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Protecting Moon 10
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社長が、対株主総会のため、対忍月のためにと言っていた「名取川文乃」と偶然出会ったのは偶然なのか、必然なのか。
「はい。彼女が飼い猫がいなくなったと、大騒ぎをしていたのを知っていましたが?」
それがなにか?とでも言わんばかりの朱羽の回答。
「お前、先に言えよ」
そう結城がぶーたれたが、朱羽は悠然と笑う。
「金持ちのネコならあなた達は動かないでしょうけど、病人や弱者のためなら動く。だからです」
なぜか朱羽に懐く子猫。
泥がついた毛先から泥水滴り落とすような、きったないネコのくせに、朱羽に抱かれるとうっとりとした目をしておとなしい。朱羽の背広やワイシャツが泥だけになってしまっているからと、結城や衣里や杏奈、他の社員が抱こうとするとネコは不機嫌そうな声を出して嫌がり、あたしや木島くんが抱こうとするとぶるぶるを始めて、フーッと威嚇する。
ネコの中にある愛情の三段階のうち、あたしは最下位らしい。
なんで木島くんと共にあたしがそこまで嫌がられるのかがよくわからない。だけどまあ、朱羽に惚れるのは人間でもネコでも同じか。あたしと朱羽がしちゃっている場面を見て、あたしに敵対心を抱いたのかしら。この色惚けネコはメスに違いない。
……悔しい、あんなにべったり朱羽に抱きついて。
昨日はあたしが抱きついていたのに。朱羽もあたしだけを抱きしめてくれてたのに。
「主任、どんまいっす!」
「鹿沼ちゃん、お顔怖いよ?」
「……陽菜、相手はネコだから」
三者の哀れみを受けながらも、なにかもやもやが止まらない。
「……。鹿沼、俺がネコのように抱き……うわあ、香月! お前泥ついた靴で俺の靴を踏むなよ!」
なにやらダンダンダン!と三度ばかり音がした。
そして響く、朱羽の柔らかな声。
「ああごめんね、お前を放置して。ほら、怒らない。……ははは。こら、舐めるな。くすぐったいじゃないか」
……断じてあたしは舐めていない。
朱羽のお顔をぺろぺろしているのは、あの性悪色惚けネコだ。
なんで朱羽もあんなに嬉しそうな顔をするのよ、「なにするんだ!」といつものように冷視線で、ネコを凍らせなさいよ。
むかつくな~!!
あたしの尖った口が、無自覚で曲がる。
「くそっ、こんな顔をさせる香月に妬ける!!」
「結城さんどんまいっす」
「陽菜を妬かせたい確信犯に対抗してどうするの。ええと、道は合ってるかしら?」
「杏奈のスマホナビはばっちりだよ!」
そんな集団の言葉はあたしに届かず。
どうせお前は朱羽に離されるんだ。今だけの幸せ感じてなさいよ……などと思いながらも、もしかしてあたしだってネコと同じ立場かもしれないと、ひとり赤く青くなりながら、目的地に向かった。
名取川文乃の家は、黒い瓦屋根の平屋がどこまでも続く……ゆうに三百坪はある、純和風のお屋敷だった。
「名取川」という表札がかかった門構えは、ドラマによくあるヤクザのお屋敷のようにしか思えないあたしに、朱羽があのにっくきネコの喉元をまさぐりながら言う。
「数多くある茶道の流派のひとつ名取川流の家元家族と、その弟子がこの家に住んでいるという。文乃夫人が前代家元のひとり娘で、前代は男子に恵まれなかったため、文乃夫人の夫が入り婿で家元を継ぎ、実質文乃夫人が名取川流トップとも言える。名取川流は、首相や官房長官クラスの多くの官僚や財閥など上流界の男子に、文乃夫人が直々に稽古をしているらしく、茶の道から訓示を与えているらしい」
「あ……、忍月コーポレーションの副社長もしてたの?」
「ああ。忍月には名取川文乃は関わっていなかったのを逆手に、その勢力を取り入れようとして、失敗。彼女には頭が上がらないはずだ」
「だから、社長、彼女を落とせと……」
「月代社長がそんなことを?」
朱羽は社長から聞いていたから、名取川情報があったわけではなかったらしい。さすがは、忍月財閥の次期当主に推されているだけあるのか。
「じゃあよかったんだ。彼女への接触……」
朱羽は嬉しそうに笑顔を見せた。
「しっかしよ、名取川文乃、一筋縄でいかなくねぇか?」
結城が困った顔を見せた。
「なんていうか、キーキー……ヒステリー系というか」
「でも、結城。話をわかってくれて、子猫を捨てないでいてくれそうだよ?」
「話はわかるのだと思います。だけど説得して納得してくれるまでがきっと大変で」
あたしも同感だ。
「それでも鹿沼ちゃんの言葉、杏奈達の言葉が通じたんだから、納得して味方になって貰うのもそんなに大変ではないと思うんだけど」
杏奈の声に皆が頷いた。
「……俺に策があります。おそらく、シークレットムーンの皆さんの空気が、彼女を味方につけることが出来ると」
朱羽の言葉に皆が朱羽に向く。
「どういうこと?」
「真心です。それがシークレットムーンの強みになります」
朱羽は悠然と言い切った。
「みゃ~」
……お前はいいから。
なんだかよくわからなかった。
真心なんて普通持っているものだし、なにひとつ特別性がない。
そう言うと、朱羽は笑った。
「その普通が出来ない人間達が、彼女の周りにいるんです。だからあなた達は普通でいて下さい。彼女が、大物であることを忘れて」
あたし達は顔を見合わせながら、肩を竦める。
「みゃ~」
お前はただのネコだから。
ライトアップされている日本庭園を横切りながら、母屋と思われる屋敷に向かった。
まるでやじまホテルのような広い玄関。先ほど見た藤色の着物を着た老婆と運転手があたし達を中から出迎えると、中にではなく、ネコごと外から別棟に案内される。
「皆さまで、お風呂をどうぞ」
「え、全員ですか!?」
「はい。当家の浴槽はかなり大きく、男女別に分かれておりますので、全員入れるかと」
って二十人近くはいるのに。
それでもふたりでそういうから、あたし達は顔を見合わせながらもついていけば、かなり大きい瓦葺きの別棟の木の扉を横にスライドさせて中に入った。
「左手が男性、右手が女性になります。ヴァイスは……どちらでも構いません。どちらでも慣れているので」
そう言われたから、あたしはネコを朱羽から分捕った。
「あたしが洗います!」
だって朱羽の裸見せたくないもの。
「いや、俺が洗う」
だけど朱羽がネコを手渡さない。
「洗い物は得意なの!!」
「俺も得意っす」
「あんたはお黙り!! あたしが」
「俺が」
「まったく……。似たもの同士よね。ネコに相手の裸見られたからなんだというんだろ」
そうぼやいた衣里がひょいとネコを摘まみ上げて、そのまますたすたと女風呂に行く。
「ほら、女性軍、入るわよ!!」
「みゃ~」
哀切極まりないネコの声が響く中、朱羽は舌打ちしあたしは勝ち誇った顔で手を振って別れた。
風呂場に漂う、イランイランの香料。
なぜにこの家は、イランイランの匂いがするボディーシャンプーなんだろう。全員が全員、ネコまで朱羽の匂いを纏う。
変な気分になるじゃないか!
あたしはネコを泡立てる。
このネコ、衣里に抱かれてきたくせに、あたしに洗えと隣に座り、背中を見せたのだ。
そして髪を洗うあたしを見て、「みゃー」と鳴いてまた背中を見せる。シャワーで髪についたシャンプーを流すと、「みゃーみゃー」うるさく鳴く。
そして洗い終わって、用意されていた黒いゴムで髪をまとめていると、また「みゃー」と鳴いて背中を向けた。ほっといて自分の身体を洗うと、こちらを向いてフーッと怒り、あたしの足を連続ネコパンチ。
「痛っ、爪立てないでよ。ちょっと待っててよ、今終わるから」
「みゃー!!」
怒ったように鳴くと背中を見せたまま座り込んだ。
やがて身体に、既に用意されていた白い大きめのタオルを巻き付けて、ネコにシャワーをあてると、毛が含んでいた泥が流れていく。
「まったく、どうしてこんなになるまで泥で遊んだのよ」
シャワーを止め、ボディーシャンプーで泡立てる。指先でマッサージするように泡立てていけば、ネコの尻尾が大きく揺れた。
人間なら口笛を吹いていそうなイメージ。
あたしは下僕か、この女王様ネコめ!
そう憤りながら、ネコをごしごしと泡立てると、真っ黒い泡がもこもこと膨張する。
「うわ、黒い羊ちゃんだね」
杏奈が、白いタオルを身体に巻き付けながら、屈む。
胸の谷間がくっきり。
気持ちよさそうな、白いお餅が隙間から見える。
くそっ、ロリの格好していても、三十路でも美人でボンキュッボンッなんて反則だ。
洗い流そうとシャワーを出そうとすると、勝手に湯が出る。
タオルを巻いた衣里が、杏奈とあたしの間に座り、やはり屈みながらシャワーを、黒いもこもこネコにかけた。真っ黒い泡が溶け、泥水が流れていく。
「あんた達、いいよ先にお風呂に入ってて。私達ネコ洗ってるから」
「はぁい」
五人の女の子達は、奥にあるプールのような浴槽に入り、はしゃいでいた。
不意にネコの手が、衣里の胸とタオルの間に入る。
「……このエロネコ!」
乳房を肉球で叩いているらしい。衣里のいつもはあまり目立たない、肉感的な胸が、タオル越しからでも見事に揺れているのがわかる。
衣里は杏奈と共に隠れ巨乳なのだ。
あたしの見立てでは、杏奈がEカップ、衣里はFカップだ。
ちなみにあたしは、限りなくCに近いDカップだ。
衣里が指でペチペチとネコの顔を叩きながら、二度目のボディーシャンプーをつけて、杏奈と三人で泡立てる。
気持ちよさそうな表情のネコを見ながら、泡が白くなっていることに満足する。
「しかし、杏奈も衣里もいい胸してるね。ウエストは細いし、羨ましい」
思わずそうぼやけば、杏奈が意味ありげに笑う。
「杏奈はもう成長出来ないけど、鹿沼ちゃんは香月ちゃんに頑張って貰えば、大きくなるんじゃない?」
「な……っ」
「香月、涼しい顔して陽菜にはかなりがっつりの肉食系の気がするから、陽菜はそのうち巨乳通り越して、爆乳になりそうだ」
「衣里までっ! ならないわよ」
「へぇ、肉食系のところは否定しないんだ?」
「……っ」
「陽菜はきっと死ぬまで、でかチチになるよ? ギネスに載ったりして」
「ならないってば、気持ち悪い!」
あたしは胸の前で、両手をクロスさせながら叫んだ。
衣里も杏奈も笑う。
「よぉし、もういいかな? ヴァイス様、二度目のシャワーで流してもいいですか?」
「みゃ~」
人間後を理解しているのか、ネコが偉そうに鳴いた。
「しっかし、このネコちゃんのお名前、ヴァイスって言うのか。だから杏奈が呼んでも返事しなかったんだね。立派なお名前ついてたんだー」
「はっは。ヴァイスはドイツ語で『白』っていう意味だよ、日本語か外国語かの違いで、考えることは一緒」
衣里が朗らかに笑う。
「さすがに真っ黒だったら、名前負けしちゃうね」
あたしも釣られるようにして笑った。
衣里がシャワーをあて、あたしと杏奈がネコの毛についた泡を落とす。
今度は、タイルを流れる湯に黒は染まっていなかった。
「しかし、濡れたネコって貧弱だね」
抱き上げて笑ったあたしに、ネコは睨み付けるような顔をした直後、水分を含んだ毛でぶるぶるをされた。
「きゃっ、目に入った。このネコ……なに、ちょっと!!」
そして暴れて、ネコは広いタイルの床を走り出す。
「捕まえて捕まえて!!」
尻尾をふりふり、白い奇妙な生物は飛び跳ねるようにして走り回る。
浴槽に居た五人も走りながらネコを追い詰めていくと、ネコはなんと壁にあった小さな隙間を潜って、向こう側に行ってしまった。
「やばい、外だったら!」
あたしが壁に手を触れた瞬間、壁が忍者屋敷のようにくるりと回転して、どさりと奥に投げ出された。
でも痛くない代わりに、ぐへぇと蛙が踏みつぶされたようなおかしな声がした。
「うわっ主任! どこから出てきたっすかあ!?」
うつぶせで倒れたあたしの目に映ったのは、見慣れた分厚い唇。
しゅうしゅうと息が漏れている。
「なんで木島くん!?」
あたしは木島くんの上に倒れていて。
しかもよく見ると、あたしの片手から僅か数センチ上に、ピンク色にぷっくりと膨れたチクビーがあり、反対の手は彼の下半身を触っていた。
……この、手の下にある膨らみはなに?
腰に巻いているタオルの上。
これは――。
「きゃあああああ!!」
悲鳴を上げれば、後ろから衣里も杏奈も出てきて、前方からはネコを抱いた結城と朱羽が現われた。全員でお互い顔を見合わせ、悲鳴のような声が浴室に飛び交う。
慌てたあたしが、もがくように手をばたつかせて前方のなにかを掴めば、それは近づいた結城の下半身に巻いたタオルだったようで、慌てた奴は露わになった股間をネコで隠す。
「ふう……危機一髪」
「どいて下さいっ、陽菜、そこから離れて!!」
朱羽があたしの腕を掴んで木島くんから引き離す際、あたしの身体からタオルがはらりと落ちた。隠すものがないため、朱羽は慌ててあたしを抱きしめ、自分の背を皆に向けた。それは数秒の早業。
本家本元の匂い――。
「見るなよ、誰も俺の陽菜を見るなよっ」
かなりパニックになっているらしい朱羽の悲痛な声が場に響き、あたしは朱羽と相撲をとるように、あるいはへたくそなダンスをしているかのように、そのまま後方……朱羽達男性陣が居た方に移動した。
「みゃ~、みゃ~」
「こら、暴れるな、お前は香月の後追わなくていいからっ!! あ……」
「ぎゃああああ、この変態っ!!」
慌てたような結城の声と同時に、衣里の悲鳴と平手打ち。
「三上さん……、その谷間、最高っす……」
「木島ちゃんから鼻血が吹き出た~っ!!」
……各々の声が溶け合った。
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