ヤンデレに殺されたら神の使いになったので、とっとと良い成績出して引退しましょう

るみみ

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すてっぷぜろ とりあえずこの世からおさらばしましょう

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 俺は出南礼央。可愛い彼女がいて、高校ではそれなりの成績をキープできている。さらに明後日は、彼女とのクリスマスデートの予定もある。幸せな生活だが、強いて言うなら最近彼女の留愛の束縛が強い。ずっと「礼央くん、礼央くん」って話しかけてくるし、すぐにメールや電話をしてくるし…。まあ、そこまで重大な事でもないだろう。
そんなくだらない事を考えていると、事をベッドに寝転がっていると、ピリリリリ…という音がした。俺のスマホの着信音だ。電話が掛かってきている。相手は「石手留愛」。さっき束縛がどうだとか酷い事を考えていたので、少し罪悪感がある。しかし、ここで電話に出なければ、留愛に対してまた悪い事をしてしまう事になる。俺はベッドから起き上がり、スマホを掴む。
「もしもし、礼央くん?」
「留愛、どうした?」
「今から私の家に来て、今すぐ。」
「え?明後日デートなんだし、明後日じゃ駄目なの?」
「今すぐ。今すぐって言ったら、今すぐ。いいから、私の家に今すぐ来てよ。」
「わかった、行くから。」
「ありがとう。じゃあ、今すぐ来てね。」
留愛のどこか思いつめたような声が不安になって、俺は急いで支度して出掛けた。
 「礼央くん、いらっしゃい。遅かったね。」
俺が息を切らしているのを気にも止めず、留愛は文句を言った。しかしその表情は、いつもより一段と暗い。何も言い返せず、俺は息を整えて、できる限り優しい口調で呼び出した理由を聞こうとした時、留愛が先に口を開いた。
「私の部屋に来て。私も後から行くよ。」
言われるがままに、俺は留愛の部屋に向かった。
 留愛の部屋に向かいながら、留愛の様子がいつもと違う事に緊張して、俺は何気なく家の中を見回した。今は、この家には留愛しかいないようだ。しかし留愛、随分と暗い顔だったな。まあ、誰だって情緒不安定になる時はある。そう自分に言い聞かせ、俺は留愛の部屋のドアを開けた。前に見た時と同じ部屋。しかし、1つ明らかに違う所があった。「礼央くん 読んで」と書いてある封筒があるのだ。俺宛なら、読んでも良いだろう。俺はその封筒を開け、中の手紙を取り出した。
「礼央くん 大好きだよ」
「ずっと一緒にいようね。」
留愛の声だ。振り返ると、虚ろな目をした留愛が立っていた。片手には、俺がこの前プレゼントしたペンダントを持っている。
「あ、留愛、手紙勝手に読んじゃってごめん…。」
「ううん、良いよ。それより、これで私達、ずっと一緒だよ。」
留愛が話し終わると同時に、俺の首に何か冷たい物が当たった。ペンダントだ。ぐうっと、首が絞められる。
「留愛、待っ…」
「大丈夫、私もすぐに逝くから。」
 
 「おーい、起きろー。」
男性の声だ。だいたい40~50代といった所だろうか。
「ふにゃぁ?おひゃようごじゃいましゅ…。」
「ん、寝ぼけてるのか?いや、死ぼけてる?うーん、これは日本語としておかしいか…。」
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「えーと…どちら様ですか?」
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