83 / 102
7.ダチュラは、偽りの魅力で陶酔させる
裏切りと笑い
しおりを挟む
「リヒト。オレのスペアを取り返してよ」
「承知」
穂月の命を受けて、河原崎が風を切り、笑い続ける圭子を奪いに来る。
「やめて、河原崎さん! 圭子ちゃんよ、わたしの大事な後輩なのよ!?」
抵抗した香乃の手が河原崎に掴まれた瞬間、香乃の世界は逆転し、天井を見ながら仰向けに倒れていた。
否、厳密に言えば穂積の腕の中に抱えられていた。
自分が倒されたことも、穂積に助けられたことも一瞬の間の出来事。
香乃は状況が理解出来ないうちに、そのまま床に座らせられた。
「理人、やめろ!!」
穂積が声を荒げて河原崎に睨み付けるが、河原崎は冷ややかな面持ちで圭子を担ぎ上げる。
目が合った瞬間に、火花のような激しいなにかが上がった。
「俺に命令が出来るのは、ひとりしか出来ないものでね。悪く思わないでくれ」
「ふざけるな!!」
穂積が立ち上がり、河原崎との間合いを瞬時に詰める。
同時に繰り出した拳は、河原崎が折りたたんだ片膝で弾く。
重心をずらされてよろめきながらも片足を軸にした穂積が、上段蹴りを食らわせようとするが、河原崎はひょいと躱した。そして拳と蹴りの激しい応酬の末、勝負を制したのは圭子を担いだままの河原崎だった。
(そんな……穂積が負けるなんて。もしかして、本気になれなかったの? それとも……)
「……いつも手加減してやっていたということを思い知っただろう?」
と、転がる穂積を冷淡に見下しながら、圭子ごとゆったりと笑う穂月の後ろについた。
(支配人が……)
頭を鈍器で思いきり殴られたような衝撃だった。
今まで見てきた河原崎の姿は幻だったのだろうか。
なまじフレンドリーだっただけに、裏切られた感は計り知れない。
香乃だって、河原崎を色々と信頼して穂積のことも話をしていたのだ。
……穂積の顔が見れなかった。彼にかける言葉が思い浮かばない。
穂積が受けているショックは、自分以上だということははっきりわかるのに。
(駄目だ、このままでは)
「きーくんは、一番強いから支配人が自分についてくるとという自信があるのね。なにをもって、一番強いとあなたは言い切れるの?」
香乃は背を正して毅然として、穂月に言う。
(わたしだって、MINOWAでかなりの修羅場をくぐり抜けてきたし、上司や部下に論破したことだってある。牧瀬のような話術はないけど、要は……度胸!)
「こんな場所に閉じ込められていて、ダチュラしか武器がない。真宮で力を持つ勿忘草の瞳があるといっても、真宮の外でも力を持つみっちゃんは同じ瞳を持っている。同じ舞台にも上ってもいないくせにみっちゃんより強いなんて、それこそただの自己満足。思い込みなんじゃない!?」
香乃に残された術は、穂積に勝利して強さ至上主義だという河原崎に、穂月が一番強いわけではないということを認めさせることだった。河原崎は聡い。もしも穂月になんらかの方法で洗脳されているのなら、目を覚ましてくれるはずだ。
「きーくん、そんな細い体して、さっきもみっちゃんに、いとも簡単に投げ飛ばされていたじゃない。きーくんは、支配人と互角に戦っていたみっちゃんよりも強いわけ? 昔はともかく、もっと現実を認識しなよ」
(お願い支配人。どうかどうか、穂積の味方でいて。あなただけは裏切らないで)
「ねぇ、カノ。勘違いしているんじゃないか?」
腕組みを立つ穂月は、なにひとつダメージがないというような愉快そうな笑みを浮かべる。
「力とは腕っぷしのことじゃないよ。さっきオレが言っただろう? オレは誰もが平伏す尊い存在だ。オレのいる場所がどこでも、オレがその気になれば、みーの首など一発で飛ぶ」
柔らかだが冷ややかな語調。
昔のように一直線に向かってくるのではなく、真綿で首を絞められるようなじわじわ感が恐ろしい。それでも負けるわけにいかない。
「きーくんは引き籠もっていて知らないかもしれないけど、そういうのって〝痛い奴〟っていって哀れみの対象になるの。ひとに自慢したいのなら、証拠を見せながら言ってよ。平伏す〝誰もが〟って、具体的に誰? そのひと達はあなただけに平伏すの? 次期当主だと公然とされている穂積には平伏さないわけ? わたし、この家に久しぶりに来たけれど、執事の河原崎さんだって穂積に対してはきちんと諂っていたわ」
穂月の狭い世界を砕かなければならない。
香乃は汗を垂らしながらまくしたてる。
その時である。
ピーピーという音が鳴り響いた。
すると穂月が口元を緩めた。
「ちょうどタイミングがよかった。ふたりとも来てくれたようだ。せっかくだから聞いてみるといい。誰が頂点に立つ者か」
「え……」
なにか雲行きが変わったような予感がした香乃の前に現れたのは、当主と、河原崎執事だった。
この場に香乃や穂積がいるのに気づいているはずなのに目もくれず、まっすぐに穂月の元まで歩むと、穂月の足元で土下座をした。驚きに目を瞠る香乃の前で、艶然と笑う穂月が右の素足を一歩前に出すと、なんと当主はその足先に口づけたのだ。
それだけではなかった。
穂月が当主の前に屈み、当主の顎をくいと上に向けると――唇を重ね合わせた。
それは挨拶程度の軽いものではない。
段々と濃厚になっていく、男女の接吻だ。
穂月から艶めかしい喘ぎ声が聞こえると、香乃はくらりとした。
自分の許容メーターが振り切れそうだ。
(きーくんと、実のお父さんが……)
香乃の横で、項垂れている穂積が震えていた。
がっくりと膝をついた姿勢で。
香乃は思わず穂積を抱きしめた。
泥沼だ。
真宮が隠し続けた奥の院では、禁忌の関係が結ばれ、それによる主従関係が築かれていた。
ならば穂積が今まで築いてきたものはなんだったのだろう――。
香乃が涙した時だった。
「くく……」
声が聞こえたのは穂積だった。
彼は肩を震わせ――笑っていた。
「あははははは」
穂積らしくもない荒々しい笑いは大きくなり、誰もが穂積を注視する。
「承知」
穂月の命を受けて、河原崎が風を切り、笑い続ける圭子を奪いに来る。
「やめて、河原崎さん! 圭子ちゃんよ、わたしの大事な後輩なのよ!?」
抵抗した香乃の手が河原崎に掴まれた瞬間、香乃の世界は逆転し、天井を見ながら仰向けに倒れていた。
否、厳密に言えば穂積の腕の中に抱えられていた。
自分が倒されたことも、穂積に助けられたことも一瞬の間の出来事。
香乃は状況が理解出来ないうちに、そのまま床に座らせられた。
「理人、やめろ!!」
穂積が声を荒げて河原崎に睨み付けるが、河原崎は冷ややかな面持ちで圭子を担ぎ上げる。
目が合った瞬間に、火花のような激しいなにかが上がった。
「俺に命令が出来るのは、ひとりしか出来ないものでね。悪く思わないでくれ」
「ふざけるな!!」
穂積が立ち上がり、河原崎との間合いを瞬時に詰める。
同時に繰り出した拳は、河原崎が折りたたんだ片膝で弾く。
重心をずらされてよろめきながらも片足を軸にした穂積が、上段蹴りを食らわせようとするが、河原崎はひょいと躱した。そして拳と蹴りの激しい応酬の末、勝負を制したのは圭子を担いだままの河原崎だった。
(そんな……穂積が負けるなんて。もしかして、本気になれなかったの? それとも……)
「……いつも手加減してやっていたということを思い知っただろう?」
と、転がる穂積を冷淡に見下しながら、圭子ごとゆったりと笑う穂月の後ろについた。
(支配人が……)
頭を鈍器で思いきり殴られたような衝撃だった。
今まで見てきた河原崎の姿は幻だったのだろうか。
なまじフレンドリーだっただけに、裏切られた感は計り知れない。
香乃だって、河原崎を色々と信頼して穂積のことも話をしていたのだ。
……穂積の顔が見れなかった。彼にかける言葉が思い浮かばない。
穂積が受けているショックは、自分以上だということははっきりわかるのに。
(駄目だ、このままでは)
「きーくんは、一番強いから支配人が自分についてくるとという自信があるのね。なにをもって、一番強いとあなたは言い切れるの?」
香乃は背を正して毅然として、穂月に言う。
(わたしだって、MINOWAでかなりの修羅場をくぐり抜けてきたし、上司や部下に論破したことだってある。牧瀬のような話術はないけど、要は……度胸!)
「こんな場所に閉じ込められていて、ダチュラしか武器がない。真宮で力を持つ勿忘草の瞳があるといっても、真宮の外でも力を持つみっちゃんは同じ瞳を持っている。同じ舞台にも上ってもいないくせにみっちゃんより強いなんて、それこそただの自己満足。思い込みなんじゃない!?」
香乃に残された術は、穂積に勝利して強さ至上主義だという河原崎に、穂月が一番強いわけではないということを認めさせることだった。河原崎は聡い。もしも穂月になんらかの方法で洗脳されているのなら、目を覚ましてくれるはずだ。
「きーくん、そんな細い体して、さっきもみっちゃんに、いとも簡単に投げ飛ばされていたじゃない。きーくんは、支配人と互角に戦っていたみっちゃんよりも強いわけ? 昔はともかく、もっと現実を認識しなよ」
(お願い支配人。どうかどうか、穂積の味方でいて。あなただけは裏切らないで)
「ねぇ、カノ。勘違いしているんじゃないか?」
腕組みを立つ穂月は、なにひとつダメージがないというような愉快そうな笑みを浮かべる。
「力とは腕っぷしのことじゃないよ。さっきオレが言っただろう? オレは誰もが平伏す尊い存在だ。オレのいる場所がどこでも、オレがその気になれば、みーの首など一発で飛ぶ」
柔らかだが冷ややかな語調。
昔のように一直線に向かってくるのではなく、真綿で首を絞められるようなじわじわ感が恐ろしい。それでも負けるわけにいかない。
「きーくんは引き籠もっていて知らないかもしれないけど、そういうのって〝痛い奴〟っていって哀れみの対象になるの。ひとに自慢したいのなら、証拠を見せながら言ってよ。平伏す〝誰もが〟って、具体的に誰? そのひと達はあなただけに平伏すの? 次期当主だと公然とされている穂積には平伏さないわけ? わたし、この家に久しぶりに来たけれど、執事の河原崎さんだって穂積に対してはきちんと諂っていたわ」
穂月の狭い世界を砕かなければならない。
香乃は汗を垂らしながらまくしたてる。
その時である。
ピーピーという音が鳴り響いた。
すると穂月が口元を緩めた。
「ちょうどタイミングがよかった。ふたりとも来てくれたようだ。せっかくだから聞いてみるといい。誰が頂点に立つ者か」
「え……」
なにか雲行きが変わったような予感がした香乃の前に現れたのは、当主と、河原崎執事だった。
この場に香乃や穂積がいるのに気づいているはずなのに目もくれず、まっすぐに穂月の元まで歩むと、穂月の足元で土下座をした。驚きに目を瞠る香乃の前で、艶然と笑う穂月が右の素足を一歩前に出すと、なんと当主はその足先に口づけたのだ。
それだけではなかった。
穂月が当主の前に屈み、当主の顎をくいと上に向けると――唇を重ね合わせた。
それは挨拶程度の軽いものではない。
段々と濃厚になっていく、男女の接吻だ。
穂月から艶めかしい喘ぎ声が聞こえると、香乃はくらりとした。
自分の許容メーターが振り切れそうだ。
(きーくんと、実のお父さんが……)
香乃の横で、項垂れている穂積が震えていた。
がっくりと膝をついた姿勢で。
香乃は思わず穂積を抱きしめた。
泥沼だ。
真宮が隠し続けた奥の院では、禁忌の関係が結ばれ、それによる主従関係が築かれていた。
ならば穂積が今まで築いてきたものはなんだったのだろう――。
香乃が涙した時だった。
「くく……」
声が聞こえたのは穂積だった。
彼は肩を震わせ――笑っていた。
「あははははは」
穂積らしくもない荒々しい笑いは大きくなり、誰もが穂積を注視する。
0
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
片想い婚〜今日、姉の婚約者と結婚します〜
橘しづき
恋愛
姉には幼い頃から婚約者がいた。両家が決めた相手だった。お互いの家の繁栄のための結婚だという。
私はその彼に、幼い頃からずっと恋心を抱いていた。叶わぬ恋に辟易し、秘めた想いは誰に言わず、二人の結婚式にのぞんだ。
だが当日、姉は結婚式に来なかった。 パニックに陥る両親たち、悲しげな愛しい人。そこで自分の口から声が出た。
「私が……蒼一さんと結婚します」
姉の身代わりに結婚した咲良。好きな人と夫婦になれるも、心も体も通じ合えない片想い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる