5 / 8
第一章:突然の気持ち
第5話 倒れちゃった - その2 -
しおりを挟む
「あらっ……ご、ごめんなさい……っ!」
早紀の顔が、一瞬でリンゴのように真っ赤に染まった。
彼女は慌てて手にしたハンドタオルを倖輔のズボンに押し当て、必死に水分を吸い取ろうとする。
けれど、その指先が、焦りのあまり「もっとも無防備な場所」を執拗に刺激してしまい、倖輔の体は鋼のように強張った。
(や、ヤバい……これ、精神修行か何かか……っ!?)
必死に理性を保とうとしたその時、倖輔は見てしまった。
テーブルから滴る麦茶が、早紀の水色のスカートをも無慈悲に濡らしているのを。
「あ、だいじょうぶですっ! それより高尾家さん、スカートが……!」
反射的に体が動いた。
濡れたテーブルから彼女を遠ざけようと、倖輔はその細い腰をガシッと掴む。
手のひらに伝わる、驚くほど柔らかく、温かな「女性」の感触。濡れて肌に張り付いたスカート越しに、彼女の肉感的なラインが掌に直接訴えかけてくる。
だが、運命の悪戯は止まらない。 股間をタオルで押さえられたまま、二人分の重心が後ろへと崩れた。
「うわっ……あ、ぐぅっ!?」
尻もちをついた衝撃と同時に、早紀の手が彼の中心をグイッと圧迫する。
不意打ちの激痛に、倖輔の体は「くの字」に折れ曲がり、反射的に目の前の早紀をギュッと抱きしめてしまった。
「…………っ!」
静寂がリビングを支配する。
腕の中に収まった早紀の柔らかな体温。
上下する胸元の鼓動が、倖輔の胸板にダイレクトに伝わってくる。
痛みと、それとは真逆の強烈な快楽が脳内で混ざり合い、理性がどろどろに溶けていく。
「ごめんなさい……痛かったわよね?」
耳元で、甘く、湿り気を帯びた吐息が囁かれた。
背筋に電流が走る。
首筋を撫でるその温もりは、どんな強力な魔法よりも確実に、中学生の心を蝕んでいった。
「あぁ……はい。だ、だいじょうぶ……です」
ようやく痛みが引き、倖輔が腕の力を緩めると、早紀は少し放心したような顔で体を離した。
「びしょ濡れになっちゃったわね。着替え、用意しなくちゃ……」
そう呟いて立ち上がろうとした彼女だったが、膝に力が入らないのか、そのまま床にへたり込んでしまった。
ふと見れば、密着した際に移った水分で、彼女の白いTシャツがうっすらと透け、下着のラインを露わにしている。
(……っ! 見ちゃダメだ、見ちゃダメだ……!)
「だ、だいじょうぶですか?」
慌てて視線を逸らしつつ、立ち上がった倖輔が手を差し伸べる。
「あっらぁ……ごめんなさい。ちょっと、腰が抜けちゃったみたい」
早紀は弱々しく微笑む。
倖輔が彼女の肩に手を添え、優しくさすると、彼女はふぅと大きく深呼吸をした。
そして――彼女の細く白い手が、自分の肩をさすっている倖輔の手の上に、そっと重ねられた。
重ねられた手の平から、熱すぎるほどの体温が伝わってくる。
焦点の定まらない早紀の瞳が、じっと倖輔を射抜いた。
異世界ファンタジーよりもずっと予測不能な「現実の試練」は、まだ始まったばかりだった。
早紀の顔が、一瞬でリンゴのように真っ赤に染まった。
彼女は慌てて手にしたハンドタオルを倖輔のズボンに押し当て、必死に水分を吸い取ろうとする。
けれど、その指先が、焦りのあまり「もっとも無防備な場所」を執拗に刺激してしまい、倖輔の体は鋼のように強張った。
(や、ヤバい……これ、精神修行か何かか……っ!?)
必死に理性を保とうとしたその時、倖輔は見てしまった。
テーブルから滴る麦茶が、早紀の水色のスカートをも無慈悲に濡らしているのを。
「あ、だいじょうぶですっ! それより高尾家さん、スカートが……!」
反射的に体が動いた。
濡れたテーブルから彼女を遠ざけようと、倖輔はその細い腰をガシッと掴む。
手のひらに伝わる、驚くほど柔らかく、温かな「女性」の感触。濡れて肌に張り付いたスカート越しに、彼女の肉感的なラインが掌に直接訴えかけてくる。
だが、運命の悪戯は止まらない。 股間をタオルで押さえられたまま、二人分の重心が後ろへと崩れた。
「うわっ……あ、ぐぅっ!?」
尻もちをついた衝撃と同時に、早紀の手が彼の中心をグイッと圧迫する。
不意打ちの激痛に、倖輔の体は「くの字」に折れ曲がり、反射的に目の前の早紀をギュッと抱きしめてしまった。
「…………っ!」
静寂がリビングを支配する。
腕の中に収まった早紀の柔らかな体温。
上下する胸元の鼓動が、倖輔の胸板にダイレクトに伝わってくる。
痛みと、それとは真逆の強烈な快楽が脳内で混ざり合い、理性がどろどろに溶けていく。
「ごめんなさい……痛かったわよね?」
耳元で、甘く、湿り気を帯びた吐息が囁かれた。
背筋に電流が走る。
首筋を撫でるその温もりは、どんな強力な魔法よりも確実に、中学生の心を蝕んでいった。
「あぁ……はい。だ、だいじょうぶ……です」
ようやく痛みが引き、倖輔が腕の力を緩めると、早紀は少し放心したような顔で体を離した。
「びしょ濡れになっちゃったわね。着替え、用意しなくちゃ……」
そう呟いて立ち上がろうとした彼女だったが、膝に力が入らないのか、そのまま床にへたり込んでしまった。
ふと見れば、密着した際に移った水分で、彼女の白いTシャツがうっすらと透け、下着のラインを露わにしている。
(……っ! 見ちゃダメだ、見ちゃダメだ……!)
「だ、だいじょうぶですか?」
慌てて視線を逸らしつつ、立ち上がった倖輔が手を差し伸べる。
「あっらぁ……ごめんなさい。ちょっと、腰が抜けちゃったみたい」
早紀は弱々しく微笑む。
倖輔が彼女の肩に手を添え、優しくさすると、彼女はふぅと大きく深呼吸をした。
そして――彼女の細く白い手が、自分の肩をさすっている倖輔の手の上に、そっと重ねられた。
重ねられた手の平から、熱すぎるほどの体温が伝わってくる。
焦点の定まらない早紀の瞳が、じっと倖輔を射抜いた。
異世界ファンタジーよりもずっと予測不能な「現実の試練」は、まだ始まったばかりだった。
0
あなたにおすすめの小説
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
体育館倉庫での秘密の恋
狭山雪菜
恋愛
真城香苗は、23歳の新入の国語教諭。
赴任した高校で、生活指導もやっている体育教師の坂下夏樹先生と、恋仲になって…
こちらの作品は「小説家になろう」にも掲載されてます。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる