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第40話 テディベア、城の庭を散歩
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<あっはぁー。うっふぅー。いぃかんじぃー! あひぃーー!>
魔王城の門の前で、巨大な赤いドラゴンがひっくりかえって変な声をあげている。
まったくもぉー。このドラゴンは。
ドラゴンなんだから、もうちょっとかっこよく威風堂々していてもらいたいもんだ。
ふみふみ中毒のレッドドラゴンは、おれが全然フモート村にこないから、まちきれなくて追いかけてきたらしい。
毒の沼は、空飛ぶドラゴンの足につかまって、ひとっとびだった。
今、おれとクリスティーナたんは、旧魔王城の門の前にいる。
目的地に到着したんだけど、こまったことに、なかまはまだだれもここに来ていない。
だから、おれはみんなを待ちながら、レッドドラゴンをふみふみしている。
クリスティーナたんは、巨大な門をゆびさして、ドラゴンの上のおれに言った。
「テディ、はやくなかにはいろーよ」
いやいや、クリスティーナたん。いくらなんでも、むぼうだよ。
それに、おじいさまがいないと、ロビンをのっとっているあいつを封印できないから。
みんながくるのを待たないと、城に入っても、なにもできないよ。
<なに? この城の中に入りたいのか? いひぃー!>
ドラゴンがおれのあしのしたでぐねぐねしながら言った。
「うん。ここにロビンがいるの」
<あぁ! あふぅー!>
ドラゴンが体をひねったら、そのしっぽが巨大な門にぶつかって、それで、さびついていた門が、どがーんとたおれていった。
「あけてくれて、ありがとう。ドラゴンさん。さ、いこう、テディ」
えー。もう。しかたないなぁ。
おれは、ドラゴンからとびおりて、クリスティーナたんのところに走っていこうとした。
そしたら、ドラゴンがむっくりと起き上がって言った。
<ぬわに? てでぃーはいかせんぞ。てでぃーもおまえも、のるがいい>
というわけで、クリスティーナたんはおれといっしょにレッドドラゴンの背中によじのぼり、おれたちは、ドラゴンにのって、魔王城の門の中へすすんで行った。
城の入り口はまだまだとおくて、不気味な庭みたいなところが続いていた。
「あ、じめんからひとがでてくるよ?」
クリスティーナたんが言う通り、なんか地面からでてくる。
たしかに、人の形をしてるけど、なんか、くさっているみたいだし、骨だけだったりするし……コレは.......うわぁ~! 地面からがい骨とかゾンビがわきでてくるぅー!
こわいぃー!
おれはクリスティーナたんにしがみついた。
「へんなひとたちだね」
クリスティーナたんは、ぜんぜん、こわがっていない。
旧魔王城だけあって、たくさん戦死者がいたんだろうな。そして、なんか変な魔術かなんかで、死体がみんなゾンビにされちゃったんだろうな。
地面からはどんどんゾンビがでてきて、じきに、おれたちはたくさんのゾンビにかこまれた。
ゾンビ一体一体のレベルは30くらいだけど、とにかくものすごい数だ。
<なんだ、こやつら。じゃまだな>
ドラゴンが火をふいた。ゾンビの群がみんなもえて、灰になって消えていく。
このドラゴン、チェスター様にあっさり負けていたから、弱いドラゴンなのかと思ってたけど、ちゃんと強いんだなぁ。
ゾンビは次から次へとでてきたけど、レッドドラゴンは前足の爪や、炎のブレスでばっさばっさ倒しながらすすんでいく。
ゾンビはぶきみでこわいけど、ドラゴンのせなかにいれば、ゾンビの手がとどくことはないから、安全だ。
でも、周囲は超ホラー状態で、こわいぃー!
「あれ?」
クリスティーナたんがつぶやいていた。
「ふしぎ。まえよりまほうがつかえるようなきがするよ」
んん? どういうこと?
おれは、テディアイでクリスティーナたんをのぞいた。
あー! クリスティーナたんのレベルが、27になってる!
あ、みてたら、28になった!
なにもしてないのに……
そこで、おれはドラゴンに次々とたおされて消えていくゾンビたちに気がついた。
まさか、この状態でドラゴンがモンスターを倒すと、クリスティーナたんも戦ったことになって経験値が入るの?
なにこのチート技。
超レベルあげ楽じゃーん。
おれは、クリスティーナたんをモフモフたたいて、城の入り口とはちがう方向を手でさした。
「え? テディ、あっちにいきたいの? ドラゴンさん、あっちだって」
まだまだ城の中に入るのは危険だから、この調子で、みんなが来るまでゾンビでレベルあげしておいてもらおう。
<ほほーう。たしかに、あっちからでかいモンスターの気配がするな。あれを倒すというのか>
え? ちょっと? ドラゴン? 今、なんて?
<さぁ、行こう!>
「いこー!」
まった、まったぁー!
