皮のベルトを取る。
そして椿と雪道が揃って僕の肉棒を刺激しようと扱くものだから、僕はたまらず声をあげ、射精した。
「あああああっ!」
射精してもなお続く刺激、僕はちかちかとしたまま「やめて」だの「だめ」だの言っていたのに、二人は聞かずに僕の根を弄り続け僕はやがて潮をふいてしまった。
「あーーーっ! ッあ、あ、あああ……も、う、だ、めぇ」
「えっろいもんが見られて満足だ、今度から三人でするのも悪くないな?」
「ばか!」
僕はえっちのあとのふわふわした気持ちの中、幸せに包まれ、二人によしよしと頭を撫でてもらいキスをした。
それを不平等と思う人もいるかもしれない。
貴重なアルファを独り占め、なんて思う輩もいるだろう、現に一人いたしね。
それでも僕らは悩んだ末にこの道を選んだんだ、自然と敷かれていたわけではなく、どちらか一人を選ぶ状況にもできたのに二人にしたという道を。
だからどうかそれは祝福して欲しい。
運命は時に残酷だけれども、愛に溢れているのだと。
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だけれどそれは、番に出会わなかったからかもしれない。
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それって僕だけじゃなく、誰にでも慣れない甘みが苦手っていうのはあるものかもしれないと思った。
恋人ができたばかりの人たちや、倦怠期の長く甘い空気を吸ってない人たち。
特別なことなんて何一つない、特別だったことがあったとすれば、僕に向けられる愛情が一つだけじゃなくて二つであることを許されたという行為くらいだろうか。
後日僕は絵本を書いた。
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