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第一部――第一章 ただ星空がいつでも見たいだけ
第六話 ひどく美しく逆恨み体質の男
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「人の血は、美徳だ」
「お前の美徳はどうでもいい、何だよ、情報って」
「……あの店で、赤蜘蛛と呼ばれる者がずっとお前を見ていたから、殺そうと思ったがやめた。騒動はあの店では起こしてはいけないのだろう?」
「は?!」
どういうことだと問われる前に、蟹座は血をもう少し掬って、また口へと運んだ。
血がまるで、栄養摂取のためのもののように。
念のために言っておくが、蟹座は吸血鬼ではない。だが彼にとって、この行為は鴉座が陽炎を口説く台詞の代わりのようなものなのだ。
蟹座は、何の手違いか愛属性で生まれたのだから。スプーンに写る景色や人の顔よりも歪みきった愛属性なのだから。
「もう少し血を見せるのなら、情報をもっと与えてもいいぞ? 嗚呼、それとも別のものがいいか?」
血を見せるイコール暴力行為の合意。却下だ、そんなのは。陽炎は即座に思った。
蟹座の言う別のものは何か考えるだけで悪寒がするので、考えないとして、くらくらする頭を押さえながらも、陽炎はどう文句を言おうか考え込んでから、鋭利な眼で蟹座を睨み付ける。
それは己が主人であるぞと言わんばかりの眼光で、その強い眼差しが気に入らない蟹座は、眼を半目にしてただでさえ痛みのある頭の出血部分を、撫でる程度の力で殴った。
蟹座の力は星座の中で攻撃力をあげるものと言われるのも頷けるぐらい、人以上の力がデコピンだけでも自然と込めずともある。
そんな力で殴られて飛ぶと、後ろは壁。また後頭部に出血を負った。これで、彼の望みは叶えられてしまったわけだ。だから、望みが叶った蟹座は、それがさも当然なことであるようにフンと鼻で嘲笑っていた。
躾をちゃんとしないと、と思いながらも、陽炎は痛み虫で早く痛みが治って、まともな思考回路を得られることを願いつつ、蟹座の言葉を耳にする。
「あの不吉の玉を見ていたぞ。奪われないように、大事にするんだな。奪われれば、鴉座の言うとおり、甘ったれで寂しがりなお前はまた一人だ。それも、何も力のない非力な男だ。誰に隠そうがオレには判る、お前は所詮一人になりたくないから手にしているのだと」
「……――てめえッ」
その言葉には、頭の二つの傷よりも痛みが走った、心へ。
(嗚呼、こいつ――どうして、心に痛み虫を作らせようと。星座では痛み虫は作れないと知っているのに、痛みを与えるんだ)
そんな思考、知らんとでも言いたげに蟹座は自分の言いたいことを言って、主人をいたぶる、言葉で。
「非力な男になったら、誰も見向きはせん。嗚呼、でも敵として出会ったときはオレが可愛がってやろう。お前の血は、誰よりも見ていて楽しい。オレだけは覚えてやろう」
「……このサド全開変態ホモ。それって敵に回ったら殺したいって言ってるんだよな?」
「言葉は選べ。オレはお前から生まれたが、お前を主人としてなど見とらん。……ただの愛玩動物だ。お前に自由を与えてるだけでも有難く思え。そこまで愛しい動物をどうして殺したいだなんて言える? オレはただお前の血と青い痣が見たいだけだ。紫色でも黒い痣でもいいがな」
そう蟹座は真顔で言った後、後頭部の傷を触り、傷口を確かめてから、傷口を抉るようになぞり、痛みに反応した陽炎を見て純真な笑みを浮かべる。
無邪気な子供のような笑み。似合わない。果てしなく似合わない。
その笑みは彼にはとても不釣り合いで、彼を知ってる者が見たら青ざめるような。事実、陽炎は、こんな状況なのに、笑顔怖ッ!! と口走り、向こうへ行けと蹴ろうとする。
その様を眺めてから、蟹座はその笑みのまま言葉を残し、消えた。
「お前が何の痛み虫を得るかは、オレが決める。精神的にも肉体的にも死にたくなければ、果物よりも、赤蜘蛛の周囲を優先するんだな」
夜の道に、血の臭いを漂わせたまま、少しの間、陽炎はその場に座り込んだ。
一気に安堵感と震えが訪れて、少し罵る余裕が出来た陽炎は、蟹座の消えた夜空へ声を静かに押し殺しながらも、怒りを露わにする。
「この、ドメスティックバイオレンスが……何であんなのが愛属性なんだよっ! 俺の周り、変態ばかりか!」
でもきっと、忠実だったら忠実で怖いだろうと諦めながらも、陽炎は水瓶座を召喚する。
美しい銀髪に、長い睫。唇は潤んでいてそれが何か化粧をしたものじゃないから、驚きだ。瞳は大きく、そして何処かとろんとしている中性的な愛らしい瞳。その瞳も、髪と同じ銀色で、純銀のアクセサリーを思い出して、磨かないと錆びるだろうか、と不安になる程美しい瞳。
鴉座が闇ならば、この女性のような男性のような星座は、月だろうか。
神が例えばこの世にいたとして。最高の芸術品を人間の姿で作ろうとしたら、彼になった。そんな気がする、と思いながら水瓶座にへらりと笑いかけてみた。
水瓶座は美しく白い肌を青ざめさせて、己の手の内にある水瓶を斜めに傾けて、頭っから水を被せる。それは少し勢いがいいが、呼吸が出来る程度に。
水はとめどなく、でもこの水には癒しの成分がたっぷりと含まれているので、心地良い。
「陽炎様……ッ、どうして蟹座なんか……ッあれですか、やっぱり美形だからですか!? 美形は皆死ねば良いんだ…!! 美形だから性格悪いんだッ」
己の容姿に酷く自信の無い逆恨み体質の美形はそんなことを口走る。
(それなら、お前も性格悪い奴ってこと決定な――)
水を被るのを止めさせて、それから水の寒さに震えながら、陽炎は水瓶座に笑いかける。
ネガティブ思考が相変わらずだなぁと、思わず笑みが漏れた。
「お前の美徳はどうでもいい、何だよ、情報って」
「……あの店で、赤蜘蛛と呼ばれる者がずっとお前を見ていたから、殺そうと思ったがやめた。騒動はあの店では起こしてはいけないのだろう?」
「は?!」
どういうことだと問われる前に、蟹座は血をもう少し掬って、また口へと運んだ。
血がまるで、栄養摂取のためのもののように。
念のために言っておくが、蟹座は吸血鬼ではない。だが彼にとって、この行為は鴉座が陽炎を口説く台詞の代わりのようなものなのだ。
蟹座は、何の手違いか愛属性で生まれたのだから。スプーンに写る景色や人の顔よりも歪みきった愛属性なのだから。
「もう少し血を見せるのなら、情報をもっと与えてもいいぞ? 嗚呼、それとも別のものがいいか?」
血を見せるイコール暴力行為の合意。却下だ、そんなのは。陽炎は即座に思った。
蟹座の言う別のものは何か考えるだけで悪寒がするので、考えないとして、くらくらする頭を押さえながらも、陽炎はどう文句を言おうか考え込んでから、鋭利な眼で蟹座を睨み付ける。
それは己が主人であるぞと言わんばかりの眼光で、その強い眼差しが気に入らない蟹座は、眼を半目にしてただでさえ痛みのある頭の出血部分を、撫でる程度の力で殴った。
蟹座の力は星座の中で攻撃力をあげるものと言われるのも頷けるぐらい、人以上の力がデコピンだけでも自然と込めずともある。
そんな力で殴られて飛ぶと、後ろは壁。また後頭部に出血を負った。これで、彼の望みは叶えられてしまったわけだ。だから、望みが叶った蟹座は、それがさも当然なことであるようにフンと鼻で嘲笑っていた。
躾をちゃんとしないと、と思いながらも、陽炎は痛み虫で早く痛みが治って、まともな思考回路を得られることを願いつつ、蟹座の言葉を耳にする。
「あの不吉の玉を見ていたぞ。奪われないように、大事にするんだな。奪われれば、鴉座の言うとおり、甘ったれで寂しがりなお前はまた一人だ。それも、何も力のない非力な男だ。誰に隠そうがオレには判る、お前は所詮一人になりたくないから手にしているのだと」
「……――てめえッ」
その言葉には、頭の二つの傷よりも痛みが走った、心へ。
(嗚呼、こいつ――どうして、心に痛み虫を作らせようと。星座では痛み虫は作れないと知っているのに、痛みを与えるんだ)
そんな思考、知らんとでも言いたげに蟹座は自分の言いたいことを言って、主人をいたぶる、言葉で。
「非力な男になったら、誰も見向きはせん。嗚呼、でも敵として出会ったときはオレが可愛がってやろう。お前の血は、誰よりも見ていて楽しい。オレだけは覚えてやろう」
「……このサド全開変態ホモ。それって敵に回ったら殺したいって言ってるんだよな?」
「言葉は選べ。オレはお前から生まれたが、お前を主人としてなど見とらん。……ただの愛玩動物だ。お前に自由を与えてるだけでも有難く思え。そこまで愛しい動物をどうして殺したいだなんて言える? オレはただお前の血と青い痣が見たいだけだ。紫色でも黒い痣でもいいがな」
そう蟹座は真顔で言った後、後頭部の傷を触り、傷口を確かめてから、傷口を抉るようになぞり、痛みに反応した陽炎を見て純真な笑みを浮かべる。
無邪気な子供のような笑み。似合わない。果てしなく似合わない。
その笑みは彼にはとても不釣り合いで、彼を知ってる者が見たら青ざめるような。事実、陽炎は、こんな状況なのに、笑顔怖ッ!! と口走り、向こうへ行けと蹴ろうとする。
その様を眺めてから、蟹座はその笑みのまま言葉を残し、消えた。
「お前が何の痛み虫を得るかは、オレが決める。精神的にも肉体的にも死にたくなければ、果物よりも、赤蜘蛛の周囲を優先するんだな」
夜の道に、血の臭いを漂わせたまま、少しの間、陽炎はその場に座り込んだ。
一気に安堵感と震えが訪れて、少し罵る余裕が出来た陽炎は、蟹座の消えた夜空へ声を静かに押し殺しながらも、怒りを露わにする。
「この、ドメスティックバイオレンスが……何であんなのが愛属性なんだよっ! 俺の周り、変態ばかりか!」
でもきっと、忠実だったら忠実で怖いだろうと諦めながらも、陽炎は水瓶座を召喚する。
美しい銀髪に、長い睫。唇は潤んでいてそれが何か化粧をしたものじゃないから、驚きだ。瞳は大きく、そして何処かとろんとしている中性的な愛らしい瞳。その瞳も、髪と同じ銀色で、純銀のアクセサリーを思い出して、磨かないと錆びるだろうか、と不安になる程美しい瞳。
鴉座が闇ならば、この女性のような男性のような星座は、月だろうか。
神が例えばこの世にいたとして。最高の芸術品を人間の姿で作ろうとしたら、彼になった。そんな気がする、と思いながら水瓶座にへらりと笑いかけてみた。
水瓶座は美しく白い肌を青ざめさせて、己の手の内にある水瓶を斜めに傾けて、頭っから水を被せる。それは少し勢いがいいが、呼吸が出来る程度に。
水はとめどなく、でもこの水には癒しの成分がたっぷりと含まれているので、心地良い。
「陽炎様……ッ、どうして蟹座なんか……ッあれですか、やっぱり美形だからですか!? 美形は皆死ねば良いんだ…!! 美形だから性格悪いんだッ」
己の容姿に酷く自信の無い逆恨み体質の美形はそんなことを口走る。
(それなら、お前も性格悪い奴ってこと決定な――)
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