25 / 59
九.北湖園での再会【1】
しおりを挟む
月影座の追加公演最終日。昼夜ともに早くから席が埋まり、急遽、立ち見席が増やされたほどの賑わいっぷりだったという。その盛り上がりは翡翠城まで届き、役人が最終公演を観覧したところ、翌日、大絶賛した話が皇帝陛下の耳にまで届いたという噂だ。
出会いがあれば別れもある。楓流軒で働いている春鶯は、何度も体験してきた。せっかく意気投合するような人物が泊まりに来ても、数日で旅立つので見送ることになるのだ。こればかりは仕方がない。一期一会を大切にしている。
六月末から滞在していた月影座の一行も、七月下旬をとうに過ぎてしまうと、二、三日中に次の町へ向けて出発しなければならない。移動型の劇団である月影座とは、今月いっぱいで別れなければならないのだ。
結納の際に、婚礼を挙げる日取りとして決めたのは、二か月後の九月下旬。その頃には南部地方にいるため、楚月のみ劇団を抜けて帝都まで戻る予定だという。
最終公演、翌日の午前中。引き揚げる準備をしている最中、宮廷からの使いが楚月に打診しにきたと、興奮気味の央央に教えられた。なぜ妹が知っているかというと、先ほどまで顔を出していたからだ。今は楓流軒に戻り、姉に伝えながらせっせと客室を掃除していた。
「月影座に、宮廷専属にならないかって話が出ていたみたいだよ」
「え、そうなの?」
「すごいよね。名誉だよね。でも、謝公子は断ったんだって」
「えっ……!?」
情報通な妹には驚かされるばかりだが、晋高に会いに行っていることはわかっているので、あえて突っ込まない。宮廷専属になると、巡業している現在よりも安定して稼げるだろう。願ってもみない絶好の機会だ。ところが、楚月は検討する間もなく断ったという。
「庶民の娯楽であり続けたい、って言ったんだってー!」
「──まったく、お喋りだな、俺の妹君は」
灰色の長袍姿の楚月が、晋高を伴って顔を出す。大道具や小道具の撤収、荷造り作業と挨拶回りで多忙だと今朝方聞いていた。
「楚月さん! お帰りなさい」
「ただいま、阿耀。これからちょっと、出られないかな? 話があって」
客室の清掃さえ終えれば、手が空く時間帯だと把握しているらしい。春鶯が頷こうとしたところ、先に央央が返事をした。
「いいよ、行ってきたら? 有能な妹が、面紗をつけてお客さんの相手をするから。あ、でも琳哥哥は、私のために置いてってね?」
「はいはい。危険なところに行くわけじゃないから、お望み通り置いて行くよ」
「やったー!」
相変わらず央央は晋高に夢中のようだ。晋高はというと、央央から果敢に挑まれても、顔色一つ変えない。態度も変えない。問いかけには応対するし、食べているものを一口欲しがれば分けてくれるし、疲れたと言えば背負ってくれるという。ただ、どれもこれも故郷にいる弟妹にしていたことだと判明しているので、央央は諦めずに挑戦を続けているらしい。春鶯は密かに妹の恋を応援している。密かなのは、晋高の本心を聞かせてもらっていないからだ。いくら可愛い妹のためとはいえ、無理強いするつもりはない。
「昼がまだなら、軽く食べようか」
「いいですね」
屋台料理で適当に済ませると、帝都の北にある広大な湖畔公園の「北湖園」へと向かう。柳の枝が湖面に垂れ、白い塔が遠くに見える風情ある場所だ。肩を並べて歩いていると、追いかけっこをしていた十歳前後の少年少女が、こちらに視線を向けるなり走ってくる。
「あ、仮面の兄ちゃんだ!」
「本当だー!」
「また時間ができたら、僕たちに演舞を教えてくれる?」
「もちろん」
たまたま、楚月を慕っている子どもたちと遭遇した。少年少女の頭を一人一人、優しく撫でているのを微笑みながら見守る。こうして、他の地域でも接しているんだろうなと容易に想像できた。
子どもたちと別れ散策に戻る。最終公演は昨日で終わったとはいえ、まだまだやることのある楚月は、少し疲れた様子で歩いていることに気がつく。
「楚月さん。こちらの木陰で少し休みませんか? 公演の疲れが残っているでしょう?」
木陰まで手招きし、夏場ゆえに喉が渇くだろうと、持参していた水筒のお茶を差し出す。楚月は微笑んで受け取った。
「君はいつも周りを気遣うな。俺は大丈夫だが……ありがとう」
肩を並べて木陰で休んでいると、楚月に問いかけられた。
「宮廷からの打診を断ったのは、妹君が言っていたように本当だよ。自分が任されている劇団を、政治利用されたくないんだ。宮廷でやるとなると、色々と制約がついて回って面倒だし、演目の内容次第では、誰かの反感を買って帝都から追い出されることも……。ただ、向こうから食い下がられて、この先、行く地域で発生する違約金があるなら支払うから、期間限定で上演しないかと粘られている」
「そうだったんですね」
「きみはどう思う?」
追加公演が何日間かはわからない。宮廷での公演なので、庶民は立ち入りできないことは承知の上だ。それでも、それでも。一日でも長く帝都に滞在してほしいという想いが春鶯にはあった。たとえ、わがままだとしても、一日でも長く一緒にいたかった。
「……私は、楚月さんに、まだいてほしいです」
「……うん」
「政治利用されたくない、という楚月さんの気持ちも理解できます。でも、私としては、一日でも一緒に過ごしたいので、専属にはならなくても、帝都に滞在してくれると嬉しいです」
「わかった。もう少し考えてみるよ」
「……はい」
月影座の団員は全員で六十名だ。座長の独断で決めることはない。答えがどうあれ、春鶯は楚月に寄り添うつもりだ。
ふと湖の上に視線を向けると、手漕ぎの舟で若い男女が、楽しそうに移動している姿が見えた。和気あいあいとしており、こちらにも仲睦まじい雰囲気が伝わってくる。
「阿耀は乗ったこと、ある?」
「ないです。楚月さんは?」
「俺もない。ちょっと行ってみようか」
「はい!」
舟を貸し出しているところに到着すると、係り員の説明を熱心に聞いている春鶯は、舟を漕ぐための櫂を受け取った。櫂とは、細い木の棒の片端に、平たい面がついている道具のことを指す。舟に座り、櫂を動かして前へ進む。
「私が漕ぎますね。楚月さんはゆっくり風を感じていてください」
「そんなに優しくされると、俺は甘えたくなるよ」
「ふふ。甘えてもいいですよ? 私は姉ですから、慣れてます」
「うん、そうだね」
舟に乗り込むとゆっくり進み始めた。
出会いがあれば別れもある。楓流軒で働いている春鶯は、何度も体験してきた。せっかく意気投合するような人物が泊まりに来ても、数日で旅立つので見送ることになるのだ。こればかりは仕方がない。一期一会を大切にしている。
六月末から滞在していた月影座の一行も、七月下旬をとうに過ぎてしまうと、二、三日中に次の町へ向けて出発しなければならない。移動型の劇団である月影座とは、今月いっぱいで別れなければならないのだ。
結納の際に、婚礼を挙げる日取りとして決めたのは、二か月後の九月下旬。その頃には南部地方にいるため、楚月のみ劇団を抜けて帝都まで戻る予定だという。
最終公演、翌日の午前中。引き揚げる準備をしている最中、宮廷からの使いが楚月に打診しにきたと、興奮気味の央央に教えられた。なぜ妹が知っているかというと、先ほどまで顔を出していたからだ。今は楓流軒に戻り、姉に伝えながらせっせと客室を掃除していた。
「月影座に、宮廷専属にならないかって話が出ていたみたいだよ」
「え、そうなの?」
「すごいよね。名誉だよね。でも、謝公子は断ったんだって」
「えっ……!?」
情報通な妹には驚かされるばかりだが、晋高に会いに行っていることはわかっているので、あえて突っ込まない。宮廷専属になると、巡業している現在よりも安定して稼げるだろう。願ってもみない絶好の機会だ。ところが、楚月は検討する間もなく断ったという。
「庶民の娯楽であり続けたい、って言ったんだってー!」
「──まったく、お喋りだな、俺の妹君は」
灰色の長袍姿の楚月が、晋高を伴って顔を出す。大道具や小道具の撤収、荷造り作業と挨拶回りで多忙だと今朝方聞いていた。
「楚月さん! お帰りなさい」
「ただいま、阿耀。これからちょっと、出られないかな? 話があって」
客室の清掃さえ終えれば、手が空く時間帯だと把握しているらしい。春鶯が頷こうとしたところ、先に央央が返事をした。
「いいよ、行ってきたら? 有能な妹が、面紗をつけてお客さんの相手をするから。あ、でも琳哥哥は、私のために置いてってね?」
「はいはい。危険なところに行くわけじゃないから、お望み通り置いて行くよ」
「やったー!」
相変わらず央央は晋高に夢中のようだ。晋高はというと、央央から果敢に挑まれても、顔色一つ変えない。態度も変えない。問いかけには応対するし、食べているものを一口欲しがれば分けてくれるし、疲れたと言えば背負ってくれるという。ただ、どれもこれも故郷にいる弟妹にしていたことだと判明しているので、央央は諦めずに挑戦を続けているらしい。春鶯は密かに妹の恋を応援している。密かなのは、晋高の本心を聞かせてもらっていないからだ。いくら可愛い妹のためとはいえ、無理強いするつもりはない。
「昼がまだなら、軽く食べようか」
「いいですね」
屋台料理で適当に済ませると、帝都の北にある広大な湖畔公園の「北湖園」へと向かう。柳の枝が湖面に垂れ、白い塔が遠くに見える風情ある場所だ。肩を並べて歩いていると、追いかけっこをしていた十歳前後の少年少女が、こちらに視線を向けるなり走ってくる。
「あ、仮面の兄ちゃんだ!」
「本当だー!」
「また時間ができたら、僕たちに演舞を教えてくれる?」
「もちろん」
たまたま、楚月を慕っている子どもたちと遭遇した。少年少女の頭を一人一人、優しく撫でているのを微笑みながら見守る。こうして、他の地域でも接しているんだろうなと容易に想像できた。
子どもたちと別れ散策に戻る。最終公演は昨日で終わったとはいえ、まだまだやることのある楚月は、少し疲れた様子で歩いていることに気がつく。
「楚月さん。こちらの木陰で少し休みませんか? 公演の疲れが残っているでしょう?」
木陰まで手招きし、夏場ゆえに喉が渇くだろうと、持参していた水筒のお茶を差し出す。楚月は微笑んで受け取った。
「君はいつも周りを気遣うな。俺は大丈夫だが……ありがとう」
肩を並べて木陰で休んでいると、楚月に問いかけられた。
「宮廷からの打診を断ったのは、妹君が言っていたように本当だよ。自分が任されている劇団を、政治利用されたくないんだ。宮廷でやるとなると、色々と制約がついて回って面倒だし、演目の内容次第では、誰かの反感を買って帝都から追い出されることも……。ただ、向こうから食い下がられて、この先、行く地域で発生する違約金があるなら支払うから、期間限定で上演しないかと粘られている」
「そうだったんですね」
「きみはどう思う?」
追加公演が何日間かはわからない。宮廷での公演なので、庶民は立ち入りできないことは承知の上だ。それでも、それでも。一日でも長く帝都に滞在してほしいという想いが春鶯にはあった。たとえ、わがままだとしても、一日でも長く一緒にいたかった。
「……私は、楚月さんに、まだいてほしいです」
「……うん」
「政治利用されたくない、という楚月さんの気持ちも理解できます。でも、私としては、一日でも一緒に過ごしたいので、専属にはならなくても、帝都に滞在してくれると嬉しいです」
「わかった。もう少し考えてみるよ」
「……はい」
月影座の団員は全員で六十名だ。座長の独断で決めることはない。答えがどうあれ、春鶯は楚月に寄り添うつもりだ。
ふと湖の上に視線を向けると、手漕ぎの舟で若い男女が、楽しそうに移動している姿が見えた。和気あいあいとしており、こちらにも仲睦まじい雰囲気が伝わってくる。
「阿耀は乗ったこと、ある?」
「ないです。楚月さんは?」
「俺もない。ちょっと行ってみようか」
「はい!」
舟を貸し出しているところに到着すると、係り員の説明を熱心に聞いている春鶯は、舟を漕ぐための櫂を受け取った。櫂とは、細い木の棒の片端に、平たい面がついている道具のことを指す。舟に座り、櫂を動かして前へ進む。
「私が漕ぎますね。楚月さんはゆっくり風を感じていてください」
「そんなに優しくされると、俺は甘えたくなるよ」
「ふふ。甘えてもいいですよ? 私は姉ですから、慣れてます」
「うん、そうだね」
舟に乗り込むとゆっくり進み始めた。
5
あなたにおすすめの小説
王女様は温かいごはんが食べたい ~冷えた王宮料理を変えたら、オープンキッチンと政略婚約がついてきました~
しおしお
恋愛
異世界の王女リリアーヌは、前世の記憶を持つ転生者。
豪華絢爛な王宮で暮らし始めた彼女だったが、ひとつだけどうしても耐えられないことがあった。
――食事が、冷めているのだ。
どれほど立派な料理でも、ぬるいスープや冷めた肉ではホッとできない。
「温かいごはんが食べたい」
そのささやかな願いを口にしたことから、王宮ではなぜか大騒動が巻き起こる。
地下厨房からの高速搬送。
専用レーンを爆走するカートメイド。
扉の開閉に命をかけるオープナー。
ついには食堂に火を持ち込むオープンキッチンまで誕生して――!?
温かさは、ホッとさせてくれる。
それは料理だけではなく、人との距離まで少しずつ変えていくものだった。
冷えた王宮に湯気と笑顔を取り戻す、
食と温かさをめぐる宮廷日常コメディ!
-
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
王宮に薬を届けに行ったなら
佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。
カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。
この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。
慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。
弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。
「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」
驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。
「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」
※ベリーズカフェにも掲載中です。そちらではラナの設定が変わっています。(貴族→庶民)それにより、内容も少し変更しておりますのであわせてお楽しみください。
嫌われ皇后は子供が可愛すぎて皇帝陛下に構っている時間なんてありません。
しあ
恋愛
目が覚めるとお腹が痛い!
声が出せないくらいの激痛。
この痛み、覚えがある…!
「ルビア様、赤ちゃんに酸素を送るためにゆっくり呼吸をしてください!もうすぐですよ!」
やっぱり!
忘れてたけど、お産の痛みだ!
だけどどうして…?
私はもう子供が産めないからだだったのに…。
そんなことより、赤ちゃんを無事に産まないと!
指示に従ってやっと生まれた赤ちゃんはすごく可愛い。だけど、どう見ても日本人じゃない。
どうやら私は、わがままで嫌われ者の皇后に憑依転生したようです。だけど、赤ちゃんをお世話するのに忙しいので、構ってもらわなくて結構です。
なのに、どうして私を嫌ってる皇帝が部屋に訪れてくるんですか!?しかも毎回イラッとするとこを言ってくるし…。
本当になんなの!?あなたに構っている時間なんてないんですけど!
※視点がちょくちょく変わります。
ガバガバ設定、なんちゃって知識で書いてます。
エールを送って下さりありがとうございました!
【完結】家族に愛されなかった辺境伯の娘は、敵国の堅物公爵閣下に攫われ真実の愛を知る
水月音子
恋愛
辺境を守るティフマ城の城主の娘であるマリアーナは、戦の代償として隣国の敵将アルベルトにその身を差し出した。
婚約者である第四王子と、父親である城主が犯した国境侵犯という罪を、自分の命でもって償うためだ。
だが――
「マリアーナ嬢を我が国に迎え入れ、現国王の甥である私、アルベルト・ルーベンソンの妻とする」
そう宣言されてマリアーナは隣国へと攫われる。
しかし、ルーベンソン公爵邸にて差し出された婚約契約書にある一文に疑念を覚える。
『婚約期間中あるいは婚姻後、子をもうけた場合、性別を問わず健康な子であれば、婚約もしくは結婚の継続の自由を委ねる』
さらには家庭教師から“精霊姫”の話を聞き、アルベルトの側近であるフランからも詳細を聞き出すと、自分の置かれた状況を理解する。
かつて自国が攫った“精霊姫”の血を継ぐマリアーナ。
そのマリアーナが子供を産めば、自分はもうこの国にとって必要ない存在のだ、と。
そうであれば、早く子を産んで身を引こう――。
そんなマリアーナの思いに気づかないアルベルトは、「婚約中に子を産み、自国へ戻りたい。結婚して公爵様の経歴に傷をつける必要はない」との彼女の言葉に激昂する。
アルベルトはアルベルトで、マリアーナの知らないところで実はずっと昔から、彼女を妻にすると決めていた。
ふたりは互いの立場からすれ違いつつも、少しずつ心を通わせていく。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
2/26 番外編を投稿しました。
読んでいただけると嬉しいです。
思っていたよりずっとたくさん読んでいただいていてとても嬉しいです。
とてもとてもありがとうございます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる