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第2章 ヨルムンガルドダンジョン攻略編
第23話:作戦会議
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や、やば! 超重要なメッセージ届いてたじゃん!
「ごめんなさい、他のパーティーとクランを組むのが初めてで、さらに色々あったせいでメッセージに気付きませんでした……」
「いいんですよ、お気になさらず」
リストの謝罪に、キュードは柔らかな笑みを返した。
「つまり、ウチらと一緒に戦ぉてくれるってこと?」
「その通りです」
「めっちゃええやん! 4人で戦うよりも、8人で戦う方が絶対いいに決まってんで!」
キュードの言葉を受け、コヤは目を輝かせながら嬉しそうに言った。
「ダンジョンに入る前は、こんな展開になるとは夢にも思わなかったな……アラーテはどう思う? 天衣無縫の人たちと一緒に戦うことについて」
リストに問われ、私は腕を組んで考え込んだ。
「うーん……単純に戦力が約2倍になるから、勝率は上がるとは思う。でも、私たちと天衣無縫の人たちで一緒に戦うのは初めてだよね。ちゃんと連携がとれるのか、ちょっと不安かも」
「わしもアラーテと同意見じゃ。この先に待ち構えるボスは恐らくSランクのモンスターじゃろう。初陣の相手がSランクはちょっとのう……」
私の意見にジージが同調してくれた。うんうん、とキュードは頷きを返す。まるで私たちの返答を予期していたかのような落ち着きぶりだ。
「気持ちはよく分かります。しかし、本気でMSOのクリアを目指すことを念頭に置いた場合、私たちのクランの初陣が第1層のボスという状況は好都合なのではないかと考えています」
「何でやねん」
「生存率が上がることに加えて、対応力が鍛えられるからです。データの書き換えの影響で、以前のMSOとは異なる部分が多々見受けられるのは言うまでもありません。そしてそれは今後のダンジョン攻略の中でも起こりうるでしょう。それに対応し、生き残り、クリアするためには柔軟かつ強靭な対応力が必須。その対応力を鍛えるためにも、今ここで一緒にボスに挑むのが最善だと思います。お互いが連携を取ろうと努力する中で、対応力が自然と磨かれていくんです。土壇場でこそ人は成長しますからね」
キュードの理路整然とした物言いに、私は思わず舌を巻いた。
この人は、めちゃくちゃ頭がいい人だ。間違いない。
そして、強い。心が強い。今置かれている状況を冷静に分析した上で、MSOを本気でクリアするためにどうすればいいかを考えてる。
キュードが率いる天衣無縫と出会い、クランを組めたのはめちゃくちゃ幸運な出来事だったのかもしれないなぁ。
「ふむ、なるほど……先を見据えた場合、今一緒に戦った方がいいかもしれんのう」
キュードに説得され、ジージは心変わりしたようだ。
私も、キュードの話を聞いて心変わりしたというか、なんかいける気がしてきた。8人いればきっとボスを倒せるよね、うん、大丈夫大丈夫!
「リスト、やっぱり私も賛成。天衣無縫の人たちと一緒に戦おう」
私が言うと、リストは「決まりだね」と言った。
「それでは、僕たちストロングホープと、貴方たち天衣無縫で一緒に第1層のボスに挑むことにしましょう。改めてよろしくお願いします」
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
両パーティのリーダーはがっちりと握手を交わした。
「よっしゃー! アラーテちゃんと一緒に戦える~! ねえねえアラーテちゃん、本当のジョブを早く教えてよ~! 治療者なんて嘘つかないでさ~!」
クールはにこにこ笑いながら大きな声で言った。
うおおおお、しまった! 天衣無縫の4人と一緒に戦うってことは、私のジョブが11拳だって教えないといけないってことじゃんか!
「さっきはいいように誤魔化されたからなぁ」
「……本当のジョブ……気になります……」
フィンとアヤもじーっと私を見つめている。ううう、これは話すしかないかぁ……。
「リスト、話してもいいかな?」
「うん。一緒に戦う仲間に話さないわけにはいかないと思う」
リストにもそう言われた以上、話すしかない。私は天衣無縫の4人に、自分のジョブがオリジナルジョブの11拳だということを説明した。
「え!? MSOにオリジナルジョブって本当にあったの!? やば! アラーテちゃんやばすぎ!」
案の定クールに盛大に驚かれた。まあそういう反応になるよね……。
「MSOって剣と魔法の世界が舞台だよな? なのにアラーテの11拳は、拳で戦うジョブってわけか。すげえなあ」
「……唯一無二の存在……かっこいいです……!」
フィンは感心したように言い、アヤは何故か目を輝かせている。まあ、かっこいいって言われるのは悪い気はしないけど。
「だからアラーテさんは何も武器を持っておらず、防具も格闘戦を想定したものになっていたんですね。よく見たら、グローブを装着されてますし。なるほど……拳で戦うってどんな感じなんですか? なんとなく、大変そうに思えるのですが」
キュードに聞かれて、私は考え込んだ。どんな感じって言われてもなぁ……。
「普通に空手でぶっ飛ばす感じですね。殴ったり蹴ったり、今までやってきたことをMSOの中でやるだけなので、特に大変だと思ったことはないです」
私は思いついたことをそのまま言葉にしてみた。
「空手? アラーテさんは空手の経験があるんですか?」
「アラーテは空手と合気道のブラックベルトを持ってるんですよ。皆さんの想像以上にアラーテは強いです。頼りになる、ストロングホープのエースですから」
キュードの問いに、私の代わりにリストが答えてくれた。
ちょ、リスト、急に何!? 大好きな人にいきなり褒められると、嬉しさやら恥ずかしさやらでオーバーヒートしそうになるんですけど!
「なるほど、現実世界でそれだけ強いアラーテさんが11拳のジョブを授かったのは、ある意味幸運だと言えるかもしれませんね。どんなスキルがあるんですか? 作戦を組み立てる上で参考にさせていただきたいです」
「一応、現段階で火拳と水拳、鉄拳という3つのスキルが開眼していて、3つのスキルにバランスよくスキルポイントを割り振ってます」
キュードに問われ、私は素直に情報を共有する。天衣無縫の4人は、11拳に興味津々といった様子だ。
「ふむふむ。どんなスキル攻撃が使えるんですか?」
「現時点で使えるスキル攻撃は3つです。1つ目はファイアフィストで、炎の拳でぶん殴る感じです。たまにやけど状態を引き起こします。2つ目はアイアンフィストで、鉄の拳でぶん殴る感じです。3つ目はアクアフィストで、自分でもよく分かってないんですけど、多分合気道的な動きが出来ると思ってます」
言いながら、アクアフィストって何なんだろうと私は考える。一応習得はしてるものの、機会に恵まれなくてまだ1回も使ったことないんだよね……基本ファイアフィストかアイアンフィストで事足りるし。
「丁寧に説明してくださりありがとうございます。なんとなくアラーテさんのジョブについて理解出来ました。それでは、ここから全員で基本陣形や作戦について話し合いましょう」
その後、両パーティーのリーダーであるキュードとリスト主導の元、皆で作戦会議が行われた。
それぞれが忌憚なく意見を出し合い、最終的に導き出された基本陣形がこうだ。
【前衛】
リスト(重戦士) クール(勇者)
私(11拳) コヤ(聖騎士)
【中衛】
フィン(戦士) アヤ(治療者)
【後衛】
ジージ(賢者) キュード(魔法使い)
まず、前衛ではリストがタンクとして敵の攻撃を受け止める。勇者であるクールも、必要に応じてタンクとして動く。タンクが攻撃を受け止めている内に、私とコヤが積極的に攻撃を仕掛ける。
中衛のアヤはヒーラーとして、誰かが傷付いたら即座に回復をする。フィンはボスを攻撃する役割も担っているが、アヤをボスから守るという役割も同時に担っている。
後衛のジージとキュードは、遠距離からボスを攻撃する。また、ジージは必要に応じて回復も行う。
「ウチらが頑張ってぎょうさんダメージ与えんとな! 一緒に頑張るで、アラーテ!」
コヤが明るく言い、拳を突き出した。
「うん。必ずボスを倒そうね」
私はそう返し、コヤの小さな拳に自分の拳をこつんとぶつけた。
「それでは行きましょう。皆さん、準備はよろしいですか?」
キュードが私たちに声をかける。私は自分のHPとSPを確認した。よし、さっきポーションを使って回復したからどっちも満タンだ。
「大丈夫そうですね。それでは基本陣形を展開し、扉の先へ進みましょう。このボスの攻略は、MSOクリアへの第一歩と言えます。焦らず冷静にいきましょう。私たちなら必ず出来ます」
キュードの言葉通り、私たちは前述の基本陣形を展開した。先頭のリストが扉に触れると、ごごご……と音を立てて巨大な扉が開いた。私たちは一斉に扉の奥になだれこむ。
広い。縦も横も奥行きも、とにかく広いエリアがそこには広がっていた。壁と床の色は灰色で、解読不可能な謎の文字がところどころに刻み込まれている。
そして……それは、エリアのど真ん中で私たちを待ち構えていた。
「ぐもおおおおおおおおおお!!!!!」
それは私たちの姿を捉えると、巨大な体を動かし、咆哮を轟かせた。
身長4メートルの巨人だ。肌は黒く、肉体は筋骨隆々。3つの巨大な目は真っ白で、頭からは3本の赤い角が生えている。
腕は4本、足は2本。4本の腕の内の2本には、巨大な斧が握られている。
ヨルムンガルドダンジョンの第1層のボスであり、Sランクモンスターの【アビスタイタン】だ。
今この瞬間、アビスタイタンと、ストロングホープ&天衣無縫の戦いの火蓋が切って落とされた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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「いいんですよ、お気になさらず」
リストの謝罪に、キュードは柔らかな笑みを返した。
「つまり、ウチらと一緒に戦ぉてくれるってこと?」
「その通りです」
「めっちゃええやん! 4人で戦うよりも、8人で戦う方が絶対いいに決まってんで!」
キュードの言葉を受け、コヤは目を輝かせながら嬉しそうに言った。
「ダンジョンに入る前は、こんな展開になるとは夢にも思わなかったな……アラーテはどう思う? 天衣無縫の人たちと一緒に戦うことについて」
リストに問われ、私は腕を組んで考え込んだ。
「うーん……単純に戦力が約2倍になるから、勝率は上がるとは思う。でも、私たちと天衣無縫の人たちで一緒に戦うのは初めてだよね。ちゃんと連携がとれるのか、ちょっと不安かも」
「わしもアラーテと同意見じゃ。この先に待ち構えるボスは恐らくSランクのモンスターじゃろう。初陣の相手がSランクはちょっとのう……」
私の意見にジージが同調してくれた。うんうん、とキュードは頷きを返す。まるで私たちの返答を予期していたかのような落ち着きぶりだ。
「気持ちはよく分かります。しかし、本気でMSOのクリアを目指すことを念頭に置いた場合、私たちのクランの初陣が第1層のボスという状況は好都合なのではないかと考えています」
「何でやねん」
「生存率が上がることに加えて、対応力が鍛えられるからです。データの書き換えの影響で、以前のMSOとは異なる部分が多々見受けられるのは言うまでもありません。そしてそれは今後のダンジョン攻略の中でも起こりうるでしょう。それに対応し、生き残り、クリアするためには柔軟かつ強靭な対応力が必須。その対応力を鍛えるためにも、今ここで一緒にボスに挑むのが最善だと思います。お互いが連携を取ろうと努力する中で、対応力が自然と磨かれていくんです。土壇場でこそ人は成長しますからね」
キュードの理路整然とした物言いに、私は思わず舌を巻いた。
この人は、めちゃくちゃ頭がいい人だ。間違いない。
そして、強い。心が強い。今置かれている状況を冷静に分析した上で、MSOを本気でクリアするためにどうすればいいかを考えてる。
キュードが率いる天衣無縫と出会い、クランを組めたのはめちゃくちゃ幸運な出来事だったのかもしれないなぁ。
「ふむ、なるほど……先を見据えた場合、今一緒に戦った方がいいかもしれんのう」
キュードに説得され、ジージは心変わりしたようだ。
私も、キュードの話を聞いて心変わりしたというか、なんかいける気がしてきた。8人いればきっとボスを倒せるよね、うん、大丈夫大丈夫!
「リスト、やっぱり私も賛成。天衣無縫の人たちと一緒に戦おう」
私が言うと、リストは「決まりだね」と言った。
「それでは、僕たちストロングホープと、貴方たち天衣無縫で一緒に第1層のボスに挑むことにしましょう。改めてよろしくお願いします」
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
両パーティのリーダーはがっちりと握手を交わした。
「よっしゃー! アラーテちゃんと一緒に戦える~! ねえねえアラーテちゃん、本当のジョブを早く教えてよ~! 治療者なんて嘘つかないでさ~!」
クールはにこにこ笑いながら大きな声で言った。
うおおおお、しまった! 天衣無縫の4人と一緒に戦うってことは、私のジョブが11拳だって教えないといけないってことじゃんか!
「さっきはいいように誤魔化されたからなぁ」
「……本当のジョブ……気になります……」
フィンとアヤもじーっと私を見つめている。ううう、これは話すしかないかぁ……。
「リスト、話してもいいかな?」
「うん。一緒に戦う仲間に話さないわけにはいかないと思う」
リストにもそう言われた以上、話すしかない。私は天衣無縫の4人に、自分のジョブがオリジナルジョブの11拳だということを説明した。
「え!? MSOにオリジナルジョブって本当にあったの!? やば! アラーテちゃんやばすぎ!」
案の定クールに盛大に驚かれた。まあそういう反応になるよね……。
「MSOって剣と魔法の世界が舞台だよな? なのにアラーテの11拳は、拳で戦うジョブってわけか。すげえなあ」
「……唯一無二の存在……かっこいいです……!」
フィンは感心したように言い、アヤは何故か目を輝かせている。まあ、かっこいいって言われるのは悪い気はしないけど。
「だからアラーテさんは何も武器を持っておらず、防具も格闘戦を想定したものになっていたんですね。よく見たら、グローブを装着されてますし。なるほど……拳で戦うってどんな感じなんですか? なんとなく、大変そうに思えるのですが」
キュードに聞かれて、私は考え込んだ。どんな感じって言われてもなぁ……。
「普通に空手でぶっ飛ばす感じですね。殴ったり蹴ったり、今までやってきたことをMSOの中でやるだけなので、特に大変だと思ったことはないです」
私は思いついたことをそのまま言葉にしてみた。
「空手? アラーテさんは空手の経験があるんですか?」
「アラーテは空手と合気道のブラックベルトを持ってるんですよ。皆さんの想像以上にアラーテは強いです。頼りになる、ストロングホープのエースですから」
キュードの問いに、私の代わりにリストが答えてくれた。
ちょ、リスト、急に何!? 大好きな人にいきなり褒められると、嬉しさやら恥ずかしさやらでオーバーヒートしそうになるんですけど!
「なるほど、現実世界でそれだけ強いアラーテさんが11拳のジョブを授かったのは、ある意味幸運だと言えるかもしれませんね。どんなスキルがあるんですか? 作戦を組み立てる上で参考にさせていただきたいです」
「一応、現段階で火拳と水拳、鉄拳という3つのスキルが開眼していて、3つのスキルにバランスよくスキルポイントを割り振ってます」
キュードに問われ、私は素直に情報を共有する。天衣無縫の4人は、11拳に興味津々といった様子だ。
「ふむふむ。どんなスキル攻撃が使えるんですか?」
「現時点で使えるスキル攻撃は3つです。1つ目はファイアフィストで、炎の拳でぶん殴る感じです。たまにやけど状態を引き起こします。2つ目はアイアンフィストで、鉄の拳でぶん殴る感じです。3つ目はアクアフィストで、自分でもよく分かってないんですけど、多分合気道的な動きが出来ると思ってます」
言いながら、アクアフィストって何なんだろうと私は考える。一応習得はしてるものの、機会に恵まれなくてまだ1回も使ったことないんだよね……基本ファイアフィストかアイアンフィストで事足りるし。
「丁寧に説明してくださりありがとうございます。なんとなくアラーテさんのジョブについて理解出来ました。それでは、ここから全員で基本陣形や作戦について話し合いましょう」
その後、両パーティーのリーダーであるキュードとリスト主導の元、皆で作戦会議が行われた。
それぞれが忌憚なく意見を出し合い、最終的に導き出された基本陣形がこうだ。
【前衛】
リスト(重戦士) クール(勇者)
私(11拳) コヤ(聖騎士)
【中衛】
フィン(戦士) アヤ(治療者)
【後衛】
ジージ(賢者) キュード(魔法使い)
まず、前衛ではリストがタンクとして敵の攻撃を受け止める。勇者であるクールも、必要に応じてタンクとして動く。タンクが攻撃を受け止めている内に、私とコヤが積極的に攻撃を仕掛ける。
中衛のアヤはヒーラーとして、誰かが傷付いたら即座に回復をする。フィンはボスを攻撃する役割も担っているが、アヤをボスから守るという役割も同時に担っている。
後衛のジージとキュードは、遠距離からボスを攻撃する。また、ジージは必要に応じて回復も行う。
「ウチらが頑張ってぎょうさんダメージ与えんとな! 一緒に頑張るで、アラーテ!」
コヤが明るく言い、拳を突き出した。
「うん。必ずボスを倒そうね」
私はそう返し、コヤの小さな拳に自分の拳をこつんとぶつけた。
「それでは行きましょう。皆さん、準備はよろしいですか?」
キュードが私たちに声をかける。私は自分のHPとSPを確認した。よし、さっきポーションを使って回復したからどっちも満タンだ。
「大丈夫そうですね。それでは基本陣形を展開し、扉の先へ進みましょう。このボスの攻略は、MSOクリアへの第一歩と言えます。焦らず冷静にいきましょう。私たちなら必ず出来ます」
キュードの言葉通り、私たちは前述の基本陣形を展開した。先頭のリストが扉に触れると、ごごご……と音を立てて巨大な扉が開いた。私たちは一斉に扉の奥になだれこむ。
広い。縦も横も奥行きも、とにかく広いエリアがそこには広がっていた。壁と床の色は灰色で、解読不可能な謎の文字がところどころに刻み込まれている。
そして……それは、エリアのど真ん中で私たちを待ち構えていた。
「ぐもおおおおおおおおおお!!!!!」
それは私たちの姿を捉えると、巨大な体を動かし、咆哮を轟かせた。
身長4メートルの巨人だ。肌は黒く、肉体は筋骨隆々。3つの巨大な目は真っ白で、頭からは3本の赤い角が生えている。
腕は4本、足は2本。4本の腕の内の2本には、巨大な斧が握られている。
ヨルムンガルドダンジョンの第1層のボスであり、Sランクモンスターの【アビスタイタン】だ。
今この瞬間、アビスタイタンと、ストロングホープ&天衣無縫の戦いの火蓋が切って落とされた。
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