おれの声は聞こえないので、ドラゴンはいきようよう、ズシンズシンと、でかいモンスター、たぶんボス、がいるらしい方向へ歩いていった。
魔王城の門の前で、巨大な赤いドラゴンがひっくりかえって変な声をあげている。
まったくもぉー。このドラゴンは。
ドラゴンなんだから、もうちょっとかっこよく威風堂々していてもらいたいもんだ。
ふみふみ中毒のレッドドラゴンは、おれが全然フモート村にこないから、まちきれなくて追いかけてきたらしい。
毒の沼は、空飛ぶドラゴンの足につかまって、ひとっとびだった。
今、おれとクリスティーナたんは、旧魔王城の門の前にいる。
目的地に到着したんだけど、こまったことに、なかまはまだだれもここに来ていない。
だから、おれはみんなを待ちながら、レッドドラゴンをふみふみしている。
クリスティーナたんは、巨大な門をゆびさして、ドラゴンの上のおれに言った。
「テディ、はやくなかにはいろーよ」
いやいや、クリスティーナたん。いくらなんでも、むぼうだよ。
それに、おじいさまがいないと、ロビンをのっとっているあいつを封印できないから。
みんながくるのを待たないと、城に入っても、なにもできないよ。
<なに? この城の中に入りたいのか? いひぃー!>
ドラゴンがおれのあしのしたでぐねぐねしながら言った。
「うん。ここにロビンがいるの」
<あぁ! あふぅー!>
ドラゴンが体をひねったら、そのしっぽが巨大な門にぶつかって、それで、さびついていた門が、どがーんとたおれていった。
「あけてくれて、ありがとう。ドラゴンさん。さ、いこう、テディ」
えー。もう。しかたないなぁ。
おれは、ドラゴンからとびおりて、クリスティーナたんのところに走っていこうとした。
そしたら、ドラゴンがむっくりと起き上がって言った。
<ぬわに? てでぃーはいかせんぞ。てでぃーもおまえも、のるがいい>
というわけで、クリスティーナたんはおれといっしょにレッドドラゴンの背中によじのぼり、おれたちは、ドラゴンにのって、魔王城の門の中へすすんで行った。
城の入り口はまだまだとおくて、不気味な庭みたいなところが続いていた。
「あ、じめんからひとがでてくるよ?」
クリスティーナたんが言う通り、なんか地面からでてくる。
たしかに、人の形をしてるけど、なんか、くさっているみたいだし、骨だけだったりするし……コレは.......うわぁ~! 地面からがい骨とかゾンビがわきでてくるぅー!
こわいぃー!
おれはクリスティーナたんにしがみついた。
「へんなひとたちだね」
クリスティーナたんは、ぜんぜん、こわがっていない。
旧魔王城だけあって、たくさん戦死者がいたんだろうな。そして、なんか変な魔術かなんかで、死体がみんなゾンビにされちゃったんだろうな。
地面からはどんどんゾンビがでてきて、じきに、おれたちはたくさんのゾンビにかこまれた。
ゾンビ一体一体のレベルは30くらいだけど、とにかくものすごい数だ。
<なんだ、こやつら。じゃまだな>
ドラゴンが火をふいた。ゾンビの群がみんなもえて、灰になって消えていく。
このドラゴン、チェスター様にあっさり負けていたから、弱いドラゴンなのかと思ってたけど、ちゃんと強いんだなぁ。
ゾンビは次から次へとでてきたけど、レッドドラゴンは前足の爪や、炎のブレスでばっさばっさ倒しながらすすんでいく。
ゾンビはぶきみでこわいけど、ドラゴンのせなかにいれば、ゾンビの手がとどくことはないから、安全だ。
でも、周囲は超ホラー状態で、こわいぃー!
「あれ?」
クリスティーナたんがつぶやいていた。
「ふしぎ。まえよりまほうがつかえるようなきがするよ」
んん? どういうこと?
おれは、テディアイでクリスティーナたんをのぞいた。
あー! クリスティーナたんのレベルが、27になってる!
あ、みてたら、28になった!
なにもしてないのに……
そこで、おれはドラゴンに次々とたおされて消えていくゾンビたちに気がついた。
まさか、この状態でドラゴンがモンスターを倒すと、クリスティーナたんも戦ったことになって経験値が入るの?
なにこのチート技。
超レベルあげ楽じゃーん。
おれは、クリスティーナたんをモフモフたたいて、城の入り口とはちがう方向を手でさした。
「え? テディ、あっちにいきたいの? ドラゴンさん、あっちだって」
まだまだ城の中に入るのは危険だから、この調子で、みんなが来るまでゾンビでレベルあげしておいてもらおう。
<ほほーう。たしかに、あっちからでかいモンスターの気配がするな。あれを倒すというのか>
え? ちょっと? ドラゴン? 今、なんて?
<さぁ、行こう!>
「いこー!」
まった、まったぁー!
おれの声は聞こえないので、ドラゴンはいきようよう、ズシンズシンと、でかいモンスター、たぶんボス、がいるらしい方向へ歩いていった。
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