エリュシオンでささやいて

奏多

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第7章 Staying Voice

 11.

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 T大付属病院――。

 付属と言いながらも大学から離れた都心にある大きな病院で、全国の難病患者が救済を求めて駆けつけると聞く。

 実は亜貴も、かつてこの病院にも入院したことがあったりする。

 しかし、手術成功例数を名誉に重んじる病院において、リスクの高い困難な移植手術は躊躇され、さらには移植先に恵まれなかったことから、外国での移植を提案された場所でもある。

 なんとも複雑な思いで、半年ぶりに病院に足を踏み入れる。

 いつものように、一ヶ月前に予約していても八時間待ちとか普通の大学病院の混雑ぶりはここでの病院でも変わりなく、具合悪いひとにとって本当に救済場所になるのか疑わしい。

 具合悪そうにぐったりして身体を丸めているひと、暇でスマホを弄っているひと、治療ではなく話し相手を探しにきているひと……様々な個性を見れるのは、病院ならではの光景。

 須王が裕貴くんから聞いた、小林さんが入院している601号室は、亜貴がいた一般病棟とは違う特別病棟にある部屋らしい。

 一般病棟にもVIP室のようなものは上階にあったけれど、それとは別棟にあるという特別病棟。なにが違うのかと思えば、セキュリティがしっかりしていて、マスコミは迂闊に近づけない作りになっているのが大きいところだろうか。

 見舞客も事前に総合受付の連絡の上で許可を取り、身分証を見せてカードを発行して貰い、それを須王のマンションのように数回機械に読み取らせながら行かないといけない厳重さを思えば、特別病棟に入院出来る者がどんな者かは、容易に想像ついた。
 
 エレベーターを降りて、カード認証をして開けば――。

「すご……。誰かさんのマンションみたい」

 ピカピカに磨かれた白い床。
 独特のアルコール臭はするものの、一部屋しかないフロアには、ただの待合室とするには高級すぎるソファやテーブル、テレビなどが置かれてある。
   
「俺のは、こんな安っぽくねぇよ」

「いやいや、あたし高いものか高くないものかくらいはわかるから」

「……俺が使っているものの方が高級だ」

「これも高級だって」

 別に言い争いをしなくてもいいことを言い争いながら、ひとつの部屋の前でカードをタッチして、ボタンを押すと女帝の声がした。

『今、開けるわ!』

 ……セキュリティばっちり。
 もう本当に、ここ幾らするのよといわんばかりの光景は、その奥にも広がっている。

 どこにも病室らしき雰囲気がない、ここはモデルルームか。

「「柚~!!」」

 入った瞬間、まとめ髪をしている女帝と裕貴くんが走ってきて、あたしの両脇を引いて部屋の隅に移動し、同時に聞く。

「「うまくいかなかったの!?」」

「へ……」

「だって連絡くれなかったじゃない」

「そうだよ、姐さんに連絡ないから」

 ……しまった、連絡するの忘れてしまっていた。

 あたしはぽりぽりと頬を指で掻いて口を開きかけると、いつの間にやら後ろに回っていた須王があたしの頭を後ろに倒し、反対側から驚くあたしの唇を奪う。

 そう、女帝と裕貴くんからガン見されている前で。
 しかも、舌まで入れて、ご丁寧に音までたてて。
  
 身体を蕩けさせるキスをしでかした。

 ちゅぱりとわざとリップ音をたてて唇を離し、悪びれた様子もなくにやりと彼は笑ってみせる。
 
「す、す、須王~っ!!」

「言うより早く確実だろ? ま、そういうことだから」

 笑いながら彼はふたりに片手をひらひらと振り、別の部屋に行く。

「~~っ」

 あまりに恥ずかしくてめそめそとするあたしの前で、真っ赤な顔をした裕貴くんが目を泳がせて言う。

「……ま、まあ……よかったよ、うん、よかったんじゃないかな、柚。なんだかあのひとの開き直った独占欲で、柚がこの先もさらに迷惑被りそうな気はもの凄くするけど。うん、でもまあよかった。あのひとも自慢したいほど嬉しくて上機嫌だということもわかったし」

 女帝も目を泳がせた真っ赤な顔で言う。

「うん、なにかを吹っ切ったというか、凄くご機嫌だったわよね、早瀬さん。デレデレ超えて、パワーアップしてるというか。凄く柚、愛されててよかったね、そこはとってもよかった」

「……あ、ありがとう……。あ、あのごめん」

 凄く心配して貰っていたのに、連絡を忘れただけではなく、ふたりの前であんなこと。あんなこと!

「舞い上がって、連絡忘れてしまったの、ごめんなさいっ! 変なもの見せてごめんなさい!」

 頭を下げたら、笑うふたりがあたしの手を握って言う。

「別に幸せで忘れていたのならそれでいい。万が一ふられていたらどうしようと裕貴と言ってたの。……柚、早瀬さんと付き合えておめでとう。よく頑張ったね」

「付き合えて、おめでとう柚。あの早瀬須王の彼女だなんて、凄いよ」

 ふたりが好意的に、口々におめでとうを言ってくれるが、涙を流して感謝の言葉を言うあたしは、ふと考えてしまった。

「あのね……。付き合おうとは言われてないし、あたしも言わなかったし。もしかして、付き合ってないかもしれない」


「「は!?」」

  
「でもま、別にいいかな。好きだからこの先一緒にいたいというのは話したから。老後も借金返済し続けるという話もしたし。別に形がなくても、あたし達らしいかなって。あたし、小林さんに会ってくるね」

 あたしはバタバタと、須王が消えた先を追いかけた。



「……姐さん」

「……裕貴」

「普通、両想いになったら『俺と付き合ってくれ』だよね」

「うん、それが世の常だと思ってたけど、なんで柚達、過去と今の気持ちを確かめて、老後の話に飛んでいるんだろう」

「多分俺ね、音楽には完璧主義だけど、柚に対しては壊滅的に口下手すぎるあのひとだけは、既に柚と付き合っているつもりだと思うんだよね」

「私もそう思うんだ。だから裕貴に、自分の女だから手を出すなと言ったんでしょう?」

「嫉妬深いのに、どうしてそこんところはっきりさせて、柚と確かめ合わないんだろう。あの感じなら柚、『付き合ってるの?』と聞かれたら『いいえ』と答えそうだ。そうしたら間違いなくあのひとキレるよね。気持ち伝え合って、老後の話? 結婚話は早いかもしれないけど、もっと今のことをさぁ」

「まあ、柚にとってみれば気持ちが通じて嬉しくて、もう過去のように傷つけられることはないと思えるほど、早瀬さんを信じられればそれでいいんだろうけど」

「だけど柚もあのひとも恋愛経験値ゼロなんだから、言葉で確認取らないとトラブル起きるだけだと思うんだけどな。ニュアンスで恋愛のいろはがわかる相手だったらいいんだけどさ。わからないと思うんだ、わかるんだったらとっくの昔に両想いになっていたと思うんだよね」

「同感ね。……はぁぁ。私達がついていてあげないと。初恋拗らせカップルは厄介だわよね、くっついても心配だなんて。多分当人達は心配してないんだろうけど」
  

「……あのさ姐さん、辛いかもしれないけど、この先もずっと柚と須王さんの味方でいてくれるかな」

「え? あ……正直私、柚がうまくいくか心配で心配で、うまくいったらよかったと心から思うから、すっかり忘れてたわ、早瀬さん好きだったこと。私、気が多いし、今は友情を大切にしたいし」

「……。……きっと、そうしようとしてくれる姐さんにも、いい男現われるから。柚にとっての須王さんみたいな。そうやって柚のために心を押し殺そうとする、優しい姐さんがいいという男がさ」

「あら、そこは自分がいると言うところじゃない? 恋愛漫画の定石じゃない、裕貴の立場は。健気な年上女性にドキドキして、恋を自覚するものじゃない?」

「へ、俺が!? 無理無理、色々無理! ドキドキは別の方にしてるから、無理!! 俺、不可能なことは言わない主義だから。大体俺、夢見る漫画じゃなくて現実主義だから」

「はああああ!? なんでそこで思いきり拒絶するの! ちょっと、裕貴!」


 ……優しいふたりのどたばたとした会話は、あたしの耳には届いてはおらずに、あたしは早瀬の横に立ち、ベッドに横たわる小林さんを見舞った。

「がはははは、嬢ちゃん心配させて悪かったな。かすり傷程度なのに、こんな凄い病院に検査入院となるとは」

 病衣を着た上体を起こした小林さんは、いつも通り笑おうとしているのだが、覇気がなく顔色が悪い。

「なにがかすり傷よ。あばら二本皹入れているくせに。まあ折れていないだけでも、さすがというべきなのかもしれないけれどね」

 そう言ったのは棗くん。

 異質な入院ベッドがあるだけの、くつろぎのリビングスペース。
 近くのソファに座る棗くんは、髪をひとつに縛り眼鏡をかけながら、テーブルに広げていたなにかの資料をひとまとめに片付け始めている。

 スーツも着ており、美人さんの顔に、グロスで濡れた緋色の唇がぽってりとしていて、まるで秘書風な隠れ肉食を思わせる理知的な美女で、いけない妄想に涎が出そうだ。

 本当に男の子なんだろうか。
 あたし、女を辞めたくなってくる。
   
「動いて貰ってすまなかったな、棗」

「あ~ら、随分と殊勝なこと。うまくいったの、愛しの上原サンとは」

 思わずぶほっと吹き出してしまうあたし。

「どうなのかしら~、上原サン?」

「……っ」

 あまりにストレート過ぎて、どう答えていいのかわからずもじもじしてしまうあたしを見て、須王は手を握り、うんとだけ答えた。

 女帝と裕貴くんの前ではあんなことをしたくせに、棗くんの前ではおとなしい。こんな態度が出来るのなら、なんであのふたりの前でもしないのかしら!

 怒って手の甲を抓ってやるが、抓られるほどの贅沢なお肉はなく、それでも皮を引っ張ろうとしていれば、反撃とばかりにあたしの指を手の甲に向けそらされ、あえなくギブアップ。

 元傭兵を甘く見ていた。

「あらまあ、初々しいカップルねぇ。やってることは初々しくないんでしょうけど」

 あたしはまた、ぶほっと吹き出してしまう。

「長年の拗らせ愛、実っておめでとう。傷心の須王を慰めて上げる計画が台無しだわ」

 コロコロと棗くんは笑う。

 ……だけどなんだろう。
 棗くんの笑い方は冷ややかで。

 棗くんを見知って少しの時間しかないあたしが違和感を感じるのはおかしいかもしれないけれど、なにか、あの艶やかで明るい棗くんとは違う気がするんだ。

 なにか線を引かれているような――。

 あたしの考えすぎなんだろうか。

「ところで、調査結果が一部出たわ。朗報と悪報、どちらから先に話せばいいかしら」

 棗くんの茶色い瞳が、鋭い光を放ってあたしは唾を飲み込んだ。 
 
 そこには時折須王の瞳にも見る、昏い闇が見えたからだ。

「ではまず、朗報から」

 長い足を組んでふんぞり返って、定位置とばかりに棗くんの向かい側に座る須王。
 ふたりの世界は特異だし、あたしは小林さんのところの椅子でも聞こえるから、そこで座っていようと思ったら、須王に腕を引かれてよろけるようにして彼の隣に座らせられた。

 それどころか、なにかを思ったのかあたしの身体を持ち上げて、彼の膝の上に乗せようとする。

 艶々と、しかし冷ややかに光る棗くんの茶色い瞳があたしに一身に向けられた、この羞恥。

 言葉にすると〝重要な話だろうが、いちゃつくんじゃないよ〟くらいは、控えめでも言われていそうな無言の威圧感に、〝高い高い〟状態で宙にいるあたしは、須王の手をぱしりと叩くと、フーフーと猫の威嚇の如くに睥睨し暴れて、彼の横に滑り込んだ。

「なんで嫌がるんだよ」

「ここはあなたの住む王宮ではないの! 社会には社会のルールがあるの」

「知ったことか。俺はしたいようにする」

「お膝の上に乗せたら、もう口きかない」

「………」

 しかし代わりに手を握られ、王様の手は離れない。

 くそ……っ、この男は誰が見ていようが、絶対引かない男だ。

「棗くんがいるでしょう! 親しき仲にも礼儀は必要でしょう!?」

「棗はいいんだよ。なんで棗を気にするんだよ。お前、棗に気があるのか!?」

「気にするところはそこじゃないでしょう? 大体ね、たったひとりの大親友が嫌気さしたら、あなたボッチよ!? いいの、あのプライベート用のスマホに、渉さんの名前しか機能できなくなっちゃうんだよ? そうしたら、幾ら嫌いだと言い張ってもね、実質渉さんが大親友に思われるのよ、それでもいい!?」

 あたしの言葉のなにが効いたのか、三度舌打ちした王様はおとなしくなった。
  
 棗くんが笑って言う。

「わかられていないあたりからしても、思いきり撃墜してるわね。ご愁傷様、須王。長年喉から手が出るほど欲しくてたまらなかった可愛い女の子と、両想いになれてどれくらいの幸せの極地にいるのか、有頂天になって私に自慢して見せようとしたんだろうけど」

 あたしは驚いて須王を見ると、須王はバツが悪そうな顔で頭を掻いている。

 幸せの極地とか有頂天とか、あまりに似つかわしくないクールな王様。
 だけど否定しないということは、棗くんの言った通りなの?

「……じろじろ見るなよ」

「え、本当なの?」

「悪いか」

 本当らしい。

「………」

「ああくそっ、そのにやけた顔むかつくな」

「うん、上原サンには余裕があって、須王に余裕がないのはよぉくわかったわ。まだまだね、須王の頑張り。ようやく入り口ってとこじゃない? ま、気長に頑張って? 還暦迎えるあたりには、イコールになってればいいわね」

「……くっ」
 
「しかし、大分手懐けたわね、上原サン。この自由奔放な猛獣が、仕事でもないのに、こんなに他人の言うこときいて自制しているなんて」

「お前、ひとを獣のように……」

「あら、だったら優しく上原サンに接してる? 自分の欲を優先して、嫌がる上原サンを無理矢理縛り付けようとしていない? いつも須王、後悔してばかりじゃないの」

 棗くんが意味ありげに笑う。

「それは……。……。……なぁ柚、昨日のセックス、俺……優しかったよな? お前嫌がってなかったけど、あれは俺の愛に応えたんだよな?」

「な……」

 この、真面目くさった顔でわざと訊いてくる……、超絶美形の口下手な男――。

「え、上原サン本当に嫌がっていなかったの? なになに、須王のセックス気持ちよかったの? 本当に感じてお花畑にイケたの?」

 この、身を乗り出してわざと矢継ぎ早に聞いてくる……、クールな女みたいな美貌の男も――。

「何回も俺を置いてイッてたよな。だからお前、お返しで舐めてきたんだよな」

「舐めたってどこを」

「どこだと思う?」

「え、その勝ち誇った顔。まさか……」

「黙って、黙ってよ、黙って下さい!! 本当に黙って!! なにもないから、もう夢幻の須王の妄想だから!」

 もうあたしは涙目で、晒される羞恥にぐすぐすと鼻を鳴らす。
   
 そんなあたしを前に、男ふたりはにやりと笑って追い打ちをかける。

「大丈夫だから。お前がどこを舐めたのかなんて、勿体なくて棗にも言わねぇから」

「あ~ら須王、そんなに喜んでどこを舐められたのかわからないけど、優等生の上原サン泣かせちゃうなんて悪い男ね」

「おいおい、お前がふっかけてきたんだろう?」

「いえいえ、須王でしょ。好きな女の子にナニしてるのよ」

「ナニって?」

「ナニに説明いる?」


「要りません!!!」


「「ぶははははは」」


 どっちもどっちの確信犯。

 どっちもSだ。
 物騒育ちのドSな友達だ。

 目配せひとつでなにをしようとしているのかお互いわかる存在。
 そして、下ネタに慣れていないあたしは格好の餌で。

 絶対、同級生の気安さじゃないよ。
 絶対、同級生という名目で、あたしで遊んでいるんだわ!

 反論してやりたいけれど、あたしはこのふたりに勝る美貌の知能も品性も貯金や仕事に力も、なにひとつ敵うものがないことを改めて思い、項垂れた。

「うう……」

 唸りながらもぐすぐすと泣くあたしの頭を、須王が笑いながら撫でている。

「ほら、元気出せ。後で嫌っていうほど甘やかしてやるから。な?」

 慰めるなら、最初からするなって言うの!
 無駄に色気を垂れ流すなって言うの!

「要らないわ、そんなもん!」

 ぷいと横を向いたら、顎を掴まれてぐいと戻される。

「そんなもん? ほう……、だったら、いたぶられる方をお望みだな?」

 彼の目の色が変わってくるから慌てて言った。

「いた……!? い、いえ。是非、甘やかして下さい」

 もう、ふたりして身体を揺らして笑うなって言うの!
 怪我人の小林さんを、ひぃひぃ笑わせるなって言うの!

 ……とは口に出せずに、須王の手の甲をぎゅうと抓った。
 やっぱり皮だけだったけど。
   
「はい、じゃあ準備運動も終わったから、朗報から始めるわね」

 準備運動!?
 なんの!?

 もうツッコミどころが満載すぎて、言葉が口から出てこない。

「黒服達の潜伏場所がわかったわ」

「どこだ?」

「〝天の奏音〟。出家信者が共同生活をしているホームと呼ばれる渋谷本部があるんだけれど、そこに」

 
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